JPH0563390U - 移動用洗面台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 いずれの場所にも移動が可能な洗浄水の供給
及び使用した水を排水溜水する洗面台を提供する。 【構成】 上部の一部が開口した箱体の天板部１ａに洗
面ボール４を設け、かつ天板部後方には吐水口６、洗剤
用ノズル７および消毒液用ノズル８を配置させる。箱体
内には、給水タンク１５および排水タンク１６を設置
し、箱体前面側および箱体後面側からタンクを出し入れ
する開閉自在な片扉を設ける。また給水タンク１５内に
水中ポンプ１４を介入させ、箱体の底面部に設けた操作
スイッチにより水中ポンプを動作させ、給水タンク内の
水を吐水口６に送水する。また洗面ボール４内には、排
水口４ａが設けられ、可撓性を有する排水ホース１７に
接続され、排水タンク１６内に挿入され、使用された水
は、洗面ボールの排水口、排水ホースを経由して排水タ
ンク内に溜水される。さらには箱体の底面の四角には、
キャスター１３が取り付けられ、移動可能になってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ホテルなどのパーティーまたは宴会場などで模擬店を催す際に洗浄 水などの供給を行うために使用する移動式の洗面台に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ホテルなどの会場を利用して、パーティーまたは宴会などで食事をする際の食 物、例えば寿司、麺類などの模擬店で汚れた手を水で洗う、また濡れタオルなど で拭くなどしている。 汚れた手または器を洗う時に水を使用する場合は、従来、別の場所に出向いて 洗っていたりしていた。 この場合、会場内では多数の出席者がおり、その移動もままならない、またそ の中で移動するなどは、出席者に対してあまり良い印象を与えるものではなく、 移動する時間もないのが実状であった。

【０００３】 また、会場内の模擬店の下部にバケツなどに水を溜めておいて、そのバケツの 水で汚れた手または器などを洗う場合もあるが、この場合においても、何度も洗 っているとバケツ内の水も汚れ、汚れた水で洗わなければならないなど非常に不 衛生であり、かつ食中毒などの原因にもなり好ましくなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前述したように、従来のこのようなパーティー会場または宴会場などの模擬店 で使用する洗浄水としての水の供給は、これに携わる従業員がパーティーまたは 宴会時などの繁忙である状態では、汚れた手や器を別の場所に洗いにいく時間も なく、またそのパーティーまたは宴会などに出席しているお客である出席者に対 して良い印象を与えないことなどから、従業員が移動しなくてもよいようにする 。

【０００５】 またバケツなどに水を溜めている式のものでも、同じ水で何度も洗わなければ ならないため、不衛生であるばかりでなく、バケツの水で洗う場合などは腰をか がめて洗わなければならないため、作業姿勢も悪くなり、何度も行う時などは従 業員に対して苦痛を与えるものであった。 また水を取り替えるにしても、前記したようにバケツを抱えての移動も好まし くないものであり、お客に対してあまり良い印象を与えないばかりでなく、パー ティーまたは宴会最中では、そのような時間もない。 従って、パーティー、宴会時などは従業員が移動することなく、新しい水が供 給でき、汚れた手や器を洗う際は立った状態で洗うようにする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前述の課題を解決するための移動用洗面台に関し、上方部が一部開 口した箱体１の上面部の天板部１ａに洗面ボール４を載置し、洗面ボール４の後 方には吐水口６、洗剤用ノズル７および消毒液用ノズル８を配置させる。 該箱体１内には、塵挨防止のためのキャップなどが設けられた給水タンク１５ および排水タンク１６を設置し、これら給水タンク１５および排水タンク１６間 には、衛生上、上水および下水の取扱いを区別するようにし、間仕切り１８によ り仕切るようにする。

【０００７】 また箱体１の前面側の左側扉２を開閉自在と成し、前記排水タンク１６を出入 可能としている。 同様に、箱体１の後面側の左側扉３を開閉自在と成し、前記給水タンク１５を 出入可能としている。

【０００８】 また給水タンク１５内に水中ポンプ１４を没入させ、該水中ポンプ１４からは ホース１４ｂを通って、吐水口６に連通されている。 該バッテリーなどが内蔵されたコントロールボックス１４ａが箱体１の内側板 部に装着され、水中ポンプ１４を作動しており、箱体１の前面下部に設けられた 操作スイッチ１２により水中ポンプを動作させ、給水ポンプ１５内の水を給水し 、ホース１４ｂを通って、吐水口６に送水するようにする。

【０００９】 また洗面ボール４内には、排水口４ａが設けられ、可撓性を有する排水ホース １７に接続され、排水タンク１６内に挿入され、使用されて汚れた水は、洗面ボ ール４の排水口４ｂおよび排水ホース１７を経由して排水タンク１６内に排水さ れ、溜水される。 さらには箱体１の底面の四角には、キャスターが取り付けられ、移動可能にな っている。

【００１０】 以上のように、給水タンク１５および排水タンク１６を設け、給水タンク１５ より水を吐水口６から吐出できるため、いつでも新鮮な水が使用でき、その場で 排水タンク１６内に汚れた水を溜めておくことができるため、パーティーまたは 宴会が終了した後に排水できる。 また移動式であるため、パーティーまたは宴会などの会場に、事前に持ち込む ことができ、また洗面台形式になっており、立ったまま送水操作できるようにな っているため、使用者も苦痛を感じることはない。

【００１１】

【作 用】

以上のような構成であるため、パーティーまたは宴会などの事前に給水タンク １５内に水を溜めておき、模擬店付近まで移動しておく。 手または使用した器などが汚れた際には、前面下部に設けられた操作スイッチ １２を立ったまま踏むことにより、給水タンク１５内に設けられた水中ポンプ１ ４を動作させ、給水タンク１４内の水が、給水ホース１４ｂを通って吐水口６に 導かれ、吐水口６から水が洗面ボール４に吐出され、汚れた手または器などを洗 うことができる。 さらに、使用して汚れた水は、洗面ボール４内の排水口４ａから排水され、排 水ホース１７を通って、排水タンク１６内に流れるようになる。

【００１２】

【考案の実施例】 次に、本考案の実施例を図１〜図５をもとに以下に説明する。 １は箱体、２は箱体１の前面に設けられ、片開きの扉であり、３は箱体後面に 設けられ、同様に片開きの扉が設けられている。 ４は洗面ボールで、該箱体の天板部１ａ中央部の切り抜き部に嵌挿固定され、 かつボール縁部４ｂで天板部１ａに掛止されている。 また洗面ボール４の水溜部には、排水口４ａが設けられ、汚れた水が排水する ようになっており、可撓性の排水ホース１７を通って排水される。 ５は天板部１ａに固定された水の遮蔽板で、水の散乱を防止するようになって いる。

【００１３】 ６は吐水管を有する吐水口で、洗浄用の水が吐出するようになっている。 ７は液状洗剤を吐出させるための洗剤用ノズルで、７ａは液状洗剤を溜めてお く洗剤用タンク、８は消毒液を吐出させるための消毒液用ノズルであり、図示さ れていないが、洗剤用タンクと同様なタンクを有している。 ９は箱体１に取り付けられた取手、１０はタオルペーパーボックス、１１はダ ストボックスで、それぞれ箱体に取り付けられている。

【００１４】 １２は足で踏むことにより操作可能な操作スイッチで、１３はキャスター、１ ４は水中ポンプ、１４ａは水中ポンプを動作させるためのバッテリーなどが内蔵 されたコントロールボックスで、１４ｂは吐水口６に連通されているホースであ り、前記した操作スイッチ１２により、水中ポンプは給水タンク１５内の水を吸 い上げ吐出口に送り込み吐出口６から水が吐出される。 １６は排水タンクであり、洗面ボール１４ａからの水が排水ホース１７を経由 して、排水タンク１６に流れ込み、タンク内に水を溜めるように成している。 １８は、塵挨防止用の間仕切りで、給水タンク１５と排水タンク１６との間を 仕切るようになっている。

【００１５】 以上のように構成されているため、手や器などを洗浄する際は、操作スイッチ １２を踏むことにより、コントロールボックス１４ａを作動させ、水中ポンプ１ ４が動作する。 従って、給水タンク１５内の水はホース１４ｂを通って、吐水口６に送り込ま れ、吐水され、汚れた手や器などが洗浄できる。 洗浄後の水は、洗面ボール４の下部に位置する排水口４ａから排水され、排水 ホース１７を通って、排水タンク１６内に排水溜水されるようになり、パーティ ーまたは宴会などが終了した後に排水できるようになっている。 また移動式であるため、パーティーまたは宴会などの会場に、事前に持ち込む ことができ、また洗面台形式になっているために、立ったまま操作できるように なっているため、使用者の苦痛を緩和させる。

【００１６】 一実施例について説明したが、本考案では、天板部１ａが箱体１と一体的に記 載されているが、天板部に洗面ボール４を固定した状態で箱体１に載置すること もできる。 また本考案では、本考案のもの単体にキャスター１３が取り付けられているが 、キャスター１３を取り除き、屋台または模擬店などに組み込み設置して使用す ることもある。 この場合、本考案のように足で操作する操作スイッチ以外に、ボタンスイッチ などを使用し、ボタンスイッチを操作することにより、タイマー等を利用して一 定量の吐水を行うようにすることもできる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は叙上のように、給水タンク１５および排水タンク１６が設けられてい るため、給水タンク１５から、水中ポンプ１４で水を吐水口６から吐出できるた め、いつでも新鮮な水が使用でき、使用場所で排水タンク１６内に水を溜めてお くことができるため、パーティーならびに宴会場などの最中に移動することもな く、お客に不快感ならびにホテルなどに悪い印象を与えることもなく、パーティ ーまたは宴会などが終了した後に排水できる。 また移動式であるため、パーティーまたは宴会などの会場に、事前に持ち込む ことができ利便さだけでなく、洗面台形式になっているために、使用者は立った まま水吐出の操作ができるようになっているため、使用者も苦痛を感じることは ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の全体の斜視図である。

【図２】図２は本考案の正面図である。

【図３】図３は本考案の平面図である。

【図４】図４は本考案の平面図のＡ−Ａ断面図である。

【図５】図５は本考案の平面図のＢ−Ｂ断面図である。

【符号の説明】

１ 箱体 １ａ 天板部 ２、３ 扉 ４ 洗面ボール ４ａ 排水口 １７ 可撓性ホース ５ 遮蔽板 ６ 吐水口 ７ 洗剤用ノズル ７ａ 洗剤用タンク ８ 消毒液用ノズル ９ 取手 １０ タオルペーパーボックス １１ ダストボックス １２ 操作スイッチ １３ キャスター １４ 水中ポンプ １４ａ コントロールボックス １４ｂ ホース １５ 給水タンク １６ 排水タンク １７ 排水ホース １８ 間仕切り

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上方部が開口した箱体と、該箱体の上部
   に載置された洗面ボールと、かつ洗面ボールの後方に設
   けられた吐水口、洗剤用ノズルおよび消毒液用ノズル
   と、該箱体内に内蔵された給水タンクおよび排水タンク
   と、前記給水タンクから給水し、該吐水口から吐出する
   手段と、前記洗面ボールから排水タンクに排水する排水
   手段を設けたことを特徴とする移動用洗面台。
2. 【請求項２】 箱体の底面の四角にキャスターを設け、
   移動自在に成したことを特徴とする請求項１の移動用洗
   面台。