JPH0565804A - 2段混気式ターボ発電機の制御方法 - Google Patents

2段混気式ターボ発電機の制御方法

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JPH0565804A
JPH0565804A JP25293891A JP25293891A JPH0565804A JP H0565804 A JPH0565804 A JP H0565804A JP 25293891 A JP25293891 A JP 25293891A JP 25293891 A JP25293891 A JP 25293891A JP H0565804 A JPH0565804 A JP H0565804A
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governor
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俊一郎 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2段混気式ターボ発電機を他の発電機と並列
運転する場合に、他の発電機との並列運転を安定させる
ことができ、排ガスエコノマイザーだけでなく、主機の
エアクーラーなどからの発生蒸気を有効に利用すること
ができる2段混気式ターボ発電機の制御方法を提供す
る。 【構成】 調速ガバナ5により操作されるガバナ弁4を
介して高圧蒸気を導入すると共に、第1混気弁6を介し
て中圧蒸気を、第2混気弁24を介して低圧蒸気をそれ
ぞれ導入することにより駆動される2段混気式ターボ1
の発電機TGの制御方法であって、第2混気弁24の開
度を、ターボ発電機TGの電力供給量に応じた電力信号
により制御するとともに、排ガスエコノマイザーEによ
る蒸気発生量の不足時にはガバナ弁4のリフト量に応じ
て比例制御するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船舶用の2段混気式
ターボ発電機(2段混気式タービン発電機ともいう)の
制御方法に関するもので、更に詳しくは2段混気式ター
ビン発電機の第2混気弁を制御する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上記の2段混気式ターボ発電機は、単一
の高圧蒸気を導入する単圧タービンと違って、高圧の主
蒸気とともにこれよりやや圧力の低い蒸気(以下、中圧
蒸気という)および中圧蒸気より更に圧力の低い(以
下、低圧蒸気という)を導入して駆動される2段混気タ
ービンを備えた発電機である。この2段混気タービン
は、単圧タービンと同様に、船舶の推進用主機の排ガス
エネルギーをエコノマイザで回収し、その回収熱で蒸気
化した蒸気(高圧蒸気)を用いて駆動されるほか、さら
にエコノマイザで回収した熱で蒸気化した蒸気(中圧蒸
気)、およびエアークーラーなどから発生する熱を回収
して蒸気化した蒸気(低圧蒸気)をも用いて駆動され
る。このように、高圧蒸気のほかに中圧蒸気および低圧
蒸気を利用することができるので、単圧タービンに比べ
て熱回収効率に優れ、省エネルギー化が図れるという利
点がある。なお、2段混気タービンにおいては、タービ
ンの回転速度を一定に制御する調速ガバナ(調速機とも
いう)により操作され、高圧蒸気の導入量を調節するガ
バナ弁のほかに、中圧蒸気の導入量を調節する第1混気
弁と低圧蒸気の導入量を調節する第2混気弁とを備えて
いる。
【0003】前記した主機の排ガスエネルギーによるタ
ーボ発電機だけでは船舶の航海に必要な電力供給が不足
する場合もあるため、通常は、ターボ発電機とともにデ
ィーゼル発電機などの他の発電機を搭載しておき、両方
の発電機を並列運転して電力を供給するというのが一般
的である。
【0004】ところで、2段混気式ターボ発電機では、
ガバナ弁とともに第1、第2混気弁の開度も制御して中
圧蒸気および低圧蒸気のタービン内への導入量をそれぞ
れ調整する必要があるが、第1混気弁と第2混気弁の制
御は、従来、下記のようにして行われていた。すなわ
ち、図5に示すように、第1混気弁は、電力が所定の電
力値(例えば100kW)以上になり、かつ前記ガバナ弁
があらかじめ設定された開度(例えば 60%)まで開
放されたときに、ダイヤフラム式の第1混気弁を開放
し、ガバナ弁の開度がその設定された開度を保つように
フィードバック制御される。
【0005】また、図5に示すように、第2混気弁は、
第1混気弁が全開(開度100%)された時に、第1混
気弁からの信号で半開(開度50%)され、そののちも
第1混気弁が全開状態にあると、第2混気弁が全開され
るという制御の方法、あるいは第1混気弁が全開された
時に、第1混気弁からの信号で断続的に全開又は全閉さ
れるいわゆるON-OFF制御の方法が一般的であった。
【0006】その他の先行技術として、混気弁を調速ガ
バナにより操作されるガバナ弁の開度に対応して所定の
関数で開閉させて制御する、混気式ターボ発電機の制御
方法に関する発明(特開平2−241907号)がある
が、これは1段混気式タービン発電機に関するものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の制御方法では次のような点で改良の余地があっ
た。すなわち、第2混気弁の開度を第1混気弁が全開
(および全閉)した時に発生させる信号により制御する
ので、両方の混気弁が相互干渉して頻繁にハッチングを
起し易かった。このため、2段混気式ターボ発電機と例
えばディーゼル発電機とを並列運転する場合に、ディー
ゼル発電機の運転が安定せず、2段混気式ターボ発電機
とディーゼル発電機との負荷にアンバランスが生じてい
た。
【0008】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、2段混気式ターボ発電機を他の発電機
と並列運転する場合に、他の発電機との並列運転を安定
させることができる、排ガスエコノマイザーだけでな
く、主機のエアクーラーなどからの発生蒸気も有効に利
用することができる2段混気式ターボ発電機の制御方法
を提供することを主な目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ためにこの発明の制御方法は、a)調速ガバナにより操
作されるガバナ弁を介して高圧蒸気を導入するととも
に、第1混気弁を介して中圧蒸気を、第2混気弁を介し
て低圧蒸気をそれぞれ導入することにより駆動される2
段混気タービンを備え、第1混気弁を前記ガバナ弁の開
度に対応して所定の関数で開閉させて他の発電機と並列
運転される2段混気式ターボ発電機の制御方法であっ
て、b)前記第2混気弁の開度を、ターボ発電機の電力
供給量に応じた電力信号により制御するとともに、排ガ
スエコノマイザーによる蒸気発生量の不足時には前記ガ
バナ弁のリフト量に応じて比例制御するようにしてい
る。
【0010】また請求項2記載のように、前記第2混気
弁にピストン弁を使用し、その開度を段階的に制御する
ようにしてもよい。
【0011】
【作用】上記した本発明の制御方法によれば、第2混気
弁の開度は、常用すなわちノーマル出力(排ガスエコノ
マイザーの発生蒸気量が充分にある)のときに、船舶内
で供給される電力需要量に応じた電力信号、正確にはタ
ーボ発電機からの電力供給量に応じた電力信号で調整さ
れる。このため、第1混気弁の開度とは関連せずに、第
2混気弁の開度が調整されるので、両方の混気弁の相互
干渉が最小限に抑えられる。一方、排ガスエコノマイザ
ーで発生する蒸気量(高圧蒸気および中圧蒸気)が必要
電力量に対して不足し規定量に達しなくなると、混気タ
ービンのガバナ弁がある程度開放された後、その開度
(リフト量)に応じて第2混気弁の開度が調整される。
このため、混気タービンに第2混気弁からの低圧蒸気が
導入され、不足した蒸気量が補われる。
【0012】また第1混気弁の開度は、混気タービンの
ガバナ弁の開度に対応して所定の比率で調整される。し
たがって、例えば電力供給量が増えて、他の発電機とと
もに2段混気式ターボ発電機の出力を増大させる必要が
あるときには、ガバナ弁の開度が増大し、これに伴って
第1混気弁の開度も増大する。このため、混気式ターボ
発電機(混気タービン)にもこれと並列運転される他の
発電機(駆動装置)と同様に、その全出力域でドループ
をもたせることができ、出力増加直後は両発電機ともに
一旦回転数が低下するので、両者の負荷分担に不均衡が
生じず、常に安定する。
【0013】請求項2記載の制御方法によれば、ピスト
ン弁は全閉状態で完全に閉鎖されるので、ダイヤフラム
弁と違って全閉時に蒸気のリークがない。このため、遮
断弁を併設する必要がなくなる。なお、弁の開度を無段
階で制御することも可能であるが、ここでは、段階的
(例えば3段階)に開度を調整するようにしている。
【0014】
【実施例】以下、この発明の2段混気式ターボ発電機の
制御方法の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の制御方法を実施するための
混気式ターボ発電機を備えた制御系統図で、図2は本発
明の制御方法に基づいた制御装置の制御回路を示すブロ
ック図である。図3は本発明の制御方法によるガバナ弁
と第1混気弁、第2混気弁の開度の相対関係を示す線図
である。
【0016】図1において、2段混気式ターボ発電機T
Gの2段混気タービン1は、高圧ドラム(補助ボイラ)
2からの高圧蒸気および中圧ドラム3からの中圧蒸気
(第1混気)ならびに低圧ドラム21からの低圧蒸気
(第2混気)の導入によって駆動される。タービン1の
一端の高圧蒸気供給口には、ガバナ弁4が配設され、こ
のガバナ弁4は、タービン1の回転数を一定に制御する
調速ガバナ5によって操作されその開度が調整される。
【0017】また、タービン1の中段の中圧蒸気供給口
には、前記中圧蒸気の導入量を調節するための第1混気
弁(ダイヤフラム弁)6と、緊急時に中圧蒸気の導入を
遮断するための遮断弁(シャットオフ弁)6bとが順に
配設されている。さらに、タービン1の下段の低圧蒸気
供給口には、前記低圧蒸気の導入量を調節するための第
2混気弁(ピストン弁)24が配設されている。なお、
遮断弁6bの開閉操作は安全装置11によって行われ
る。また第2混気弁24には、第1混気弁6と同様にダ
イヤフラム弁を用い、遮断弁を併設してもよい。
【0018】推進用主機(図示せず)から排出される排
ガスHの通路15に排ガスエコノマイザEが配備され、
このエコノマイザEの熱回収管P1、P2およびP3が、
排ガスHの高温側から低温側にかけて順番に設けられて
いる。熱回収管P2は、前記高圧ドラム2の循環路2a
の一部を構成し、高圧ドラム2内の水が循環ポンプ9a
により熱回収管P2に送られて、そこで、蒸気になって
高圧ドラム2に戻される。
【0019】また、同様に、熱回収管P3は、前記中圧
ドラム3の循環路3aの一部を構成し、中圧ドラム3内
の水が循環ポンプ9bにより熱回収管P3に送られ、そ
こで蒸気になって中圧ドラム3に戻される。高圧ドラム
2には、高圧蒸気の送給管10aが接続され、送給管1
0aの途中から分岐された分岐管10cの途中に前記熱
回収管P1が介設されている。そして、この熱回収管P1
は、高圧蒸気を更に加熱するスーパーヒーターとして作
用し、熱回収管P1により再加熱された高圧蒸気が前記
ガバナ弁4を介してタービン1に導入され、タービン1
の主駆動源となる。また、中圧ドラム3には、中圧蒸気
の送給管10bが接続され、中圧蒸気がその送給管10
bおよび高圧蒸気の送給管10aからの分岐管10dと
の集合管6aを経由し第1混気弁6を介してタービン1
に導入され、タービン1の補助駆動源となる。
【0020】主機のエアクーラー22から発生する廃熱
の熱回収管P4は、低圧ドラム21からの循環路22a
の一部を構成し、低圧ドラム21内の水が循環ポンプ2
3により熱回収管P4に送られ、そこで、蒸気になって
低圧ドラム21に戻される。低圧ドラム21には、低圧
蒸気の送給管21aが接続され、低圧蒸気がその送給管
21aを経由し第2混気弁24を介してタービン1に導
入され、タービン1の補助駆動源となる。なお、図1中
の符号27〜29はそれぞれ水分分離器で、高圧蒸気送
給用の分岐管10c、中圧蒸気送給用の6aおよび低圧
蒸気の送給管21aに介装されている。
【0021】前記タービン1の他端の蒸気排出口には、
コンデンサ12が接続されており、タービン1内を通過
した蒸気がコンデンサ12によって凝縮され、復水して
その水がポンプ13により循環路13aおよびそこから
分岐された循環路13bを経由し前記ドラム2および3
に循環される。また前記高圧蒸気の送給管10aの途中
からバックアップ用蒸気の供給管10dが分岐されてお
り、この供給管10dを経由して高圧ドラム2から中圧
ドラム3の蒸気送給管10bにバックアップ用蒸気が供
給される。なお、供給管10dには、圧力制御器16に
より開閉操作される開閉弁17が介装されている。
【0022】7は第1混気弁6および第2混気弁24を
制御するためのシーケンサー又はマイクロプロセッサー
などの制御装置で、本実施例ではシーケンサー7が制御
を行う。このため、シーケンサー7から第1混気弁6に
弁開閉信号S3が出力されるが、その電気的な弁開閉信
号S3がこれを空気圧に変換するE/P変換器8を介し
て空気圧に変換され、第1混気弁6の開度が調整される
ようになっている。
【0023】一方、シーケンサー7には、前記ガバナ弁
4のリフト量(開度)がセンサー4aにより検知され、
リフト信号S1として入力されるようになっている。ま
たその他の制御情報として、中圧ドラム3から送給され
る中圧蒸気圧が、圧力を電気信号に変換するP/E変換
器18を介して圧力信号S2としてシーケンサー7に入
力されるほか、主機の負荷信号、排ガスダンパーDの
切替信号、高圧ドラム2の燃焼中を示す信号、安全
装置11の作動信号、電力供給の中止信号などが入
力される。
【0024】また、前記シーケンサー7から第2混気弁
24に弁開閉信号S4が出力されるが、その電気的な弁
開閉信号S4がこれを空気圧に変換するE/P変換器2
6を介して空気圧に変換され、さらに空圧油圧変換器2
5を介して油圧に変換され第2混気弁24の開度が調整
されるようになっている。また、前記シーケンサー7に
は、タービン1で発電される発電機TGからの供給電力
量に応じた電力信号も入力されるようになっている。
【0025】次に、前記シーケンサー7の制御回路を図
2に基づいて説明する。
【0026】図において、まず第1混気弁6の制御につ
いては、ガバナ弁4(図1)のリフト量をセンサー4a
(図1)で検知して、その弁4のリフト量に関するアナ
ログ信号S1がシーケンサー7に入力されると共に、混
気用中圧蒸気の圧力値を表すアナログ信号S2がシーケ
ンサー7に入力される。またそれらのアナログ信号S
1、S2は、A/D変換器31によりデジタル信号に変
換される。
【0027】そして、前記デジタル信号に基づいて、図
中の線図Kに示す制御回路32によって、ガバナ弁4の
リフト量Gが一定値x1(例えば8mm)に達した時点
で、混気弁6のリフトを開始し、ガバナ弁4のリフト量
Gに対し所定の関数(例えば1.5倍)で第1混気弁6
をリフトさせよという制御信号が出力される。ガバナ弁
4のリフト量(開度)Gに対する第1混気弁6のリフト
量(開度)Mの関数(比率)は、混気用中圧蒸気の圧力
値(例えば4kg/cm2、1.85kg/cm2)に基づいて線図
Kのように設定される。さらにガバナ弁4のリフト量G
が一定値x2(例えば20mm)に達した時点で、第1混気
弁6のリフト量(開度)Mが制限され、例えば蒸気圧が
4kg/cm2の場合は最大リフト量(最大開度)を45%
に、また蒸気圧が1.85kg/cm2の場合は最大リフト量
(最大開度)を70%にそれぞれ制限される。このよう
に、第1混気弁6の最大開度を制限した理由は、混気用
の中圧蒸気圧が比較的高い場合に、第1混気弁6を開度
100%まで完全開放すると、タービン1の主駆動源で
ある高圧(主)蒸気の導入量が逆に制限されることがあ
り、調速ガバナ5で操作されるガバナ弁4により高圧蒸
気の導入量を制御しても、タービン1の回転数を正確に
制御できないおそれがあるからである。
【0028】また、前記デジタル信号に基づく第1混気
弁6のリフト量Mの制御は、ガバナ弁4のリフト量Gの
変化に即応して逐次行われるのではなく、図中の線図L
に示す一次遅れ回路(この一次遅れによる伝達関数は1
/Ts+1である)33を介して制御信号が出力される
ことにより、やや遅れてゆっくりと行われる。なお、本
実施例では一次遅れ回路を使用しているが、P.I.D.
制御回路でも同様な制御が行われる。
【0029】上記のような手順で処理されたデジタル制
御信号は、D/A変換器34によりアナログ制御信号
(弁開閉信号)S3に変換されて出力された後、さらに
前記E/P変換器8(図1)により空気圧に変換され、
第1混気弁6のリフト量(開度)が制御される。
【0030】第2混気弁の制御については、タービン発
電機TGからの電力供給量に応じた電力(アナログ)信
号が、シーケンサー7に入力され、A/D変換器35
によりデジタル信号に変換される。そして、そのデジタ
ル信号に基づいて、図中の線図Eに示す制御回路36に
よりタービン発電機TGの出力(電力量)に応じて正比
例させ段階的(本実施例では3段階、例えば30%、7
0%、100%)に、第2混気弁24をリフトさせよと
いう制御信号が出力される。また第2混気弁24の状態
が開く方向にある場合と閉じる方向にある場合とでは、
第2混気弁24を動作させるタービン発電機TGの出力
値を異ならせて差を設け、すなわち閉じる方向にある場
合の方が低い値(例えば、開く方向では300kW、40
0kW、500kW、閉じる方向では250kW、350kW、
450kW)にして、タービン発電機TGの変化による第
2混気弁24のハンチングを防止している。
【0031】また、この制御信号の出力と並行して、ガ
バナ弁4のリフト量に関するアナログ信号S1をA/D
変換器31により変換されたデジタル信号に基づいて、
図中の線図E'に示す制御回路37によりガバナ弁4の
リフト量(開度)に応じ段階的(本実施例では3段階、
例えば30%、70%、100%)に、第2混気弁24
をリフトさせよという制御信号も出力される。また上記
タービン発電機TGの出力による制御と同様に、第2混
気弁24の状態により、同混気弁24を動作させるガバ
ナ弁4のリフト量を異ならせている(例えば、混気弁2
4が開く方向では、22mm、27mm、32mm、閉じる方向
では17mm、20mm、25mm)。
【0032】そして、両方の制御信号が比較選択器38
で比較されたうえ、第2混気弁24のリフト量の大きい
方の制御信号が選択される。例えば、タービン発電機T
Gの出力が360kWの時に、ガバナ弁4のリフト量Gが
28mmであるとすると、ガバナ弁4のリフトの方の制御
信号が高くなるので、第2混気弁24は70%の開度に
なる。
【0033】こうして選択された制御信号は、第1混気
弁6と同様に次の一次遅れ回路39に送られる。すなわ
ち、前記デジタル信号に基づく第2混気弁24のリフト
量Nの制御は、タービン発電機TGの出力の変化あるい
はガバナ弁4のリフト量Gの変化に即応して逐次行われ
るのではなく、図中の線図L'に示す一次遅れ回路(こ
の一次遅れによる伝達関数も1/Ts+1である)39
を介して制御信号が出力されることにより、やや遅れて
ゆっくりと行われる。このような手順で処理されたデジ
タル制御信号は、D/A変換器40によりアナログ制御
信号(弁開閉信号)S4に変換されて出力された後、さ
らに前記E/P変換器26(図1)により空気圧に変換
され、第2混気弁24のリフト量N(開度)が制御され
る。
【0034】なお、主機負荷が50%以上という信号
及び排ガスHのダンパーDが開放しているという信号
以外の信号が入力された場合であって高圧ドラム2(図
1)の蒸気圧が7kg/cm2以上の信号が入力されたと
き、あるいは電力供給中止の信号が入力されたとき
は、第1混気弁6および第2混気弁24を閉鎖せよとい
う制御信号が出力される。また安全装置11(図1)が
作動中の信号が入力されたときには、遮断弁6bに対
し閉鎖せよという制御信号が出力される。
【0035】したがって、前記第1混気弁6は、上記し
たシーケンサー7によって図3の線図Mに示すように制
御される。タービン1(図1)の出力がある一定値にな
るまではガバナ弁4だけがリフトするが、その後は第1
混気弁6が、ガバナ弁4のリフト量(開度)G'に対応
して一定関数で線図Mのようにリフトする。
【0036】また上記した第2混気弁24の開度は、排
ガスエコノマイザーEの発生蒸気量が充分にあるときに
は、ターボ発電機TGの電力供給量に応じた電力信号
によって、図3の線図M'に示すように制御される。こ
のため、第1混気弁6の開度とは直接的な影響を受けず
に、第2混気弁24の開度が制御されることになり、両
混気弁6・24の相互干渉が最小限に抑えられる。こう
して、タービン発電機TGの電力供給量があらかじめ設
定された値に達すると、第2混気弁24の開度は、あら
かじめ設定された最大の開度になる。
【0037】そして、第1混気弁6の開度があらかじめ
設定された開度に達すると、ガバナ弁4だけがリフトし
始める。この結果、タービン1が、これと並列運転され
る他の発電機、例えばディーゼル発電機のディーゼル機
関(図示せず)のドループに相応するドループをその全
出力域でもつことができるようになり、例えば供給電力
が上がって出力負荷が増大したときは、その直後にそれ
らのドループ特性により両者ともに一旦回転数が低下す
ることになるので、両者の負荷分担に不均衡が生じず、
常に負荷分担が安定する。
【0038】しかし、ターボ発電機TGの電力供給量に
応じた電力信号のみによって第2混気弁24の開度を
制御すると、排ガスエコノマイザーEで発生する蒸気量
が不足したときには、ターボ発電機TGの出力(電力供
給量)が低下し、第2混気弁24を開放させることがで
きなくなる。こうした事態にこそ、混気タービン1に第
2混気弁24からの低圧蒸気を導入して、不足した蒸気
量を補う必要があるから、混気タービン1のガバナ弁4
がある程度開放されたのち、図3の線図M"に示すよう
にその開度G(リフト量)に応じて第2混気弁24の開
度を制御するようにしている。
【0039】ところで、上記実施例では、第2混気弁2
4に全閉状態で完全に閉鎖されるピストン弁を使用した
が、ダイヤフラム弁を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の制御方法は下記の効果を奏する。
【0041】(1) 2段混気式ターボ発電機を他の発電機
と並列運転する場合に、他の発電機との並列運転を安定
させることができ、また排ガスエコノマイザーだけでな
く、主機のエアクーラーなどからの廃熱を有効に利用で
きる。しかも、第1混気弁と第2混気弁の相互干渉によ
るハッチングを最小限に抑えられる。
【0042】(2) 請求項2記載の制御方法によれば、ピ
ストン弁は全閉状態で完全に閉鎖されるので、ダイヤフ
ラム弁と違って全閉時に蒸気のリークがない。したがっ
て、同ラインに遮断弁を省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御方法を実施するための2段混気式
ターボ発電機を備えた制御系統図である。
【図2】本発明の制御方法に基づいた制御装置の制御回
路を示すブロック図である。
【図3】本発明の制御方法によるガバナ弁と第1混気弁
および第2混気弁の開度の相対関係を示す線図である。
【図4】図3に対応する従来例の線図である。
【符号の説明】
1 混気タービン 2 高圧ドラム 3 中圧ドラム 4 ガバナ弁 5 調速ガバナ 6 第1混気弁 7 シーケンサー 8・26 E/P変換器 21 低圧ドラム 22 エアクーラー 24 第2混気弁 TG ターボ発電機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大井 明 香川県坂出市川崎町1番地 川崎重工業株 式会社坂出工場内 (72)発明者 山瀬 善宏 香川県坂出市川崎町1番地 川崎重工業株 式会社坂出工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調速ガバナにより操作されるガバナ弁を
    介して高圧蒸気を導入するとともに、第1混気弁を介し
    て中圧蒸気を、第2混気弁を介して低圧蒸気をそれぞれ
    導入することにより駆動される2段混気タービンを備
    え、第1混気弁を前記ガバナ弁の開度に対応して所定の
    関数で開閉させて他の発電機と並列運転される2段混気
    式ターボ発電機の制御方法であって、 前記第2混気弁の開度を、ターボ発電機の電力供給量に
    応じた電力信号により制御するとともに、排ガスエコノ
    マイザーによる蒸気発生量の不足時には前記ガバナ弁の
    リフト量に応じて比例制御するようにしたことを特徴と
    する2段混気式ターボ発電機の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記第2混気弁にピストン弁を使用し、
    その開度を段階的に制御するようにした請求項1記載の
    2段混気式ターボ発電機の制御方法。
JP25293891A 1991-09-03 1991-09-03 2段混気式ターボ発電機の制御方法 Expired - Lifetime JPH086563B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007001339A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 船舶の推進装置における内燃機関廃熱回収プラント
WO2010073951A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 三菱重工業株式会社 船舶用排熱回収システムの制御方法及び制御装置
JP2012037089A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Kawasaki Heavy Ind Ltd 熱回収ユニット、排ガスエコノマイザ及び廃熱回収システム
KR101464908B1 (ko) * 2011-02-09 2014-12-02 카와사키 주코교 카부시키 카이샤 선박용 발전 시스템

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