JPH0565288U - 風呂蓋の収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】子供や老人でも簡単に風呂蓋の取り外しが行え
安全であるとともに、インテリア的にも好ましく、且つ
風呂蓋が邪魔にならない風呂蓋の収納装置を提供する。 【構成】浴槽の周囲に形成された浴槽框に収納部が形成
され、該収納部には上記浴槽の上面開口を閉塞する風呂
蓋３が出し入れ自在に設けられ、この風呂蓋３は、分割
された２枚の中空体３１，３２内に少なくとも１枚のス
ライド板３３，３４，３５が該中空体３１，３２の分割
方向へスライド自在に連設されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、風呂蓋の収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、入浴時において、不要となる風呂蓋は浴室の側面などに立て掛けられて いた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のように、風呂蓋を立て掛けるものでは、子供や老人 には負担が大きく、滑って転ぶ虞もあり危険であるとともに、インテリア的にも 好ましくないという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の風呂蓋の収納装置は、浴槽の周囲に形成された浴槽框に収納部が形成 され、該収納部には上記浴槽の上面開口を閉塞する風呂蓋が出し入れ自在に設け られ、この風呂蓋は、分割及び合体可能となされた一対の中空体内に少なくとも １枚のスライド板が該中空体の分割方向へスライド自在に連設されたものである 。

【０００５】

【作用】

風呂蓋で浴槽の上面開口を閉塞する場合には、風呂蓋を収納部から上方に取り 出してこの風呂蓋を構成する中空体を分割方向に引っ張ることで、中空体内のス ライド板を上記分割方向にスライドさせて風呂蓋を延ばし、浴槽の上部開口を閉 塞する。

【０００６】 また、風呂蓋を使用しない場合には、延ばした風呂蓋を縮めて収納部内に収納 する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１乃至図３は、本考案に係る風呂蓋の収納装置を示している。

【０００９】 図において、１は浴槽１１と洗い場（図示省略）を備えた浴室である。

【００１０】 浴槽１１の周辺に形成された浴槽框１２の一部には、風呂蓋３を収納する収納 部２（図３参照）が形成されている。

【００１１】 前記風呂蓋３は、図４及び図５に示すように、分割及び合体可能となされた一 対の中空体３１，３２と、これら中空体３１，３２内に配置された３枚のスライ ド板３３，３４，３５とから構成されている。

【００１２】 中空体３１と中空体３２とは、中空体３２の開口側端部に形成された段部３２ ａを中空体３１の開口部内に嵌入することで合体可能になされている。

【００１３】 スライド板３３の一端部の両側にはスライドピン３３ａが側方に突設されてお り、このスライドピン３３ａが一方の中空体３１内のスライド溝３１ａにスライ ド自在に挿入されている。このスライドピン３３ａは、内蔵されたスプリング（ 図示省略）により突出方向に付勢されており、該スライドピン３３ａをスプリン グの付勢力に抗してスライド板３３の内側に押し込みながらスライド溝３１ａに 挿入することで、容易にスライド板３３を中空体３１内に装着することができる 。

【００１４】 また、スライド板３３には連結部材３７を介してスライド板３４がスライド自 在に設けられている。

【００１５】 連結部材３７は、上部のピン３７ａが前記スライド板３３の他端部の両側に形 成されたピン穴３３ｂに挿入されるとともに、下部のスライドピン３７ｂがスラ イド板３４の両側に形成されたスライド溝３４ａに挿入されている。

【００１６】 さらに、スライド板３４には上述と同様に連結部材３７を介してスライド板３ ５がスライド自在に設けられている。つまり、連結部材３７のピン３７ａがスラ イド板３４の他端部のピン穴３４ｂに挿入されるとともに、連結部材３７のスラ イドピン３７ｂがスライド板３５のスライド溝３５ａに挿入されている。

【００１７】 スライド板３５の他端部の両側には前記スライドピン３３ａと同様に構成され たスライドピン３５ｂが側方に突設されており、このスライドピン３５ｂが他方 の中空体３２内のスライド溝３２ａにスライド自在に挿入されている。

【００１８】 つまり、風呂蓋３は、中空体３１，３２を分割方向に引っ張ってスライド板３ ３，３４，３５をスライドさせることで所定の長さに延ばすことができる。

【００１９】 前記他方の中空体３２の他端部には棒状の把持部３８が形成されている。

【００２０】 前記一方の中空体３１の一端部には連設された２本のアーム部材３９，３９の 一端部が枢支されている。このアーム部材３９，３９の他端部にはスライドピン ３９ａが設けられ、スライドピン３９ａは前記収納部２内に上下に形成された溝 ２１にスライド自在に挿入されている。

【００２１】 図１及び図３における符号４は収納部２の上面開口に開閉自在に設けられた開 閉蓋で、開閉蓋４の先端部には把手として通孔４１が形成されている。

【００２２】 そして、風呂蓋３で浴槽１１の上面開口を閉塞する場合には、まず、開閉蓋４ を開けて風呂蓋３を収納部２から図２において矢符Ｐ方向に上方へ引き出すこと により、風呂蓋３はアーム部材３９を介して溝２１に案内されながら上方に取り 出され、アーム部材３９が延びることで浴槽１１の上面開口部に配置される。

【００２３】 そして、この風呂蓋３を構成する中空体３１，３２を分割方向に引っ張ること で、中空体３１，３２内のスライド板３３，３４，３５を上記分割方向にスライ ドさせて風呂蓋３を延ばし、浴槽１１の上部開口全体を閉塞する。

【００２４】 また、風呂蓋３を使用しない場合には、延ばした風呂蓋３を縮めて収納部２内 に収納する。

【００２５】 すなわち、スライド板３３〜３５を一方の中空体３１内に向けてスライドさせ て該中空体３１内に納めるとともに、中空体３１に他方の中空体３２を合体させ 、しかる後に風呂蓋３を収納部２内に収納する。

【００２６】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、風呂蓋を収納部から上方に取り出してこ の風呂蓋を構成する中空体を分割方向に引っ張ることで、風呂蓋を延ばして浴槽 の上部開口を閉塞することができ、子供や老人でも簡単に風呂蓋の取り外しが行 え安全であるとともに、使用しない時には風呂蓋が収納部内に収納されるのでイ ンテリア的にも好ましい。

【００２７】 また、浴槽の側縁や洗い場等に風呂蓋を立てかけておかないので、邪魔になら ず、浴室が広く見える利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る風呂蓋の収納装置において風呂蓋
を収納した状態を示す斜視図である。

【図２】本考案に係る風呂蓋の収納装置において風呂蓋
を使用する状態を示す斜視図である。

【図３】本考案に係る風呂蓋の収納装置において風呂蓋
を収納した状態を示す断面図である。

【図４】本考案に係る風呂蓋の収納装置において風呂蓋
の構成を示す分解斜視図である。

【図５】本考案に係る風呂蓋の収納装置において風呂蓋
の構成を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 浴室 １１ 浴槽 １２ 浴槽框 ２ 収納部 ３ 風呂蓋 ３１，３２ 中空体 ３３，３４，３５ スライド板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽の周囲に形成された浴槽框に収納部
   が形成され、該収納部には上記浴槽の上面開口を閉塞す
   る風呂蓋が出し入れ自在に設けられ、この風呂蓋は、分
   割及び合体可能となされた一対の中空体内に少なくとも
   １枚のスライド板が該中空体の分割方向へスライド自在
   に連設されたことを特徴とする風呂蓋の収納装置。