JPH0565077U - 電源プラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】コンセントから電源プラグを容易に抜き取り可
能にする。 【構成】プラグ本体１から突出している２つの端子３の
中間に、押し出しシャフト４が進退自在に取り付けられ
ている。押し出しシャフト４の上部側にはラック４１が
形成され、このラック４１には歯車５ａ〜５ｃを介して
操作レバー６の歯部６１が歯合されている。歯車５ａ〜
５ｃのピッチ径は操作レバー６から押し出しシャフト４
側にかけて順次大きくなっており、これによって操作レ
バー６にかかる操作力が増幅される。この電源プラグを
コンセントに差し込んだときは、押し出しシャフト４は
本体１内に押し込まれている。そして操作レバー６の操
作部６３が突出している。これをコンセントから抜き取
るときには、操作部６３を押し込むことにより、押し出
しシャフト４が突出するので、容易に抜き取ることが可
能になる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、電源プラグに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電源プラグは図４に示すようにプラグ本体１に電気コード２と端子３が 取り付けられており、電源を取り出すためのコンセント（図示せず）に端子３を 差し込んで用いるのが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述したような従来の電源プラグは、プラグ本体１をつかんで手前に引っ張る ことにより電気コード２を損傷することなくコンセントから抜き取ることができ る。しかし、場合によってはコンセントと端子３のはめ合い力が強過ぎて、プラ グ本体１を引いても容易には抜き取ることができないことがある。

【０００４】 そこでこの考案は上述したような課題を解決したものであって、コンセントか ら容易に抜き取ることが可能な電源プラグを提案するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の課題を解決するため本考案においては、コンセントに差し込むための端 子がプラグ本体から突出している電源プラグにおいて、端子の突出方向に進退自 在な押し出しシャフトと、シャフトを端子の突出方向に突き出すための操作手段 と、操作手段に加わった操作力を押し出しシャフトに伝達する駆動手段を備えた ことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

図２に示すように、端子３の中間に進退自在に取り付けられた押し出しシャフ ト４には、順次ピッチ径が小さくなる歯車５ａ〜５ｃを介して操作レバー６の歯 部６１が歯合されている。したがって操作部６３に加えられた操作力は、押し出 しシャフト４に伝達される。

【０００７】 図３（ａ）に示すようにプラグ本体１をコンセント７に差し込んだ状態では、 押し出しシャフト４がプラグ本体１内に押し込まれ、操作レバー６の操作部６３ が上部に突出している。このプラグ本体１をコンセント７から抜き取るときは、 同図（ｂ）に示すように操作部６３をプラグ本体１内に押し込む。これによって 、押し出しシャフト４が突出して端子３がコンセント７から抜き出るようになる 。

【０００８】 この電源プラグにおいては、端子３とコンセント７とのはめ合いがかなり強い 場合でも、操作部６３に加わる操作力が押し出しシャフト４に伝達されるので、 プラグ本体１を容易に抜き取ることが可能になる。

【０００９】

【実施例】

続いて、この考案に係わる電源プラグの一実施例について、図面を参照して詳 細に説明する。

【００１０】 図１は本考案による電源プラグの外観図である。同図に示すようにプラグ本体 １には電気コ−ド２が取り付けられており、この電気コード２には２本の端子３ が接続されている。端子３は互いに平行であり、プラグ本体１から所定の長さだ け突出している。

【００１１】 この電源プラグには、端子３のほぼ中間に端子３と平行な押し出しシャフト４ が取り付けられている。押し出しシャフト４は図２に示すように、軸方向に進退 自在に取り付けられている。そして押し出しシャフト４の上部側にはラック４１ が適宜な長さにわたって設けられており、このラック４１には複数の歯車５ａ， ５ｂ，５ｃを介して操作レバー６の歯部６１が歯合されている。

【００１２】 操作レバー６は中心軸６２でプラグ本体１に回転自在に取り付けられており、 押し出しシャフト４がプラグ本体１内に引き込まれている場合には、操作レバー ６の操作部６３がプラグ本体１から上方に突出するようになっている。また、操 作レバー６の上面には滑り止めのためローレットが形成されている。

【００１３】 歯車５ａ〜５ｃのピッチ径は、操作レバー６側から押し出しシャフト４側にか けて順次大きくなっている。これによって、操作レバー６を比較的軽い力で押し 込んだ場合でも、押し出しシャフト４は相当強い力で押し出されるようになる。

【００１４】 この電源プラグを図３（ａ）に示すようにコンセント７に差し込んだ場合は、 押し出しシャフト４の突出端がコンセント７によってプラグ本体１内に押し込ま れ、これによって操作レバー６の操作部６３が上方に突出した状態になる。そし て電源プラグをコンセント７から抜き取るときには、同図（ｂ）に示すように操 作部６３をプラグ本体１内に押し込めば、その押し込み力が歯車５ａ〜５ｃで増 幅されて押し出しシャフト４に伝達され、これによって押し出しシャフト４がプ ラグ本体１から突出する方向に移動する。

【００１５】 この突出力で端子３がコンセント７から抜き出されて、プラグ本体１が抜き取 られる。このとき端子３とコンセント７とのはめ合い力が強かったとしても、上 述のように操作部６３を軽い力で押し込めば押し出しシャフト４が相当強い力で 突出するので、容易に抜き取ることができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は電源プラグのプラグ本体に進退自在な押し出し シャフトを設けると共に、この押し出しシャフトを端子側に突出させるための操 作手段を設け、さらにこの操作手段にかかる操作力をシャフトに伝達する駆動手 段を設けたものである。

【００１７】 したがって、本考案によれば操作手段の操作で押し出しシャフトが押し出され るので、端子とコンセントのはめ合い力が強い場合でもプラグ本体をコンセント から抜き取るのが容易になるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる電源プラグの外観図である。

【図２】本考案に係わる電源プラグの断面図である。

【図３】電源プラグの動作を説明する説明図である。

【図４】従来例に係わる電源プラグの外観図である。

【符号の説明】

１ プラグ本体 ２ 電気コード ３ 端子 ４ 押し出しシャフト ５ａ〜５ｃ 歯車 ６ 操作レバー ７ コンセント ４１ ラック ６１ 歯部 ６２ 中心軸 ６３ 操作部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンセントに差し込むための端子がプラ
   グ本体から突出している電源プラグにおいて、 上記端子の突出方向に進退自在な押し出しシャフトと、 上記シャフトを上記端子の突出方向に突き出すための操
   作手段と、 上記操作手段に加わった操作力を上記押し出しシャフト
   に伝達する駆動手段を備えたことを特徴とする電源プラ
   グ。