JPH0563323U - キャリアバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキー用具等の形状及び大きさの異なる収納
品の収納が効率よくでき、雪道上でも牽引可能なキャリ
アバッグを得る。 【構成】 キャリアバッグ１０を構成する箱体１２の開
口部１４が、箱体１２の平板２４あるいは底板２２が路
面上に接地された状態において、斜め上方に開口してい
る。このため、上方及び側方からキャリアバッグ１０内
へ収納品を収納でき、収納品の形状及び大きさに応じ
て、収納スペースを選択できる。なお、この開口部１４
は、開閉自在なカバー１６で覆われている。また、雪道
Ｓでキャスタ２８が雪中にもぐり込んでも、箱体１２の
平板２４が斜上方向へ延設されているので、平板２４あ
るいは凸面６０がそり板として機能し、雪道Ｓでも牽引
できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スキー用具等が収納でき、特に雪道上での移動が容易なキャリアバ ッグに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図７に示されるように、一般に使用されているキャリアバッグ７０は、合成樹 脂製の底板７２の外周部に、底面が開口したナイロン製の袋体７４が固着され、 この袋体７４がファスナー７６で開閉自在とされている。この底板７２の四隅に は、キャスタ７８が取り付けられており、路面上でキャリアバッグ７０をベルト ８０で牽引できるようになっている。

【０００３】 しかしながら、このようなキャリアバッグ７０では、ファスナー７６を解放し ても、上方からしかスキー用具等の収納品を収納できないため、収納品の形状及 び大きさによっては、効率よく収納品を収納できないことがある。また、雪道等 では、キャスタ７８が雪中に埋まってしまい牽引できない。ここで、キャリアバ ッグ７０を斜めに倒して引きずっていくことも考えられるが、底板７４の外周端 が雪中に突き刺さり、キャリアバッグ７０が倒れ牽引が困難となる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は係る事実を考慮し、スキー用具等の形状及び大きさの異なる収納品の 収納が効率よくでき、雪道上でも牽引可能なキャリアバッグを提供することを目 的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載のキャリアバッグは、略長方状の箱体と、この箱体の側面ある いは底面が水平路面上に接地した状態で斜め上方に開口する開口部と、前記開口 部の縁部に固着され開口部を覆う開閉可能なカバーと、前記側面と前記底面との 角部に配設され底面の前記開口部側端部とで前記箱体を水平路面上で支持するキ ャスタと、を有することを特徴としている。

【０００６】 請求項２に記載のキャリアバッグは、前記箱体の内部を貫通し前記キャスタを 軸支するシャフトと前記頂板の裏面とへ連結されたベルトによって、備品を収納 する袋体を前記箱体内に固定したことを特徴としている。

【０００７】

【作用】

上記構成のキャリアバッグは、その箱体の開口部が箱体の側面あるいは底面が 水平路面上に接地された状態において、上斜め方に開口している。このため、上 方及び側方から収納品がキャリアバッグ内へ収納でき、収納品の形状及び大きさ に応じて、収納スペースを選択できる。

【０００８】 また、箱体は、キャスタと底面の開口部側端部とによって、水平路面上に支持 される。ここで、キャリアバッグを移動する際には、箱体を若干キャスタ側へ傾 かせれば、箱体の底面は路面上から離れ、キャスタによる移動が可能となる。ま た、雪道等でキャスタが雪中にもぐり込んでも、箱体の側板が斜上方向へ延設さ れているので、側板あるいは側面と底面との角部がそり板として機能し、雪道で も牽引できる。

【０００９】 さらに、箱体の内部を貫通するシャフトと頂板の裏面とへ連結されたベルトに よって、袋体が箱体内へ固定できるので、袋体のがたつきが解消できる。

【００１０】

【実施例】

図１に示すように、本発明に係るキャリアバッグ１０は、スキー用具等を収納 する箱体１２と、この箱体１２の開口部１４（図２参照）を覆うカバー１６とで 構成されている。

【００１１】 この箱体１２は、略台形状の一対の側板１８（図３参照）と、この側板１８の 長手方向の両端部に配設された頂板２０及び底板２２、及び側板１８の長手方向 の短辺側に配設された略矩形状の平板２４とが、合成樹脂材で一体成形されてい る。従って、図３及び図４に示すように、箱体１２の開口部１４は、箱体１２の 平板２４あるいは底板２２が水平路面上Ｒに接地された状態において、上斜め方 に開口している。

【００１２】 図１に示すように、この開口部１４の縁部には、シート状のカバー１６が縫合 によってあるいは接着剤等で固着されている。このカバー１６は、防水加工が施 されたナイロン材で、その外周部に設けられたファスナー２６によって、開閉さ れるようになっている。

【００１３】 底板２２、平板２４、及び側板１８の３部材の接合部位には、キャスタ２８が 配設される凹部３０が形成されている。キャスタ２８は、凹部３０を貫通するシ ャフト３２（図２参照）に軸支されている。また、キャスタ２８は、図３に示す ように、箱体１２の底板２２が水平路面上Ｒに接地された時、キャスタ２８の外 周面と底板２２の開口部１４側に設けられた凸部２３とが箱体１２を支持するよ うに配設されている。

【００１４】 頂板２０の上面には、中央部に使用者の指部が挿入可能な大きさの挿入口３４ が開口された把手３６が配設されている。この把手３６には、矩形状の接続板３ ８が一体成形されている。この接続板３８は、頂板２０の上面に固着されたプレ ート４０にピン４２（図３参照）で回動可能に軸支されている。このピン４２に は、図示しない捩じりコイルばねが挿通され、この捩じりコイルばねの一端が接 続板３８に、また他端がプレート４０に当接している。これによって、把手３６ は、頂板２０に対して傾倒可能となっており、また捩じりコイルばねの付勢力に よって、頂板２０へ面接した状態で保持されるようになっている。

【００１５】 一方、図２に示されるように、箱体１２の内部には、ファスナー４３によって 開閉可能な袋体４４が配設されている。この袋体４４の両端部には、ベルト４６ 、４８がそれぞれ取り付けられており、ベルト４６はシャフト３２に連結され、 ベルト４８は頂板２０の裏面に固定されている。これによって、袋体４４ががた 付かずに、箱体１２の内部に保持される。

【００１６】 また、図１に示されるように、平板２４の下部の両端には、凹部５０が形成さ れている。この凹部５０には、リング５２が固定されている。このリング５２に は、ベルト５４が挿通されている。このベルト５４の他端部は、平板２４の上部 に固定された肩ベルト５６とバックル５８で連結されている。これによって、キ ャリアバッグ１０を背負うこともできるようになっている。

【００１７】 また、平板２４の下部で、一対のキャスタ２８の中間部には、凸面６０が設け られている。

【００１８】 ここで、本発明に係るキャリアバッグ１０の機能について説明する。 図３及び図４に示すように、箱体１２の平板２４を路面に接地させ、あるいは 、底板２２を路面に接地させることによって、上方及び側方からキャリアバッグ １０内へ収納品が収納できるので、収納品の形状及び大きさに応じて、収納スペ ースを選択できる。

【００１９】 また、箱体１２は、通常、図３に示されるように、キャスタ２８と底板２２の 凸部２３によって水平路面上Ｒに支持される。ここで、キャリアバッグ１０を移 動する際には、図５に示すように、箱体１２を若干キャスタ２８側へ傾かせれば 、底板２２の凸部２３が路面上Ｒから離れるので、キャスタ２８によって移動可 能となる。また、図６に示すように、雪道Ｓでキャスタ２８が雪中にもぐり込ん でも、箱体１２の平板２４が斜上方向へ延設されているので、平板２４、特に、 凸面６０がそり板として機能し雪面上Ｓでキャリアバッグ１０を滑らせることが できる。

【００２０】 さらに、図２に示すように、キャリアバッグ１０の内部に収納された袋体４４ は、シャフト３２と頂板２０の裏面とへ連結されたベルト４６、４８によって、 箱体１２内へ固定されているので、移動中にがたつくことがない。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係るキャリアバッグは、箱体の平板がそり板と して機能するので、雪面上を滑らせながら移動させることができる。また、上方 及び側方からキャリアバッグ内へ収納品が収納できるので、収納品の形状及び大 きさに応じて、収納スペースを選択できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るキャリアバッグの全体斜視図であ
る。

【図２】本考案に係るキャリアバッグの箱体の内部を示
す正面図である。

【図３】本考案に係るキャリアバッグの底板が路面上に
載置された状態を示した側面図である。

【図４】本考案に係るキャリアバッグの平板が路面上に
載置された状態を示した側面図である。

【図５】本考案に係るキャリアバッグが路面上で移動さ
れている状態を示す側面図である。

【図６】本考案に係るキャリアバッグが雪道で移動され
ている状態を示す側面図である。

【図７】従来のキャリアバッグを示す斜視図である。

【符号の説明】

１２ 箱体 １４ 開口部 １６ カバー ２８ キャスタ ３２ シャフト

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略長方状の箱体と、この箱体の側面ある
   いは底面が水平路面上に接地した状態で斜め上方に開口
   する開口部と、前記開口部の縁部に固着され開口部を覆
   う開閉可能なカバーと、前記側面と前記底面との角部に
   配設され底面の前記開口部側端部とで前記箱体を水平路
   面上で支持するキャスタと、を有することを特徴とする
   キャリアバッグ。
2. 【請求項２】 前記箱体の内部を貫通し前記キャスタを
   軸支するシャフトと前記頂板の裏面とへ連結されたベル
   トによって、備品を収納する袋体を前記箱体内に固定し
   たことを特徴とする請求項１記載のキャリアバッグ。