JPH0566773U - インターフェースカード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Ｉｃカードにコネクタ部、大型部品等を一体
化し、回路動作が安定化するようにしたインターフェー
スカードを提供すること。 【構成】 インターフェースカード１４の一部に肉厚部
１５をフレーム１８（又は１９，２０）の一部を利用し
て構成し、この肉厚部１５内に入出力用コネクタ１６、
電気部品１７等を配置して構成したこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、入出力ポート（Ｉ／ｏｐｏｒｔ）を設けたＩｃカード等のインタ ーフェースカードに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来Ｉｃカードは、パーソナルコンピュータ特に携帯用コンピュータに広く用 いられている。現在用いられているＩｃカードとしては記憶機能に特化したメモ リーカードが主流となって用いられている。このようなメモリーカード等のＩｃ カードは、図８及び図９に例示する如く、プリント板１に集積回路素子２及びそ の他の回路素子３を実装し、プリント板１の外周側部にフレーム４を配置すると ともに、その一端部にコネクタ５を配置する。そして、この部品を実装したプリ ント板１の上下平面部をカバー６で覆って、図８に示す如く一体のＩｃカード７ として構成する。このようなＩｃカード７は、今日メモリーチップの小型化、表 面実装部品化により薄型化、大容量化する傾向にある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述の如き従来のＩｃカードの構成は、メモリーカードの構造としてはカード を薄型にでき、しかもフレーム４、カバー６等の部品型状も単純化できるので最 適である。しかし、前述の如き従来の構成は、外部との入出力を行うコネクタを 必要とするＩｃカードであるインターフェースカードの構成としてそのまま用い ることはできない。これは図１０に例示する如く、コンピュータ８に接続するＩ ｃカード７に大型のコネクタ９及び大型部品を設け、これに他の情報処理機器に 用いる如き大型のケーブルコネクタ１０を接続して用いることになるため、薄型 小板状に一体化したＩｃカード７の型態をそのままとれないためである。

【０００４】 そこで、薄型のＩｃカード７には薄型のコネクタ部７ａを設ける。そして、大 型部品１３及びコネクタ９を内蔵するＩ／ｏコネクタ回路部１１に設けた薄型引 き出しコネクタ１２をコネクタ部７ａに接続するとともに、Ｉ／ｏコネクタ回路 部１１のコネクタ９部分にケーブルコネクタ１０を接続して用いることが考えら れる。ただこのように薄型のコネクタ部７ａを設けて回路を分離すると電気的ノ イズ等により回路の動作が不安定になる等の問題があった。

【０００５】 本考案は上述の点に鑑み、Ｉｃカードにコネクタ部、大型部品等を一体化し、 回路動作が安定化するようにしたインターフェースカードを新たに提供すること を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のインターフェースカードは、インターフェースカード本体の一部に肉 厚部をフレームの一部を利用して構成し、この肉厚部の内部に入出力用コネクタ ，比較的大型の電気部品を配置し、全体を一体に構成したことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

上述のように構成することにより、プリント板を一枚で構成できるため、安価 で安定した品質の製品を提供できる。また、フレーム，カバー等の部品形状を一 部変更するだけで、従来のＩｃカード（メモリーカード）の部品構成と同様の少 ない部品点数で構成できるので、容易に製造でき、しかもフレームにプリント板 の補強効果をもたせることができるので、構造的に強く安定した品質を確保でき る。さらに、インターフェースカード本体に入出力用コネクタが一体に配置され ているので、電気回路的にも安定させることができるものである。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案のインターフェースカードの一実施例を図１ないし図７によって 説明する。なお、この図１ないし図７において、前述した図８ないし図１１に示 す従来例に対応する部分には同一符号を付すこととし、その詳細な説明を省略す る。

【０００９】 図１で５はコンピュータ側のコネクタ、１４はインターフェースカード本体、 １５は肉厚部である。肉厚部１５部分には入出力用コネクタ１６と大型電気部品 を取り付けるものとする。

【００１０】 肉厚部１５部分は、第１の実施例として図２及び図３に示す如く構成する。す なわち、プリント板１の一端所定部に入出力用コネクタ１６と比較的大きい電気 部品１７とを設置する。この電気部品１７は接続用の足を有し、実装したときの 高さが高くなるようなリード部品等である。

【００１１】 そして、プリント板１上の入出力用コネクタ１６と、電気部品１７とに底部の ない箱状のフレーム１８を被せて覆うようにする。フレーム１８は、その底面開 口の周囲に設けたフランジ部分１８ａをプリント板１に固定するようにする。ま た、プリント板１には各種の集積回路素子２及びその他の回路素子３を実装し、 このプリント板１の上下面部は、カバー６にて覆うようにし一体に構成する。な お、プリント板１の上側に配置するカバー６は、フレーム１８のフランジ部分１ ８ａまでを覆うように構成する。

【００１２】 次に、肉厚部１５部分の第２の実施例を図４及び図５によって説明する。これ はフレームの構造を改良したものであって、本実施例ではプリント板１の一端所 定部上にフレーム１９の平板部１９ａを重ね置く。そして、フレーム平板部１９ ａとプリント板１との両者を貫通するリード用孔を穿孔し、これらのリード用孔 に入出力用コネクタ１６、電気部品１７の各接続用足を通しプリント配線と接続 して配置する。フレーム１９は上面板のない箱状に形成するもので、平板部１９ ａの周側部から縦側板部１９ｂを立ち上げて形成する。さらにフレーム１９には 平板部１９ａの周囲に延びるフランジ部１９ｃを形成する。

【００１３】 さらにプリント板１には集積回路素子２及びその他の回路素子３を実装し、そ の上下面部をフランジ部１９ｃ上までに亘ってカバー６で覆って一体化する。こ れとともに縦側板部１９ｂの上部開口をカバー２０で塞ぐように構成する。

【００１４】 次に肉厚部１５部分の第３実施例を図６及び図７によって説明する。これはフ レームとカバーの構造を改良したものである。本例では、プリント板１の一端所 定部上にフレーム２１の平板部２１ａを重ね置く。そして、フレーム平板部２１ ａとプリント板１の両者を貫通するリード用孔を穿孔し、これらに入出力用コネ クタ１６、電気部品１７の各接続用足を通し、プリント配線と接続して配置する 。

【００１５】 フレーム２１は、インターフェースカード本体１４における通常の肉薄部と肉 厚部１５との境界部分に縦壁部２１ｂを一体に立設する。これとともにフレーム ２１の平板部２１ａの周囲には、これと同一面上に延出するようにしたフランジ 部２１ｃを一体に形成する。さらにプリント板１には集積回路素子２及びその他 の回路素子３を実装する。そして、プリント板１の下部には、これを覆うように カバー６を取り付ける。プリント板１の上部には、図示するように、プリント板 １の肉薄部から縦壁部２１ｂにかけて立ち上がり、肉厚部１５の上面を覆い、こ れから下に折曲し自由端側面にかけて覆うように形成したカバー２２を取り付け 全体を一体に構成するものである。

【００１６】 前述の如く構成したインターフェースカードは、そのコネクタ５部分を図示し ないコンピュータに接続し、その入出力用コネクタを図示しないケーブルコネク タに接続して情報の書き込みや読み出しといった情報処理を行うようにするもの である。

【００１７】 なお、本考案は上述の実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱 しない範囲内においてその他種々の構成を取り得ることは勿論である。

【００１８】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案のインターフェースカードによれば、インターフェ ースカード本体の一部に肉厚部をフレームの一部を利用して構成し、この肉厚部 の内部に入出力用コネクタ、比較的大型の電気部品を配置し、全体を一体に構成 したので、プリント板を一枚で構成できるため、安価で安定した品質の製品を提 供できるという効果がある。また、フレーム，カバー等の部品形状を一部変更す るだけで、従来のＩｃカード（メモリーカード）の部品構成と同様の少ない部品 点数で構成できるので、安価に製造でき、しかもフレームにプリント板の補強効 果をもたせることができるので、構造的に強く安定した品質を確保できる。

【００１９】 さらに、インターフェースカード本体に入出力用コネクタが一体に配置されて いるので、電気回路的にも安定し、加えてコンパクトで取り扱いを容易にできる という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のインターフェースカードの実施例を示
す全体斜視図。

【図２】本考案の要部である肉厚部分における第１の実
施例を示す縦断側面図。

【図３】本考案の要部である肉厚部分における第１の実
施例を示す縦断正面図。

【図４】本考案の要部である肉厚部分における第２の実
施例を示す縦断側面図。

【図５】本考案の要部である肉厚部分における第２の実
施例を示す正面図。

【図６】本考案の要部である肉厚部分における第３の実
施例を示す縦断側面図。

【図７】本考案の要部である肉厚部分における第３の実
施例を示す正面図。

【図８】従来のＩｃカードを例示する全体斜視図。

【図９】従来のＩｃカードの構成を例示する縦断面分解
図。

【図１０】従来のＩｃカードの他の構成例を示す概略説
明線図。

【図１１】従来のＩｃカードのさらに他の構成例を示す
概略説明線図。

【符号の説明】

１…プリント板 ２…集積回路素子 ３…回路素子 ５…コネクタ ６…カバー １４…インターフェースカード本体 １５…肉厚部 １６…入出力用コネクタ １７…電気部品 １８…フレーム １９…フレーム ２０…カバー ２１…フレーム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 インターフェースカード本体の所定部に
   肉厚部を、フレームの一部を利用して構成し、前記肉厚
   部の内部に入出力用コネクタ、比較的大型の電気部品等
   を配置して構成したことを特徴とするインターフェース
   カード。