JPH056503Y2 - - Google Patents

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JPH056503Y2
JPH056503Y2 JP8382488U JP8382488U JPH056503Y2 JP H056503 Y2 JPH056503 Y2 JP H056503Y2 JP 8382488 U JP8382488 U JP 8382488U JP 8382488 U JP8382488 U JP 8382488U JP H056503 Y2 JPH056503 Y2 JP H056503Y2
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thin metal
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recess
resonant
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、内燃機関のシリンダー壁等に固結し
て、該シリンダー内のノツキングの発生を検出す
るのに用いられる共振型ノツクセンサに関する。
〈従来技術〉 この種ノツクセンサは、共振用金属薄板のすく
なくとも一面に圧電素子を一体的に貼着してなる
振動感知部材を、機関取付用のケース内に支持し
てなるものであり、前記振動感知部材の固有共振
周波数を、ノツキング振動波の周波数に一致させ
ることにより、ノツキングの発生に伴つて圧電素
子を良好に振動させ、該振動に伴い最大出力を発
生させるようにしてなるものである。
この共振型ノツクセンサは、非共振型ノツクセ
ンサに比して出力が高く、しかもバンドパスフイ
ルタが不要である利点を有し、広く市場に供され
ている。
またかかる構成にあつて、環境温度差により、
共振用金属薄板の、機関取付け用ケースとの支持
部で、両方向に熱膨張及び熱収縮により、金属薄
板の中心部に両方向の歪を生じると、設定共振周
波数に変化を生じて、適正なノツキング検知が不
能となつたり、または圧電素子の剥れを生ずるな
どの問題点が発生する。そこで、共振用金属薄板
の中央部に陥凹部を打出し形成したものが実公昭
60−32584号に開示されているように、提案され
ている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 この共振型ノツクセンサは、共振現象を利用し
ているために、パルス応答性が悪く、このため、
エネルギーの微小なノツキングや、高回転ノツク
に対しては、充分な出力を得ることができないば
かりではなく、高回転時のノツク検出に際して、
リンギングを生じ、S/N比を低下する。またエ
ンジンの条件変動に伴うノツキング周波数の変化
に対しても追随することができない等の諸欠点を
有する。
本考案は、共振用金属薄板の中央部に陥凹部を
打出し形成した共振型ノツクセンサにあつて、そ
の利点を損なわない範囲で、広帯域の周波数特性
を実現することを目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、共振用金属薄板の中央部に陥凹部を
打出し形成し、該陥凹部の周囲の少なくとも一面
に環状圧電素子を貼着してなる振動感知部材を、
該陥凹部の中心位置で機関取付用のケース内に支
持してなるものにおいて、 共振用金属薄板の振動節となる、陥凹部の折曲
縁部に、屈曲抑止材を付加したことを特徴とする
ものである。
この屈曲抑止材として、該折曲縁部の上角部を
板材で覆つたり、上角部または内角部に、薄膜を
貼着したり、樹脂を塗布するなど種々の手段があ
り、いずれも、該折曲縁部の屈曲を阻害するもの
であれば良い。
〈作用〉 振動感知部材を中心位置で固定したときの、基
本的な振動モードが、該陥凹部の折曲縁部に付加
した屈曲抑止材により機械的に抑制される。これ
は共振尖鋭度Qの低下を意味するから、振動の立
上がり及び立下がりに対する応答が早くなる。そ
してこれにより共振周波数帯或が広がり、パルス
応答が改善されることとなる。
〈実施例〉 第1図について、本考案を適用する共振型ノツ
クセンサの一般的な構成を説明する。
2は、下面にシリンダー壁Wに螺合する取付ボ
ルト3を突設された凹状の螺装体であつて、キヤ
ツプ4を被着することにより、内部に取付空隙5
を備えたケース1が構成される。前記螺装体2の
底面には螺子孔6が設けられ、該螺子孔6には絶
縁材料からなる有孔保持ボルト7が螺着される。
前記保持ボルト7は、その中心に形成した螺子孔
8に上方から段付螺子杆9が螺着している。
11は、中心部に陥凹部12を打出し形成した
環状の金属薄板であつて、その上面に環状圧電素
子13が貼着され、振動感知部材10が構成され
る。さらに詳しくは、例えば、外径21mm、厚み
0.25mmのFe−Ni合金板の中央部に、へこみ径7
mmの陥凹部12、及び内径3mmの透孔14をプレ
ス加工により形成してから、外径16mm、内径5
mm、厚み0.25mmの環状圧電素子13を貼り付けて
構成される。そして、この振動感知部材10は、
金属薄板11の透孔14を螺子杆9に外嵌して、
その段部で係止し、前記螺子杆9に螺合したナツ
ト15により緊締することにより、保持ボルト7
の上部に保持される。尚、金属薄板11の上下に
は螺子杆9に外嵌された座金16,16が配設さ
れる。
前記キヤツプ4には、アース端子17と、出力
用リード線18を通すコネクタ19,19が挿通
され、その下端を前記キヤツプ4の内底面に形成
した凹溝20内に臨ませている。そして前記アー
ス端子17を金属薄板11と電気的に接続された
上部の座金16に接続し、出力用リード線18を
圧電素子13の電極に接続するようにしている。
かかる構成にあつて、ノツキングが生じると、
シリンダー壁Wに追従してケースが振動し、金属
薄板11が湾曲振動し、該薄板上の圧電素子13
に湾曲歪が与えられる。このため該歪量に略比例
する出力信号がリード線18から取出される。
ところで、−40℃〜150℃の温度環境の変化に曝
された場合に、前記螺子杆9、座金16,16に
は径方向(金属薄板11の面方向)に熱膨張又は
熱収縮を生ずる。そしてこれにより、金属薄板1
1の透孔14の周囲には面方向の歪を生ずる。と
ころが、この歪は、金属薄板11に形成された陥
凹部12の環状の折曲部分21aにより、吸収さ
れて、金属薄板11の陥凹部12周囲の圧電素子
13が接合されている板面に影響を及ぼさない。
このため、金属薄板11と圧電素子13の接合面
での面歪による振動感知部材10の固有共振周波
数の変化や、圧電素子13の剥れなどが防止され
る。
この陥凹部12の形成により金属薄板11は上
部の折曲縁部21bを振動の節として揺動する。
そこで、この折曲縁部21bには、次の各実施例
の屈曲抑止材22が付与される。
第2図は、金属薄板11と圧電素子13の間
に、該圧電素子13の保持するとともに、電極の
役割をもする環状金属板25を介装したものであ
つて、その内径を陥凹部12の内径よりも小さく
し、その内端縁26を、折曲縁部21bを上部で
覆うように突出している。
この構成にあつて、内端縁26は、本考案の屈
曲抑止材22を構成する。すなわち、該内端縁2
6で折曲縁部21bの上角部を覆うように接合し
ているから、折曲縁部21bの屈曲を阻害するこ
ととなり、その折曲縁部21bを中心とする金属
薄板11の揺動が抑制される。
尚、このような構成に代えて、圧電素子13の
内径を陥凹部12の内径よりも小さくし、その内
端縁を内方へ突出し、折曲縁部21bの上角部を
覆うようにしてもよい。
第3図は、折曲縁部21bの内角部に樹脂材3
0を塗着したものである。この場合にも、樹脂材
30は、圧電素子13の屈曲を阻害し、屈曲抑止
材22の作用を生ずる。この樹脂材30は、外角
部に形成してもよい。
また第4図に示すように、折曲縁部21bの上
角部又は内角部に、樹脂製または金属製の薄膜3
5を貼着してもよく、この薄膜35は同様に屈曲
抑止材22の作用を生ずる。
前記各構成にあつて、屈曲抑止材22を折曲縁
部21bに付加したが、該折曲縁部21bの屈曲
阻害により、陥凹部12の下部の折曲縁部21c
を節とした金属薄板11の振動を生ずる場合があ
る。そこで、前記折曲縁部21cにも屈曲抑止材
22を付加するようにしてもよい。
第5図は上述の第2図実施例による本考案のノ
ツクセンサに周波数特性Xと、屈曲抑止材22を
有さない従来構成によるノツクセンサの周波数特
性Yとを示し、同図にあつて、共振点3dB下がつ
た周波数帯域は、本考案のものが456Hzであるの
に比して、従来のものは310Hzであり、本考案の
改善効果が認められた。
〈考案の効果〉 本考案は、上述のように、陥凹部12を形成し
た金属薄板11に圧電素子13を接合して振動感
知部材10を構成したものにあつて、前記折曲縁
部21b又は折曲縁部21cに屈曲抑止材22を
付加したから、振動感知部材10の振動モードが
抑制され、その共振の鋭さが失われる。そして、
これにより、機械的Q値が低下し、共振周波数帯
或が拡大して、微小ノツクや、高回転ノツクに対
しても適正な出力を生じるとともに、エンジンの
条件が変動しても、そのノツク周波数変化に対応
できて振動感知部材10の変更を要しない等の優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の実施例を示し、第1図はノ
ツクセンサの縦断側面図、第2図は第一実施例の
要部の側面図、第3図は第二実施例の同図、第4
図は第三実施例の同図、第5図は周波数特性図で
ある。 1……ケース、9……螺子杆、10……振動感
知部材、11……金属薄板、12……陥凹部、1
3……圧電素子、21a……折曲部分、21b,
21c……折曲縁部、22……屈曲抑止材、25
……金属板、26……内端縁、30……樹脂材、
35……薄膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 共振用金属薄板の中央部に陥凹部を打出し形成
    し、該陥凹部の周囲の少なくとも一面に環状圧電
    素子を貼着してなる振動感知部材を、該陥凹部の
    中心位置で機関取付用のケース内に支持してなる
    ものにおいて、 共振用金属薄板の振動節となる、陥凹部の折曲
    縁部に、屈曲抑止材を付加したことを特徴とする
    共振型ノツクセンサ。
JP8382488U 1988-06-24 1988-06-24 Expired - Lifetime JPH056503Y2 (ja)

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JP8382488U JPH056503Y2 (ja) 1988-06-24 1988-06-24

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JP8382488U JPH056503Y2 (ja) 1988-06-24 1988-06-24

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JPH026229U JPH026229U (ja) 1990-01-16
JPH056503Y2 true JPH056503Y2 (ja) 1993-02-19

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