JPS6124223Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、一般にポケツトナイフと呼ばれる
折り込み式ナイフを任意に保持できる折り込み式
ナイフの保持器に関するものである。

従来、折り込み式ナイフが数多く使用されてい
るが、使用しない時又は携帯時等においては、２
つ折りにして衣服のポケツト等に入れることが多
いが、この場合には、使用時にナイフを直ぐに取
り出せる特徴を有する反面、ナイフが重くてごろ
ごろすることにより携帯感が悪く上記ポケツト等
を不格好にしたり損傷するおそれがあり、このよ
うなことを避けるために例えば登山用ザツク等の
中にナイフを入れた場合には、使用時に直ぐに取
り出せなかつたり使用後にいちいち収納するのが
面倒である等の欠点があつた。

次に、このような折り込み式ナイフを使用する
時には、上記衣服のポケツト等より２つ折りされ
た折り込み式ナイフを取り出して必ず両手でその
刃物部を握り部より引き出さなければならないも
のであるが、上記刃物部の引き出しには相当な手
指の力を必要とするものであり、力余つて手指を
傷付けるおそれもあつた。

本考案は、このような欠点を除くため即ち衣服
のポケツト等に入れることなくたとえばベルトの
バツクルとして安全確実にそして使用時に直ぐに
取り出せるように携帯することができ、しかも使
用時には手指に力のない者でも片手で容易に操作
することができる折り込み式ナイフの保持器を提
供するためになされたものであり、その構成を図
面について説明すれば、次の通りである。

この考案は、刃部１０より厚肉の背部１１を有
する刃物部８と握り部９とが軸ピン１２によつて
２つ折り自在に連結されて、上記刃部１０が握り
部９に配設された溝部１３に折り込まれて収納で
きる折り込み式ナイフ７を、その２つ折りした状
態で保持するための保持器１において、上記刃物
部８の背部１１と符号する逆Ｖ形状の嵌合溝２を
形成し、該嵌合溝２に上記２つ折りされた折り込
み式ナイフ７の握り部９に収納されない背部１１
を挿嵌して、上記折り込み式ナイフ７を任意に保
持することを特徴とする折り込み式ナイフの保持
器である。

上記構成において、保持器１をベルトのバツク
ルにすることができる。

このようにした場合には、携帯性及び使用操作
性そして装飾効果を向上することができる。

この考案の折り込み式ナイフの保持器の一実施
例を、図面について説明すれば次の通りである。

刃部１０より厚肉の背部１１を有する刃物部８
と握り部９とが軸ピン１２により２つ折り自在に
連結されて上記刃物部８の刃部１０が握り部９に
配設された溝部１３に折り込まれて収納できる折
り込み式ナイフ７を２つ折りした状態で保持する
ための保持器１は、裏側板４の上部と表側板５の
上部により上記刃物部８の背部１１と符号する案
内溝３と逆Ｖ形状の嵌合溝２が形成されており、
その嵌合溝２の間隔を保持すると共に上記刃物部
８の背部１１が過挿嵌されないように形成された
中央板６が配設されており、上記裏側板４にはベ
ルト１８を取着してバツクルとして使用できるよ
うに金具１４と止めピン１５が配設されているも
のである。

上記保持器１には刃物部８の背部１１が嵌合溝
２に挿嵌した状態で開閉できるように切欠部１６
が形成されているが、これは保持器１の長さが折
り込み式ナイフ本体７より短くなれば不要となる
ものである。

また上記保持器１は、一体の金属板等から案内
溝３及び嵌合溝２を切削等により形成してもよい
し、裏側板４と表側板５を併設して案内溝３及び
嵌合溝２を形成してもよく任意である。

更に上記保持器１の表側板５の表面には装飾用
の文字や絵等を配することもできるものであり、
折り込み式ナイフ７の握り部９の表面に配した任
意の装飾用の文字や絵等と組合せて配することが
できるものである。

上記のような構成により、これを使用する時
は、第３図に示すごとく保持器１に保持された折
り込み式ナイフ７の握り部９を片手の指等で軸ピ
ン１２より反転して開いて第２図で示すような状
態とし、上記握り部９を手で握り、保持器１の嵌
合溝２に挿嵌された刃物部８を抜脱して使用すれ
ばよく、使用がおわれば、折り込み式ナイフ７を
２つ折りして閉じた状態又は開いたままのどちら
か任意な状態で刃物部８の背部１１を保持器１の
嵌合溝２に挿嵌して第３図で示すごとく保持すれ
ばよい。

上記実施例のごとく本考案は、折り込み式ナイ
フを手指に力のない者でも片手のみで容易に操作
できると共にその携帯性をより向上できるもので
あり、しかも装飾性豊かな保持器が提供できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案による折り込み式ナイフの保持
器の一実施を示すものであり、第１図は保持して
いない状態を示す斜視図、第２図は開いた折り込
み式ナイフを保持した状態を示す斜視図、第３図
は閉じた折り込み式ナイフを保持した状態を示す
斜視図である。 図面において、１は保持器、２は嵌合溝、３は
案内溝、４は裏側板、５は表側板、６は中央板、
７は折り込み式ナイフ、８は刃物部、９は握り
部、１０は刃部、１１は背部、１２は軸ピン、１
３は溝部、１４は金具、１５は止めピン、１６は
切欠部、１７はベルトを示すものである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 刃部１０より厚肉の背部１１を有する刃物部
   ８と握り部９とが軸ピン１２によつて２つ折り
   自在に連結されて、上記刃部１０が握り部９に
   配設された溝部１３に折り込まれて収納できる
   折り込み式ナイフ７を、その２つ折りした状態
   で保持するための保持器１において、上記刃物
   部８の背部１１と符号する逆Ｖ形状の嵌合溝２
   を形成し、該嵌合溝２に上記２つ折りされた折
   り込み式ナイフ７の握り部９に収納されない背
   部１１を挿嵌して、上記折り込み式ナイフ７を
   任意に保持することを特徴とする折り込み式ナ
   イフの保持器。 ２ 上記保持器１が、ベルトのバツクルよりなる
   ものである実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の折り込み式ナイフの保持器。