JPH0566689B2 - - Google Patents
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- JPH0566689B2 JPH0566689B2 JP6448584A JP6448584A JPH0566689B2 JP H0566689 B2 JPH0566689 B2 JP H0566689B2 JP 6448584 A JP6448584 A JP 6448584A JP 6448584 A JP6448584 A JP 6448584A JP H0566689 B2 JPH0566689 B2 JP H0566689B2
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Landscapes
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
Description
本発明は表皮効果による交流抵抗を低減した素
線絶縁導体の製造方法の改良に関する。 近時電力使用量の増大と発電所の大容量化に伴
ない、電力伝送線路の容量も大幅に増大しつつあ
る。この大容量化に伴つて電力を伝送する電力ケ
ーブルにおいても必然的に容量増大のための性能
改善が強く要求されている。電力ケーブルの性能
改善なしには線路建築費の増大を招くばかりであ
るので、既設の線路に大容量の電力ケーブルを布
設することによりこの問題を解決しようとしてい
る。それには、電力ケーブルの電流密度の増大が
必要であるが、単に導体断面積を大きくしただけ
では、所謂交流の表皮効果による損失が急に増大
する。これを解決するためには全素線を絶縁した
素線絶縁導体を用いる必要がある。 従来、かかる素線絶縁導体を得る方法には種種
の方法が提案されているが、最も経済的な方法と
しては銅素線の表面に酸化銅(CuO)の皮膜を形
成せしめる方法である。 酸化銅皮膜の成形法としては銅素線を撚合せた
導体を気密容器に収納し、アンモニア水又はアン
モニアガスと酸素を注入し、40〜100℃の温度範
囲内の一定温度で湿潤雰囲気下で所定時間保持す
ることにより各素線表面に酸化銅皮膜を生成させ
る方法(特開昭57−210517号)が提案されてい
る。 しかしながら、この方法では導体サイズが比較
的小さい場合すなわち導体を構成する素線数が少
ない場合には、導体の内外層のどの素線も一様に
酸化銅皮膜が形成されるが、導体サイズが大きく
なると、導体の内外層の銅素線に形成される酸化
銅皮膜の厚さが均一になり難いという欠点があつ
た。 すなわち、アンモニア水又はアンモニアガス及
び酸素等の存在する湿潤雰囲気下での酸化銅皮膜
の生成機構はアンモニアを含む水蒸気が銅の表面
に接触凝縮することにより、酸素による銅の酸化
反応が急速に進むというものであるが、極めて多
くの銅素線を撚合せた導体でしかもこれを圧縮成
形して占積率を85〜95%まで高めた大サイズ導体
の場合には、これら反応性ガスと接触するチヤン
スの多い導体の最外層の素線から酸化皮膜の生成
が生じ、順次内部へ進行するため、導体の内層部
及び外層部とも一様に酸化皮膜が形成されるため
には極めて長時間を要するという欠点があつた。 本発明は、大サイズ導体であつても比較的短時
間に導体の内外層のどの素線を均一な厚さの酸化
銅皮膜を形成する方法を提供することを目的とす
る。 すなわち、本発明は、銅素線を撚合せた導体を
気密容器内で、アンモニアガス0.5容量%以上と
酸素10容量%以上の存在する、相対湿度80%以上
の雰囲気でかつ大気圧より0〜50mmHg低い圧力
下で40〜100℃の温度に保持することにより銅素
線表面に酸化銅皮膜を生成することを特徴とする
素線絶縁導体の製造方法である。 気密容器内を大気圧より0〜50mmHg低い圧力
下すなわち0〜−50mmHgの負圧に保持すること
により、導体の内層部及び外層部に位置するどの
銅素線の表面にもほぼ一様に酸化銅皮膜が形成さ
れるが、その理由は明らかでない。 容器内のアンモニアガス濃度は0.5容量%以上、
酸素濃度は10容量%以上で、さらに相対湿度は80
%以上にする必要がある。いずれもこれ以下で
は、本発明の目的とする迅速な酸化銅皮膜の形成
は期待できないからである。アンモニアガス濃
度、酸素濃度及び相対湿度はいずれも高い程、迅
速に酸化銅皮膜が生成する。 また、容器内の圧力を0〜−50mmHgの負圧に
保持する方法としては、導体を気密容器内に収納
後、真空引きして減圧後アンモニア水又はアンモ
ニアガス及び酸素を入れてもよく、あるいはアン
モニア水又はアンモニアガス及び酸素を入れた後
減圧してもよい。 容器内の圧力を−50mmHgよりさらに減圧した
雰囲気では良好な緻密な黒化皮膜(CuO皮膜)が
形成されない。容器内の圧力が大気圧より高い正
圧では導体の内層部と外層部の素線表面に厚さの
一様な酸化銅皮膜を得るには極めて長時間を要し
実用性がない。 次に本発明を実施例で説明する。 実施例 1 直径2.3mmの軟銅線88本を撚合せ、これを断面
扇形に圧縮成形した占積率93%のセグメントを鉄
製気密容器に入れ真空ポンプで容器内の圧力を−
20mmHgに減圧した後、20%濃度のアンモニア水
を入れ、容器内の温度を約60℃とし、容器内の酸
素濃度を15〜20容量%に、また相対湿度を95〜
100%に保持して、容器内の圧力を真空ポンプで
−20mmHgの負圧に保つたまま10時間経過後、セ
グメントを取り出した。 実施例 2 実施例1で用いたのと同じ未処理セグメントを
ステンレス製気容器度に入れ、容器内を−10mm
Hgに真空引きした後、湿つたアンモニアガス、
酸素ガスを注入し、アンモニアガス濃度を10〜15
容量%、酸素濃度を20〜25容量%に、相対湿度を
90〜95%に保持して温度約65℃で容器内の圧力を
−10mmHgの負圧に保つたまま10時間経過後セグ
メントを取り出した。 実施例 3 実施例1で用いたのと同じ未処理セグメントを
ステンレス製気密容器に入れ、中に水をはつた
後、容器内のアンモニアガス濃度5〜10容量%、
酸素濃度10〜15容量%、相対湿度80〜90%とし、
容器内を絶えず−30mmHgに真空引きして減圧状
態とし、容器内温度約70℃で10時間経過後にセグ
メントを取り出した。 比較例 1 実施例1において容器を真空ポンプで減圧せず
に、絶えず大気圧より0.2Kg/cm2高い正圧になる
ようにした以外は、実施例1と全く同じ条件で実
験を行つた。 比較例 2 実施例3において容器を真空引きせずに、絶え
ず大気圧より0.5Kg/cm2高い正圧になるようにし
た以外は実施例3と全く同じ条件で実験を行つ
た。 比較例 3 実施例2において、アンモニアガス濃度を0.1
容量%にした以外は実施例2と全く同じ条件で実
験を行つた。 比較例 4 実施例2において、酸素濃度を5容量%にした
以外は実施例2と全く同じ条件で実験を行つた。 比較例 5 実施例2において、相対湿度を60%とした以外
は実施例2と全く同じ条件で実験を行つた。 次に上記各実施例及び各比較例で得たセグメン
トの酸化銅皮膜厚をカソード還元法(電解液
0.1N−KCl、電流密度0.5mA/cm2)により測定
した。尚、酸化皮膜厚測定はセグメントを構成し
ている各層毎の素線について行つた。セグメント
を構成する中心素線を第1層とし、順次外側に向
つて第2層、第3層、第4層、第5層(最外層)
とした。かくして測定した結果を次表に示す。
線絶縁導体の製造方法の改良に関する。 近時電力使用量の増大と発電所の大容量化に伴
ない、電力伝送線路の容量も大幅に増大しつつあ
る。この大容量化に伴つて電力を伝送する電力ケ
ーブルにおいても必然的に容量増大のための性能
改善が強く要求されている。電力ケーブルの性能
改善なしには線路建築費の増大を招くばかりであ
るので、既設の線路に大容量の電力ケーブルを布
設することによりこの問題を解決しようとしてい
る。それには、電力ケーブルの電流密度の増大が
必要であるが、単に導体断面積を大きくしただけ
では、所謂交流の表皮効果による損失が急に増大
する。これを解決するためには全素線を絶縁した
素線絶縁導体を用いる必要がある。 従来、かかる素線絶縁導体を得る方法には種種
の方法が提案されているが、最も経済的な方法と
しては銅素線の表面に酸化銅(CuO)の皮膜を形
成せしめる方法である。 酸化銅皮膜の成形法としては銅素線を撚合せた
導体を気密容器に収納し、アンモニア水又はアン
モニアガスと酸素を注入し、40〜100℃の温度範
囲内の一定温度で湿潤雰囲気下で所定時間保持す
ることにより各素線表面に酸化銅皮膜を生成させ
る方法(特開昭57−210517号)が提案されてい
る。 しかしながら、この方法では導体サイズが比較
的小さい場合すなわち導体を構成する素線数が少
ない場合には、導体の内外層のどの素線も一様に
酸化銅皮膜が形成されるが、導体サイズが大きく
なると、導体の内外層の銅素線に形成される酸化
銅皮膜の厚さが均一になり難いという欠点があつ
た。 すなわち、アンモニア水又はアンモニアガス及
び酸素等の存在する湿潤雰囲気下での酸化銅皮膜
の生成機構はアンモニアを含む水蒸気が銅の表面
に接触凝縮することにより、酸素による銅の酸化
反応が急速に進むというものであるが、極めて多
くの銅素線を撚合せた導体でしかもこれを圧縮成
形して占積率を85〜95%まで高めた大サイズ導体
の場合には、これら反応性ガスと接触するチヤン
スの多い導体の最外層の素線から酸化皮膜の生成
が生じ、順次内部へ進行するため、導体の内層部
及び外層部とも一様に酸化皮膜が形成されるため
には極めて長時間を要するという欠点があつた。 本発明は、大サイズ導体であつても比較的短時
間に導体の内外層のどの素線を均一な厚さの酸化
銅皮膜を形成する方法を提供することを目的とす
る。 すなわち、本発明は、銅素線を撚合せた導体を
気密容器内で、アンモニアガス0.5容量%以上と
酸素10容量%以上の存在する、相対湿度80%以上
の雰囲気でかつ大気圧より0〜50mmHg低い圧力
下で40〜100℃の温度に保持することにより銅素
線表面に酸化銅皮膜を生成することを特徴とする
素線絶縁導体の製造方法である。 気密容器内を大気圧より0〜50mmHg低い圧力
下すなわち0〜−50mmHgの負圧に保持すること
により、導体の内層部及び外層部に位置するどの
銅素線の表面にもほぼ一様に酸化銅皮膜が形成さ
れるが、その理由は明らかでない。 容器内のアンモニアガス濃度は0.5容量%以上、
酸素濃度は10容量%以上で、さらに相対湿度は80
%以上にする必要がある。いずれもこれ以下で
は、本発明の目的とする迅速な酸化銅皮膜の形成
は期待できないからである。アンモニアガス濃
度、酸素濃度及び相対湿度はいずれも高い程、迅
速に酸化銅皮膜が生成する。 また、容器内の圧力を0〜−50mmHgの負圧に
保持する方法としては、導体を気密容器内に収納
後、真空引きして減圧後アンモニア水又はアンモ
ニアガス及び酸素を入れてもよく、あるいはアン
モニア水又はアンモニアガス及び酸素を入れた後
減圧してもよい。 容器内の圧力を−50mmHgよりさらに減圧した
雰囲気では良好な緻密な黒化皮膜(CuO皮膜)が
形成されない。容器内の圧力が大気圧より高い正
圧では導体の内層部と外層部の素線表面に厚さの
一様な酸化銅皮膜を得るには極めて長時間を要し
実用性がない。 次に本発明を実施例で説明する。 実施例 1 直径2.3mmの軟銅線88本を撚合せ、これを断面
扇形に圧縮成形した占積率93%のセグメントを鉄
製気密容器に入れ真空ポンプで容器内の圧力を−
20mmHgに減圧した後、20%濃度のアンモニア水
を入れ、容器内の温度を約60℃とし、容器内の酸
素濃度を15〜20容量%に、また相対湿度を95〜
100%に保持して、容器内の圧力を真空ポンプで
−20mmHgの負圧に保つたまま10時間経過後、セ
グメントを取り出した。 実施例 2 実施例1で用いたのと同じ未処理セグメントを
ステンレス製気容器度に入れ、容器内を−10mm
Hgに真空引きした後、湿つたアンモニアガス、
酸素ガスを注入し、アンモニアガス濃度を10〜15
容量%、酸素濃度を20〜25容量%に、相対湿度を
90〜95%に保持して温度約65℃で容器内の圧力を
−10mmHgの負圧に保つたまま10時間経過後セグ
メントを取り出した。 実施例 3 実施例1で用いたのと同じ未処理セグメントを
ステンレス製気密容器に入れ、中に水をはつた
後、容器内のアンモニアガス濃度5〜10容量%、
酸素濃度10〜15容量%、相対湿度80〜90%とし、
容器内を絶えず−30mmHgに真空引きして減圧状
態とし、容器内温度約70℃で10時間経過後にセグ
メントを取り出した。 比較例 1 実施例1において容器を真空ポンプで減圧せず
に、絶えず大気圧より0.2Kg/cm2高い正圧になる
ようにした以外は、実施例1と全く同じ条件で実
験を行つた。 比較例 2 実施例3において容器を真空引きせずに、絶え
ず大気圧より0.5Kg/cm2高い正圧になるようにし
た以外は実施例3と全く同じ条件で実験を行つ
た。 比較例 3 実施例2において、アンモニアガス濃度を0.1
容量%にした以外は実施例2と全く同じ条件で実
験を行つた。 比較例 4 実施例2において、酸素濃度を5容量%にした
以外は実施例2と全く同じ条件で実験を行つた。 比較例 5 実施例2において、相対湿度を60%とした以外
は実施例2と全く同じ条件で実験を行つた。 次に上記各実施例及び各比較例で得たセグメン
トの酸化銅皮膜厚をカソード還元法(電解液
0.1N−KCl、電流密度0.5mA/cm2)により測定
した。尚、酸化皮膜厚測定はセグメントを構成し
ている各層毎の素線について行つた。セグメント
を構成する中心素線を第1層とし、順次外側に向
つて第2層、第3層、第4層、第5層(最外層)
とした。かくして測定した結果を次表に示す。
【表】
以上、実施例から明らかな如く、本発明によれ
ば、セグメントを構成している各層の素線ともほ
ぼ一様の酸化銅皮膜厚が得られる。これに対して
比較例では、いずれも最外層の素線には若干の酸
化銅皮膜が形成されているものの内層部の素線に
はほとんど酸化銅皮膜が形成されていない。 次に、各実施例及び各比較例で得たセグメント
について、それぞれ6本撚合せて分割導体を得、
これら分割導体のAC抵抗(RAC)とDC抵抗
(RDC)とを測定したところ、両抵抗の比(RAC/
RDC)は、本発明による上記実施例の分割導体で
は1.05〜1.10であり、これに対して、上記比較例
の分割導体では1.2〜1.4でしかもその比のバラツ
キが極めて大きかつた。尚、酸化銅皮膜を形成し
ていない銅素線からなる分割導体では1.3〜1.4で
あつた。したがつて本発明による素線絶縁導体は
表皮効果による交流損失が著しく低減されている
ことが明らかである。 以上の如く、本発明によれば、導体を構成して
いるどの層の銅素線表面にも厚さのほぼ一様な酸
化銅皮膜を形成することができ、その結果、表皮
効果による交流損失を著しく低減した素線絶縁導
体が得られるものである。
ば、セグメントを構成している各層の素線ともほ
ぼ一様の酸化銅皮膜厚が得られる。これに対して
比較例では、いずれも最外層の素線には若干の酸
化銅皮膜が形成されているものの内層部の素線に
はほとんど酸化銅皮膜が形成されていない。 次に、各実施例及び各比較例で得たセグメント
について、それぞれ6本撚合せて分割導体を得、
これら分割導体のAC抵抗(RAC)とDC抵抗
(RDC)とを測定したところ、両抵抗の比(RAC/
RDC)は、本発明による上記実施例の分割導体で
は1.05〜1.10であり、これに対して、上記比較例
の分割導体では1.2〜1.4でしかもその比のバラツ
キが極めて大きかつた。尚、酸化銅皮膜を形成し
ていない銅素線からなる分割導体では1.3〜1.4で
あつた。したがつて本発明による素線絶縁導体は
表皮効果による交流損失が著しく低減されている
ことが明らかである。 以上の如く、本発明によれば、導体を構成して
いるどの層の銅素線表面にも厚さのほぼ一様な酸
化銅皮膜を形成することができ、その結果、表皮
効果による交流損失を著しく低減した素線絶縁導
体が得られるものである。
Claims (1)
- 1 銅素線を撚合せた導体を気密容器内で、アン
モニアガス0.5容量%以上と酸素10容量%以上の
存在する、相対湿度80%以上の雰囲気でかつ大気
圧より0〜50mmHg低い圧力下で40〜100℃の温度
に保持することにより銅素線表面に酸化銅皮膜を
生成することを特徴とする素線絶縁導体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6448584A JPS60208013A (ja) | 1984-03-31 | 1984-03-31 | 素線絶縁導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6448584A JPS60208013A (ja) | 1984-03-31 | 1984-03-31 | 素線絶縁導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60208013A JPS60208013A (ja) | 1985-10-19 |
JPH0566689B2 true JPH0566689B2 (ja) | 1993-09-22 |
Family
ID=13259562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6448584A Granted JPS60208013A (ja) | 1984-03-31 | 1984-03-31 | 素線絶縁導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60208013A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19643609B4 (de) * | 1996-10-14 | 2007-07-19 | Pirelli Cavi E Sistemi S.P.A. | Fertigungseinrichtung zum Aufbringen einer Oxidschicht auf die einzelnen Drähte eines vieldrähtigen Kupferleiters |
-
1984
- 1984-03-31 JP JP6448584A patent/JPS60208013A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19643609B4 (de) * | 1996-10-14 | 2007-07-19 | Pirelli Cavi E Sistemi S.P.A. | Fertigungseinrichtung zum Aufbringen einer Oxidschicht auf die einzelnen Drähte eines vieldrähtigen Kupferleiters |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60208013A (ja) | 1985-10-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |