JPH0565231A - エリスロポエチンの持続性製剤 - Google Patents

エリスロポエチンの持続性製剤

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JPH0565231A
JPH0565231A JP4052054A JP5205492A JPH0565231A JP H0565231 A JPH0565231 A JP H0565231A JP 4052054 A JP4052054 A JP 4052054A JP 5205492 A JP5205492 A JP 5205492A JP H0565231 A JPH0565231 A JP H0565231A
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JP
Japan
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erythropoietin
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preparation
solution
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JP4052054A
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English (en)
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Yasutaka Igari
康孝 猪狩
Minoru Yamada
稔 山田
Tairyo Ogawa
泰亮 小川
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】持続性のエリスロポエチン含有医薬用組成物を
提供する。 【構成】エリスロポエチンおよびヒアルロン酸もしくは
その非毒性塩を含有する組成物。 【効果】エリスロポエチン体液中濃度が薬理効果発現濃
度範囲内に持続的にコントロールされる製剤であるた
め、週1回程度の投与でヘマトクリット値を維持するこ
とができる。また、粘度が低いため細い注射針でも投与
可能であるため患者に与える苦痛が小さいものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エリスロポエチンの持
続性製剤として有用な医薬用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】エリスロポエチンは骨髄中の赤芽球系前
駆細胞に作用して、赤血球への分化と増殖を促す作用を
有することが知られているが、従来は人尿から抽出、精
製するなどの方法によってしか入手することができず、
臨床への本格的な適応には障害が大きかった。近年、遺
伝子組換え技術の急速な発達により、ヒト由来の天然エ
リスロポエチンと基本的に差異の無いエリスロポエチン
が量産できるようになり、エリスロポエチンの産生低下
が主因と考えられる腎性貧血患者の貧血症状の改善に極
めて顕著な効果をあげつつあり、更にその臨床適応範囲
の拡大が期待されている。現在、臨床では静脈内にエリ
スロポエチンを投与する方法がとられている。投与後の
排泄は比較的速いために週に2〜3回の投与が要求され
る。又、ヘモグロビン濃度、及びヘマトクリット値は徐
々に上昇することが望ましく、急激な上昇は高血圧など
の副作用が懸念されるため、静脈内投与のように投与直
後に高い血液中濃度が得られる場合には副作用が心配さ
れる。そこでこれまで、このような生理活性ペプチドの
投与法に関する問題点を解決するためにいくつかの発明
がなされてきた。
【0003】ペプチド性医薬品の持続性製剤の目的はペ
プチドの体液中濃度を持続的に一定有効濃度以上に保つ
ことであるが、その薬理効果の発現機序により、a) 薬
理効果が体液中有効濃度にあまり依存せず、かつ過剰な
薬理効果が生体にとって問題とならないものと、b) 体
液中有効濃度に依存して薬理効果が現れ、かつ急激な薬
理効果の発現や過剰な薬理効果の発現が生体にとって有
害であるために定期的に薬用量の調整を必要とするもの
がある。エリスロポエチンはその顕著な薬理効果のため
に必要以上の増血による血圧の上昇を防ぐ必要があるの
で頻繁(例えば、一週間に1回程度)に薬理効果の判定
と薬用量の調節が要求される、b) タイプのペプチド性
医薬品である。一方でエリスロポエチンは、その活性が
3次構造に依存するので、その製剤の製造過程におい
て、ペプチドの立体構造に影響を与える可能性があるよ
うな製剤処方は避ける必要がある。このためエリスロポ
エチンの活性を維持し、なおかつ薬理効果の判定の頻度
(例えば、1週間に1度程度)にあわせた持続性製剤の
開発が成功すれば、現在の週3回程度の投与回数が減
り、それによる患者のメリットは大きいものと思われ
る。このメリットは腎性貧血の患者だけではなく、外科
手術などにおいて自己血輸血を行なう場合に投与回数と
投与量を減らすことが可能になるメリットも大きい。
又、投与直後の急激な薬物濃度上昇もなるべく抑制する
ことにより、薬理効果の急激な発現による過剰反応を抑
制することが可能になる。
【0004】一方、ヒアルロン酸は、天然に存在する酸
性ムコ多糖の一つであり、関節機能改善剤あるいは眼科
手術補助剤として医療用医薬品としても利用されてい
る。ヒアルロン酸の水溶液は高い粘ちょう性を有し、他
物質を混合した時に一般的に拡散速度を遅延させること
が知られている。特開昭62−129226号公報に
は、ヒアルロン酸,そのナトリウム塩,ハイランを含む
ヒアルロナンの溶液から主にその溶液の粘性により、溶
解あるいは分散された薬理活性物質が持続的に放出され
ることが開示されている。さらに、カチオン基を含む薬
剤ではカルボキシル基を有するヒアルロナンとこの薬剤
との間でイオン交換が起こり得、この交換が、システム
からの薬剤の拡散を一層遅くする。たとえば、トリチウ
ムでラベルされたセロトニンをヒアルロン酸の0.1%
水溶液に溶解、混合し、透析チューブ(分子量10,0
00以下の物質を通過させる。)に入れ、蒸留水に対し
て透析させたところ、透析チューブからのトリチウムラ
ベルされたセロトニンの放出速度はヒアルロン酸が存在
することによりヒアルロン酸非存在化の対照に比べてほ
ぼ1/10に減少していたことが記載されている。
【0005】特開平1−287041号公報にはこの性
質を利用して、ヒアルロン酸もしくはその製剤上許容し
うる塩を含む徐放性製剤の技術が開示されているが、生
理活性ペプチドとしてはインスリン、結晶性インスリン
亜鉛、非晶性インスリン亜鉛、グルカゴンが特に本技術
に特に適したものとして例示されている。しかし、その
例をみると、ヒアルロン酸濃度が1%になるようにヒア
ルロン酸(分子量140万、極限粘度)を中性ブタイン
スリン注射剤に添加したものを、正常雄性家兎に皮下投
与することにより、インスリン単独投与群に比較して明
らかな血糖値低下の持続が見られ、少なくとも投与後1
2時間目まではその血糖値低下がみられるものの、24
時間目にはその効果が見られなくなっている。グルカゴ
ンについても同様な例が示されているが、血糖値上昇は
投与後8時間目までしか見られない。特開平2−213
号公報には同様にヒアルロン酸及びその非毒性塩を含有
する生理活性ペプチドの持続性製剤の技術が開示されて
いる。その例をみると、ヒアルロン酸ナトリウムの濃度
を5%としたカルシトニン、又はエルカトニン持続性製
剤を雄性ラットに皮下投与したものでは、投与後の血液
中カルシウム濃度の低下が最低12時間持続しており、
又、同様にヒアルロン酸ナトリウム濃度5%としたヒト
成長ホルモン持続性製剤を雄性ラットに投与したもので
は、投与後の血液中ヒト成長ホルモン濃度は最低12時
間持続していたことが示されている。これらはいずれ
も、比較例のヒアルロン酸ナトリウムが存在しない場合
に比べて明らかな持続時間の延長が見られた。しかしな
がら、上記のいずれの公知技術においてもエリスロポエ
チンとヒアルロン酸との組合せについての記載はなく、
又その併用を示唆する記載もない。
【0006】ところで、これらの技術においては投与さ
れた部位でのヒアルロン酸溶液中での物質の拡散遅延を
利用しており、特開平2−213号公報においてヒアル
ロン酸自体の濃度が3〜7%が最も好ましいとされてい
るが、その高粘度のために気泡が混入した場合にその除
去が必要であり、遠心分離又は減圧による脱気が必要に
なってくる。又、その高粘度のために太い注射針を使用
する必要があり、患者に与える苦痛は無視できないもの
がある。特開平1−287041号公報においては、1
%濃度のヒアルロン酸を用いた例が示されているが、こ
の濃度のヒアルロン酸ナトリウム関節内注射液では18
〜20G程度の太めの注射針の使用が推奨されており、
皮下投与用注射剤として患者に与える苦痛が大きい。さ
らに、特開平3−4790号公報には、蛋白質分解酵素
の水溶液に蛋白質様物質および多糖類を添加することを
特徴とする蛋白質分解酵素の安定化法の技術が開示され
ており、保存中特に高温での保存中の酵素を安定化し、
酵素活性の減少を阻止しうることが開示されている。そ
の例をみると、ヒアルロン酸と牛血清アルブミンあるい
はゼラチンを組み合わせてエスペラーゼ(ノボ社製)に
添加した溶液の保存中での酵素活性の減少がヒアルロン
酸単独あるいは蛋白質単独を用いた対照に比較して少な
かったことが示されている。しかしながら、この技術は
医療用医薬品、特にエリスロポエチンが生体に投与され
た後に持続的に放出されたり、薬理効果が持続されたり
することについてはなんら示唆、言及するものではな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】エリスロポエチンの持
続性製剤の製造において、本発明の課題は持続時間を延
長させ、約1週間に1回程度の投与頻度でよく、しかも
投与時の患者の苦痛軽減の可能なものを得ることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点、課題を解決するために鋭意研究を行なった結果、生
体内で分解することが知られており薬理学的に注射可能
な高分子物質であるヒアルロン酸を、エリスロポエチン
と組合せ、その際、従来用いられている濃度よりも低い
濃度のヒアルロン酸を用いてエリスロポエチンと混合
し、得られる医薬用組成物を注射剤として投与すること
によりエリスロポエチンの薬理活性を損なわず、投与初
期の薬理効果の急激な発現を抑えながら薬理効果を持続
させることが可能になり、又患者の苦痛を軽減できる2
6G等の細い注射針により容易に投与できることを見出
し本発明を完成するに到った。即ち、本発明は、(1)、
ヒアルロン酸もしくはその非毒性塩とエリスロポエチン
とを含有する医薬用組成物,および(2)、実質的に薬理
活性を示さず体液内に注入しうる水溶性蛋白をさらに含
有する上記(1)項記載の医薬用組成物である。
【0009】本発明におけるエリスロポエチンは天然物
由来あるいは遺伝子組換えの糖蛋白質性の造血因子であ
るエリスロポエチン、又は糖鎖構造の異なる造血活性を
持つエリスロポエチン、又は糖鎖を含まないエリスロポ
エチン、又はこれらのアミノ酸配列が一部異なるミュー
ティン、又はこれらの誘導体もしくは類縁体またはこれ
らのフラグメントであってエリスロポエチンと同様の活
性を有するものが挙げられる。該天然物由来のエリスロ
ポエチンとしては、ミヤケ ら J. Biol. Chem. 252,55
58−5564(1977)や Recny ら J. Biol. Chem. 262 ,1
7156−17161(1987)に記載されたものが挙げられる。
遺伝子組換えのエリスロポエチンとしては、Jacobs ら
Nature, 313,806−810(1985),Lin ら Proc. Natl.
Acad. Sci. USA, 82, 7580−7585(1985), Recny ら
J. Biol. Chem. 262, 17156-17161(1987)に記載され
たものが挙げられる。糖鎖の異なったエリスロポエチン
としては、タケウチ ら Proc. Natl. Acad. Sci. USA,8
6, 7819−7822(1989)が挙げられる。糖鎖がほとんど
ないエリスロポエチンとしては、Dordal ら Endocrinol
ogy,116, 2293−2299(1985)が挙げられる。構成アミ
ノ酸がアミジン化やグアニジン化されたエリスロポエチ
ンがサタケ ら Biochem. Biophys. Acta p, 1038, 125
−129(1990)に記載されている。また、例えばミヤタ
ら Agri. Biol.Chem.,52, 1575−1581(1988)の方法
を用いて、エリスロポエチンをポリエチレングリコール
で修飾してもよい。
【0010】本明細書におけるヒアルロン酸はN−アセ
チルグルコサミンとグルクロン酸とからなるムコ多糖の
一種でありこれらの非毒性塩でも良い。非毒性の塩とし
てはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネ
シウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属塩等の非毒
性金属塩が挙げられる。本製剤で最も好ましい金属塩と
してナトリウムが用いられる。ヒアルロン酸及びその非
毒性塩としては分子量約20万〜500万(粘度法)、
好ましくは約50万〜300万、さらに好ましくは約7
0万〜250万のものである。
【0011】本発明の持続性製剤はエリスロポエチンと
ヒアルロン酸又はその非毒性塩とを含むが、好ましくは
両者が単位投与物中に存在するようにする。例えば、ア
ンプル又はバイアル中に滅菌水又は滅菌生理食塩水に溶
解又は懸濁して両者が存在するようにする。この場合、
エリスロポエチンの溶液とヒアルロン酸又はその非毒性
塩の溶液を混合して調製しても、またエリスロポエチン
の溶液にヒアルロン酸又はその非毒性塩の粉末を加えて
調製しても、又その逆でも良い。本発明の持続性製剤に
おいてエリスロポエチン、ヒアルロン酸またはその非毒
性塩などの主要成分が混合される時には、エリスロポエ
チンの活性が保持されかつ混合操作中の溶液に気泡がほ
とんど発生しないことが望ましい。該各主要成分は同時
にあるいは適当な順番で容器(例えば瓶あるいはドラム
など。材質はエリスロポエチンの活性を損なわないもの
が選ばれる。)に入れられる。各主要成分の体積の総和
は好ましくは、該容器の容積の多くて4分の3、より好
ましくは多くて5分の3、さらに好ましくは多くて2分
の1、最も好ましくは多くて3分の1である。該容器は
緩和な条件でしんとうされるか、あるいは好ましくは該
容器の長軸を中心として回転混合される。該容器の回転
数は、例えば該容器の容積、各主要成分の体積の総和、
ヒアルロン酸あるいはその非毒性塩の濃度、該容器の雰
囲気の温度などを考慮して決定される。容器の長軸を中
心として回転される場合の好ましい回転数は10〜10
00回転/1分間であるが、これに限定されるわけでは
ない。該容器内の雰囲気は滅菌された清浄な空気あるい
は滅菌された清浄な窒素ガスでもよい。該操作により得
られたエリスロポエチンとヒアルロン酸またはその非毒
性塩を含む溶液は小容量のバイアル瓶またはアンプルな
どに移されてさらに凍結乾燥の操作を受けてもよい。本
発明の持続性製剤は、エリスロポエチンとヒアルロン酸
又はその非毒性塩が混在する該凍結乾燥粉末に滅菌水又
は滅菌生理食塩水を加えて調製しても良い。この単位投
与物には従来用いられている添加物例えば pH調節剤、
局所麻酔剤、溶解補助剤、等張化剤、吸着防止剤などを
含んでも良い。その好ましい例としては、マンニトー
ル、ソルビトール、食塩、グリシン、酢酸アンモニウ
ム、あるいは実質的に薬理活性を示さず体液内に注入し
うる水溶性蛋白(以下〔水溶性蛋白〕と略称することも
ある。)などが挙げられる。本発明における水溶性蛋白
の薬理活性とは赤血球増殖を引き起こす増血活性と定義
される。
【0012】上記水溶性蛋白の例としては、水,生理食
塩水または緩衝液に溶解するものが挙げられ、その具体
例としてはたとえばヒト血清アルブミン,ヒト血清グロ
ブリン,コラーゲン,ゼラチンなどが挙げられる。上記
pH調整剤としては、たとえばグリシン,酢酸アンモニ
ア,クエン酸,塩酸,水酸化ナトリウムなどが挙げられ
る。上記局所麻酔剤としては、たとえばクロロブタノー
ル,塩酸キシロカインなどが挙げられる。上記溶解補助
剤としては、たとえばグリセロール,ポリエチレングリ
コール400などが挙げられる。上記等張化剤として
は、たとえばマンニトール,ソルビトール,塩化ナトリ
ウムなどが挙げられる。上記吸着防止剤としては、たと
えばポリオキシエチレン・ソルビタン・モノオレエート
(Tween 80)などが挙げられる。
【0013】本発明の医薬用組成物におけるヒアルロン
酸又はヒアルロン酸ナトリウムの最終濃度は1%(w/
v)未満が粘度として適当であり各種操作、投与の容易
さの点で好ましい。更に好ましくは約0.02〜1%
(w/v)未満、さらに好ましくは約0.1〜1%(w/
v)であり、最も好ましくは約0.1〜0.8%(w/
v)である。本発明の医薬用組成物に含まれるエリスロ
ポエチンの配合割合は薬用量に応じて変化するものであ
り一概には規定できない。本発明のエリスロポエチン持
続性製剤の成人における薬用量は貧血の重篤度に応じて
変化するが、好ましくは1回投与あたり約100国際単
位〜60000国際単位であり、より好ましくは約10
00国際単位〜10000国際単位であり、さらに好ま
しくは約1000国際単位〜6000国際単位である。
皮下には一般に多量の薬液の注入が可能であるが、確実
に注入できる最小量と患者に苦痛を与えない範囲での最
大量でエリスロポエチンとヒアルロン酸の重量比が決定
される。エリスロポエチンの比活性にも依存するが、エ
リスロポエチンとヒアルロン酸またはその非毒性塩の重
量比は約0.0001:1〜10:1、好ましくは約0.
002:1〜5:1、より好ましくは約0.0002:
1〜1:1、さらに好ましくは約0.0002:1〜0.
1:1である。
【0014】本発明の組成物において、さらに水溶性蛋
白を含有する場合の該水溶性蛋白の含有量としては、1
回投与の製剤あたり、好ましくは0.05mg〜50mg,
さらに0.5mg〜20mgが好ましく、0.75mg〜10mg
が最も好ましい範囲として例示される。水溶性蛋白とヒ
アルロン酸またはその非毒性塩との重量比は、約0.0
01:1〜100:1、さらに好ましくは約0.01:
1〜10:1、最も好ましくは約0.1:1〜10:1
である。
【0015】本医薬組成物溶液の pHは注射剤として許
容される範囲内で、エリスロポエチンの活性に影響を与
えず、また溶液の粘度を大幅に変化させたり、沈殿物な
どを形成させない pHが用いられる。好ましくはpH約
4〜8、さらに好ましくはpH約5〜8、最も好ましく
はpH約6〜8である。本発明の組成物は、水溶液にし
たとき、その粘度が約500センチポイズ(cp)以下とな
るように調整するのが好ましく、約50〜400cpの範
囲に調整するのがさらに好ましい。該粘度は、ヒアルロ
ン酸の分子量および濃度、水溶性蛋白の濃度、エリスロ
ポエチンの濃度、および等張化剤の濃度などによって影
響されるので、目的とする水溶性組成物に応じて、上記
の粘度となるような条件を選択すればよい。本明細書に
おける粘度はE型粘度計(東京計器製)を用い、コーン
LDを使用して温度25℃で測定した粘度をいう。
【0016】本発明の医薬用組成物は好ましくは、エリ
スロポエチンとヒアルロン酸あるいはそれの非毒性塩が
滅菌蒸留水あるいは滅菌生理食塩水に溶解あるいは分散
された液剤として供給される。該液剤は水溶性蛋白のよ
うな添加物を含み得る。該液剤は通常の冷蔵温度、好ま
しくは約2℃〜約8℃の温度範囲で保存される。さら
に、本発明の医薬組成物はエリスロポエチンとヒアルロ
ン酸またはその非毒性塩の溶液あるいは分散された液剤
を凍結乾燥することにより得られる凍結乾燥製剤として
供給されるのが好ましい。該凍結乾燥製剤はまた、凍結
乾燥において通常用いられるマンニトールなどの賦形剤
および水溶性蛋白のような添加物も含み得る。該凍結乾
燥製剤は通常約−20℃〜約40℃、好ましくは約−5
℃〜約30℃、そしてさらに好ましくは約2℃〜約30
℃の温度範囲で保存される。該凍結乾燥製剤は薬剤学的
に許容しうる注射用溶剤、例えば注射用蒸留水、注射用
生理食塩水に懸濁あるいは溶解して使用する。本持続製
剤の投与方法としては、非経口的投与法、即ち注射によ
る投与が行われ、特に皮下注射による投与が行なわれ
る。しかしながら、用途によっては他の注射ルート、例
えば筋肉内投与、更には血管内投与も行われる。本持続
性製剤の粘度は比較的低く、25Gあるいは26Gの注
射針を用いてアンプルあるいはバイアルから注射器内に
本持続性製剤を吸引することが可能である。吸引時に生
じる気泡は短時間静置することにより、容易に除去可能
である。
【0017】本発明の組成物を溶液として、あるいは凍
結乾燥品を薬剤学的に許容される注射用溶剤で溶解、希
釈し温血動物に投与すると、主薬であるエリスロポエチ
ンの作用は24時間以上に亘り持続する。本持続性製剤
は溶液状態での投与が可能であるため薬用量の調節が容
易であり、又持続時間が約1日から1週間程度であるた
め薬理効果の判定を行いながら投与することもできる。
さらに、本発明のエリスロポエチン持続性製剤は適度に
粘性を持つ液剤であるため振動などの物理的な撹乱に対
して抵抗性が出ることにより、針付き注射筒に予め本発
明のエリスロポエチン持続性製剤を充填してあるプレフ
ィルドシリンジ(Prefilled Syringe)で患者に処方さ
れ、患者による自己投与が可能になる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。 実施例1 (1) (a)エリスロポエチン(エポエチンベータ)300
0国際単位、マンニトール25mg、ヒト血清アルブミン
1mgを含むエポジン注3000(中外製薬)に生理食塩
水2mlを加えて溶解しエリスロポエチン注射液とした。 (b) 上記で製造したエリスロポエチン注射液1.8ml
(エリスロポエチン2700国際単位を含む)にヒアル
ロン酸ナトリウム(平均分子量147万ダルトン)の2
%(w/v)の生理食塩水溶液0.6mlを加えてエリス
ロポエチン持続性製剤を作製した(ヒアルロン酸の最終
濃度:0.5%(w/v))。 (2) (a)エリスロポエチン(エポエチンベータ)300
0国際単位、マンニトール25mg、ヒト血清アルブミン
1mgを含むエポジン注3000(中外製薬)に注射用蒸
留水2mlを加えて溶解しエリスロポエチン注射液とし
た。 (b) ここで製造したエリスロポエチン注射液1.8ml
(エリスロポエチン2700国際単位を含む)にヒアル
ロン酸ナトリウム(平均分子量147万ダルトン)の2
%(w/v)水溶液0.6mlを加えてエリスロポエチン
持続性製剤を作製した(ヒアルロン酸の最終濃度:0.
5%(w/v))。
【0019】実施例2 ヒトエリスロポエチン(エポエチンベータ)3000国
際単位、マンニトール25ミリグラム、ヒト血清アルブ
ミン1ミリグラムを含むヒトエリスロポエチン製剤(エ
ポジン注3000:中外製薬製)7バイアルに1バイア
ルあたり1ミリリットルの25mM トリス酢酸バッフ
ァー(pH 7.0)を加えて溶解する。この溶液7ミリ
リットルをウルトロクロムGTi HPLCシステム
(ファルマシア社)に接続した弱アニオン交換カラム
(Mab カラム:ジェーティーベーカー社)にスーパー
ループ(ファルマシア社)を用いて導入し25mM ト
リス酢酸バッファー(pH 7.0)から2M 酢酸ナト
リウムバッファー(pH 6.0)への直線グラディエン
トで溶出させた(流速は0.8ミリリットル/分。28
0nmの波長で検出)。溶出液はスーパーラック(ファル
マシア社)を用いて1.6ミリリットルづつ採取した。
〔図3〕にクロマトグラムを示す。試験管番号8から1
1を1本の試験管にまとめた後、ヒトエリスロポエチン
の含量をELISA法(EPO−ELISA:ベーリン
ガーマンハイム社)で決定した。また、〔図3〕から明
らかなように、血清アルブミン由来のピークはエリスロ
ポエチン分画の両脇の太い2本のピークであり、エリス
ロポエチンとほぼ完全に分離されていることがわかる。
このようにして得られたヒトエリスロポエチン溶液0.
7ミリリットル(26.9マイクログラム含有)にヒト
血清アルブミンを20%(w/v)含有するアルブミン
ニチヤク(日本製薬)を4マイクロリットル添加しさら
に注射用生理食塩水1.4ミリリットル(扶桑薬品)を
加え全量を2.1ミリリットルにした。また、この溶液
にヒアルロン酸ナトリウム塩(平均分子量147万ダル
トン:ジェンザイム社)10.5ミリグラムを加えた。
粘度 297cp.
【0020】実施例3 実施例2で得られたヒトエリスロポエチン(エポエチン
ベータ)溶液0.7ミリリットル(26.9マイクログラ
ム含有)をガラス製バイアル瓶(容量約5ミリリット
ル)に入れ、注射用生理食塩水0.7ミリリットル(扶桑
薬品)を加えた。さらにヒアルロン酸ナトリウム(平均
分子量147万ダルトン:ジェンザイム社)を1.5%
(w/v)になるように注射用生理食塩水(扶桑薬品)
に溶解した溶液0.7ミリリットルをこれに加えた。こ
れらの溶液が入ったガラス製バイアル瓶(容量約5ミリ
リットル)を密閉し、スリーワンモーター(ヘイドン社
製)にとりつけた容量200ミリリットルのナス型フラ
スコ内で長軸を中心として約1時間回転混合(20〜1
00回転/分)させることにより気泡の混入がほとんど
無い持続性製剤の投与液を作製した。
【0021】実施例4 実施例2で得られたヒトエリスロポエチン(エポエチン
ベータ)溶液0.7ミリリットル(26.9マイクログラ
ム含有)をガラス製バイアル瓶(容量約5ミリリット
ル)に入れ、ヒト血清アルブミンを20%(w/v)含
有するアルブミンニチヤク(日本製薬)を4マイクロリ
ットルと注射用生理食塩水0.7ミリリットル(扶桑薬
品)を加えた。さらに、ヒアルロン酸ナトリウム(平均
分子量147万ダルトン:ジェンザイム社)を1.5%
(w/v)になるように注射用生理食塩水(扶桑薬品)
に溶解した溶液0.7ミリリットルを加えた。これらの
溶液が入ったガラス製バイアル瓶(容量約5ミリリット
ル)を密閉し、スリーワンモーター(ヘイドン社製)に
とりつけた容量200ミリリットルのナス型フラスコ内
で長軸を中心として約1時間回転混合(20〜100回
転/分)させることにより気泡の混入がほとんど無い持
続性製剤の投与液を作製した。
【0022】実施例5 エリスロポエチン(エポエチンベータ)3000国際単
位、マンニトール25ミリグラム、ヒト血清アルブミン
1ミリグラムを含むエポジン注3000(中外製薬)に
注射用生理食塩水2ミリリットルを加えて溶解しエリス
ロポエチン注射液とした。このうち1.5ミリリットル
をガラス製バイアル瓶(容量約5ミリリットル)に入
れ、ヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量147万:ジ
ェンザイム社)の2%(w/v)生理食塩水溶液0.5
ミリリットルを加えた。これらの溶液が入ったガラス製
バイアル瓶(容量約5ミリリットル)を密閉し、スリー
ワンモーター(ヘイドン社製)にとりつけた容量200
ミリリットルのナス型フラスコ内で長軸を中心として約
1時間回転混合(20〜100回転/分)させることに
より気泡の混入がほとんど無い持続性製剤の投与液を作
製した。本操作を繰り返すことにより必要量の持続性製
剤の投与液を作製した。
【0023】実施例6 エリスロポエチン(エポエチンベータ)3000国際単
位、マンニトール25ミリグラム、ヒト血清アルブミン
1ミリグラムを含むエポジン注3000(中外製薬)に
注射用生理食塩水2ミリリットルを加えて溶解しエリス
ロポエチン注射液とした。このうち1.7ミリリットル
をガラス製バイアル瓶(容量約5ミリリットル)に入
れ、ヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量147万:ジ
ェンザイム社)の2%(w/v)生理食塩水溶液0.1
9ミリリットルを加えた。これらの溶液が入ったガラス
製バイアル瓶(容量約5ミリリットル)を密閉し、スリ
ーワンモーター(ヘイドン社製)にとりつけた容量20
0ミリリットルのナス型フラスコ内で長軸を中心として
約1時間回転混合(20〜100回転/分)させること
により気泡の混入がほとんど無い持続性製剤の投与液を
作製した。
【0024】実施例7 エリスロポエチン(エポエチンアルファ)3000国際
単位、ヒト血清アルブミン5ミリグラムを含むヒトエリ
スロポエチン製剤であるエスポー注射液3000(麒麟
麦酒)の1.3ミリリットルをガラス製バイアル瓶(容
量約5ミリリットル)に入れ、ヒアルロン酸ナトリウム
製剤であるアルツ(平均分子量約80万〜90万:生化
学工業)の1.3ミリリットルを加えた。これらの溶液
が入ったガラス製バイアル瓶(容量約5ミリリットル)
を密閉し、スリーワンモーター(ヘイドン社製)にとり
つけた容量200ミリリットルのナス型フラスコ内で長
軸を中心として約1時間回転混合(20〜100回転/
分)させることにより気泡の混入がほとんど無い持続性
製剤の投与液を作製した。
【0025】実施例8 エリスロポエチン(エポエチンアルファ)3000国際
単位、ヒト血清アルブミン5ミリグラムを含むヒトエリ
スロポエチン製剤であるエスポー注射液3000(麒麟
麦酒)の1.4ミリリットルをガラス製バイアル瓶(容
量約5ミリリットル)に入れ、ヒアルロン酸ナトリウム
(平均分子量約50万)の1.5%(w/v)生理食塩
水溶液0.7ミリリットルを加えた。これらの溶液が入
ったガラス製バイアル瓶(容量約5ミリリットル)を密
閉し、スリーワンモーター(ヘイドン社製)にとりつけ
た容量200ミリリットルのナス型フラスコ内で長軸を
中心として約1時間回転混合(20〜100回転/分)
させることにより気泡の混入がほとんど無い持続性製剤
の投与液を作製した。
【0026】実施例9 エリスロポエチン(エポエチンアルファ)3000国際
単位、ヒト血清アルブミン5ミリグラムを含むヒトエリ
スロポエチン製剤であるエスポー注射液3000(麒麟
麦酒)の1.4ミリリットルをガラス製バイアル瓶(容
量約5ミリリットル)に入れ、ヒアルロン酸ナトリウム
(平均分子量約147万:ジェンザイム社製)の1.5
%(w/v)生理食塩水溶液0.7ミリリットルを加え
た。これらの溶液が入ったガラス製バイアル瓶(容量約
5ミリリットル)を密閉し、スリーワンモーター(ヘイ
ドン社製)にとりつけた容量200ミリリットルのナス
型フラスコ内で長軸を中心として約1時間回転混合(2
0〜100回転/分)させることにより気泡の混入がほ
とんど無い持続性製剤の投与液を作製した。
【0027】実施例10 エリスロポエチン(エポエチンアルファ)3000国際
単位、ヒト血清アルブミン5ミリグラムを含むヒトエリ
スロポエチン製剤であるエスポー注射液3000(麒麟
麦酒)の1.4ミリリットルをガラス製バイアル瓶(容
量約5ミリリットル)に入れ、ヒアルロン酸ナトリウム
(平均分子量約230万:ジェンザイム社製)の0.9
%(w/v)生理食塩水溶液0.7ミリリットルを加え
た。これらの溶液が入ったガラス製バイアル瓶(容量約
5ミリリットル)を密閉し、スリーワンモーター(ヘイ
ドン社製)にとりつけた容量200ミリリットルのナス
型フラスコ内で長軸を中心として約2時間回転混合(2
0〜100回転/分)させることにより気泡の混入がほ
とんど無い持続性製剤の投与液を作製した。
【0028】実施例11 エリスロポエチン(エポエチンアルファ)3000国際
単位、ヒト血清アルブミン5ミリグラムを含むヒトエリ
スロポエチン製剤であるエスポー注射液3000(麒麟
麦酒)の1.3ミリリットルをガラス製バイアル瓶(容
量約5ミリリットル)に入れ、ヒアルロン酸ナトリウム
(平均分子量約147万:ジェンザイム社製)の1.5
%(w/v)生理食塩水溶液1.3ミリリットルを加え
た。これらの溶液が入ったガラス製バイアル瓶(容量約
5ミリリットル)を密閉し、スリーワンモーター(ヘイ
ドン社製)にとりつけた容量200ミリリットルのナス
型フラスコ内で長軸を中心として約2時間回転混合(2
0〜100回転/分)させることにより気泡の混入がほ
とんど無い持続性製剤の投与液を作製した。
【0029】実験例1 比較製剤1:注射用生理食塩水,2ml 比較製剤2:エリスロポエチン(エポエチンベータ)3
000国際単位,マンニトール25mgおよびヒト血清ア
ルブミン1mgを含むエポジン注(中外製薬)の1バイア
ルに、注射用生理食塩水2mlを加えて溶解し、エリスロ
ポエチン注射液とした。 8週齢の雄性SD系ラット背部皮下に135国際単位/
kg/日の7日分の薬用量で実施例1(1) (b)の製剤およ
び比較製剤2をそれぞれ1週間おきに2回投与した。対
照として比較製剤1の生理食塩水注射液を同様に投与し
た。投与前及び一定時間毎に約0.4mlづつ採血し、ミ
クロヘマトクリット用キャピラリーチューブ(ドラモン
トサイエンティフィック社製)に血液を吸引後ヘマトク
リット値を測定した(KH120M型遠心分離機、クボ
タ社製)。〔図1〕および〔図2〕にその結果を示す。
生理食塩水投与群ではヘマトクリット値の上昇はなく、
採血による一時的なヘマトクリット値の低下が見られた
(〔図1〕)。比較製剤2において1回目の投与5日後
にはヘマトクリット値の若干の上昇はみられるが7日目
には再び低下してしまい、また2回目の投与後に急激に
上昇することが観察された(〔図2〕、○)。一方、実
施例1(1) (b)の製剤においては1回目の投与後5日目
から7日目にかけてヘマトクリット値が徐々に上昇し、
その後2回目の投与をはさんでほぼ一定のヘマトクリッ
ト値が実験開始後2週間目まで持続することが観察され
た(〔図2〕、●)。このことはエリスロポエチンの体
液中濃度が薬理効果発現濃度範囲内に持続的にコントロ
ールされていることを示唆している。また。ヘマトクリ
ット値の急激な上昇は望ましくなく、〔図2〕の○印に
おいて示されるような比較製剤2のヘマトクリット値の
挙動は好ましくない。この意味からも実施例1(1) (b)
の製剤がエリスロポエチンの持続性製剤として優れた効
果を発揮していることが示されている。
【0030】実験例2 比較製剤3:実施例2のヒトエリスロポエチン溶液0.
7ミリリットル(26.9マイクログラム含有)に注射
用生理食塩水1.4ミリリットル(扶桑薬品)を加え全
量を2.1ミリリットルにした。さらに、この溶液にヒ
アルロン酸ナトリウム塩(平均分子量147万ダルト
ン:ジェンザイム社)10.5ミリグラムを加えた。 比較製剤4:注射用生理食塩水 2 ミリリットル 8週齢の雄性SD系ラット背部皮下に、1.83マイク
ログラム/kg/日の7日分の薬用量で実施例2の製剤お
よび比較製剤3の注射液を1週間おきに2回投与した。
対照として比較製剤4の生理食塩水注射液を同様に投与
した。投与前および一定時間毎に約0.4ミリリットル
づつ採血し(抗凝固剤としてEDTA2Na使用)、ミ
クロヘマトクリット用キャピラリーチューブ(ドラモン
トサイエンティフィック社製)に血液を吸引後ヘマトク
リット値を測定した(KH120M型遠心分離機、クボ
タ社製)。〔図4〕にその結果を示す。〔図4〕は比較
製剤3(□)、比較製剤4(○)及び実施例2の製剤
(●)のエリスロポエチン注射液を1週間置きに2回投
与した時のヘマトクリット値の推移を示すグラフであ
る。比較製剤4の生理食塩水投与群ではヘマトクリット
値の上昇は無く、ほとんど一定の値であった。比較製剤
3および実施例2の製剤において1回目の投与後ヘマト
クリット値は両方とも上昇しているが、2回目の投与後
は実施例2の製剤の群のヘマトクリット値の方が比較製
剤3の群のヘマトクリット値に比較して投与後14日目
まで高い値に維持されていた。このことはエリスロポエ
チンとヒアルロン酸との製剤でも持続効果はみられる
が、この系にさらに血清アルブミンを添加することによ
り同じ量のエリスロポエチン及びヒアルロン酸でより強
い薬理効果が発現することを示している。
【0031】実験例3 下記配合割合にて注射剤を調製し、実験に使用した。比
較製剤5:前記のヒトエリスロポエチン(エポエチンベ
ータ)溶液0.7ミリリットル(26.9マイクログラム
含有)に注射用生理食塩水1.4ミリリットル(扶桑薬
品)を加え全量を2.1ミリリットルにした。 比較製剤6:注射用生理食塩水 2 ミリリットル 8週齢の雄性SD系ラット背部皮下に、0.549マイ
クログラム/ラット/日の7日分の薬用量で実施例3の
製剤および比較製剤5の注射液をそれぞれ投与した。対
照として比較製剤6の生理食塩水注射液を同様に投与し
た。投与前および一定時間毎に約0.4ミリリットルづ
つ採血し(抗凝固剤としてEDTA 2Na使用)、ミ
クロヘマトクリット用キャピラリーチューブ(ドラモン
トサイエンティフィック社製)に血液を吸引後ヘマトク
リット値を測定した(KH120M型遠心分離機、クボ
タ社製)。比較製剤6の生理食塩水投与群ではヘマトク
リット値の上昇は無く、ほとんど一定の値であった。
〔図5〕に実施例3の製剤(●)および比較製剤5
(○)の投与後の結果を示す。実施例3の製剤の投与群
においては投与後徐々にヘマトクリット値が上昇し、投
与後5日目にはピークに達した後、7日目には若干の下
降がみられた。比較製剤5の投与群において投与後のヘ
マトクリット値は上昇しているが、その程度は実施例3
の製剤の投与群に比較して弱かった。これらのことはエ
リスロポエチンとヒアルロン酸を組み合わせることによ
りヘマトクリット値の変動を少なくしながらエリスロポ
エチンの効果を持続させうることを示している。
【0032】実験例4 下記配合割合にて注射剤を調製し、実験に使用した。比
較製剤7:エリスロポエチン(エポエチンベータ)30
00国際単位、マンニトール25ミリグラム、ヒト血清
アルブミン1ミリグラムを含むエポジン注3000(中
外製薬)に注射用生理食塩水2ミリリットルを加えて溶
解しエリスロポエチン注射液とした。 比較製剤8:注射用生理食塩水 2 ミリリットル 8週齢の雄性SD系ラット背部皮下に、121.5国際
単位/ラット/日の7日分の薬用量で実施例5の製剤お
よび比較製剤7の注射液を1週間おきに2回投与した。
対照として比較製剤6の生理食塩水注射液を同様に投与
した。投与前および一定時間毎に約0.4ミリリットル
づつ採血し(抗凝固剤としてEDTA2Na使用)、ミ
クロヘマトクリット用キャピラリーチューブ(ドラモン
トサイエンティフィック社製)に血液を吸引後ヘマトク
リット値を測定した(KH120M型遠心分離機、クボ
タ社製)。比較製剤8の生理食塩水投与群ではヘマトク
リット値の上昇は無く、ほとんど一定の値であった。
〔図6〕に実施例5の製剤(●)および比較製剤7
(○)の投与後のヘマトクリット値の結果を示す。実施
例5の製剤および比較製剤7の投与群において1回目の
投与後ヘマトクリット値は2者とも上昇しているが、比
較製剤7の投与群のほうが上昇は弱かった。一方、2回
目の投与後は実施例5の製剤の投与群のヘマトクリット
値は投与後14日目までほぼ同じ高い値に維持されてい
たのに比較して、比較製剤7の投与群では再びヘマトク
リット値が大きく上昇していた。これらのことはエリス
ロポエチンとヒアルロン酸を組み合わせることによりエ
リスロポエチンの効果の変動を少なくしながらかつ持続
させうることを示している。
【0033】実験例5 下記配合割合にて注射剤を調製し、実験に使用した。比
較製剤9:エリスロポエチン(エポエチンベータ)30
00国際単位、マンニトール25ミリグラム、ヒト血清
アルブミン1ミリグラムを含むエポジン注3000(中
外製薬)に注射用生理食塩水2ミリリットルを加えて溶
解しエリスロポエチン注射液とした。 比較製剤10:注射用生理食塩水 2 ミリリットル 8週齢の雄性SD系ラット背部皮下に、18国際単位/
ラット/日の7日分の薬用量で実施例5の製剤および比
較製剤9の注射液を1週間おきに2回投与した。対照と
して比較製剤10の生理食塩水注射液を同様に投与し
た。投与前および一定時間毎に約0.4ミリリットルづ
つ採血し(抗凝固剤としてEDTA 2Na使用)、ミ
クロヘマトクリット用キャピラリーチューブ(ドラモン
トサイエンティフィック社製)に血液を吸引後ヘマトク
リット値を測定した(KH120M型遠心分離機、クボ
タ社製)。比較製剤10の生理食塩水投与群ではヘマト
クリット値の上昇は無く、ほとんど一定の値であった。
〔図7〕に実施例5の製剤(●)および比較製剤9
(○)の投与後のヘマトクリット値の結果を示す。実施
例5の製剤および比較製剤9の投与群において1回目の
投与後ヘマトクリット値は2者とも上昇しているが、比
較製剤9の投与群のほうが上昇は弱かった。2回目の投
与後は実施例5の製剤の投与群のヘマトクリット値はさ
らにゆっくりと上昇し、投与後12日目にピークに達し
た後ゆっくりと下降していた。一方、比較製剤9の投与
群では2回目の投与後のヘマトクリット値は急速に上昇
し、10日目にピークに達した後、ゆっくりと下降して
いたが、すべての観察点において、実施例5の製剤の投
与群に比較して低かった。これらのことはエリスロポエ
チンとヒアルロン酸とを組み合わせることによりエリス
ロポエチンの効果の変動を少なくしながらかつ持続させ
うることを示している。
【0034】実験例6 下記配合割合にて注射剤を調製し、実験に使用した。 比較製剤11:エリスロポエチン(エポエチンベータ)
3000国際単位、マンニトール25ミリグラム、ヒト
血清アルブミン1ミリグラムを含むエポジン注3000
(中外製薬)に注射用生理食塩水2ミリリットルを加え
て溶解しエリスロポエチン注射液とした。 比較製剤12:注射用生理食塩水 2 ミリリットル 8週齢の雄性SD系ラット背部皮下に、40.5国際単
位/ラット/日の7日分の薬用量で実施例6の製剤およ
び比較製剤11の注射液を1週間おきに2回投与した。
対照として比較製剤12の生理食塩水注射液を同様に投
与した。投与前および一定時間毎に約0.4ミリリット
ルづつ採血し(抗凝固剤としてEDTA2Na使用)、
ミクロヘマトクリット用キャピラリーチューブ(ドラモ
ントサイエンティフィック社製)に血液を吸引後ヘマト
クリット値を測定した(KH120M型遠心分離機、ク
ボタ社製)。比較製剤12の生理食塩水投与群ではヘマ
トクリット値の上昇は無く、ほとんど一定の値であっ
た。〔図8〕に実施例6の製剤(●)および比較製剤1
1(○)を投与後のヘマトクリット値の結果を示す。実
施例6の製剤および比較製剤11の投与群において1回
目の投与後ヘマトクリット値は2者とも上昇している
が、比較製剤11の投与群のほうが上昇は弱く投与後7
日目には減少に転じていた。一方、2回目の投与後は実
施例6の製剤の投与群のヘマトクリット値は投与後12
日目まで徐々に上昇していたのに比較して、比較製剤1
1の投与群では最初ゆるやかに、そして後に急激にヘマ
トクリット値が上昇していた。これらのことはエリスロ
ポエチンとヒアルロン酸とを組み合わせることによりエ
リスロポエチンの効果の変動を少なくしながらかつ持続
させうることを示している。
【0035】実験例7 下記配合割合にて注射剤を調製し、実験に使用した。 比較製剤13:エリスロポエチン(エポエチンアルフ
ァ)3000国際単位、ヒト血清アルブミン5ミリグラ
ムを含むヒトエリスロポエチン製剤であるエスポー注射
液3000(麒麟麦酒)。 比較製剤14:注射用生理食塩水 2 ミリリットル 7週齢の雄性SD系ラット背部皮下に、40.5国際単
位/ラット/日の7日分の薬用量で実施例7の製剤およ
び比較製剤13の注射液を1週間おきに2回投与した。
対照として比較製剤14の生理食塩水注射液を同様に投
与した。投与前および一定時間毎に約0.4ミリリット
ルづつ採血し(抗凝固剤としてEDTA2Na使用)、
ミクロヘマトクリット用キャピラリーチューブ(ドラモ
ントサイエンティフィック社製)に血液を吸引後ヘマト
クリット値を測定した(KH120M型遠心分離機、ク
ボタ社製)。比較製剤14の生理食塩水投与群ではヘマ
トクリット値の上昇は無く、ほとんど一定の値であっ
た。〔図9〕に実施例7の製剤(●)および比較製剤1
3(○)を投与後のヘマトクリット値の結果を示す。実
施例7の製剤および比較製剤13の投与群において1回
目の投与後ヘマトクリット値は2者とも上昇している
が、比較製剤13の投与群のほうが上昇の程度は弱かっ
た。一方、2回目の投与後は実施例7の製剤の投与群の
ヘマトクリット値は投与後14日目まで高い値に維持さ
れていたのに比較して、比較製剤13の投与群では最初
ゆるやかに、そして後に急激にヘマトクリット値が上昇
していた。これらのことはエリスロポエチンとヒアルロ
ン酸とを組み合わせることによりエリスロポエチンの効
果の変動を少なくしながらかつ持続させうることを示し
ている。
【0036】実験例8 下記配合割合にて注射剤を調製し、実験に使用した。 比較製剤15:エリスロポエチン(エポエチンアルフ
ァ)3000国際単位、ヒト血清アルブミン5ミリグラ
ムを含むヒトエリスロポエチン製剤であるエスポー注射
液3000(麒麟麦酒)。 比較製剤16:注射用生理食塩水 2 ミリリットル 7週齢の雄性SD系ラット背部皮下に、40.5国際単
位/ラット/日の7日分の薬用量で実施例9の製剤およ
び比較製剤15の注射液を1週間おきに2回投与した。
対照として比較製剤16の生理食塩水注射液を同様に投
与した。投与前および一定時間毎に約0.4ミリリット
ルづつ採血し(抗凝固剤としてEDTA2Na使用)、ミ
クロヘマトクリット用キャピラリーチューブ(ドラモン
トサイエンティフィック社製)に血液を吸引後ヘマトク
リット値を測定した(KH120M型遠心分離機、クボ
タ社製)。比較製剤16の生理食塩水投与群ではヘマト
クリット値の上昇は無く、ほとんど一定の値であった。
〔図10〕に実施例9の製剤(●)および比較製剤15
(○)を投与後のヘマトクリット値の結果を示す。実施
例9の製剤および比較製剤15の投与群において1回目
の投与後ヘマトクリット値は両者とも上昇しているが、
比較製剤15の投与群のほうが上昇は弱かった。2回目
の投与後は実施例9の製剤の投与群のヘマトクリット値
は投与後12日目まで高い値に維持され、その後徐々に
下降していた。一方、比較製剤15の2回目の投与後は
引き続きヘマトクリット値が上昇し、12日目にピーク
に達した後下降していた。これらのことはエリスロポエ
チンとヒアルロン酸とを組み合わせることによりエリス
ロポエチンの効果の変動を少なくしながらかつ持続させ
うることを示している。
【0037】実験例9 下記配合割合にて注射剤を調製し、実験に使用した。 比較製剤17:エリスロポエチン(エポエチンアルフ
ァ)3000国際単位、ヒト血清アルブミン5ミリグラ
ムを含むヒトエリスロポエチン製剤であるエスポー注射
液3000(麒麟麦酒)。 比較製剤18:注射用生理食塩水 2 ミリリットル 7週齢の雄性SD系ラット背部皮下に、40.5国際単
位/ラット/日の7日分の薬用量で実施例10の製剤お
よび比較製剤17の注射液を投与した。対照として比較
製剤18の生理食塩水注射液を同様に投与した。投与前
および一定時間毎に約0.4ミリリットルづつ採血し
(抗凝固剤としてEDTA 2Na使用)、ミクロヘマ
トクリット用キャピラリーチューブ(ドラモントサイエ
ンティフィック社製)に血液を吸引後ヘマトクリット値
を測定した(KH120M型遠心分離機、クボタ社
製)。比較製剤18の生理食塩水投与群ではヘマトクリ
ット値の上昇は無く、ほとんど一定の値であった。実施
例10の製剤および比較製剤17の投与群において投与
後ヘマトクリット値は両者とも上昇しているが、比較製
剤17の投与のほうが上昇は弱かった。
【表1】 これらのことはエリスロポエチンとヒアルロン酸とを
組み合わせることによりエリスロポエチンの効果を持続
させうることを示している。
【0038】実験例10 下記配合割合にて注射剤を調製し、実験に使用した。 比較製剤19:エリスロポエチン(エポエチンアルフ
ァ)3000国際単位、ヒト血清アルブミン5ミリグラ
ムを含むヒトエリスロポエチン製剤であるエスポー注射
液3000(麒麟麦酒)。 比較製剤20:注射用生理食塩水 2 ミリリットル 7週齢の雄性SD系ラット背部皮下に、40.5国際単
位/ラット/日の7日分の薬用量で実施例11の製剤お
よび比較製剤19の注射液を投与した。対照として比較
製剤20の生理食塩水注射液を同様に投与した。投与前
および一定時間毎に約0.4ミリリットルづつ採血し
(抗凝固剤としてEDTA 2Na使用)、ミクロヘマ
トクリット用キャピラリーチューブ(ドラモントサイエ
ンティフィック社製)に血液を吸引後ヘマトクリット値
を測定した(KH120M型遠心分離機、クボタ社
製)。比較製剤20の生理食塩水投与群ではヘマトクリ
ット値の上昇は無く、ほとんど一定の値であった。実施
例11の製剤および比較製剤19の投与後のヘマトクリ
ット値の結果を下に示す。
【表2】 実施例11の製剤および比較製剤19の投与群におい
て投与後のヘマトクリット値は両者とも上昇している
が、比較製剤19の投与群のほうが弱かった。これらの
ことはエリスロポエチンとヒアルロン酸を組み合わせる
ことによりエリスロポエチンの効果を持続させうること
を示している。
【0039】
【発明の効果】エリスロポエチンにヒアルロン酸もしく
はその非毒性塩を含有せしめることにより、エリスロポ
エチンの体液中濃度が薬理効果を発現する濃度範囲内に
持続的にコントロールされる持続性製剤で、しかもヒア
ルロン酸もしくはその塩が0.02〜1%(w/v)未
満と低濃度で投与の際に患者に苦痛を与えないエリスロ
ポエチン組成物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験例1で得られた、生理食塩水(比較製剤
1)を1週間置きに2回投与したときのヘマトクリット
値の時間推移を示すグラフである。
【図2】実験例1で得られた、エリスロポエチン注射液
(比較製剤2)を1週間置きに2回投与したときのヘマ
トクリット値の時間推移(○)、およびエリスロポエチ
ン注射液(実施例1(1) (b)の製剤)を1週間置きに2
回投与したときのヘマトクリット値の時間推移(●)を
示すグラフである。それぞれの図におけるラットは1群
最低4匹を用いており、各図中の点は平均値を、棒線は
標準誤差(S. E.)を示している。
【図3】は、実施例2で得られた、弱アニオン交換カラ
ムクロマトグラフィーの結果を示す。
【図4】は、実験例2で得られた、ヘマトクリット値の
時間推移を示す。
【図5】は、実験例3で得られた、ヘマトクリット値の
時間推移を示す。
【図6】は、実験例4で得られた、ヘマトクリット値の
時間推移を示す。
【図7】は、実験例5で得られた、ヘマトクリット値の
時間推移を示す。
【図8】は、実験例6で得られた、ヘマトクリット値の
時間推移を示す。
【図9】は、実験例7で得られた、ヘマトクリット値の
時間推移を示す。
【図10】は、実験例8で得られた、ヘマトクリット値
の時間推移を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/42 J 7329−4C C 7329−4C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒアルロン酸もしくはその非毒性塩とエリ
    スロポエチンとを含有する医薬用組成物。
  2. 【請求項2】実質的に薬理活性を示さず体液内に注入し
    うる水溶性蛋白をさらに含有する請求項1記載の医薬用
    組成物。
  3. 【請求項3】注射剤である請求項1または2記載の医薬
    用組成物。
  4. 【請求項4】凍結乾燥されたものである請求項1または
    2記載の医薬用組成物。
  5. 【請求項5】溶液状態である請求項1または2記載の医
    薬用組成物。
  6. 【請求項6】請求項1または2記載のエリスロポエチン
    がエリスロポエチンの誘導体、もしくは同様の生物活性
    を持つアミノ酸組成の異なる生理活性物質である医薬用
    組成物。
  7. 【請求項7】ヒアルロン酸またはその非毒性塩の分子量
    が50万〜300万である請求項1または2記載のエリ
    スロポエチン含有医薬用組成物。
  8. 【請求項8】ヒアルロン酸またはその非毒性塩の濃度が
    0.02%(w/v)〜1%(w/v)未満である請求項1
    または2記載のエリスロポエチン含有医薬用組成物。
JP4052054A 1991-03-12 1992-03-11 エリスロポエチンの持続性製剤 Withdrawn JPH0565231A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11513047A (ja) * 1997-04-01 1999-11-09 株式会社エルジ化学 ヒアルロン酸の微細粒子中に封入された薬物の徐放性組成物
KR100535319B1 (ko) * 1997-10-27 2006-04-21 히사미쓰 메디카루 가부시키가이샤 약물방출속도가제어된의약조성물
JP2011025068A (ja) * 1999-02-22 2011-02-10 Chugai Pharmaceut Co Ltd プレフィルドシリンジタンパク質溶液製剤

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KR100535319B1 (ko) * 1997-10-27 2006-04-21 히사미쓰 메디카루 가부시키가이샤 약물방출속도가제어된의약조성물
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