JPH0566307B2 - - Google Patents

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JPH0566307B2
JPH0566307B2 JP19775188A JP19775188A JPH0566307B2 JP H0566307 B2 JPH0566307 B2 JP H0566307B2 JP 19775188 A JP19775188 A JP 19775188A JP 19775188 A JP19775188 A JP 19775188A JP H0566307 B2 JPH0566307 B2 JP H0566307B2
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JP
Japan
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winding
angle
wind
yarn
traverse
Prior art date
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JP19775188A
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JPH0248368A (ja
Inventor
Kyotsune Higuchi
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、糸の巻取中に発生するリボン(鬼綾
とも言う)を防止する糸の巻取方法に関する。 〔従来の技術〕 糸を高速でボビンホルダーに巻き取る過程にお
いては、糸の綾角を所定内とする巻取方法が採用
される。この綾角所定内の巻取方法では、ワイン
ド数(糸が巻き幅を進む間のボビンの回転数)が
ある値(代表値として整数がある)になると、巻
かれる糸が同じ場所を通つて重なるリボンが発生
する。このリボンは、タツチローラの振動(パツ
ケージの一部が高くなりタツチローラを叩く)を
誘発したり、糸の解舒(テイクオフ)時に重なつ
た糸が塊となつて抜け出すという不具合を生じさ
せる。 このリボンの発生を防止する糸の巻取方法とし
ては、第8図に示すものが知られている。綾角を
大小二種類に設定するために、トラバースカムの
回転数を二段切り換え可能とする。リボン通過時
には、綾角を小から大へとジヤンプさせてリボン
を回避する。そして、リボンを回避すると、再び
綾角を大から小へと復帰させて、リボンの発生を
防止するものである。また、糸を巻き取る際、一
層毎にほぼ糸幅で埋めるような特定の条件を設定
するものも知られている(特開昭62−290682号公
報参照)。 〔発明が解決しようとする課題〕 従来の技術で述べたもののうち前者において
は、綾角が一定(小が基準)であるので、ほとん
どのリボン発生条件を通過することになり、その
度毎にトラバースカムの回転数をジヤンプさせる
必要がある。しかし、リボン発生条件は理論的に
は無数存在し、特定の条件(影響の大きいもの)
しか回避できないという問題点があつた。 また、後者においては、一層毎にほぼ糸幅で埋
めるような特定の巻取条件を前提とするものであ
り、制御が難しく一般的な条件での巻取に適用で
きないという問題点があつた。 本発明は、従来の技術の有するこのような問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、リボン発生条件を理論的に解明して合
理的なリボン発生条件の回避を実現し且つ汎用性
のある巻取条件に適用可能な糸の巻取方法を提供
しようとするものである。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明における糸
の巻取方法は、ワインド数一定の巻取とトラバー
スジヤンプ(綾角を急激に変化させることにより
リボン発生箇所を極く短時間で通過させる方法)
を組み合わせて所定綾角内で糸を巻き取る方法で
あつて、前記所定綾角内として、通常綾角と最
低綾角を設定すること、ワインド数一定の巻取
における綾角を演算し、最低綾角と比較してトラ
バースジヤンプのタイミングを判定すること、
トラバースジヤンプのタイミングに至ると、通常
綾角付近での危険ワインド数を回避した新たなワ
インド数を設定するに際して、(a)予め、危険ワイ
ンド数の小数部分を記憶しておくこと、(b)通常綾
角付近での新たなワインド数の小数部分と前記危
険ワインド数の小数部分を比較して、一定範囲外
となるように新たなワインド数をずらせること、
危険ワインド数から一定範囲外となつた新たな
ワインド数までトラバースジヤンプさせることを
特徴とする糸の巻取方法である。 そして、前記所定綾角内としての通常綾角と最
低綾角は、巻径に対して1次以上の関数となつて
いる糸の巻取方法とすることもできる。 〔作用〕 リボンを回避したワインド数一定の巻取とトラ
バースジヤンプを組み合わせて所定綾角内で糸を
巻き取る方法であるので、ワインド数一定の巻取
時にはリボンが発生せず、綾角が小さくなりすぎ
るとトラバースジヤンプするので、トラバースジ
ヤンプして新たなワインド数とする時のみリボン
発生を回避すればよい。リボン発生の条件は、あ
らゆる巻取について理論的に解明されて、ワイン
ド数の小数部分に整理されている。したがつて、
ワインド数の小数部分と比較するだけで実用上問
題にならないところまでの全てのリボン発生条件
の回避ができる。 そして、前記所定綾角内としての通常綾角と最
低綾角は、巻径に対して1次以上の関数とする
と、巻き始め、巻き途中及び巻き終わりと綾角の
変更が可能となる。 〔実施例〕 実施例について、図面を参照して説明する。 第1図は本発明方法を適用した糸の巻取装置の
全体構成を示すブロツク図である。ボビンホルダ
1にはボビン2が装着されている。このボビン2
はボビンホルダ1と一体となつて回転し、ボビン
2上に糸を巻き取つていく。ボビン2の外周上に
は、タツチローラ3が所定の面圧で当接しながら
回転している。タツチローラ3の反対側にはトラ
バースカム4が配置されており、このトラバース
カム4の回転によつてトラバースガイド5が往復
動して、糸を綾振りさせる。このトラバースカム
4の回転数を制御することによつて、所定綾角内
の巻取を行う。ボビンホルダ1は、スピンドルモ
ータ7に連結されており、インバータ8の出力に
応じたスピンドルモータ7の回転によつて駆動さ
れる。タツチローラ3の軸端には、タツチローラ
3の回転数を検出するパルス発生器9が設けられ
ている。このタツチローラ3の回転数は、コント
ロールボツクス10にフイードバツクされて、糸
速度に応じたスピンドルモータ7の回転となるよ
う制御されている。トラバースカム4の軸端に
は、トラバースカム4の回転数を検出するパルス
発生器11が、ボビンホルダ1の軸端には、ボビ
ンホルダ1の回転数を検出するパルス発生器12
が設けられている。これらのトラバースカム4の
回転数とボビンホルダ1の回転数は、ホストコン
ピユータ13の入力ポートP1にトラバースカム
回転信号f1及びボビンホルダ回転信号f2として入
力される。ホストコンピユータ13の出力ポート
P3からインバータ15(トラバースカム4を駆
動するインダクシヨンモータ14の周波数を制御
する)ヘトラバースカム回転指令信号f3が出力さ
れている。ホストコンピユータ13は、トラバー
スカム回転信号f1、ボビンホルダ回転信号f2及び
記憶されているデータに基づいて所定のプログラ
ムに従つて処理を行い、トラバースカム回転指令
信号f3を出力するようになつている。また、ホス
トコンピユータ13の入力ポートP2には必要な
入力データがキーボード等によつて入力される。
なお、糸速度に応じた巻取速度を制御するコント
ロールボツクス10とホストコンピユータ13は
別機器とせず、全てホストコンピユータ13で処
理することもできる。さらに、ボビンホルダ1を
駆動するスピンドルモータ7によつて正確に巻取
速度を制御するスピンドルドライブタイプの巻取
装置さ限らず、フリクシヨンローラが正確に一定
巻取速度を維持するフリクシヨンドライブタイプ
の巻取装置であつてもよい。 次に、リボン発生条件を説明し、それを回避す
る基本の考え方を説明する。 第2図において、長方形20はボビンの周方向
展開であり、この展開面上に糸の軌跡21が示さ
れている。ここで、Dはボビンの直径、2×Sは
ストローク、WAは綾角をであり、π D tan
WAは糸がボビンを一回転する間に進む距離を示
す。糸が最初に一回転する軌跡を21aとする
と、二回転目の軌跡は21bとなり、軌跡21c
でボビン展開面の右上コーナーに至つて反転し点
線で示す軌跡21dとなる。第2図においては、
糸は同じ場所で重なる軌跡を描き、所謂リボン発
生状態となつている。このようなリボン発生を解
析するために、ストローク2×Sの間で糸が何回
折り返すかを表すワインド数WNを用いる。 WN=2×S/π D tan WA …… 第2図の場合、WN=4となり、糸が2×S進
む間にボビンが4回転すること意味している。こ
のWNが整数値Xになると、リボンが発生する
が、第2図のように一往復して重なる場合のみな
らず、二往復、三往復、四往復、…毎に重なる場
合もある。このような場合は、X/1(一往復)、
X/2(二往復)、X/3、X/4、X/5、X/
6…X/nと無限に存在する。しかし、X/nの
分母nが大きくなると、当然、糸の重なりの程度
は少なくなつていく。そこで、n=10までを検討
すれば、実用上ほぼ問題なくなる。しかし、n=
10に限定されることなく、要求品質に応じて増減
することができる。 表1には、X/nにおいて、X=1〜無限大
(巻き数が多くなる)、n=1〜10の場合の全ての
組み合わせの場合に、リボンが発生するワインド
数WN(危険ワインド数小数値WNA)を検討し
たものである。
【表】
〔発明の効果〕
リボンを回避したワインド数一定の巻取とトラ
バースジヤンプを組み合わせて所定綾角内で糸を
巻き取る方法であるので、ワインド数一定の巻取
時にはリボンが発生せず、綾角が小さくなりすぎ
るとトラバースジヤンプするので、トラバースジ
ヤンプして新たなワインド数とする時のみリボン
発生を回避すればよい。リボン発生の条件は、あ
らゆる巻取について理論的に解明されて、ワイン
ド数の小数部分に整理されている。したがつて、
ワインド数の小数部分と比較するだけで実用上問
題にならないところまでの全てのリボン発生の回
避ができ、リボン発生がない優れた巻取方法であ
ると共にどのようなワインド数の巻取にも適用で
きる優れた汎用性も有した巻取方法である。 そして、前記所定綾角内としての通常綾角と最
低綾角は、巻径に対して1次以上の関数とする
と、巻き始め、巻き途中及び巻き終わりと綾角の
変更が可能となるので、例えば、バルジの解消等
のパツケージの膨出程度も調整できるより優れた
巻取方法となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の巻取方法に使用される巻取装
置の機器ブロツク図、第2図はリボン発生を示す
ボビンの展開図、第3図は本発明の巻取方法を示
すグラフ図、第4図は巻取スタートの手順を示す
フローチヤート図、第5図はトラバースジヤンプ
の巻取手順を示すフローチヤート図、第6図は本
発明の他の巻取方法を示すグラフ図、第7図は本
発明の他の巻取方法におけるトラバースジヤンプ
の巻取手順を示すフローチヤート図、第8図は従
来の巻取方法を示すグラフ図である。 WN……ワインド数、WAN……通常綾角、
WAL……最低綾角、WNA……危険ワインド数
小数値。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ワインド数一定の巻取とトラバースジヤンプ
    を組み合わせて所定綾角内で糸を巻き取る方法で
    あつて、 前記所定綾角内として、通常綾角と最低綾角
    を設定すること、 ワインド数一定の巻取における綾角を演算
    し、最低綾角と比較してトラバースジヤンプの
    タイミングを判定すること、 トラバースジヤンプのタイミングに至ると、
    通常綾角付近での危険ワインド数を回避した新
    たなワインド数を設定するに際して、 (a) 予め、危険ワインド数の小数部分を記憶し
    ておくこと、 (b) 通常綾角付近での新たなワインド数の小数
    部分と前記危険ワインド数の小数部分を比較
    して、一定範囲外となるように新たなワイン
    ド数をずらせること、 危険ワインド数から一定範囲外となつた新た
    なワインド数までトラバースジヤンプさせるこ
    とを特徴とする糸の巻取方法。 2 前記所定綾角内としての通常綾角と最低綾角
    は、巻径に対して1次以上の関数となつている請
    求項1記載の糸の巻取方法。
JP19775188A 1988-08-08 1988-08-08 糸の巻取方法 Granted JPH0248368A (ja)

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JP19775188A JPH0248368A (ja) 1988-08-08 1988-08-08 糸の巻取方法

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JP19775188A JPH0248368A (ja) 1988-08-08 1988-08-08 糸の巻取方法

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JPH0248368A JPH0248368A (ja) 1990-02-19
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JPH0720799B2 (ja) * 1990-03-20 1995-03-08 村田機械株式会社 糸の巻取方法

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