JPH0564440B2 - - Google Patents

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JPH0564440B2
JPH0564440B2 JP17088485A JP17088485A JPH0564440B2 JP H0564440 B2 JPH0564440 B2 JP H0564440B2 JP 17088485 A JP17088485 A JP 17088485A JP 17088485 A JP17088485 A JP 17088485A JP H0564440 B2 JPH0564440 B2 JP H0564440B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper powder
powder
weight
lead
electric brush
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP17088485A
Other languages
English (en)
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JPS6231979A (ja
Inventor
Shoichi Furukawa
Takayoshi Ootani
Hideo Hasegawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tris Inc
Original Assignee
Tris Inc
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Publication date
Application filed by Tris Inc filed Critical Tris Inc
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Publication of JPS6231979A publication Critical patent/JPS6231979A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の利用分野] この発明は、金属黒鉛質電刷子の製造方法の改
良に関し、特に耐磨耗性の高い電刷子の製造方法
に関する。 [従来技術] 銅粉と黒鉛粉とを混合・成形し、金属黒鉛質の
電刷子を製造する方法が知られている。そしてこ
の電刷子は、モーターや発電機等の回転電機に用
いられる。 電刷子への要求の一つは、耐磨耗性を改善する
ことに有る。耐磨耗性の改善は、電刷子を小形化
し、かつ長時間使用することを可能にする。 耐磨耗性の改善方法として、銅粉の他に錫や鉛
等の低融点金属の粉末を添加することが知られて
いる(「電機用ブラシとその使い方」P16炭素材
料学会編 昭和52年3月発行)。ここで用いる粉
末は錫や鉛に限らず、銅よりも低融点のもので有
れば良く、これらの粉末を銅粉と共に黒鉛粉に添
加することにより、耐磨耗性を改良できる。 発明者らは、低融点金属の添加方法を変えて、
耐磨耗性を向上させることを検討した。得られた
結果を以下に示す。 (1) 銅粉の表面を低融点金属で被覆すれば、耐磨
耗性はさらに向上する。 (2) 銅と低融点金属との合金を用いても、耐磨耗
性はほとんど向上しない。 [発明の課題] この発明の課題は、耐磨耗性を改善した金属黒
鉛質電刷子の製造方法を提供することに有る。 [発明の構成] この発明では、銅粉の表面を銅よりも低融点の
金属で被覆し、被覆銅粉とする。この被覆銅粉と
黒鉛粉とを混合・成形し、金属黒鉛質電刷子を製
造する。 ここで銅粉には、電解銅粉、アトマイズ銅粉、
粉砕銅粉等のものを用いる。低融点金属には銅よ
りも融点の低い金属で有れば良いが、銅との合金
を形成し難く、かつ融点が200℃以上のものが好
ましい。なお融点が200℃以下の金属は、電刷子
製造時の焼結により銅との合金を生じ易い。そし
て好ましい金属としては、金、銀、鉛、錫、亜
鉛、カドミウム、アンチモン、アルミニウムが有
り、この中でも鉛が最も好ましい。 被覆方法には、電気メツキや無電解メツキ、あ
るいは真空蒸着等が有る。ここで被覆は、銅粉の
表面を部分的に被覆したものや全面的に被覆した
ものの、いずれでも良い。次に低融点金属の量
は、銅粉100重量部に対し、0.4〜15重量部が好ま
しく、特に2.0〜8.0重量部が好ましい。 黒鉛粉には、天然質、あるいは人造のものを用
い、必要に応じて、フエノール樹脂等の結合剤
や、二硫化モリブデン、二硫化タングステン等の
潤滑剤等を加えて用いる。 銅粉と黒鉛粉との混合・成形の方法は周知で有
るが、例えばこれらの物を混合した後、加圧成形
により所望の形状とし、焼結して電刷子を完成す
れば良い。 実施例 1 見掛け比重1.8、250メツシユパスの電解銅粉
を、シアン化ソーダ、苛性ソーダ、一酸化鉛を混
合調整したメツキ液中に投入撹はんして無電解メ
ツキを行い、鉛で表面を被覆した銅粉を得た。こ
の被覆銅粉を化学分析した所、鉛の含有量は0.5
重量%であつた。 被覆銅粉70重量部と、フエノール樹脂ワニスで
処理した人造黒鉛粉30重量部(焼結後の黒鉛量と
して表示、以下同じ。)とを混合し、プレス成形
後に700℃にて焼結して電刷子を得た。 実施例 2〜4 鉛の被覆量を変えた他は、実施例1と全く同様
にして、他の電刷子を製造した。銅粉中の鉛含有
量は、4重量%、6重量%、10重量%の3種であ
つた。 実施例 5 シアン化カリ水溶液に塩化銀を溶解して得た銀
メツキ液に電解銅粉を添加撹はんして、銀で被覆
された銅粉を得た。このものは分析の結果1重量
%の銀が付着していることが分かつた。 この銀被覆銅粉70重量部とフエノール樹脂で処
理した黒鉛粉30重量部とを混合しプレス成形後に
250℃にて2時間焼結して、電刷子を得た。 実施例 6 シアン化ソーダ溶液中に電解銅粉を投入し、撹
はん下で酸化カドミウムを加え、カドミウムで被
覆された銅粉を得た。銅粉中のカドミウム含有量
は2重量%で有つた。 銀被覆銅粉をカドミウム被覆銅粉とした他は実
施例5と全く同様にして、電刷子を得た。 実施例 7 酸化錫をシアン化ソーダ水溶液に溶解した後撹
はん下に電解銅粉を投入し、錫メツキ銅粉を得
た。銅粉中の錫含有量は3重量%であつた。錫メ
ツキ銅粉を使用する以外は実施例5と全く同様に
して、電刷子を得た。 なお実施例5〜7において焼結温度を700℃と
すると、錫やカドミウム、銀は銅と合金化し、こ
れらのものの添加効果がほとんど失われた。その
ためこれらの実施例では、焼結後の強度を犠牲に
して250℃で焼結した。従つて鉛以外のものを被
覆剤に用いる場合、焼結温度を250℃程度と低く、
一般的には400℃以下、好ましくは300℃以下、と
するのが良い。 比較例 1 比較のため、実施例1と同じ銅粉67重量部と鉛
粉3重量部、およびフエノール樹脂ワニスで処理
した黒鉛粉30重量部とを混合し、他の点では実施
例1と全く同様にして比較例の電刷子を得た。 比較例 2 鉛粉を用いず、銅粉70重量部と黒鉛粉30重量部
とを用いた他は、比較例1と全く同様にして電刷
子を得た。 [試験例] 実施例・比較例で得られた電刷子を自動車用
1.0KWのスターターモーターに組付け、このモ
ーターを1800c.c.エンヂンに取り付けた。モーター
を2秒間回転させ、28秒間休止させることを1サ
イクルとして、10000サイクル作動させ、作動後
の電刷子の磨耗量を比較した。結果を表1に示
す。
【表】
【表】 表1から明らかなごとく、実施例の電刷子は抵
抗率がやや高くなるがモーターの出力には殆ど影
響することが無く、それにもかかわらず電刷子の
耐磨耗性が大きく向上することが分かる。 鉛添加量を3%程度としたものについて比較す
ると(実施例2と比較例1、2)、鉛粉を添加し
たものでは磨耗量は1.38mmから1.20mmに改善され
るに過ぎないのに対し、鉛被覆銅粉を用いたもの
では磨耗量は0.8mmまで改善されている。そして
抵抗率は被覆銅粉を用いたものの方がやや高い
が、モーター出力には影響してい無い。さらに、
鉛添加量を微少量としたもの(実施例1)や過剰
量としたもの(実施例4)でも、粉末として適正
量の鉛を加えたもの(比較例1)より耐磨耗性が
優れており、モーター出力にも大差は無い。 次に鉛粉の添加量について見ると(実施例1〜
4)、銅粉中の鉛の含有量を2〜8%とすること
により耐磨耗性が著しく向上することが分かる。
また鉛に代え銀やカドミウム、錫を用いたもので
も、耐磨耗性が大きく改善されることが分かる。 なお発明者らは、銅粉含有量を55重量%とし黒
鉛粉含有量を45重量%としたものに付いても同様
の実験を行つたが、ほぼ同様の結果が得られた。 [発明の効果] この発明の製造方法では、耐久性が優れ、しか
もモーター等の出力への影響の小さい電刷子を得
ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 銅粉の表面を銅よりも低融点の金属で被覆し
    て被覆銅粉とし、 この被覆銅粉と黒鉛粉とを混合・成形して電刷
    子とする、ことを特徴とする金属黒鉛質電刷子の
    製造方法。
JP17088485A 1985-08-02 1985-08-02 金属黒鉛質電刷子の製造方法 Granted JPS6231979A (ja)

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JP17088485A JPS6231979A (ja) 1985-08-02 1985-08-02 金属黒鉛質電刷子の製造方法

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JP17088485A JPS6231979A (ja) 1985-08-02 1985-08-02 金属黒鉛質電刷子の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS6231979A JPS6231979A (ja) 1987-02-10
JPH0564440B2 true JPH0564440B2 (ja) 1993-09-14

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JP5166704B2 (ja) * 2006-05-12 2013-03-21 東炭化工株式会社 金属カーボン複合通電摺動材料

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JPS6231979A (ja) 1987-02-10

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