JPH056560A - チルト検出装置 - Google Patents

チルト検出装置

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JPH056560A
JPH056560A JP18370591A JP18370591A JPH056560A JP H056560 A JPH056560 A JP H056560A JP 18370591 A JP18370591 A JP 18370591A JP 18370591 A JP18370591 A JP 18370591A JP H056560 A JPH056560 A JP H056560A
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JP
Japan
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optical
tilt
light
prism
laser
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JP18370591A
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English (en)
Inventor
Hideo Ando
秀夫 安東
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、光ディスクが傾いた場合で
あっても、安定な情報再生が可能な光学ヘッド装置を提
供するものである。 【構成】この発明によれば、情報記録媒体と対物レンズ
との間に生じる傾きは、記録媒体から反射されたチルト
検出用光ビ−ムであって、上記対物レンズを一体に有す
るミラ−プリズムを介して取出される光ビ−ムと光源か
ら直接導かれた光ビ−ムとの角度差として検出される。
上記チルト検出用光ビ−ムは、上記ミラ−プリズムと上
記情報記録媒体との間の光反射を含めて偶数回光反射さ
れて、光検出器へ導かれる。上記ミラ−プリズムでは、
あたかも2個のペンタプリズムを介して反射されたよう
な光学特性が与えられることから、上記情報記録媒体と
上記対物レンズとの間に生じる傾きは、確実に、光検出
器へ導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報を記録或いは再
生する装置に係り、特に、光ディスク装置における情報
記録媒体の傾きを検出するチルト検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、情報再生装置、例えば、光ディ
スク装置に利用される光学ヘッド装置は、光源即ち半導
体レ−ザ及びレ−ザからの光ビ−ムを伝達する光学素子
を含むキャリッジ、及び、このキャリッジ上に配置され
ているレンズ等の光学部材を含んでいる。この光学部材
は、上記光ビ−ムを情報記録媒体即ち光ディスクに向か
って照射させ、或いは、光ディスクで反射された上記光
ビ−ムを光検出装置へ導く対物レンズ、この対物レンズ
を上記光ディスクの記録面に垂直な方向即ちフォ−カス
制御方向及び上記光ディスクの記録面に平行であって、
記録面に予め形成されているトラックに直交する方向即
ちトラック制御方向に、僅かに移動させるレンズアクチ
ェ−ト機構等を有している。
【0003】上記アクチェ−ト機構は、上記対物レンズ
を保持するレンズハウジング、このハウジングを収容す
るレンズ支持枠、上記ハウジングを上記フォ−カス制御
及びトラック制御方向に移動させるための駆動力を発生
する複数のコイル、及び、上記ハウジングと上記レンズ
支持枠の間に配置され、それぞれを接続する複数のワイ
ヤばねを有している。
【0004】上述した光学ヘッド装置が組込まれる光デ
ィスク装置では、情報が再生される場合には、一定強度
を有する光ビ−ムが対物レンズを介して光ディスクの記
録面に照射される。光ディスクに照射された光ビ−ム
は、光ディスクで反射されるとともに、光ディスクに記
録されている情報即ち光ディスクの記録面の反射率の変
化に応じて強度変調されて、再び光学部材に戻される。
上記光ディスクからの反射光ビ−ムは、光検出器を介し
て電気信号に変換され、信号再生回路によって光ディス
クに記録されている情報として再生される。
【0005】上記情報の再生にあっては、上記情報記録
媒体が傾くことによって、上記対物レンズを介して上記
記録媒体上に照射される光ビ−ムにコマ収差が生じるこ
とから、上記光ビ−ムが集束されるビ−ムスポットサイ
ズが大きくなったり、ビ−ム強度が変動することが知ら
れている。即ち、上記記録媒体と上記光学ヘッドとの間
に傾きが生じた場合には、フォ−カス及びトラックを制
御するためのフォ−カシング動作及びトラッキング動作
に際して、誤動作を招く虞れがある。
【0006】このことから、今日、多くの情報再生装置
では、上記光学ヘッドに対してヘッド自身を、上記記録
媒体の傾きに対応させて傾斜させることのできるチルト
機構が組込まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
学ヘッドに組込まれる上記チルト機構は、光学ヘッド全
体の重量を増大させることから、上記光学ヘッドにおけ
る周波数特性即ち上記フォ−カシング動作及びトラッキ
ング動作に関する応答速度を低下させる問題がある。ま
た、上記光学ヘッド全体或いは光学ヘッドを移動させる
キャリッジ全体が傾けられた場合には、上記アクチェ−
タ機構内或いは光学ヘッド内における光軸ズレ等が発生
しやすくなる問題がある。
【0008】その一方で、上記チルト機構を上記光学部
材即ち上記アクチェ−ト機構にのみ適用させる方法が提
案されている。この場合であっても、上記記録媒体と上
記光学ヘッドとの間の傾きを検出するためには、上記記
録媒体と上記対物レンズとの相対的な傾き量を検出しな
ければならないことから、同様に、上記アクチュエ−タ
の重量を増大させる問題がある。このことは、上記光学
ヘッドにおける重量の増大と同様に、上記フォ−カシン
グ動作及びトラッキング動作に関する応答速度を低下さ
せる問題がある。
【0009】この発明の目的は、チルト補正機構として
分離光学系の可動部のみを傾ける方法に適したチルト検
出方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、情報記録媒体に向かう光の光
路を所望の方向に伝達させる光伝達手段と、この光伝達
手段を介して方向付けられた上記光を上記情報記録媒体
に集束させる光学部材と、この光学部材と上記光伝達手
段とを一体に保持するとともに、それぞれを互いに関連
させつつ移動可能であって、上記光伝達手段と上記情報
記録媒体との間の光反射を含めて偶数回光反射させる光
反射面を有する保持手段と、この保持手段と上記情報記
録媒体との間に生じる相対的傾き量を検出する検出手段
とを含むチルト検出装置を提供するものである。
【0011】
【作用】この発明によれば、情報記録媒体と対物レンズ
との間に生じる傾き(チルト)は、上記記録媒体から反
射されたチルト検出用光ビ−ムの傾きを上記対物レンズ
を介して取出すとともに、光源からの光ビ−ムとの間に
生じる角度が比較されることで検出される。この場合、
上記記録媒体からの反射光ビ−ムは、上記折返しプリズ
ムにおけるハ−フミラ−面、情報記録媒体、上記折返し
プリズムにおける全反射ミラ−面及び上記ハ−フミラ−
面で順次反射され、あたかも2個のペンタプリズムを介
して反射されたような光学特性が与えられることで、上
記光軸に対して角度を維持した状態で伝達される。従っ
て、光源からの光ビ−ムと情報記録媒体からの反射光ビ
−ムとの間に生じる角度の差は、同一検出器上で検出可
能になる。
【0012】
【実施例】図1には、この発明の実施例である情報再生
装置が概略的に示されている。
【0013】情報再生装置には、光ビ−ムが照射される
ことで、情報が記録或いは再生される情報記録媒体即ち
光ディスク10を有している。この光ディスク10は、例え
ば、ガラス或いはプラスチックなどの基板12の表面に、
加熱されることで反射率が変化される材質、例えば、ビ
スマス或いはテルルなどの金属がコ−ティングされ、情
報の記録/再生が可能な領域即ち記録領域14が形成され
ている。また、この光ディスク10は、回転速度が任意に
変更できるスピンドルモ−タ16を介して、線速度即ち光
ディスク10における図示しないトラックの単位時間当り
の移動速度が一定になるよう回転される。尚、上記光デ
ィスク10における記録領域14に直交する方向であって、
上記基板12に直交する方向には、上記光ビ−ムを上記光
ディスク10に導くとともに、上記光ディスク10から反射
された光ビ−ムを後述する信号処理回路に導く照射する
ための光学ヘッド20が対向配置されている。
【0014】上記光学ヘッド20は、光ビ−ムLを発生す
る光源、例えば、レ−ザダイオ−ド22、後述するチルト
検出に利用され、上記光ビ−ムLとは異なる波長の光ビ
−ムTを発生させるチルト検出用光源、例えば、第二の
レ−ザダイオ−ド24、及び、上記レ−ザ22及び上記チル
ト用レ−ザ24からの2つの光ビ−ムL及びTを合成させ
るダイクロイックミラ−26を有している。
【0015】また、上記光学ヘッド20は、上記レ−ザ22
からの光ビ−ムLを反射させて上記光ディスク10におけ
る記録領域14へ向かわせるとともに上記チルト用レ−ザ
24からの光ビ−ムTの一部を通過させることのできるハ
−フミラ−面28と後述する光ディスク10からの反射光ビ
−ムを全反射させることのできる全反射ミラ−面29とを
有する折返しミラ−プリズム30、及び、このプリズム30
を介して反射された上記光ビ−ムLを上記(光ディスク
10における)記録領域14に照射させる対物レンズ32を有
している。
【0016】上記プリズム30は、上記ミラ−面28を挟ん
で2個の直角プリズムが接合された形状であって、概ね
立方体に形成されている。また、上記全反射ミラ−面29
は、上記光ディスク10の記録領域14に対抗する面であっ
て、上記レンズ32が配置される側と反対の面に形成され
ている。尚、上記対物レンズ32は、中心部にのみ正の屈
折力が与えられている。即ち、実質的に平行平板と同一
の光学特性を有し、上記ミラ−プリズム30と実質的に同
一の形状を有するフランジと円形の凸レンズとが一体に
形成されている。
【0017】上記折返しミラ−プリズム30におけるミラ
−面28は、上記レ−ザ22からの光ビ−ムLに対しては1
00%の反射率を有し、上記チルト用レ−ザ24からの光
ビ−ムTの波長に対しては光反射率と光透過率がほぼ等
しく形成されている。尚、上記プリズム30と上記レンズ
32とは、後述するコイル72,74,76及び78(図4に示さ
れている)を介して直接接続されることから、アクチェ
−タユニット34が形成される。この場合、上記プリズム
30及び上記レンズ32は、互いに等しい傾きが与えられる
ことはいうまでもない。また、上記プリズム30及び対物
レンズ32即ち上記アクチェ−タユニット34は、後述する
移動機構を介して上記光ディスク10の記録領域14に沿っ
て移動可能に形成されている。従って、上記アクチェ−
タユニット34は、上記対物レンズ28の光軸に平行な方向
即ちフォ−カス方向、及び、上記半径方向と実質的に同
一の方向であって、上記光ディスク10における図示しな
いトラックに直交方向即ちトラック方向に対して、それ
ぞれ、自在に移動可能に配置される。
【0018】上記レ−ザ22と上記プリズム30との間に
は、光学ヘッド20における光軸Oに対して所望の角度に
傾斜可能であって、上記レ−ザ22から上記光ディスク10
へ向かう上記光ビ−ムLと上記光軸Oとのズレを補正で
きる平行平板36が配置され、上記レ−ザ22からの光ビ−
ムLと上記光軸Oのズレが補正される。即ち、光ビ−ム
Lと光軸Oとの間に距離が生じた場合には、上記平行平
板36が上記光軸Oに対して傾斜されることで、上記光ビ
−ムLと上記光軸Oとが一致される。尚、上記レ−ザ2
2、上記チルト用レ−ザ24、上記チルト検出器40、及
び、上記再生信号検出器80は、上記アクチェ−タユニッ
ト34とは別体に形成されている。
【0019】また、上記レ−ザ22から上記プリズム30へ
向かう光軸O上であって、上記プリズム30を挟んで上記
レ−ザ22及びチルト用レ−ザ24と対向する位置には、上
記チルト検出光を検出するチルト検出用光検出器40が配
置されている。尚、上記チルト検出用光検出器40と上記
プリズム30との間には、光学ヘッド10の大きさを低減さ
せるための折返しミラ−38、及び、上記チルト用光ビ−
ムTを上記検出器40に集束させるための図示しないコリ
メ−トレンズが配置されている。加えて、上記光学ヘッ
ド20は、上記光ディスク10から反射された光ビ−ムRを
検出し、電気信号に変換するとともに、後述する信号再
生回路へ送出する再生信号検出器80を含んでいる。尚、
この再生信号検出器80からの出力の一部は、後述するフ
ォ−カスズレ検出光学装置60(図3に示されている)に
供給され、後述するフォ−カシングに利用される。
【0020】上記情報再生装置では、レ−ザ22からの光
ビ−ムLは、ダイクロイックミラ−26を介してチルト用
レ−ザ24からの光ビ−ムTと合成される。尚、それぞれ
の光ビ−ムL及びTは、上記ダイクロイックミラ−26に
入射される前に、図示しないコリメ−トレンズによって
平行光ビ−ムに変換されることはいうまでもない。
【0021】上記合成された光ビ−ムL+Tは、上記平
行平板34を通過し、折返しミラ−プリズム30に入射す
る。上記光ビ−ムL+Tは、このプリズム30におけるミ
ラ−面28によって、それぞれ、光ビ−ムLと光ビ−ムT
であって、概ね1/2の光強度を有する光ビ−ムとが合
成された光束φと、光ビ−ムTであって、概ね1/2の
光強度を有する光ビ−ムT2のみの光束ψとの、2光束に
分離される。即ち、上記光束φは、プリズム30を介して
90°反射され、対物レンズ32に導かれる。対物レンズ
32に導かれた光束φは、レンズ32によって集束性が与え
られて、光ディスク10上に照射される。この光ディスク
10に集束された光束φは、(光ディスク10における)記
録領域14によって反射され、反射光光束φ´となって対
物レンズ32に戻され、再び、平行な光ビ−ムに変換され
て、上記プリズム30へ導かれる。このプリズム30へ導か
れた上記反射光束φ´は、上記ミラ−面28で再び反射さ
れ、上記ダイクロイックミラ−26を介して上記再生信号
検出器80に戻される。他方、プリズム30を通過した光束
ψは、折返しミラ−38で反射され、図示しないコリメ−
トレンズを介して集束性が与えられて、上記チルト検出
用光検出器40に導かれる。
【0022】詳細には、上記プリズム30を介して上記光
ディスク10に向かって反射された光束φは、上記レンズ
32を介して中央付近即ち光軸Oの近傍の光束にのみ集束
性が与えられ、周辺光束はそのまま通過されて、光ディ
スク10における記録領域14に照射される。この光ディス
ク10の記録領域14によって反射された光束φ´は、光デ
ィスク10のチルト(傾き)量(角度)に対応して、上記
レンズ32に入射される量が変化される。
【0023】より詳細には、上記光ディスク10と上記対
物レンズ32を通過した光束φとのなす角が垂直である場
合即ち上記アクチェ−タユニット34とが互いに平行であ
る場合には、上記光ディスク10即ち記録領域14からの反
射光束φ´は、上記レンズ32及び上記プリズム30に対し
て直角に(光軸Oと平行に)戻される。この場合、上記
反射光束φ´に含まれている上記レ−ザ22からの光ビ−
ムLに対応する光束成分は、上記プリズム30におけるミ
ラ−面28を介してその全てが上記再生信号検出器40に導
かれる。
【0024】その一方で、上記反射光束φ´に含まれて
いるチルト用レ−ザ24からの光ビ−ムTに対応する光束
成分の概ね1/2は、上記ミラ−面28を通過する。この
ミラ−面28を通過した上記光束成分は、上記プリズム30
における全反射ミラ−面29に導かれ、再び、同一の経路
で上記折返しミラ−面28に戻される。(この場合、光デ
ィスク10からの反射光束φ´に対して逆向きになること
はいうまでもない。)この再びミラ−面28に戻された上
記光束成分の概ね1/2は、ミラ−面28を介してさらに
反射され、折返しミラ−38へ導かれる。この折返しミラ
−38へ導かれた光束成分は、ミラ−38によって所望の方
向へ折曲げられ、図示しないコリメ−トレンズを介して
集束性が与えられて、上記チルト用光検出器36に照射さ
れる。即ち、上記光ディスク10(記録領域14)で反射さ
れたチルト検出用光ビ−ムTは、ハ−フミラ−面28、光
ディスク10、全反射ミラ−面29及びハ−フミラ−面28で
順次反射されて(あたかも2個のペンタプリズムを介し
て反射されたような光学特性が与えられて)、光軸Oと
平行に伝達される。このようにして、光検出器40へ導か
れた上記光束成分は、電気信号に変換され、後述するチ
ルト検出回路に出力される。
【0025】他方、上記光ディスク10と上記対物レンズ
32を通過した光束φとのなす角が垂直以外の角である場
合即ち上記アクチェ−タユニット34との間にチルト(傾
き)が存在する場合には、上記光ディスク10即ち記録領
域14からの上記反射光束φ´は、光軸Oとは異なる方向
から上記対物レンズ32に入射される。この場合、上記反
射光束φ´であって、(上記光ディスク10に向かう際
に)上記レンズ32の中心部即ち光軸Oの近傍を通過して
集束性が与えられている光束成分は、レンズ32における
色収差或いは球面収差もしくはコマ収差等の影響によっ
て発散性或いは集束性が与えられることから、再び、平
行な光束成分(光ビ−ム)に戻ることはない。このた
め、上記レンズ32の中心部を通過して光ディスク10に導
かれた上記光束成分の多くは、上記プリズム30に入射す
ることなく拡散される。
【0026】その一方で、上記反射光束φ´であって、
(上記光ディスク10に向かう際に)上記レンズ32の周辺
部を通過した光束成分の多くは、上記レンズ32における
中心部即ち正の屈折率がが与えられている領域に入射さ
れる。従って、上記光ディスク10が光学ヘッド20に対し
て傾いている場合即ちチルト状態にある場合には、光軸
Oに対してある角度θを有する(光軸Oに対して非平行
関係を有する)光束成分(光ビ−ム)が上記プリズム30
に入射される。このようにして、上記折返しミラ−プリ
ズム30に入射された上記反射光束φ´は、既に説明した
ように、上記プリズム30におけるハ−フミラ−面28、光
ディスク10、全反射ミラ−面29及びハ−フミラ−面28で
順次反射され(あたかも2個のペンタプリズムを介して
反射されたような光学特性が与えられ)、上記光軸Oに
対して角度を維持した状態で、上記チルト検出用光検出
器40に伝達される。
【0027】図2には、上記折返しミラ−プリズム30に
よって上記光ディスク10の傾きが検出される原理が示さ
れている。ここでは、レ−ザ22から折返しミラ−プリズ
ム30に向かう光軸OがX軸に、及び、折返しミラ−プリ
ズム30から光ディスク10に向かう光軸OがY軸に、それ
ぞれ置換えられている。
【0028】上記X軸に対する上記アクチェ−タユニッ
ト34の傾き角をθ、及び、上記光ディスク10の傾き角を
ξとするとき、レ−ザ22及びチルト用レ−ザ24からの光
ビ−ムL+1/2T(図1における光束φ)が上記折返
しミラ−プリズム30におけるハ−フミラ−面28によって
反射された際の角度αは、上記Y軸に対して2θとな
る。また、このハ−フミラ−面28によって反射された上
記光ビ−ムL+1/2Tが上記光ディスク10を介して反
射された際の角度βは、上記Y軸に対して2θ−2ξで
示される。この光ディスク10で反射された光ビ−ムL+
1/2T(図1に示されている反射光束φ´)が上記ミ
ラ−面28を再び通過し、(光ビ−ム1/4Tとなって)
上記ミラ−面29で反射された際の角度γは、上記Y軸に
対して4θ−2ξとなる。この光ビ−ム1/4Tが再び
上記ミラ−面28で反射された際の角度δは、上記X軸に
対して2θ−2ξと表される。従って、角度δを測定す
ることにより、上記光ディスク10と上記アクチェ−タユ
ニット34との間に規定されるチルト量即ち傾き角が求め
られる。
【0029】図3によれば、図1に示されているチルト
検出用光検出器40に投影された光ビ−ムは、検出器40を
介して電気信号に変換される。上記チルト検出用光検出
器40は、例えば、フォトトランジスタアレイであって、
互いに等しい受光面積に形成された4つの検出領域を有
している。また、この検出器40は、上記光ビ−ムにおけ
る0次のスポットのみを検出できるよう形成されてい
る。即ち、±1次以降の光ビ−ム(回折スポット)は、
上記検出器40の検出面からはみ出るように形成される。
【0030】上記4分割されている光検出器40の各検出
セル40a,40b,40c及び40dから出力されたそれぞれ
の検出信号は、それぞれ、プリアンプ42,44,46及び48
を介して増幅される。このプリアンプ42,44,46及び48
における出力信号は、すべての出力信号の和信号を演算
する加算器50、及び、それぞれの検出セルからの出力信
号の差信号を演算する4つの加算器52,54,56及び58に
入力される。ここで、加算器52には、プリアンプ44及び
46即ち検出セル40b及び40c)からの出力信号が、加算
器54には、プリアンプ42及び48即ち検出セル40a及び40
d)からの出力信号が、それぞれ、供給される。同様
に、加算器56には、プリアンプ42及び44即ち検出セル40
a及び40b)からの出力信号が、加算器58には、プリア
ンプ46及び48即ち検出セル40c及び40d)からの出力信
号が、それぞれ、供給される。
【0031】上記加算器52及び加算器54を介して加算さ
れた信号は、第一の減算器62へ出力され、それぞれの信
号における差信号が求められて、後述する第一の割算回
路66に供給されるべき分子が求められる。また、同様
に、上記加算器56及び加算器58を介して加算された信号
は、第二の減算器64へ出力され、それぞれの信号におけ
る差信号が求められて、後述する第二の割算回路68に供
給されるべき分子が求められる。上記第一及び第二の割
算回路66及び68では、上記第一の減算器62から出力され
た差信号と上記加算器50から出力された和信号とが、及
び、上記第二の減算器64から出力された差信号と上記加
算器50から出力された和信号とが、それぞれ、割算さ
れ、上記光ディスク10と上記アクチェ−タユニット34と
の傾き量(チルト)が検出される。この第一及び第二の
割算回路66及び68における割算は、上記チルト検出用レ
−ザ24から出力される光ビ−ムTの強度が変動した場合
であっても安定なチルト検出を可能にするもので、上記
チルト用光検出器40に照射される全ての光ビ−ムを加算
回路50で加算し、この加算結果を上記第一及び第二の割
算回路66及び68における分母として、上記第一及び第二
の割算回路62及び64から出力される差信号を割算するこ
とで、上記傾き検出信号(即ち傾き量)を規格化をする
ものである。
【0032】このようにして検出された上記傾き量は、
上記アクチェ−タユニット34を移動させるためのコイル
72,74,76及び78(図4に示されている)を付勢するた
めのコイル駆動回路70(図1及び図4では、省略されて
いる)に含まれている加算回路70a,70b,70c及び70
dに供給される。このコイル駆動回路70即ち上記加算回
路70a,70b,70c及び70dでは、上記光学ヘッド20に
一体に組立てられているフォ−カスズレ検出光学装置60
(即ち、図1における平行平板36及び図示しないフォ−
カス検出光学素子)に接続され、フォ−カスズレ補正信
号を発生するフォ−カスズレ補正信号回路61から供給さ
れるフォ−カスズレ補正信号と、上記傾き量とが合成さ
れる。尚、上記加算回路70a,70b,70c及び70dで
は、上記チルト検出器40へ入射される光ビ−ムであっ
て、チルト検出用レ−ザ24から直接上記検出器40へ入射
された光ビ−ムに関するオフセット成分も同時に除去さ
れる。即ち、既に説明したように、上記レ−ザ24から上
記ミラ−プリズム30へ導かれた光ビ−ムTの1/2は、
ミラ−面28を通過し、直接上記検出器40へ入射される。
この直接上記検出器40へ導かれる光ビ−ムは、上記チル
ト検出ビ−ムに際して利用されないことから、予め除去
しなければならない。このことから、上記加算器50から
の出力信号(即ち光検出器40における全出力)から、上
記オフセット成分を除去するためのオフセット補正電圧
がオフセット補正電圧発生回路82a及び82bから発生さ
れる。このオフセット補正電圧は、加算回路84a及び84
bを介して上記第一及び第二の割算回路66及び68から出
力される傾き量と合成される。この加算回路84a及び84
bからの出力信号は、それぞれ、2分割され、それぞれ
の一方は、反転回路86a及び86bを介して反転されて、
上記コイル駆動回路70における加算回路70a,70b,70
c及び70dに供給される。
【0033】図4には、図1に示されている情報再生装
置の外観が示されている。
【0034】既に図1でも説明したように、対物レンズ
32及び折返しミラ−プリズム30は、それぞれ、実質的に
等しい外形寸法を有し、フォ−カスシングコイル72,7
4,76及び78を介して互いに接続され、アクチェ−タユ
ニット34を構成している。このフォ−カスシングコイル
72,74,76及び78は、上記対物レンズ32の側面及び折り
返しミラ−プリズム30の側面に対して直接接着されてい
る。また、上記フォ−カスシングコイル72,74,76及び
78における他の側面には、トラック/アクセスコイル88
a及び88bが同様に接着されている。
【0035】上記アクチェ−タユニット34は、上記トラ
ック/アクセスコイル88及び90における他の側面即ち上
記アクチェ−タユニット34におけるレンズ32に対向する
面を介して弾性部材即ち板バネ92に接着されている。こ
の板バネ92は、帯状のバネ鋼であって、円筒形或いは楕
円形に形成されている。上記板バネ92の底部には、固定
部94が接続されている。この固定部94は、図示しない光
学ヘッド移動機構上に配置される。また、上記板バネ92
は、上記円筒形或いは楕円形の中心軸Sが上記トラック
方向に平行に配置される。従って、上記板バネ92に配置
された上記アクチェ−タユニット34は、アクセス方向及
びフォ−カス方向に対しては比較的大きなストロ−クで
あっても自在に移動可能となる。また、トラック方向に
対しては上記板バネ92のよじれの範囲で移動できる。
【0036】上記フォ−カシングコイル72,74,76及び
78、及び、上記トラック/アクセスコイル88a及び88b
の周囲には、これらのコイルに対して駆動力を提供する
ための磁気回路を構成する永久磁石96及び98が配置され
ている。即ち、従来の光学ヘッドでは、上記フォ−カス
コイル及びトラックコイルに対して、それぞれ、磁気回
路を提供する永久磁石が、それぞれのコイルに対向配置
され、さらに、アクセスのための磁気回路を提供する永
久磁石も配置されていた。しかしながら、この装置で
は、上記コイル72,74,76及び78、及び、上記コイル88
a及び88bの全てに対して上記2つの永久磁石96及び98
のみで、磁気回路が提供される。尚、上記フォ−カシン
グコイル72,74,76及び78には、既に説明したように、
上記光ディスク10と上記アクチェ−タユニット34に関す
る傾き量補正信号とフォ−カシング制御信号とが重畳さ
れた信号が図3に示されている上記コイル駆動回路70を
介して供給される。また、トラック/アクセスコイル88
a及び88bには、互いに等しい大きさの電流が流れる。
【0037】以上説明したように、上記円筒形或いは楕
円形に形成された板バネ92を利用することで、上記対物
レンズ32及びプリズム30即ちアクチェ−トユニット34を
移動させるための、移動機構が提供される。
【0038】尚、上記移動機構は、上記図1及び図4に
示されている分離光学系に限らず、一体型光学系につい
ても適応可能である。即ち、図4における折返しミラ−
プリズム30及び対物レンズ32即ちアクチェ−トユニット
34を、光源及び信号検出光学系を一体に有する、一体型
光学ヘッドに置換えることで容易に形成される。この場
合、従来の一体型光学ヘッドに対して、上記折返しミラ
−プリズム30が利用されているチルト検出機構が付加さ
れる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、対物レンズを含むアクチェ−タユニットのみを傾け
ることで、光ディスクと対物レンズとの傾き補正(チル
ト補正)が可能になる。また、上記アクチェ−タユニッ
トに組込まれるチルト検出機構が簡素化できることか
ら、フォ−カシング動作或いはトラッキング動作におけ
る応答速度即ち周波数特性が向上される。さらに、上記
チルト検出機構の基準面は、上記集束光ビ−ムが照射さ
れる上記記録媒体面に配置されていることから、上記記
録媒体がどんなに傾いた場合であっても、安定したチル
ト検出が可能になる。
【0040】このことから、小型且つ軽量、しかも、安
定な情報再生が可能な光学ヘッド装置が提供される。従
って、アクセス速度が向上され、読出し速度の高い情報
再生装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である情報再生装置におけ
る光学ヘッドを示す概略図。
【図2】図1に示されている光学ヘッドにおける傾き検
出の原理を示す概略図。
【図3】図1に示されている情報再生装置に組込まれる
傾き検出回路及び傾き補正回路を示すブロック図。
【図4】図1に示されている情報再生装置に組込まれる
光学ヘッド(対物レンズ)の外観を示す概略図。
【符号の説明】
10…情報記録媒体、12…基板、14…記録領域、16…スピ
ンドルモ−タ、20…光学ヘッド、22…光源、24…チルト
検出用光源、26…ダイクロイックミラ−、28…ハ−フミ
ラ−面、29…全反射ミラ−面、30…折返しミラ−プリズ
ム、32…対物レンズ、34…アクチェ−タユニット、36…
平行平板、38…折返しミラ−、40…チルト検出用光検出
器、72,74,76及び78…フォ−カス用コイル、80…再生
信号光検出器、88a及び88b…トラック用コイル、92…
帯状板バネ、94…固定部、96及び98…永久磁石。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】情報記録媒体に向かう光の光路を所望の方
    向に伝達させる光伝達手段と、この光伝達手段を介して
    方向付けられた上記光を上記情報記録媒体に集束させる
    光学部材と、この光学部材と上記光伝達手段とを一体に
    保持するとともに、それぞれを互いに関連させつつ移動
    可能であって、上記光伝達手段と上記情報記録媒体との
    間の光反射を含めて偶数回光反射させる光反射面を有す
    る保持手段と、この保持手段と上記情報記録媒体との間
    に生じる相対的傾き量を検出する検出手段と、を含むチ
    ルト検出装置。
JP18370591A 1991-06-28 1991-06-28 チルト検出装置 Pending JPH056560A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102900623A (zh) * 2012-10-26 2013-01-30 哈尔滨工程大学 漂浮式海洋风能与波浪能混合发电平台

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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