JPH0563561U - 家庭用火災警報器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 煙等の検出部３と、電池切れ監視回路５等を
電池電源８によって機能させる家庭用火災警報器におい
て、電池切れ監視機能となる少なくとも電池切れ監視回
路と、論理回路６と、警報器７とを太陽電池９にも接続
し、もって電池電源の電圧が所定値以下になったとき、
太陽電池の電力によって少なくとも電池切れ監視回路
と、論理出力回路６と、警報器の機能を維持するように
なしたことを特徴とする家庭用火災警報器。 【効果】 電池切れとなった場合に、電池切れを報知す
る警報の発生期間を引き延ばすことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は家庭用火災警報器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に家庭用の火災警報器は、配線の手間のいらない設置の容易さ等から、電 源として電池が用いられている。家庭用の火災警報器は、この電池を含めて熱・ 煙等の検出部、判断処理回路、警報発生部等が一個の筺体に収容され、天井面等 に設置される。

【０００３】 ところで、家庭用の火災警報器では、電池を電源としているため、電池切れを 常時監視している。この電池切れ監視は、電池電圧が所定値を下回ったときに、 その時点から１週間程度、断続するクリック音等の電池切れを報知する警報を発 生させる。

【０００４】 しかし、このように電池切れを監視して警報を発生しても、長期不在等により 使用者に伝わらなかったり、あるいは、電源回路の断線・接触不良等により、電 池切れの監視が全く機能していなかったような場合には、使用者は火災監視の行 われていない危険な状況下に置かれることとなる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、電池切れとなった場合に、太 陽電池により少なくとも電池切れ監視機能だけには電源を供給し続けるようにな し、もって上記課題を解決したものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

而して、本考案の要旨とするところは、煙等の検出部と、該検出部からの出力 信号を所定値と比較して警報信号を出力する判断処理回路と、電池電圧の低下を 監視して電池切れの警報信号を出力する電池切れ監視回路と、両警報信号の論理 和を取って警報器の駆動信号を出力する論理回路と、この駆動信号によって駆動 される警報器とが電池電源に接続された家庭用火災警報器において、少なくとも 前記電池切れ監視回路と、論理出力回路と、警報器とを太陽電池にも接続し、も って電池電源の電圧が所定値よりも下がったときに、太陽電池の電力によって少 なくとも電池切れ監視回路と、論理出力回路と、警報器の機能を維持するように なしたことを特徴とする家庭用火災警報器にある。

【０００７】

【作用】

次に、本考案の作用について説明する。 電池電源の電圧が所定値よりも下がると、太陽電池の電力によって電池切れ監 視機能となる電池切れ監視回路と、論理出力回路と、警報器の機能を維持するよ うになる。もって電池切れを報知する警報の発生期間を引き延ばすものである。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例について、図面を参照しつつ説明する。 図１は本考案に係る家庭用火災警報器の一実施例の回路ブロック図、図２は本 考案に係る家庭用火災警報器の正面図である。

【０００９】 図１に示すように、発光素子１からの光が煙により散乱されるのを受光素子２ により検出する煙検出部３と、この煙検出部３からの出力信号を所定値と比較し て警報信号を出力する判断処理回路４と、電池電圧の低下を監視して電池切れの 警報信号を出力する電池切れ監視回路５と、両警報信号の論理和を取って警報器 の駆動信号を出力する論理出力回路６と、この駆動信号によって駆動される圧電 ブザー等からなる警報器７とが電池電源８に接続されている。

【００１０】 そして、これら各部のうち、少なくとも、電池切れ監視回路５と論理出力回路 ６と、警報器７とは、太陽電池９にも接続され、電源供給を受けられるようにな っている。

【００１１】 尚、太陽電池９から得られる電力が小さく、煙検出部３或いは判断処理回路４ 等に消費されて、電池切れ監視の機能が停止することのないように、電池切れ監 視回路５の電圧検出端子１０のみが電池電源８からの電路に直接接続され、電池 電源８から太陽電池９によって電源供給される前記各部に至る電路中にはダイオ ード１１が挿入されて、煙検出部３或いは判断処理回路４等に太陽電池９から電 流が流れるのを阻止している。

【００１２】 この太陽電池９を装備した家庭用の火災警報器の外観は、図２のようなものと なる。すなわち、図２は太陽電池９を装備した家庭用の火災警報器を正面より見 たものであって、内部に各部が収容された筺体１２の表側には、煙検出部に煙を 流入させる流入孔１３と、警報器からの音を放出する放音孔１４とが穿たれてい るとともに、外光を受け易い位置に太陽電池９が設けられている。

【００１３】 尚、上記説明において、電池切れとなった場合に、太陽電池により少なくとも 電池切れ監視機能だけには電源を供給し続けるとしたが、太陽電池から得られる 電力が充分に大きなものであれば、電池切れ監視機能以外の煙検出部３及び判断 処理回路４にも供給するようにしてもよいことは勿論である。

【００１４】 また、上記実施例では、太陽電池を直接電池切れ監視回路等の負荷に接続する ようにしているが、一度蓄電池に蓄えて安定した供給を行うようにしてもよいこ とも勿論である。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は上記の如き構成、作用であるから、電池切れとなった場合に、太陽電 池により少なくとも電池切れ監視機能だけには電源を供給し続けるので、本来の 電池電源からの電力供給が完全に絶たれたとしても、電池切れを報知する警報を 長期間発生させることができ、信頼性の高い家庭用火災警報器を得ることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る家庭用火災警報器の一実施例の回
路ブロック図である。

【図２】本考案に係る家庭用火災警報器の正面図であ
る。

【符号の説明】

１ 発光素子 ２ 受光素子 ３ 煙検出部 ４ 判断処理回路 ５ 電池切れ監視回路 ６ 論理出力回路 ７ 警報器 ８ 電池電源 ９ 太陽電池 １０ 電圧検出端子 １１ ダイオード １２ 筺体 １３ 煙流入孔 １４ 放音孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 煙等の検出部と、該検出部からの出力信
   号を所定値と比較して警報信号を出力する判断処理回路
   と、電池電圧の低下を監視して電池切れの警報信号を出
   力する電池切れ監視回路と、両警報信号の論理和を取っ
   て警報器の駆動信号を出力する論理回路と、この駆動信
   号によって駆動される警報器とが電池電源に接続された
   家庭用火災警報器において、少なくとも前記電池切れ監
   視回路と、論理出力回路と、警報器とを太陽電池にも接
   続し、もって電池電源の電圧が所定値よりも下がったと
   きに、太陽電池の電力によって少なくとも電池切れ監視
   回路と、論理出力回路と、警報器の機能を維持するよう
   になしたことを特徴とする家庭用火災警報器。