JPH0563416A - マイクロ波モジユールの製造方法 - Google Patents

マイクロ波モジユールの製造方法

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JPH0563416A
JPH0563416A JP24697491A JP24697491A JPH0563416A JP H0563416 A JPH0563416 A JP H0563416A JP 24697491 A JP24697491 A JP 24697491A JP 24697491 A JP24697491 A JP 24697491A JP H0563416 A JPH0563416 A JP H0563416A
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JP
Japan
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microwave
module
case
microwave module
package
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Pending
Application number
JP24697491A
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English (en)
Inventor
Takeji Fujiwara
多計治 藤原
Riyouji Shirahana
良治 白花
Kouji Yamanaka
降司 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モジュールの軽量化を図る。 【構成】 マイクロ波半導体素子5のパッケージ4への
固着、またパッケージ4及びマイクロ波誘電体回路基板
3のモジュールケース1への固着に、硬化後において弾
性率15〜30kg/mm2、伸度3〜10%、熱伝導率7
×10-3〜15×10-3cal/cm.sec.℃、比熱抵抗1.
0×10-4〜3.0×10-4Ωcm、硬化前金属粉含有率
77〜83%の特性を有する導電ペースト7を用いた。 【効果】 導電ペーストが熱応力を吸収するため、マイ
クロ波モジュールのケース材料としてAlを用いること
ができ、モジュールの軽量化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通信機器、レーダ機
器などに用いられるマイクロ波モジュールの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の製造方法にて製造されたマイクロ
波モジュールの断面図を図4に示す。図において、9は
コバール製のモジュールケース、2はRFコネクタ、3
はアルミナセラミック回路基板、4はRFセラミックパ
ッケージ、5はパッケージ内に実装されたGaAsマイ
クロ波半導体素子、6は半導体素子とパッケージ、パッ
ケージと回路基板とを接続するAuワイヤ、10はパッ
ケージ内にマイクロ波半導体素子を固着するAuSn共
晶半田、11はパッケージ4、回路基板3をケース9内
に固着するIn系半田である。
【0003】従来の製造方法では、固着を行なうのに、
AuSn共晶半田、In系半田を用いているが、これら
の半田は、マイクロ波モジュールを構成する部品材料の
熱膨張率差によって生ずる熱応力を吸収する機能は有し
ていない。このため、マイクロ波半導体素子であるGa
Asの熱膨張率、マイクロ波回路基板であるアルミナセ
ラミック基板の熱膨張率と整合がとれたFe−Ni系の
コバールをマイクロ波モジュールのケース材料として用
いなければならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでコバールの密
度は約8.2g/cm3であるので、マイクロ波モジュール
の重量は重くなり、軽量化できない問題があり、また熱
伝導率が16W/mKと低いので、充分な放熱効果が期
待できず、発熱するマイクロ波モジュールには適用でき
ないなどの問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、半導体素子、パッケージ、マイ
クロ波誘電体回路基板と熱膨張率差が大きいケース材料
を用いることができるマイクロ波モジュールを得ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマイクロ
波モジュールの製造方法は、マイクロ波半導体素子のパ
ッケージへの固着、またパッケージ、及びマイクロ波誘
電体回路基板のモジュールケースへの固着に、硬化後に
おいて弾性率15〜30kg/mm2、伸度3〜10%、熱
伝導率7×10-3〜15×10-3cal/cm.sec.℃、比熱
抵抗1.0×10-4〜3.0×10-4Ω.cm、硬化前金属
粉含有量77〜83%の特性を有する導電ペースト、ま
たは上記ペーストで、導電機能がAg粉末、Au粉末、
Cu粉末、Ni粉末のいずれかであり、金属粉厚0.1
〜0.3μm、金属粉長2.0〜20μmの鱗片状にしたも
のを用いたものである。
【0007】
【作用】この発明における導電ペーストは、マイクロ波
モジュールを構成する部品材料の熱膨張率差によって生
じる熱応力を固着層である導電ペーストによって吸収さ
せるものである。
【0008】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例を図につ
いて説明する。図1は実施例1により製造されたマイク
ロ波モジュールの断面図である。図1において、1はA
l合金により形成されたモジュールケース、2はケース
両端に設けられたRFコネクタ、3はアルミナセラミッ
クにより形成されたマイクロ波回路基板、4はRFセラ
ミックパッケージ、5はGaAsマイクロ波半導体素
子、6はAuワイヤ、7は導体ペーストである。
【0009】次に上記構造のマイクロ波モジュールの製
造方法について説明する。まず第1段階として、パッケ
ージ4へディスペンス方法などにより固着に必要な面積
のみ、導電ペースト7を塗布し、次に、塗布した導電ペ
ースト部にマイクロ波半導体素子5をマウントし、熱硬
化により固着させ、Auワイヤ6で必要部のみ接続させ
る。
【0010】第2段階として、Al合金製のケース1に
RFコネクタ2を取付けた後、第1段階と同様にケース
1内部に導電ペースト7を必要部のみ塗布し、塗布した
後、マイクロ波回路基板3、パッケージ4をマウント
し、熱硬化により固着させ、Auワイヤ6により必要部
のみ接続する。
【0011】上記の構成、製造方法を用いることにより
以下の問題が解消される。第1段階におけるパッケージ
4へのマイクロ波半導体素子5の固着であるが、マイク
ロ波半導体素子5が脆弱なGaAsで構成されており、
素子の大きさが7mm×8mm、厚さ0.1mmの場合、従来
のAuSn共晶半田による固着では、AuSn共晶半田
が液相から固相へと移相する時に半田の熱収縮が生じ
て、素子にクラック、割れが発生した。しかし、固着に
導体ペースト7を用いれば、ペーストの硬化時に発生す
る収縮力は導体ペーストの弾性率が15kg/mm2〜30k
g/mm2であると吸収し、マイクロ波半導体素子5にクラ
ック、割れなどが生じなかった。
【0012】第2段階におけるAl合金製モジュールケ
ース1へのアルミナセラミック回路基板3、セラミック
パッケージ4の固着であるが、Al合金の熱膨張率は約
24×10-6/℃、アルミナセラミック回路基板3、パ
ッケージ4の熱膨張率は約6〜7×10-6/℃であり、
熱膨張率差は17〜18×10-6/℃と非常に大きく、
熱応力も大きくなる。この様に大きな熱応力を吸収する
ために、固着の方法として導体ペーストを用いることが
提案されているが、上記の熱膨張率差による熱応力の場
合、弾性率が200kg/mm2、伸度2%の導体ペースト
を用いても熱応力は吸収されずに導体ペーストにクラッ
クが発生し、アルミナセラミック基板3、セラミックパ
ッケージ4がAl合金製ケース1より離脱してしまう。
この現象は、マイクロ波モジュールの信頼性確認の一項
目である温度範囲−55℃、+125℃の条件での熱衝
撃試験で20サイクル〜50サイクルで生じてくる。
【0013】熱膨張率差が16〜17×10-6/℃によ
り生ずる熱応力を吸収するため、弾性率15kg/mm2
30kg/mm2、伸度3%〜10%の導体ペーストを用い
て上記の条件と同様の熱衝撃試験評価を行なったが、5
00サイクル以上実施しても導体ペーストのクラック、
セラミック基板の離脱は生じなかった。よって熱応力
は、上記特性を有する導体ペーストにより吸収されてし
まう。
【0014】導体ペーストを用いる場合の問題として放
熱特性がある。熱伝導率が7×10-3〜15×10-3ca
l/cm.sec.℃の導体ペーストを用いたマイクロ波モジュ
ールのRF特性は、In系半田で固着させたマイクロ波
モジュールのRF特性の比較を行なっても、同様なマイ
クロ波出力、マイクロ波損失であった。マイクロ波特性
の温度試験を行なっても同様であった。しかし、熱伝導
率が20×10-3cal/cm.sec.℃の導体ペーストを用い
たマイクロ波モジュールの場合、In系半田で固着させ
たマイクロ波モジュールと比較すれば、マイクロ波出力
において同条件で約0.5dBの低下となった。
【0015】実施例2.また、上記実施例では、Al合
金製のケースへ、セラミックパッケージ、アルミナセラ
ミック回路基板の実装について説明したが、図2に示す
コネクタの固着についても同様の効果を奏する。Al合
金製ケース1にセラミック製コネクタ2をIn系半田で
固着した場合、実施例1で説明したと同様に熱膨張率差
による熱応力によって半田材のクラックが生じ、またコ
ネクタの離脱が生じる。このため、コネクタの固着に対
して実施例1で使用したと同様の導電ペースト7を用い
れば、熱応力を吸収し上記の問題点が解決される。
【0016】実施例3.上記実施例では、マイクロ波モ
ジュールの製造の場合について説明したが、図3に示し
た表面弾性波素子の製造の場合についても同様な効果が
得られる。これは、表面弾性波素子の場合、LiNbO
3基板8などの圧電体基板を用いており、熱膨張率は結
晶軸方向によって異なっているためにケース材料で熱膨
張率の整合をとることができないことによる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、マイ
クロ波モジュールのケース材料としてAlを用いること
ができるので、モジュールが大幅に軽量化され、また材
料費、加工性などから安価なモジュールが得られる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるマイクロ波モジュー
ルを示す断面側面図である。
【図2】この発明の他の実施例によるマイクロ波モジュ
ールを示す断面側面図である。
【図3】この発明の他の実施例による表面弾性波素子を
示す断面側面図である。
【図4】従来の製造方法にて製造されたマイクロ波モジ
ュールを示す断面側面図である。
【符号の説明】
1 Al合金製モジュールケース 2 RFコネクタ 3 マイクロ波回路基板 4 RFセラミックパッケージ 5 GaAsマイクロ波半導体素子 6 Auワイヤ 7 導体ペースト 8 LiNbO3基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波モジュールの製造において、
    マイクロ波モジュールを構成するマイクロ波半導体素子
    と、マイクロ波半導体素子を収容するパッケージとの固
    着、また、上記パッケージとモジュールケースとの固
    着、さらにまたマイクロ波回路を形成した誘電体基板と
    モジュールケースとの固着に、硬化後において弾性率1
    5〜30kg/mm2、伸度3〜10%、熱伝導率7×10
    -3 〜15×10-3cal/cm.sec.℃、比抵抗1.0×10
    -4〜3.0×10-4Ωcm、硬化前金属粉含有量77〜8
    3%の特性を有する導電ペーストを用いることを特徴と
    するマイクロ波モジュールの製造方法。
  2. 【請求項2】 ペーストの導電機能が、Ag粉末、Au
    粉末、Cu粉末、Ni粉末のいずれかであり、金属粉厚
    0.1μm〜0.3μm、金属粉長2.0μm〜20μmの鱗
    片状としたことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波
    モジュールの製造方法。
  3. 【請求項3】 マイクロ波モジュールのケース材料がA
    lまたはAl合金であることを特徴とする請求項1、ま
    たは請求項2記載のマイクロ波モジュールの製造方法。
JP24697491A 1991-08-30 1991-08-30 マイクロ波モジユールの製造方法 Pending JPH0563416A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006344582A (ja) * 2005-04-25 2006-12-21 E I Du Pont De Nemours & Co マイクロ波用途におけるltccテープ用厚膜導体ペースト組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006344582A (ja) * 2005-04-25 2006-12-21 E I Du Pont De Nemours & Co マイクロ波用途におけるltccテープ用厚膜導体ペースト組成物

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