JPH0564606A - 電磁調理器用テーブルおよびその製造方法 - Google Patents

電磁調理器用テーブルおよびその製造方法

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JPH0564606A
JPH0564606A JP4050893A JP5089392A JPH0564606A JP H0564606 A JPH0564606 A JP H0564606A JP 4050893 A JP4050893 A JP 4050893A JP 5089392 A JP5089392 A JP 5089392A JP H0564606 A JPH0564606 A JP H0564606A
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁調理器を内蔵して、テーブルの表面に鍋
を置いて調理ができる電磁調理器用テーブルにおいて、
テーブルの表面に直接鍋を置くことができ、かつテーブ
ル表面に汚れの溜まりやすい切り欠き、あるいは溝とい
った凹凸のない、清潔で、安心して調理器を使用できる
調理器用テーブルを提供する。 【構成】 耐熱強化ガラス31で形成された、鍋41の
置かれる電磁調理器40上部の調理部分30と、FRP
21で表面が形成された食卓部分20とが一体成形され
て天板10を構成しており、この表面11は溝、切り欠
きといった凹凸がなく平坦な表面に仕上げてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁調理器の取付が可
能で、電磁調理器により調理をする際に、鍋などを直接
テーブルの上に置くことのできる電磁調理器用のテーブ
ル、例えば、座卓、食卓、ワゴン、カウンタなどの構造
及び製造方法に関し、特に、テーブルの表面が繊維強化
プラスチック(FRP)などの硬化材料で製作されてい
るテーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁調理器は、火を使用せず、調理器か
らの電磁線により、鍋底に渦電流を発生させ鍋を直接に
加熱する調理器であり、安全性で、使用が容易であり、
さらに、汚れを落とし易い。このため、座卓等に置き、
食事中の加温、煮炊きなどに使用されることが多い。従
来の使用方法では、電磁調理器を座卓の上に置き、その
調理器の上に鍋を載せて調理をしている。このため、鍋
が調理器の上に乗っており、周囲に置かれた食器に比べ
鍋の位置が高く、手がとどきにくい。従って、調理が難
しく、鍋の中身を採ることも難しい。この問題を解決す
るために、電磁調理器が埋め込こまれた埋め込み型テー
ブル、或いは、電磁調理器をテーブルの裏側に設置され
た裏面設置型テーブルなどの電磁調理器内蔵型テーブル
が開発されている。
【0003】埋め込み型テーブル60は、図19または
20に示すように、天板10のほぼ中央に略正方形の切
り欠き61が形成されており、この中に電磁調理器40
が埋め込まれている。電磁調理器40を使用する場合
は、この切り欠き61内に鍋41を置き、電磁調理器4
0で加熱する。調理器40を使用しない場合は、切り欠
き61に蓋62をし、天板10の表面を平坦にして、通
常のテーブルとして使用している。
【0004】一方、裏面設置型テーブル70は、図21
に示すように、天板10の裏面12に電磁調理器40が
設置されている。このため、切り欠きなどはテーブルの
表面にないが、鍋からの輻射熱を防ぐため、水盆などの
耐熱部材71を鍋の下にひき、調理する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電磁調理
器内蔵型テーブルにおいては、鍋の高さが周囲の食器と
ほぼ同等となるため、手がとどき易く、鍋を使用した調
理が容易となる。また、鍋の中の料理も採り易い。しか
しながら、埋め込み型テーブル60においては、蓋62
を設置するための切り欠き61があり、電磁調理器40
を使用して調理する際、ふきこぼれがあった場合に、こ
の汚れが溜まってしまう。また、電磁調理器40と天板
10との取付け部に隙間が生じ易く、この隙間にも汚れ
が溜まり易く清掃が難しい。
【0006】一方、通常のテーブルの裏面に電磁調理器
40を取り付けた裏面設置型テーブル70では、天板1
0の表面11は、平面状で、隙間もないため上記のよう
な問題は生じない。しかしながら、調理器を使用する際
には、水盆71などの断熱部材を設置する必要があり、
この水盆の設置を忘れると、天板10に熱変形等の損傷
を生ずる。
【0007】本発明の課題は、上記問題点に鑑みて、汚
れの溜まりやすい溝などの凹凸のない平坦な表面に仕上
がっており、さらに、この表面に直接鍋等を置くことが
できる電磁調理器用のテーブルで、安価に製造できるテ
ーブルおよびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、天板の裏面側に電磁調理器が
設置される電磁調理器用テーブルの天板で電磁調理器と
対峙し、鍋などの加熱可能な調理具が置くことができる
調理部分を、透磁性で耐熱性の優れた耐熱透磁部材で形
成し、上記食卓部分の周囲を構成する食卓部分の表面側
を、硬化部材で形成し、天板表面の上記調理部分と上記
食卓部分との接合領域を、ほぼ平坦に形成するようにし
ている。
【0009】上記の食卓部分の裏面側には、テーブルの
脚部とつながった下地部材が設定され、この下地部材と
調理部分の裏面側に設定される電磁調理器との間に、電
磁調理器からの熱を放出する放熱スペースを設けるよう
にしている。さらに、この放熱スペースの一部は、放熱
効果を増大させるために、下地部材をその厚み方向に対
し平面方向の距離が充分に確保されたものであることが
望ましい。
【0010】また、この下地部分に、予め上記調理部分
に向かって張出部が形成してある場合は、この張出部で
耐熱透磁部材を支持して調理部分を形成することが可能
である。このような張出部を用いて、耐熱透磁部材とし
て耐熱強化ガラスを使用することもできる。この場合
は、耐熱強化ガラスの表面をスリ加工し、その表面に、
セラミック塗料を焼付塗布することが望ましい。
【0011】耐熱透磁部材あるいは硬化部材として成形
時に硬化する硬化部と部材の強度を確保するための強化
繊維部とが、天板の表面側からこの順で少なくとも各1
層づつ積層された繊維強化部材により形成することも有
効である。さらに、同一の繊維強化部材により、耐熱透
磁部材および硬化部材の両部材を形成することも有効で
ある。このような繊維強化部材としては、硬化部が有機
系素材により形成された繊維強化プラスチック、あるい
は硬化部が無機系素材により形成された繊維強化セラミ
ック部材を用いることが望ましい。また、これらの部材
で形成された天板の表面に、耐熱塗料を塗布しても良
い。
【0012】また、テーブルの調理部分の温度を検出す
る温度検出手段が設置してある電磁調理器用テーブルで
あっても良い。テーブルの下地部材としては、木製の部
材あるいはポリウレタンホーム製の部材を用いることが
できる。
【0013】上記のような耐熱透磁部材で構成する調理
部分と、表面側が硬化部材であって、裏面側が予め成形
してある下地部材により構成される食卓部分とを備えた
天板を有する電磁調理器用テーブルの製造方法は、上記
天板を形作る型枠の内面に、この型枠と前記天板を製造
後に分離するために離形剤を塗布する準備工程と、この
離形剤の塗布した型枠内の前記調理部分となる調理部分
予定領域に、前記耐熱透磁部材を設置し、前記食卓部分
となる食卓部分予定領域に合成樹脂材料層を生成し、前
記天板の表面側を形成する表面形成工程と、この合成樹
脂材料層を生成した食卓部分予定領域に、前記下地部材
を設置し、この下地部材と、前記耐熱透磁部材とを型枠
の内面に向かって加圧し、前記合成樹脂材料層が硬化し
て前記硬化部材とし、上記天板をこの硬化部材と、前記
下地部材と、前記耐熱透磁部材とで一体成形する天板形
成工程とを有することを特徴としている。
【0014】さらに、上記の製造過程で使用する型枠
を、繊維強化プラスチックで形成することが望ましい。
【0015】また、繊維強化セラミック部材を用いる場
合は、天板形成工程を硬化部材、下地部材および耐熱透
磁部材を型枠内面に向かって加圧しながら55°C付近
で加熱して天板を予備成形する予備成形段階と、この予
備成形された天板を抜型した後、100°C付近にて加
熱成形する加熱成形段階の2つの段階により構成するこ
とができる。また、この天板形成工程において、硬化部
材、下地部材および耐熱透磁部材を型枠内面に向かって
加圧しながら100°C付近で加熱成形する加圧加熱成
形段階を採用しても良い。
【0016】
【作用】このような電磁調理器用テーブル及びその製造
方法においては、硬化部材で表面が形成される食卓部分
と、耐熱透磁部材で形成される調理部分とが圧縮一体成
形され天板が製造される。電磁調理器の使用時に鍋を直
接置くことの可能な調理部分は耐熱性が優れており、さ
らに、電磁線が透過する部材で形成され、この調理部分
と食卓部分とが一体成形されて、溝、あるいは切り欠き
等のない天板を有する電磁調理器用テーブルが製造され
る。
【0017】先ず、離形剤の塗布された型枠内で調理部
分となる調理部分予定領域に耐熱透磁部材が設置され、
その周囲で食卓部分となる食卓部分予定領域に、硬化部
材となる合成樹脂材料層が生成される。その後、この合
成樹脂材料層上にあらかじめ食卓部分の下地部材となる
ように成形された下地部材が設定され、この下地部材
と、上記耐熱透磁部材とが型枠の内面に向かって加圧さ
れる。この過程において、硬化前で流動性のある合成樹
脂材料層は、上記の型枠の内面に沿って広がった後に硬
化する。そして、型枠の内面形状に沿って天板が成形さ
れる。この際、合成樹脂材料層は、上記耐熱透磁部材に
向かっても流動し、耐熱透磁部材と合成樹脂材料層とは
隙間なく接合され、その接合部の表面は、型枠の内面に
沿って平坦な形状に成形される。従って、合成樹脂材料
層が硬化した後は、耐熱透磁部材によって形成される調
理部分と、硬化部材の食卓部分の表面とが平坦に接合さ
れた天板が製造される。
【0018】上記のような工程により、耐熱透磁部材お
よび硬化部材と同時に、下地部材も一体成形されて天板
が形成される。この下地部材に、予め上記調理部分に向
かって張出部が形成してある場合は、この張出部を上記
耐熱透磁部材の裏側を支持するように、下地部材が上記
合成材料層に設定できる。そして、この下地部材と、上
記耐熱透磁部材とを型枠の内面に向かって加圧すると、
合成樹脂材料層が張出部と耐熱透磁部材との間に流動
し、この隙間が埋められる。この後、この隙間を埋めて
いる合成樹脂材料層が硬化し、耐熱透磁部材は、下地部
材の張出部に固定される。
【0019】また、耐熱衝撃性があり、かつ透磁性のあ
る耐熱強化ガラスを使用することにより、熱変形にも、
衝撃にも強い耐熱透磁部材を得ることができる。さら
に、この耐熱強化ガラスの表面をスリガラス状にスリ加
工した後、耐熱性のあるセラミック塗料を焼付すること
により、耐熱強化ガラスの表面に耐熱性の高い塗装が施
される。このため、耐熱強化ガラスで形成される調理部
分の表面の色彩を食卓部分と同一に、あるいは、食卓部
分と異なるように自由に変化させることが可能となる。
【0020】硬化部と強化繊維部とが、天板の表面側か
らこの順で少なくとも各1層づつ積層された繊維強化部
材により、硬化部材または耐熱透磁部材を形成する場合
は、製造工程において用いられる型枠を選定して、自由
な形状の調理用テーブルを実現する可能である。繊維強
化部材を用いているため、軽くて丈夫なテーブルが形成
される。そして、耐熱性があるため耐熱透磁部材として
は最適であると共に、食卓部分にこの繊維強化部材を用
いた場合には、この部分に誤って熱せられた鍋などを置
いた場合であっても、テーブルの損傷が避けられる。
【0021】調理部分に温度を監視する温度検出手段を
設置することにより、鍋などの輻射熱により加熱された
テーブルの調理部分に、誤って手を触れることがないよ
うに、警告することも可能である。
【0022】また、上記テーブルの製造方法において、
テーブルの外形を形成するために使用される型枠が繊維
強化プラスチックで形成されている場合は、製造用の型
枠を容易に、かつ安価に製造できる。このため、多種多
用な外形のテーブルの需要に対して、容易に型枠を製造
できる。従って、多種多用なテーブルを安価に製造する
ことが可能となる。
【0023】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0024】〔実施例1〕本発明の一実施例に係る電磁
調理器用テーブルの概略構成を図1に示す。本実施例の
テーブルの天板10は、ほぼ長方形で、この天板10の
四隅に脚13が設置されている。天板10の表面側11
は、図2に示すように、食器を置くことができる食卓部
分20と、この食卓部分20に囲まれて、天板10のほ
ぼ中央に位置する略正方形で、鍋41を置くことができ
る調理部分30とで構成されている。テーブルの側面を
示す図3に示すように、この天板10の裏面側12に
は、略直方体で、金網で構成されている電磁調理器取付
けカバー40が取付けされており、この取付けカバー4
0の内部に電磁調理器が設置される。また、テーブルの
裏面に示す図4にあるように、取付けカバー40からは
電磁調理器用のコード42が延びている。そして、この
電磁調理器は、天板10の裏面12の一端に取り付けら
れたコントロールボックス43により制御される。本実
施例のテーブルは、テーブルの側面図(図3)にて分か
るように、天板10の表面11は平面で溝、或いは切込
みのような凹凸はなく平坦である。また、調理用の鍋4
1を、天板10の調理部分30に直接置いて電磁調理器
を作動させ、調理をすることができる。
【0025】天板10は、図5に示すように、調理部分
30と、食卓部分20とで構成されている。調理部分3
0は、透磁性があり、耐熱衝撃性の優れた耐熱強化ガラ
ス31で形成されており、本実施例においては、厚さ
3.2mmのコーニング社製のパイレックス7740が
使用されいる。この耐熱強化ガラス31を囲んでいる食
卓部分20は、表面側の合成樹脂部材21と、裏面側の
下地部材25とで形成されている。この下地部材25
は、上記調理部分30が切り欠いて成形されている木製
の厚板である。さらに、この下地部材25には、脚13
が取付けされており、本実施例に係るテーブルの主構成
部材となっている。そして、この下地部材25の裏面側
12で調理部分30の切り欠きの端には、電磁調理器の
取付けカバー40が取付けられおり、このカバー40の
内部に電磁調理器44が設置されている。
【0026】上記耐熱強化ガラス31と、合成樹脂部材
21の接合領域24は、図6に示すように溝などの凹凸
がなく、平坦に仕上げられている。本テーブルの、合成
樹脂部材21は、ガラスクロス23と、ポリエステル樹
脂層22とが積層された、厚さ約3mmの強化繊維プラ
スチックで形成されている。このため、耐熱強化ガラス
31と、合成樹脂部材21とを後述するように、圧縮し
て天板10を成形する際に、ポリエステル樹脂層22
が、耐熱強化ガラス31と合成樹脂部材21の隙間に流
動した後、硬化する。従って、接合領域24は、ポリエ
ステル樹脂に満たされている。
【0027】また、図6に示すように、下地部材25に
は、耐熱強化ガラス31の方向に張出部26が形成され
ている。そして、この張出部26の上部に耐熱強化ガラ
ス31の端が乗っている。上述したように、天板10を
成形する際に、接合部の隙間にポリエステル樹脂が流れ
込む。このため、張出部26と、ガラス31の隙間27
にも、ポリエステル樹脂が流動し、満たされている。こ
のため、この張出部26と、ガラス31は硬化したポリ
エステル樹脂により、強固に結合される。
【0028】さらに、耐熱強化ガラス31の表面32
は、約240メッシュのスリガラス状にスリ加工され
て、凹凸が形成されている。この表面32に、セラミッ
ク塗料33(セイコ・アドバンス社製のEPOXY71
0)がシルクスクリーン法により、均一に塗布されてい
る。このセラミック塗料33は、約550°Cで遠赤外
線焼付されて、ガラス31に融着されている。
【0029】上述した本実施例の電磁調理器用のテーブ
ルにおいては、電磁調理器から発生する電磁線は、透磁
性で耐熱性の優れた耐熱強化ガラスを透過し、このガラ
スの上部に置かれる鍋を直接加熱することができる。加
熱された鍋底の輻射熱により、鍋の乗っているテーブル
表面は加熱されるが、この加熱される調理部分は、上記
の通り耐熱強化ガラスで形成してあるため、焦げ、歪み
などの損傷を受けることがない。そして、この耐熱強化
ガラスと、強化繊維プラスチックの食卓部分の表面とは
一体成形されて天板が形成されているために、この天板
の表面には溝などの凹凸もない。従って、このテーブル
では、天板の表面に直接鍋を置いて、電磁調理器を使用
することができ、また、調理の最中にふきこぼれたとし
ても、テーブルの表面に、汚れの溜まる溝などの凹凸が
ないため、容易に清掃でき、清潔である。さらに、耐熱
強化ガラスの表面には、塗装を施してあり、周囲の食卓
部分と色彩を変えることにより、鍋を置くべき調理部分
を明確にすることができる。また、逆に、調理部分と、
食卓部分の色彩を同一とすることも可能である。
【0030】このような特徴を持つ電磁調理器用のテー
ブルの製造方法の一例を、図8および図9に示してあ
る。本実施例におけるテーブルの製造方法は、FRP製
の、型枠50を使用する方法であり、以下に各工程を説
明する。
【0031】工程ST1:強化繊維プラスチック(FR
P)製の、天板10の外形を形どる型枠50の内面に、
天板10が製造後に分離できるように、離形剤51を塗
布する。
【0032】工程ST2:この離形剤51を塗布した型
枠50のほぼ中央に、調理部分を形成する耐熱強化ガラ
ス31を設置する。このガラス31の設置箇所を除いた
型枠50の内面に、食卓部分の表面を形成する合成樹脂
部材となる合成樹脂材料層21aを形成する。本実施例
においては、図9の工程ST21に示すように、合成樹
脂部材はFRPで、型枠50の内面から、ポリエステル
樹脂層22を塗布し、ガラスクロス23を張り付け、こ
の上にポリエステル樹脂層22を塗布する段階を繰り返
している。そして、3層のガラスクロス23を挟んだF
RP層21aを生成している。
【0033】工程ST3:型枠50内に設置した耐熱強
化ガラス31及び、内面に生成したFRP層21aの上
部に、木製の下地部材25を設定する。この下地部材2
5には、ガラス31の部分の対応する切り欠き28、及
びガラス31を支持する張出部26がすでに成形してあ
る。
【0034】工程ST4:型枠50に設定した下地部材
25、および耐熱強化ガラス31に、型枠50に向けて
約300kg/cm2 の圧力をかける。そして、約18
時間放置し、FRPを常温硬化させる。本工程におい
て、上記圧力により、ポリエステル樹脂層22を塗布す
る際に混入した空気を逃がし、堅固で、表面に気泡のな
い状態でFRPを硬化し、スムーズな天板10の表面を
形成する。この際、図9の工程ST41に示すように、
合成樹脂部材21と、ガラス31の接合部24にポリエ
ステル樹脂層22が圧縮されて流動する。さらに、下地
部材26の張出部27とガラス31との隙間27にも、
ポリエステル樹脂層22が圧縮されて移動する。その
後、工程ST42に示すように、ポリエステル樹脂層2
2が硬化して、合成樹脂部材21を形成する。このた
め、張出部27とガラス31の隙間27は、ポリエステ
ル樹脂層22が満たし硬化しおり、張出部27とガラス
31は強固に固定されている。また、合成樹脂部材21
とガラス31との接合部24も、ポリエステル樹脂層2
2が満たし硬化している。そして、この接合部24の表
面は、型枠50の内面に沿って硬化している。このた
め、ガラス31と、合成樹脂部材21の表面は型枠50
の内面に沿って平坦に形成される。
【0035】工程ST5:FRPの硬化後、天板10を
型枠50から分離する。この天板10のガラス31と、
合成樹脂部材21の接合部24は、上述したように、凹
凸なく平坦な面に仕上がっている。このようにして、電
磁調理器用テーブルが製造できる。
【0036】本実施例においては、FRP製の型枠を使
用している。従来は、鉄製の型枠、あるいは、木製の型
枠が使用されていた。しかしながら、木製の型枠は、安
価であるが、曲面を持った型枠の製造が容易でない。一
方、鉄製の型枠は、自由な形状の型枠を製造できるが、
鉄工所などの特殊な工場でしか製作できず、また価格も
高い。多種多用な形状のテーブルの需要に対応するため
には、このような多種多様な型枠が必要であるが、上記
理由により、低価格で要求に対応することが難しかっ
た。本実施例において使用しているFRP製の型枠は、
多種多様な形状を容易に形成できる。さらに、特殊な工
場も必要なく、価格も安価であるため、需要に合わせた
形状のテーブルを安価に製造できる。
【0037】このように、本実施例に係る電磁調理器用
テーブルは、電磁調理器を内蔵し、この調理器を使用し
てこのテーブルの上に置いた鍋で調理が出来るという特
殊な機能を有している。そして、特殊な機能を備えてい
るにも関わらず、このテーブルの表面は凹凸もなく、ス
ムーズな平面であり、その上、この表面に直接鍋を置い
て調理をしても、テーブルの表面は損傷しない。従っ
て、本実施例に係るテーブルは、調理中にふきこぼれな
どがあっても、溝などに汚れが溜まらず容易に清掃で
き、清潔な食卓である。さらに、断熱材の置き忘れによ
るテーブルの損傷などのトラブルの懸念がなく、安心し
て調理が楽しめる電磁調理器用テーブルである。
【0038】〔実施例2〕図10ないし15に、実施例
2に係る電磁調理器用テーブルを示してある。本例のテ
ーブルにおいては、図10に示すように、電磁調理器4
4と下地部材25との間に、放熱用の空間91および9
2が設けてある。さらに、調理領域30には、この部分
の温度を検出する温度センサ45が埋設されている。ま
た、天板10の表面11は、食卓部分20および調理部
分30ともFRP(繊維強化プラスチック)により形成
されている。
【0039】電磁調理器は、そのコイルに電流を流して
磁力線を発生させて、この磁力線により鍋を加熱してい
る。そして、この磁力線に電流を変換する際に発熱する
ため、業務用などに用いるテーブルにおいては、発生す
る熱を排気するための空間を設けることが望ましい。そ
こで、本例においては、電磁調理器44と下地部材25
との間に空間を設けて、放熱空間91としている。さら
に、200Vの高出力の電磁調理器44に対応して、放
熱をより効果的に行うために、下地部材25を斜めにカ
ットした空間92を調理器44の横に設けてある。この
空間92は、下地部材の厚み方向に対し、平面方向の距
離を充分に確保するための空間であって、必ずしも斜め
にカットした空間である必要はない。
【0040】図11は、本例のテーブルの裏面を示して
いる。また、図12および図13には、本例のテーブル
の断面を示している。これらの図面よりわかるように、
本例においては、下地部材25は、調理器44と下地部
材25との間に放熱空間91を確保するように成形して
ある。また、電磁調理器の取付けカバー40は、この放
熱空間91を確保するように、テーブルの長辺に沿っ
て、下地部材にネジなどにより取り付てある。さらに、
テーブルの短辺方向の一方は、下地部材25を電磁調理
器44の近傍から斜めにカットすることにより平面方向
の距離を確保して排熱空間92を形成してあるので、充
分な放熱が行われる。
【0041】さらに、図14に詳細を示すように、本例
にテーブルの調理部分30には、温度センサ45が埋設
されている。本例のテーブルの調理部分30および食卓
部分20の表面は、ポリエステル、エポキシなどの有機
系の樹脂層22と、ガラスクロス23の積層されたFR
P81により一体で形成されている。本例のテーブルに
おいても、天板10の表面11は、調理部分30と食卓
部分20は継ぎ目なく形成されている。さらに、素材も
同一のため調理部分30と食卓部分20の区別はなく、
表面上は通常のテーブルであるにも関わらず、鍋などを
用いて調理を楽しむことができる。そして、調理部分3
0に限らず食卓部分20も耐熱材料であるFRPを用い
て形成してあるので、調理中の鍋を脇に外して、他の鍋
の調理を始めることができるなどの利点も多い。一方、
この調理部分30は、調理中の鍋などの輻射熱を受けて
温度が上昇する。しかしながら、この調理部分30は、
表面上他の領域との区別がないため、誤ってこの部分3
0に手を置いてしまうことが考えられる。そこで、調理
中、あるいは調理後において、この部分30の温度が高
いことを使用者に知らせるために、温度センサ45を設
置してある。
【0042】この温度センサ45は、できるかぎり表面
に近い温度を検出でき、さらに、温度センサ45を外部
からの衝撃に対し保護するために、第1層目と第2層目
のガラスクロス23との間に埋設してある。本例の温度
センサ45としては、サーミスター温度計を用いてお
り、このセンサ45の出力を、コード42によりコント
ロールボックス43に導いている。
【0043】図15に、コントロールボックス43の配
線を示してある。このボックス43に設置してある温度
検出ユニット46は、センサ45の信号に基づき温度高
の信号Hと、温度が非常に高くなったことを示す信号H
Hとを出力する。温度高の信号Hにより、補助リレーA
R1を介して警報ANNが作動する。この警報ANNと
しては、ランプ、チャイムなどを用いることが可能であ
る。また、万一調理部分30の温度が異常に高くなった
ときは、信号HHが出力される。この信号HHにより、
補助リレーAR2を介して遮断器Bが開となり、調理器
44の作動を強制的に停止する。このように、本例の電
磁調理器用テーブルは、調理部分30の温度を監視して
いるため、調理中の万一のトラブルを未然に防止するこ
とが可能であり、レストランなどの営業用に用いるテー
ブルに適している。
【0044】樹脂層としては、スリーボンド社製スリー
ロイなどの耐熱性の高いエポキシ系樹脂を用いることが
できる。さらに、本例のように、耐熱性のガラス繊維、
炭素繊維などと組み合わせることにより、高温における
強度を高めることができるので、本例のテーブルは、よ
り高い温度にも耐えることが可能である。上記のスリー
ロイは着色の可能なエポキシ樹脂であり、種々のデザイ
ンのテーブルを形成する素材として適している。
【0045】また、スリーボンド社製シンクスのような
カチオン重合タイプの紫外線硬化エポキシ樹脂は、耐熱
性に優れ、さらに、硬化速度が早いという優れた特性を
有している。従って、このような樹脂を用いることによ
り、耐熱性の優れたテーブルを効率良く生産することが
可能となる。このような素材を用いたテーブルの製造に
おいては、光処理工程および熱処理工程を含むこともあ
る。
【0046】さらにまた、樹脂層として、樹脂に無機系
の充填剤を添加することにより、樹脂層の厚みの確保
や、強度の向上を図ることができる。そして、この充填
剤により、テーブル表面の色、模様などを変化させるこ
とも可能である。このような充填剤としては、シリカ
粉、珪石、タルク、ガラスチョップなどを用いることが
できる。また、ガラス繊維などに樹脂を含浸させたもの
を用いることも、勿論可能である。そして、樹脂層によ
り形成されたテーブル表面に耐熱塗料を塗布することも
できる。
【0047】〔実施例3〕図16および17に、本実施
例に係る電磁調理器用テーブルの断面を示してある。本
例のテーブルの調理部分30と食卓部分20の表面は、
てんぷら、あるいは、鉄板焼きなどの高温の調理に対し
ても、安心して対応できるように、セラミックなどの無
機系素材を用いて形成している。
【0048】セラミックなどの無機系素材を用いたテー
ブルとしては、すでに成形されたセラミックボードなど
の板材に脚部を取付けたものであっても良く、セラミッ
クボードを用いた天板に、電磁調理器を取り付ける器具
を設置することにより、高温に対し充分な耐力を持つ電
磁調理器用テーブルとすることができる。しがしなが
ら、成形済のボードを用いる場合は、ボードの加工に要
する工数が多く、また、多種多様の用途に合わせた形状
の変更が困難なことが多い。そこで、本例においては、
スリーボンド社製スリーボンド3700シリーズなどの
耐熱性無機硬化素材を硬化素材85として用いて、この
無機硬化素材85と、ガラスクロス23を積層して硬化
部82としている。そして、この硬化部82を用いて調
理部分30と食卓部分20の表面を形成している。
【0049】図16および17に示すように、本例のテ
ーブルの無機硬化部82は、4層の無機硬化素材85と
3層のガラスクロス23が交互に積層して形成してあ
る。そして、天板10の側面ように、それほど強度の要
求されない箇所については、ガラスクロス23の枚数を
減らすことも可能である。無機硬化素材85は、無機接
着剤などとしても用いられるものであり、アルミナ、ジ
ルコニア、シリカなどのセラミック粒子が、水、アルコ
ール系などの分散剤を用いて分散されているものであ
る。そして、無機硬化素材85は、硅酸塩、リン酸塩系
等の結合剤が硬化剤あるいは焼成によって反応して硬化
する。このため、この硬化素材85を、型枠を用いて成
形することにより、種々な形状のテーブルを容易に製作
することができる。
【0050】このような無機硬化素材85を用いて、テ
ーブルの天板などの面積の広い部材を形成する際は、収
縮またはクラッキングが生じ易く、均一な製品を得るこ
とが困難であった。しかしながら、本例においては、無
機硬化素材85とガラスクロス23とを交互に積層する
ことにより、無機硬化部82の強度を確保すると同時
に、収縮およびクラッキングの防止を図って、品質のよ
い製品の製造を可能としている。
【0051】図18に、本実施例の電磁調理器用テーブ
ルの製造方法の一例を示してある。
【0052】以下に各工程毎に、その内容を説明する。
なお、工程1は、実施例1のものと同様に付き省略す
る。
【0053】工程2’:FRP製の型枠50の離形剤5
1が塗布された内面に、無機硬化素材85と、ガラスク
ロス23とを交互に積層して無機硬化層86を形成す
る。本例のテーブルは、調理部分と食卓部分の両方を、
無機硬化層86を用いて形成するので、型枠50の内面
は、すべて無機硬化層86により覆われる。
【0054】工程3’:無機硬化層86の上方より、調
理部分30のカットされた下地部材25を設置する。
【0055】工程4’:無機硬化層86に下地部材25
を介して圧力をかける。調理部分30は、無機硬化層8
6は、離形剤51を塗布した抑え板52を介して圧力を
かける。そして、無機硬化層86を予備硬化させるため
に、50〜60°Cの雰囲気で2〜3時間保持する。
【0056】工程5’:予備硬化させたテーブルを、型
枠50から抜き、抑え板52を取り外す。
【0057】工程6:抜き型したテーブルを、乾燥室5
3において、約100°Cにて1時間程度加熱する。こ
の段階において、無機硬化層86を焼成して無機硬化部
85を形成する。
【0058】なお、無機硬化層86を焼成する方法とし
ては、型枠50により成形する段階において、予備硬化
を省いて約100°Cにて2〜3時間ほど加熱する方法
もある。この場合は、下地部材25として、含水率が低
く、接着剤としてエポキシ系の耐熱剤が用いられている
耐熱木地か、あるいは、ポリウレタンフォームを採用す
ることが望ましい。また、硬化剤を用いて硬化する方法
もある。
【0059】無機硬化素材82として着色されたものを
用いることにより、このようなテーブルの表面の色を変
化させることが可能である。また、エポキシ系の耐熱塗
料を用いてコーディングすることも可能であり、このよ
うなコーディングにより、無機硬化部82の表面がポー
ラスの場合は、表面を円滑にして水分の吸収を防止する
ことも可能である。
【0060】上記の実施例に示したようなテーブルは、
エポキシ樹脂、セラミック系の硬化素材などを用いて形
成されている。このため、テーブルの表面などが損傷し
た場合においても、その損傷した部分に上記の素材を充
填した後に硬化させることにより、容易に補修ができ
る。さらにまた、このような素材の一部を削ったり、あ
るいは追加したりするリフォームも容易であり、塗料を
塗り替えることにより色彩を変えることもできるなど、
上記において説明したテーブルは数々の利点を有してい
る。
【0061】なお、上記のような構成は、座卓、食卓な
どのテーブルに限らず、ワゴン、カウンタなどにおいて
も同様に適応できることは勿論である。また、下地部材
についても、上記の実施例においては、表面を形成して
いる材質と異なる材質を用いて形成しているが、表面と
同様に、FRP、あるいはセラミック系の材料を用いて
形成することも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、透磁性
で耐熱性の優れた耐熱透磁部材で形成された、電磁調理
器により調理のできる調理部分と、硬化部材で表面が形
成された食卓部分とが一体成形されて天板が構成されて
いる電磁調理器用テーブルに関するものであり、以下の
効果を奏す。
【0063】耐熱透磁部材と硬化部材とが型枠内で一体
成形されているため、製造された天板の表面を、溝など
の凹凸のない平坦な平面とすることができる。従って、
調理中にふきこぼれがあった場合においても、溝などに
汚れが溜まることもなく、容易に清掃ができ、清潔な調
理器用テーブルとすることが可能である。
【0064】また、電磁調理器の設置される調理部分は
耐熱性の優れた耐熱透磁部材で形成されているため、鍋
などの調理器具を直接テーブルの上に置くことができ
る。従って、天板の損傷を防止するための断熱材などを
置く必要がなく、安心して調理を楽しむことのできる調
理器用テーブルをすることができる。
【0065】さらに、食卓部分の下地材料に、耐熱透磁
部材を支持する張出部を形成することにより、この耐熱
透磁部材が強固に支持されたテーブルを製造できる。ま
た、耐熱透磁部材として塗料の焼付された耐熱強化ガラ
スを使用することができ、このテーブルの天板の表面の
色彩を自由に設定できる。このように、本発明に係る電
磁調理器用テーブルでは、調理器を内蔵でき、このテー
ブルの表面に直接鍋を置いて調理ができるテーブルであ
りながら、外見上通常のテーブルと何ら変わりない平坦
な表面に仕上げることができる。
【0066】また、調理部分の温度を監視することによ
り、高温の調理部分に手を置くなどのトラブルを解消す
ることが可能である。そして、また、無機系の硬化素材
を、耐熱性のある繊維素材と積層することにより、硬化
部材あるいは耐熱透磁部材として用いることができる。
従って、テーブルの耐熱性を一層向上することが可能と
なり、鉄板焼きなどの高温の調理を安心して行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる電磁調理器用テーブ
ルの一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図2】図1に示す電磁調理器用テーブルを上から見た
平面図である。
【図3】図1に示す電磁調理器用テーブルの側面図であ
る。
【図4】図1に示す電磁調理器用テーブルを裏から見た
裏面図である。
【図5】図1に示すテーブルのA−A断面を示す断面図
である。
【図6】図5に示すテーブルの天板のB部分の詳細を拡
大して示す断面図である。
【図7】図6に示すテーブルの天板のC部分の詳細を拡
大して示す断面図である。
【図8】図1に示す電磁調理器用テーブルの製造過程を
示す流れ図である。
【図9】図8に示す製造過程の一部詳細を示す流れ図で
ある。
【図10】本発明の実施例2に係る電磁調理器用テーブ
ルの一部を欠いて示す斜視図である。
【図11】図10に示す電磁調理器用テーブルの裏面を
示す裏面図である。
【図12】図10に示す電磁調理器用テーブルの長手方
向の断面を示す断面図である。
【図13】図10に示す電磁調理器用テーブルの横方向
の断面を示す断面図である。
【図14】図10に示す電磁調理器用テーブルの一部詳
細を示す断面図である。
【図15】図10に示す電磁調理器用テーブルに用いら
れている電気回路を説明する回路図である。
【図16】本発明の実施例3に係る電磁調理器用テーブ
ルの断面を示す断面図である。
【図17】図16に示す電磁調理器用テーブルの一部詳
細を示す断面図である。
【図18】図16に示す電磁調理器用テーブルの製造過
程を示す流れ図である。
【図19】従来の電磁調理器用テーブルの一部を切り欠
いて示す外形図である。
【図20】図19に示すテーブルのD−D断面を示す断
面図である。
【図21】従来の電磁調理器用テーブルで図19と異な
った型のテーブルの断面を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ・・・ 天板 11 ・・・ 天板の表面側 12 ・・・ 天板の裏面側 13 ・・・ 脚 20 ・・・ 食卓部分 21 ・・・ 合成樹脂部材 21a・・・ 合成樹脂材料層 22 ・・・ ポリエステル層 23 ・・・ ガラスクロス 24 ・・・ 接合部 25 ・・・ 下地部材 26 ・・・ 張出部 27 ・・・ 張出部と耐熱強化ガラスとの隙間 30 ・・・ 調理部分 31 ・・・ 耐熱強化ガラス 32 ・・・ スリ加工面 33 ・・・ セラミック塗料 40 ・・・ 電磁調理器取り付け用カバー 41 ・・・ 鍋 42 ・・・ コード 43 ・・・ コントロールボックス 44 ・・・ 電磁調理器 45 ・・・ 温度センサ 46 ・・・ 温度検出ユニット 47 ・・・ トランス 50 ・・・ 型枠 51 ・・・ 離形剤 52 ・・・ 抑え板 53 ・・・ 乾燥室 60 ・・・ 埋め込み型の電磁調理器用テーブル 61 ・・・ 電磁調理器設置用の切り欠き 62 ・・・ 蓋 70 ・・・ 裏面設置型の電磁調理器用テーブル 71 ・・・ 水盆 81 ・・・ FRP 82 ・・・ 無機硬化部 85 ・・・ 無機硬化素材 86 ・・・ 無機硬化層 91、92 ・・・ 放熱用の空間 P ・・・ 加圧方向 AR1、AR2 ・・・ 補助リレー B ・・・ 遮断器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:08 4F B29L 31:44 4F

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板の裏面側に電磁調理器が設置される
    電磁調理器用テーブルにおいて、前記天板は前記電磁調
    理器と対峙し、加熱可能な調理具の置くことができる調
    理部分と、この調理部分の周囲を構成する食卓部分とを
    有しており、前記調理部分は、透磁性で耐熱性の優れた
    耐熱透磁部材により形成されており、前記食卓部分の表
    面側は、成形時に硬化する硬化部材で形成されており、
    前記天板表面の前記調理部分と前記食卓部分との接合領
    域は、ほぼ平坦に形成されていることを特徴とする電磁
    調理器用テーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記食卓部分の裏面
    側にテーブル脚部とつながった下地部材が設定されてお
    り、この下地部材の少なくとも1部と前記電磁調理器と
    の間に、この電磁調理器から発生する熱を放出する放熱
    スペースが確保されていることを特徴とする電磁調理器
    用テーブル。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記放熱スペースの
    少なくとも1部は、前記下地部材をその厚み方向に対し
    平面方向の距離を確保するように切断された空間である
    ことを特徴とする電磁調理器用テーブル。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、下地部材に
    は、予め前記調理部分に向かって張出部が成形されてお
    り、この張出部に前記耐熱透磁部材が支持されて前記調
    理部分が形成されていることを特徴とする電磁調理器用
    テーブル。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    少なくとも前記耐熱透磁部材は耐熱強化ガラスであるこ
    とを特徴とする電磁調理器用テーブル。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記耐熱強化ガラス
    の表面は、スリ加工されており、この表面に、セラミッ
    ク塗料が焼付塗布されていることを特徴とする電磁調理
    器用テーブル。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    少なくとも前記耐熱透磁部材および前記硬化部材のいず
    れかは繊維を含んだ繊維強化部材であって、この繊維強
    化部材は、成形時に硬化する硬化部と、前記繊維強化部
    材の強度を保持するための強化繊維部とが、前記天板の
    表面側からこの順で少なくとも各1層づつ積層されてい
    ることを特徴とする電磁調理器用テーブル。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記繊維強化部材
    は、前記硬化部が有機系素材により形成された繊維強化
    プラスチック部材であることを特徴とする電磁調理器用
    テーブル。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記繊維強化部材
    は、前記硬化部が無機系素材により形成された繊維強化
    セラミック部材であることを特徴とする電磁調理器用テ
    ーブル。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかにおい
    て、前記繊維強化部材により形成される前記天板の表面
    に耐熱塗料が塗布されていることを特徴とする電磁調理
    器用テーブル。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかにおい
    て、前記調理部分の温度を検出する温度検出手段を有す
    ることを特徴とする電磁調理器テーブル。
  12. 【請求項12】 請求項2ないし11のいずれかにおい
    て、前記下地部材は、木製であることを特徴とする電磁
    調理器用テーブル。
  13. 【請求項13】 請求項2ないし11のいずれかにおい
    て、前記下地部材は、ポリウレタンフォームであること
    を特徴とする電磁調理器用テーブル。
  14. 【請求項14】 耐熱透磁部材で構成されている調理部
    分と、表面側が硬化部材で、裏面側が予め成形された下
    地部材で構成されている食卓部分とを備えている天板を
    有する電磁調理器用テーブルの製造方法において、 前記天板を形作る型枠の内面に、この型枠と前記天板を
    製造後に分離するための離形剤を塗布する準備工程と、 前記離形剤の塗布された型枠内の前記調理部分となる調
    理部分予定領域に前記耐熱透磁部材を設置し、前記食卓
    部分となる食卓部分予定領域に合成樹脂材料層を生成
    し、前記天板の表面側を形成する表面形成工程と、 前記合成樹脂材料層の生成された食卓部分予定領域に、
    前記下地部材を設定し、この下地部材と、前記耐熱透磁
    部材とを型枠の内面に向かって加圧し、前記合成樹脂材
    料層が硬化して前記硬化部材を形成し、上記天板がこの
    硬化部材と、前記下地部材と、前記耐熱透磁部材とで一
    体成形する天板形成工程とを有することを特徴とする電
    磁調理器用テーブルの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14において、前記型枠が、繊
    維強化プラスチック製であることを特徴とする電磁調理
    器用テーブルの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項14または15において、前記
    天板形成工程が、前記硬化部材と、前記下地部材と、前
    記耐熱透磁部材とを前記型枠の内面に向かって加圧しな
    がら55°C付近で加熱して天板を予備成形する予備成
    形段階と、この予備成形された天板を抜型した後、10
    0°C付近にて加熱成形する加熱成形段階とを備えてい
    ることを特徴とする電磁調理器用テーブルの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項14または15において、前記
    天板形成工程が、前記硬化部材と、前記下地部材と、前
    記耐熱透磁部材とを前記型枠の内面に向かって加圧しな
    がら100°C付近で加熱して天板を成形する加熱成形
    段階を備えていることを特徴とする電磁調理器用テーブ
    ルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017006966A1 (ja) * 2015-07-06 2017-01-12 旭硝子株式会社 設備台
KR102237247B1 (ko) * 2020-09-29 2021-04-06 김준영 항균효능을 가지는 원적외선 방출 강화유리 데코패널을 이용한 학생용 친환경 안전책상 및 이의 제조방법

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