JPH0566016U - 増毛具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 髪挟み止め金具の自毛に対する挟着力を増大
して脱落する虞のない増毛具を提供する。 【構成】 予め一定の円弧状に屈曲して内面部が凹んだ
形状の金属製基板１と、これとは別個の金属板製で内面
部が凹んだ円弧状に屈曲した状態から外面部が凹むよう
に反対側へ円弧状に屈曲した状態へと可逆的に変形可能
なバネ板２とを備えてその両者の一端を互いに止着し
て、バネ板２をその内面部が凹む状態へ屈曲させること
によってバネ板２を基板１に対し圧接可能としてその間
に自毛を挟着するようになした髪挟み止め金具３を構成
し、この髪挟み止め金具３を外面部に付け毛を植毛した
シート部材の内面部に取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は付け毛を足すことによって髪の量を増やす増毛具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の髪挟み止め金具を備えた増毛具は、髪挟み止め金具の自毛に対する挟着 力が不十分で脱落する虞があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、髪挟み止め金具の自毛に対する挟着力が増大して脱落する心 配のない増毛具の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の増毛具は、予め一定の円弧状に屈曲して 内面部が凹んだ形状の金属製基板１と、これとは別個の金属板製で内面部が凹ん だ円弧状に屈曲した状態から外面部が凹むように反対側へ円弧状に屈曲した状態 へと可逆的に変形可能なバネ板２とを備えてその両者の一端を互いに止着して、 バネ板２をその内面部が凹む状態へ屈曲させることによってバネ板２を基板１に 対し圧接可能としてその間に自毛を挟着するようになした髪挟み止め金具３を構 成し、この髪挟み止め金具３を外面部に付け毛４を植毛したシート部材５の内面 部に取付けて成るものである。

【０００５】

【作用】

頭の自毛が残存している箇所にシート部材５を当接させて、その内面部に取付 けた髪挟み止め金具３の基板１とバネ板２とによって自毛を挟着して固定し、シ ート部材５の外面部に植毛した付け毛４を自毛の中に混入させることにより増毛 が完成する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づき実施例について詳説する。まず、髪挟み止め金具３は、図 ５に示すように、ほぼ頭の曲面と同一の曲率で予め円弧状に屈曲して内面部が凹 んだ形状の金属製の基板１と、これとは別個の金属板製で中央部に切欠きができ るように略Ｕ字状に切断されてその両側の脚部２ａ，２ｂの先端部位を重ね合わ せて一体に止着することにより円弧状に歪ませてその内面部が凹んだ状態から反 対側の外面部が凹んだ状態へと可逆的に変形可能としたバネ板２とを備えて、そ の基板１とバネ板２の基端部を一体に溶接することによって、基板１に対しバネ 板２をその内面部が凹んだ状態に屈曲させたときに圧接し、逆にその外面部が凹 んだ状態へ屈曲させたときに開離するように構成されている。尚、バネ板２は変 形容易なように肉薄で、これに対し基板１は変形しないようにバネ板２よりも少 し肉厚となっている。このような構造とすることにより従来の髪挟み止め金具に 比べて自毛に対する挟着力が増大する。基板１及びバネ板２は、図４に示すよう に、それぞれ合成樹脂製のカバーシート６で被覆されているが、バネ板２は基板 １に当接する側の片面に合成樹脂製で板状のクッション材７を重合させた状態で カバーシート６によって被覆されている。このようにクッション材７を介在させ ることにより自毛に対する摩擦力が増大して自毛の抜脱が困難になる。また基板 １及びバネ板２を被覆したカバーシート６の表面で自毛を挟む部位には、図４に 示すように、ビニール等の弱粘性合成樹脂剤８が塗布されている。これにより滑 り止め効果が得られ自毛の保持力が増大する。この髪挟み止め金具３と構造が同 一でやや小形の副髪挟み止め金具９が形成され、髪挟み止め金具３と副髪挟み止 め金具９は、図１のように、後述するシート部材５の内面部の両側端部にそれぞ れ止着されている。このように髪挟み止め金具３と副髪挟み止め金具９を両側に 配することによりシート部材５の全体の浮き上がりが防止されて好適に整えた髪 型を維持できるようになる。シート部材５は頭に密着できる柔軟性を有する布、 レザ−、ゴム、又は合成樹脂等の材料製で、その外面部に付け毛４を密生状態に 植毛している。このシート部材５の内面側の端縁部に沿った箇所の所要の範囲に は、図２に示すように、付け毛１０，１１を植毛した合成樹脂等の材料製の帯状 シート１２，１３が重合されて接着又は縫着等の手段で止着されている。一方の 帯状シート１２に植毛された付け毛１０はシート部材５の縁１５に巻き付くよう にカールする癖が付けられ、他方の帯状シート１３に植毛された付け毛１１は内 側を向いた状態を維持している。このようにカ−ルした付け毛１０をシ−ト部材 ５の縁１５に巻き付けることによってシ−ト部材５の縁１５が隠蔽されて髪の生 え際が自然に見えるようになる。シート部材５の内面部の略中央部には、図１の ように、吸湿性にすぐれた布地や多孔性樹脂等が吸湿性部材１４として止着され ている。これによりシ−ト部材５で覆われた頭の部位でかいた汗が吸収されるの で、シ−ト部材５の内面部の汗による濡れが防止され、使用時の不快感が解消さ れる。尚、吸湿性部材１４を設ける代わりにシ−ト部材５の所要位置に通気孔を 設けても同様の効果が得られる。この増毛具は、図６に示すように、シ−ト部材 ５を頭の自毛イが残存する部位に当接して髪挟み止め金具３により自毛イを挟着 することにより固定し、その増毛具の固定位置の近傍の自毛イに分け目ロを設け て、その分けられた自毛イの一部をシ−ト部材５の上に被せて付け毛４と混在さ せるようにして使用するのが好適である。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は叙上のとうりであり、予め一定の円弧状に屈曲して内面部が凹んだ金 属製基板１と、これとは別個の金属板製で内面部が凹んだ円弧状に屈曲した状態 から外面部が凹むように反対側へ円弧状に屈曲した状態へと可逆的に変形可能な バネ板２とを備えてその両者の一端を互いに止着して、バネ板２をその内面部が 凹む状態へ屈曲させることによってバネ板２を基板１に対し圧接可能とした髪挟 み止め金具３を構成して、その基板１とバネ板２の間に自毛を挟着して固定する ようになしたので、従来の髪挟み止め金具に比べて自毛に対する挟着力がアップ して脱落の虞が解消する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】増毛具を内面側から見た斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線における断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線における断面図である。

【図４】髪挟み止め金具をカバ−シ−トで被覆した状態
の一部切断斜視図である。

【図５】髪挟み止め金具の変形の形態を示す斜視図であ
る。

【図６】頭に増毛具を固定して増毛を完成した状態を示
す断面図である。

【符号の説明】

１ 基板 ２ バネ板 ３ 髪挟み止め金具 ４ 付け毛 ５ シート部材 ６ カバーシー ト ７ クッション材 ８ 弱粘性合成 樹脂剤 ９ 副髪挟み止め金具 １０ 付け毛 １１ 付け毛 １２ 帯状シー ト １３ 帯状シート １４ 吸湿性部 材 １５ シート部材の縁 イ 自毛 ロ 分け目

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め一定の円弧状に屈曲して内面部が凹
   んだ形状の金属製基板１と、これとは別個の金属板製で
   内面部が凹んだ円弧状に屈曲した状態から外面部が凹む
   ように反対側へ円弧状に屈曲した状態へと可逆的に変形
   可能なバネ板２とを備えてその両者の一端を互いに止着
   して、バネ板２をその内面部が凹む状態へ屈曲させるこ
   とによってバネ板２を基板１に対し圧接可能としてその
   間に自毛を挟着するようになした髪挟み止め金具３を構
   成し、この髪挟み止め金具３を外面部に付け毛４を植毛
   したシート部材５の内面部に取付けて成る増毛具。