JPH0565013U - 走水防止ケーブル - Google Patents
走水防止ケーブルInfo
- Publication number
- JPH0565013U JPH0565013U JP431592U JP431592U JPH0565013U JP H0565013 U JPH0565013 U JP H0565013U JP 431592 U JP431592 U JP 431592U JP 431592 U JP431592 U JP 431592U JP H0565013 U JPH0565013 U JP H0565013U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- metal sheath
- cable
- shielding layer
- cable core
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 このケーブルは、ケーブル芯1の遮蔽層3と
金属シース5との間に吸水膨潤性部材7を挿入する。こ
の吸水膨潤性部材7は、支持材と最外周に露出した導電
材からなり、金属シース5と遮蔽層3との間に挟まれて
両者の間の電気的接続を保つ。水が浸入すると吸水膨潤
性部材7は膨らんで、金属シース5と遮蔽層3との隙間
を埋める。 【効果】 平常時も浸水時も吸水膨潤性部材7が金属シ
ース5と遮蔽層3との間の電気的接続を保ち、かつ、走
水を防止する。
金属シース5との間に吸水膨潤性部材7を挿入する。こ
の吸水膨潤性部材7は、支持材と最外周に露出した導電
材からなり、金属シース5と遮蔽層3との間に挟まれて
両者の間の電気的接続を保つ。水が浸入すると吸水膨潤
性部材7は膨らんで、金属シース5と遮蔽層3との隙間
を埋める。 【効果】 平常時も浸水時も吸水膨潤性部材7が金属シ
ース5と遮蔽層3との間の電気的接続を保ち、かつ、走
水を防止する。
Description
【0001】
本考案はケーブルの金属シースとケーブル芯との間の隙間を通って走水するの を防止した走水防止ケーブルに関する。
【0002】
図2に従来の金属シース被覆ケーブル主要部縦断面図を示す。 図において、ケーブル芯1は例えば導体の外周に絶縁体を被覆した構成のもの とする。このケーブル芯1の外周には絶縁体と同時に押し出し被覆された半導電 層2が形成されている。そして、その外周には半導電テープやカーボンテープ等 を巻回した遮蔽層3が設けられている。 このケーブルの機械的保護のために、最外層には金属シース5及び防食層6が 被覆される。そしてケーブルの遮蔽層3と金属シース5との電気的接続を確保す るために、銅線織り込みテープ4が遮蔽層3の外周に巻回される。この銅線織り 込みテープ4は、布に銅線を織り込んだ構成の物で、銅線が表面と裏面とに露出 し遮蔽層3と金属シース5との間の電気接続を確保するよう作用する。 このようにケーブルの遮蔽層3と金属シース5との間の電気接続を確保する構 成は、電力ケーブルや制御ケーブルあるいは通信ケーブル等においても広く採用 される。
【0003】
ところで、上記のような金属シース被覆ケーブルの金属シース5や防食層6が 外傷を受けた場合、その部分から水が浸入する。この水はケーブル芯1の外周に 接触し、絶縁特性を劣化させる等の被害を及ぼす。従って、外傷を発見した場合 、速やかにその部分のケーブル芯1の補修を行う必要がある。しかしながら、図 2に示すように金属シース5とケーブル芯1との間に、長手方向に沿ってスパイ ラル状の隙間が存在するため、その隙間を伝わって走水が生じ被害を大きくする 場合がある。従来この種の走水を防止するために、金属シース5とケーブル芯1 との隙間に水密性のコンパウンド等を充填する構成のものも採用されている。し かしながら、先に説明したようにケーブル芯1の遮蔽層3は金属シース5と電気 的に接続を行う必要があり、この種のコンパウンドによって両者の間の電気抵抗 を高めないようにする必要もある。 本考案は以上の点に着目してなされたもので、金属シースとケーブル芯の間の 電気的接続を確保しつつ、金属シースとケーブル芯との間の走水を防止した走水 防止ケーブルを提供することを目的とするものである。
【0004】
本考案の走水防止ケーブルは、外周に遮蔽層を露出させたケーブル芯と、この ケーブル芯外周に被覆した金属シースと、前記ケーブル芯と前記金属シースの間 に挿入した吸水膨潤性部材とから成り、この吸水膨潤性部材は、吸水膨潤材と、 最外周に露出した導電材とから成ることを特徴とするものである。
【0005】
このケーブルは、ケーブル芯1の遮蔽層3と金属シース5との間に吸水膨潤性 部材7を挿入する。この吸水膨潤性部材7は支持材と最外周に露出した導電材か らなり、金属シース5と遮蔽層3との間に挟まれて両者の間の電気的接続を保つ 。水が浸入すると吸水膨潤性部材7は膨らんで金属シース5と遮蔽層3との隙間 を埋める。 平常時も浸水時も吸水膨潤性部材7が金属シース5と遮蔽層3との間の電気的 接続を保ち、かつ、走水を防止する。
【0006】
以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説明する。 図1は本考案の走水防止ケーブル実施例を示す主要部縦断面図である。 図において、ケーブル芯1は例えば導体の外周に絶縁体を押し出し被覆したも ので、その外周にやはり押し出し被覆によって半導電層2が形成されている。そ して、さらにその外周には半導電テープやカーボンテープ等を巻回した遮蔽層3 が施されている。また、このケーブルは金属シース5及び防食層6によって最外 層を保護されている。 ここで、本考案のケーブルでは、この金属シース5と遮蔽層3との間に吸水膨 潤性部材7を挿入し巻回している。 この吸水膨潤性部材7は、この実施例では紐状のものでその斜視図を図3に示 す。
【0007】 図において、この吸水膨潤性部材7は、プラスティックや紙から構成された紐 状の支持材11にコンパウンド状の吸水膨潤材12を含浸し、あるいは塗布した ものを巻芯とする。この支持材11の外周には布13に銅線等の導電材14を織 り込んだ銅線織り込みテープをギャップ巻してある。このような構成の吸水膨潤 性部材7をケーブル芯1の外周に巻き付けることによって、その導電材14が遮 蔽層3と金属シース5との間の電気的接続を確保する。 このような実施のために、上記吸水膨潤性部材7は比較的つぶれやすい素材か ら構成し、かつ、その太さはケーブル芯1と金属シース5との間に生じた最低の 隙間の間隔よりも大きく選定することが好ましい。これによって吸水膨潤性部材 7が金属シース5と遮蔽層3の間に挟まれるだけで、一定の圧力によって導電材 14が金属シース5や遮蔽層3に接触する。
【0008】 図4に本考案の走水防止ケーブルの別の実施例主要部縦断面図を示す。 図のケーブルは、吸水膨潤性部材8の構成を除き、図1に示したものと同様で ある。この吸水膨潤性部材8は例えば図5に示すような構成のものとする。 図5において、この支持材15は比較的細い紐状のものからなり、図3の例と 同様に吸水膨潤材12が含浸あるいは塗布されている。そしてその外周には銅線 等による導電材16の編組層が形成されている。この編組層は従来遮蔽ケーブル 等で広く用いられている方法で銅線を編んだもので、全ての素線が銅線である必 要はなく、綿糸との交織編組とされていてもよい。 以上のような構成の吸水膨潤性部材8を遮蔽層3の外周に密に巻回して金属シ ース5を被覆するようにしてもよい。
【0009】 上記何れの構成のケーブルも、金属シース5と遮蔽層3との間に水が浸入した 場合、吸水膨潤性部材7あるいは8が膨張して両者の隙間をふさぐ、これにより 浸水は局部的となり走水によって被害が広まるのを防止する。また、この時吸水 膨潤性部材7あるいは8が膨張して導電材14や16を金属シース5や遮蔽層3 に押し付け、両者の間の電気的接続を確保する。 本考案は以上の実施例に限定されない。上記実施例においては吸水膨潤性部材 7、8を何れも紐状のものを例にとって示したが、テープ状のものであっても差 し支えない。また、その膨張率を考慮すると必ずしも密に巻回しなくてもギャッ プ巻きであっても差し支えない。さらに、支持材自体が吸水性膨潤性部材であっ てもよい。
【0010】
以上説明した本考案の走水防止ケーブルは、ケーブル芯と金属シースの間に吸 水膨潤性部材を挿入し、この吸水膨潤性部材の最外周に導電材が露出するように したので、ケーブルの金属シースと遮蔽層との間に水が浸入した場合、その走水 を防止するとともに金属シースと遮蔽層との間の電気的接続を確保し、安定な特 性を得る。
【図1】本考案の走水防止ケーブル実施例を示す主要部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】従来一般の金属シースケーブルの主要部縦断面
図である。
図である。
【図3】本考案のケーブルに使用する吸水膨潤性部材の
実施例斜視図である。
実施例斜視図である。
【図4】本考案の走水防止ケーブルの変形例を示す主要
部縦断面図である。
部縦断面図である。
【図5】図4のケーブルに使用する吸水膨潤性部材の実
施例斜視図である。
施例斜視図である。
1 ケーブル芯 2 半導電層 3 遮蔽層 5 金属シース 6 防食層 7 吸水膨潤性部材
Claims (1)
- 【請求項1】 外周に遮蔽層を露出させたケーブル芯
と、 このケーブル芯外周に被覆した金属シースと、 前記ケーブル芯と前記金属シースの間に挿入した吸水膨
潤性部材とから成り、この吸水膨潤性部材は、吸水膨潤
材と、最外周に露出した導電材とから成ることを特徴と
走水防止ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP431592U JPH0565013U (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 走水防止ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP431592U JPH0565013U (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 走水防止ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565013U true JPH0565013U (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=11581047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP431592U Pending JPH0565013U (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 走水防止ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0565013U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013531142A (ja) * | 2010-05-21 | 2013-08-01 | ガルンテック ゲーエムベーハー | フィラーコード及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP431592U patent/JPH0565013U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013531142A (ja) * | 2010-05-21 | 2013-08-01 | ガルンテック ゲーエムベーハー | フィラーコード及びその製造方法 |
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