JPH0563463U - ゴミ付着式掃除具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、粘着面を有するテープによって
ゴミを付着する掃除具であって、構造が簡単で量産に適
し、しかも、テープの交換を清潔に行うことのできるも
のを提供することを目的とする。 【構成】 テープ保持部から引き出されたテープを所定
距離案内するテープ案内部を有し、このテープ案内部の
前方に仮接着部と切刃とが順次設けられ、しかもテープ
案内部と仮接着部との間にはテープが挿通可能な空部が
設けられ、仮接着部および切刃はテープ保持部側に向け
て形成されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は家庭内からでる綿ぼこりや動物の毛などのゴミ類を貼着テープを用い て除去する掃除具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

貼着テープの貼着面を付着面として使用し、この付着面にゴミ等を付着させ、 付着力が弱くなると剥がして新しい付着面を出して使用するものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のものでは、使用済の粘着テープを除く段階では付着面にはたくさんのゴ ミが付着しており、剥離に際してはこの粘着テープと一緒に、付着したゴミを持 たなければならず、不快感が伴うものであった。

【０００４】 本考案は、上記の点に鑑みて考案したものであり、不快感がなく、しかも操作 の容易なゴミ付着式掃除具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のゴミ付着式掃除具は、一面を粘着面として巻かれてなる巻装テープを 回転可能に保持するテープ保持部と、テープ保持部に装置された巻装テープから 引き出したテープを、粘着面を表にして所定距離摺動するテープ案内部と、テー プ案内部の前方に順次設けた仮接着部と切刃とを備え、テープ案内部の先端と仮 接着部との間にはテープが挿通可能な空部が設けられ、仮接着部は、テープ案内 部の延長上よりテープ保持部側に位置すると共にテープ保持部側に仮接着面が形 成され、切刃は、仮接着部との間に指が入る程度の間隔を有する位置に設けられ 、かつ、テープ保持部側に刃を向けて設けられてなることを特徴とするものであ る。

【０００６】

【作用】

テープ保持部が一面を粘着面として巻かれてなる巻装テープを回転可能に保持 し，このテープ保持部に装置された巻装テープから引き出したテープを、テープ 案内部において、粘着面を表にして所定距離摺動するので、この間に位置する粘 着テープを被掃除部に押し当てることにより、糸屑や綿ごみ等のごみを接着させ て除去することができ、押し当てるのみであるので静電気の発生も少ない。 テープ案内部の前方に順次仮接着部と切刃を設けており、テープ案内部の先端 と仮接着部との間にはテープが挿通可能な空部が設けられているので、テープ案 内部を摺動させたテープの端部を仮接着させた状態で切ることができる。 仮接着部が、テープ案内部の延長上よりテープ保持部側に位置すると共にテー プ保持部側に仮接着面が形成されているので、テープ案内部に位置するテープの 粘着面によるゴミの付着を支障なくでき、仮接着部との間に指が入る程度の間隔 を有する位置に切刃が設けられ、かつ、テープ保持部側に刃を向けて設けられて いるので、仮接着部に接着してテープを切ることができ、しかも、汚れたテープ を引き出すときは、仮接着部と切刃との間に指を入れてテープを持つことができ る。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に沿って説明する。 １は掃除具枠体であって、枠体１は厚紙あるいはプラスチック製の薄板からな る。枠体１は連結部２の両側に第１側板３，第２側板４が連接されてなり、両側 板３，４の中央にはテープ保持部５が内方に突設されている。テープ保持部は図 示の如く筒体を内方に突設してもよいし、枠体が厚紙製の場合は複数枚の片に切 り起こして、この切り起こし片によってテープ保持部を構成する。 第１側板３の頂部には止めバンド６が連設されている。止めバンドは止具７で 第２側板４の表面８に止める。止具７はホックあるいは面ファスナーを使用する 。

【０００８】 連結部２は基端（図３において左）を両側板３，４から窪まして凹部１０を形 成している。凹部１０にはテープを掛け回す。連結部２の外面（図３において下 面）はテープを案内するテープ案内部１１を構成する。テープ案内部１１は図示 の例では平面であるが、当接部分を狭くするためにはテープ案内部１１の基端か ら先端（図３において右）にかけて緩やかなカーブとなる曲面とするが、両側板 ３，４はテープ案内部１１より図３において下方に突出しないようにする。 テープ案内部１１の先端１２の前方には仮接着部１３と切刃１４とが順次設け られている。図３の例において仮接着部１３は両側板３，４間に連接された前方 連結部１６の内面に設けられ、仮接着面１７はテープ保持部５の側に向けて設け られている。図４に示す例においては、仮接着部１３は第２側板４にのみ連接さ れた前方連接部１６の内面に設けられている。図示の例は別部材からなる仮接着 部を前方連接部に固定しているが、一体成形を行うときは、前方連接部１６自体 を屈曲させて仮接着部とする。

【０００９】 切刃１４は仮接着部１３との間に指が入る程度の間隔からなる指掛部１８を介 して設けられている。図３の例では、仮接着部１３とき切刃１４とは一枚の金属 製の板材を屈曲して形成しており、凹部が指掛部１８を構成している。 テープ案内部１１と仮接着部１３との間には空部１５が形成されている。空部 １５はテープ案内部１１を案内したテープを仮接着部１３側に挿通可能としてい る。図３の例では孔であり、図４の例では一側に開放している。

【００１０】 テープ２０は、内面を粘着面とし巻かれて巻装テープとされたものが使用され る。巻装テープはテープ保持部５に回転可能に保持され、その端が連結部２の基 端からテープ案内部１１上に掛け回され、さらに空部１５から仮接着部１３の上 に引き出されて仮接着面１７に接着されている。テープ案内部１１上においては テープの粘着面が下方を向く。 この掃除具によりゴミ２１を付着させた後、ゴミの付着したテープを交換する には、仮接着部１３と切刃１４の間の指掛部１８に指を入れてテープの粘着面側 に指を掛け引き出す。ゴミの付着帯域のテープを切刃１４より前方に引き出せた ら、まず仮接着部１３にテープを仮接着しその上で切刃によって切る。そしてテ ープ案内部１１上のテープに新たなゴミを付着させる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上のとおりなり、テープ保持部が一面を粘着面として巻かれてなる 巻装テープを回転可能に保持し，このテープ保持部に装置された巻装テープから 引き出したテープを、テープ案内部において、粘着面を表にして所定距離摺動す るので、この間に位置する粘着テープを被掃除部に押し当てることにより、糸屑 や綿ごみ等のごみを接着させて除去することができる。 しかも、押し当てるのみであるので静電気の発生も少なく、除去後ゴミの再付 着が少ない。 さらにテープ案内部の前方に順次仮接着部と切刃を設けており、テープ案内部 の先端と仮接着部との間にはテープが挿通可能な空部が設けられているので、テ ープ案内部を摺動させたテープの端部を仮接着させた状態で切ることができ、テ ープの切り取り操作が容易に行える。

【００１２】 さらにまた仮接着部が、テープ案内部の延長上よりテープ保持部側に位置する と共にテープ保持部側に仮接着面が形成されているので、テープ案内部に位置す るテープの、粘着面によるゴミの付着は支障なくできる。しかも、仮接着部との 間に指が入る程度の間隔を有して切刃が設けられ、かつ、テープ保持部側に刃を 向けて設けられているので、汚れたテープを引き出すときは、仮接着部と切刃と の間に指を入れて、ゴミの付着していないテープを持つことができるからテープ の引き出し操作を清潔に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の第２側板を開いた状態の斜視図であ
る。

【図２】使用状態を示す斜視図である。

【図３】第２図のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 掃除具枠体 ２ 連結部 ３ 第１側板 ４ 第２側板 ５ テープ保持部 ６ 止めバンド １０ 凹部 １１ テープ案内部 １３ 仮接着部 １４ 切刃 １５ 空部 １７ 仮接着面 １８ 指掛部 ２０ テープ ２１ ゴミ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一面を粘着面とし巻かれてなる巻装テー
   プを回転可能に保持するテープ保持部と、 テープ保持部に装置された巻装テープから引き出したテ
   ープを、粘着面を表にして所定距離摺動するテープ案内
   部と、 テープ案内部の前方に順次設けた仮接着部と切刃とを備
   え、 テープ案内部の先端と仮接着部との間にはテープが挿通
   可能な空部が設けられ、 仮接着部は、テープ案内部の延長上よりテープ保持部側
   に位置すると共にテープ保持部側に仮接着面が形成さ
   れ、 切刃は、仮接着部との間に指が入る程度の間隔を有する
   位置に設けられ、かつ、テープ保持部側に刃を向けて設
   けられてなることを特徴とするゴミ付着式掃除具。