JPH0566372U - メカニカルシール装置 - Google Patents
メカニカルシール装置Info
- Publication number
- JPH0566372U JPH0566372U JP1365792U JP1365792U JPH0566372U JP H0566372 U JPH0566372 U JP H0566372U JP 1365792 U JP1365792 U JP 1365792U JP 1365792 U JP1365792 U JP 1365792U JP H0566372 U JPH0566372 U JP H0566372U
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- Japan
- Prior art keywords
- pressure chamber
- ring
- spring
- high pressure
- fixed ring
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- Mechanical Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転軸2に固定された回転リング3とばね2
0によって回転リング3の方へ押し付けられる固定リン
グ5とで軸封面を形成して高圧室と低圧室との間をシー
ルするメカニカルシール装置において、低速回転時にお
いても軸封面の作動すき間を確保して回転リング3と固
定リング5との接触による損傷を防止すること。 【構成】 固定リング5の背面を押し付けるばねの背後
にスライド板26を内装した高圧室27を設け、その高
圧室27にはガス供給装置29が接続されていて、低速
回転時にガス圧を低下させることでばね20の圧縮量を
低下させ、所要の作動すき間を得るようにしたもの。
0によって回転リング3の方へ押し付けられる固定リン
グ5とで軸封面を形成して高圧室と低圧室との間をシー
ルするメカニカルシール装置において、低速回転時にお
いても軸封面の作動すき間を確保して回転リング3と固
定リング5との接触による損傷を防止すること。 【構成】 固定リング5の背面を押し付けるばねの背後
にスライド板26を内装した高圧室27を設け、その高
圧室27にはガス供給装置29が接続されていて、低速
回転時にガス圧を低下させることでばね20の圧縮量を
低下させ、所要の作動すき間を得るようにしたもの。
Description
【0001】
本考案は、ガス圧縮機、ポンプ等の高圧回転機械の軸封部に適用されるメカニ カルシール装置に関する。
【0002】
図2及び図3を参照して従来のメカニカルシール装置の概要を説明する。図2 はメカニカルシール装置の要部を示した軸方向断面図であり、図3は軸封面側か ら見た回転リングの端面図である。
【0003】 これらの図において、符号1はケーシング、2は回転軸、3はこの回転軸に固 定された回転リング、4はらせん溝、5は回転軸2を囲繞するケーシング1に取 付けられて回転リング3と共に軸封面を構成する固定リング、6は固定リング5 を軸受部とシール部とに分割する環状溝、7は高圧室P1と環状溝6を連通する 連通孔、8は軸スリーブ、9はOリング、10は回り止め用のピン、11,12 はOリング、13はキー、14は軸スリーブ、15は軸スリーブ8と軸スリーブ 14とを固定するボルト、16は固定リング5を支持する支持リング、17はピ ン、18,19はOリング、20は支持リング16を介して回転リング3に固定 リング5を押し付けるばね、21はシールハウジング、22はOリング、23は ピン、24は固定リング5がシールハウジング21からはみ出さないようにする 止め輪、25は軸スリーブ14を軸方向に固定するナット、P1は高圧室、P2は 低圧室を示している。
【0004】 回転軸2が回転するとこれに固定された回転リング3も回転し、所定回転数を 越えると固定リング5は回転リング3より浮上し、そのすき間は高圧室P1と低 圧室P2との差圧と回転数とに依存して自動的に調節される。
【0005】 図4に固定リング5に作用する力のバランス状態を示す。この図においてWB は軸受部流体反力、WSLはシール部すき間内反力、WTはシール差圧による力、 WSはばねの押し付け力である。ここで、軸受部流体反力WBはシール差圧及びば ねの押し付け力が与えられると、WB=WT+WS−WSLでなければならない。ま た、軸受部流体反力WBは軸受すき間及び軸回転数の関数であり、したがってシ ール差圧と回転数条件とに対応してシールリングに作用する力が釣合うように、 軸受すき部、すなわちシールすき間が自動調節される。
【0006】 図5に固定リングの浮上特性を示す。この図によれば、固定リングは或る回転 数から急激に浮上し始め、或る回転数を過ぎると浮上り量の変化は小さくなる傾 向を示している。
【0007】
ところで、蒸気タービンでは、軸の熱変形等を防止するためにターニングとい う低速回転で長時間運転する手法が用いられている。したがって、従来のメカニ カルシール装置において、固定リングは或る回転数を越えないと浮上しない特性 があるために、低速回転数では浮上していないのが現実である。そのために、本 メカニカルシール装置をターニング運転で使用すると、回転リングと固定リング との接触が起こり、固定リングが損傷するという問題点があった。
【0008】 本考案は上記事情にかんがみてなされたもので、低速回転数においても固定リ ングを浮上することが可能なメカニカルシール装置を提供することを目的とする 。
【0009】
上記目的に対し、本考案によれば、軸封面に複数のらせん溝を設けた回転リン グと環状溝によってシール部及び軸受部に分離された固定リングとで軸封面を形 成して高圧室と低圧室との間をシールするメカニカルシール装置において、前記 固定リングを前記回転リングに押し付けるばねの背後に設けられてこのばねの圧 縮量を可変できるスライド板が内装されている高圧室と、この高圧室に連通され てこれにガスを供給するガス供給装置とを備えていることを特徴とするメカニカ ルシール装置が提供される。
【0010】
上記手段によれば、高圧室に供給されるガスの圧力を変化させることでスライ ド板を介してばねの圧縮量を変化させ、固定リングのばねによる押し付け力を変 化させるようにしている。
【0011】
以下図1に例示した本考案の好適な実施例について詳述する。この図1におい て、図2に示したものと同一の要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省 略する。
【0012】 図中符号26はばね20の圧縮量を変化させるスライド板、27は高圧室、2 8は給気孔、29は高圧室27にガス圧を供給するガス供給装置、30,31は Oリングを示している。
【0013】 低速運転時においては、ガス供給装置29より高圧室27に供給するガス圧を 低下させる。すると、高圧室27に内装されたスライド板26はこれに応答して 図中右側へ移動し、その分ばね20は伸びてその圧縮量が減り、固定リング5に 作用する図4に示したばねの押し付け力WSが低下する。これにより、前述のメ カラカルシール装置の釣り合いの式WB=WT+WS−WSLの右辺の値が小さくな るので、本メカニカルシール装置はそれに釣り合うように軸受部流体反力WBが 小さくなって自動調心する。ここで、軸受部流体反力WBは作動すき間に比例す る関係にあるため、作動すき間が大きくなるよう調心することになる。
【0014】 よって、低速回転時においても、回転リング3と固定リング5との作動すき間 を大きくした状態で運転することが可能となり、回転リング3と固定リング5と の接触が防止できることになる。
【0015】
以上のように、本考案によれば、ばね取付部にスライド板を内装した高圧室を 設け、そのスライド板をスライドさせることで固定リングを押し付けるばね力を 低下させるようにしたので、低速回転時に本メカニカルシール装置の作動すき間 を大きくすることができ、回転リングと固定リングとの接触が防止でき、メカニ カルシール装置を安定して作動させることができる。
【図1】本考案によるメカニカルシール装置の一実施例
を示した要部軸方向断面図である。
を示した要部軸方向断面図である。
【図2】従来のメカラニルシール装置の一例を示した要
部軸方向断面図である。
部軸方向断面図である。
【図3】回転リングの一例を示す端面図である。
【図4】固定リングに作用する力のバランス状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図5】固定リングの浮上特性を示した図である。
2 回転軸 3 回転リング 5 固定リング 6 環状溝 16 支持リング 20 ばね 26 スライド板 27 高圧室 28 給気孔 29 ガス供給装置
Claims (1)
- 【請求項1】軸封面に複数のらせん溝を設けた回転リン
グと環状溝によってシール部及び軸受部に分離された固
定リングとで軸封面を形成して高圧室と低圧室との間を
シールするメカニカルシール装置において、前記固定リ
ングを前記回転リングに押し付けるばねの背後に設けら
れてこのばねの圧縮量を可変できるスライド板が内装さ
れている高圧室と、この高圧室に連通されてこれにガス
を供給するガス供給装置とを備えていることを特徴とす
るメカニカルシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1365792U JPH0566372U (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | メカニカルシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1365792U JPH0566372U (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | メカニカルシール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0566372U true JPH0566372U (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=11839283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1365792U Withdrawn JPH0566372U (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | メカニカルシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0566372U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109916732A (zh) * | 2019-04-26 | 2019-06-21 | 湖州华特不锈钢管制造有限公司 | 一种钢管水压试验装置 |
JP2021028511A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | イーグル工業株式会社 | ダブル型メカニカルシール |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP1365792U patent/JPH0566372U/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109916732A (zh) * | 2019-04-26 | 2019-06-21 | 湖州华特不锈钢管制造有限公司 | 一种钢管水压试验装置 |
CN109916732B (zh) * | 2019-04-26 | 2024-03-22 | 湖州华特不锈钢管制造有限公司 | 一种钢管水压试验装置 |
JP2021028511A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | イーグル工業株式会社 | ダブル型メカニカルシール |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960606 |