JPH0563073B2 - - Google Patents

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JPH0563073B2
JPH0563073B2 JP533886A JP533886A JPH0563073B2 JP H0563073 B2 JPH0563073 B2 JP H0563073B2 JP 533886 A JP533886 A JP 533886A JP 533886 A JP533886 A JP 533886A JP H0563073 B2 JPH0563073 B2 JP H0563073B2
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Atsumichi Murakami
Masami Nishida
Atsushi Ito
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPS62164392A publication Critical patent/JPS62164392A/ja
Publication of JPH0563073B2 publication Critical patent/JPH0563073B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、画像信号に対し、連続する画面間
の相関を利用し、ベクトル量子化方式を用いて高
能率符号化を行う、フレーム間適応ベクトル量子
化符号化装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図、第4図は例えば電子通信学会技報
IE84−1“適応形ベクトル量子化方式フレーム間
符号化”に示された従来のフレーム間適応ベクト
ル量子化符号化装置の符号化部及び復号化部の構
成図をそれぞれあらわしている。
第3図において、1は入力映像信号13をA/
D変換するA/D変換器、2はこのA/D変換器
でA/D変換されたラスター形式のデイジタル画
像信号をm画素Xnライン(m、nは整数)ずつ
ブロツク化するラスター/ブロツク走査変換回
路、3はラスター/ブロツク走査変換回路2でブ
ロツク化されたブロツクデータをベクトル量子化
により高能率符号化するベクトル量子符号化器、
5はこのベクトル量子化符号化器からの符号化デ
ータを蓄え、可変長符号化した後、一定の速度で
伝送路に送出する送信データバツフア、4はこの
送信データバツフアに蓄積されたデータ量に応じ
たしきい値で動き検出を行なう動き検出回路、6
は上記ベクトル量子化符号化器3より出力される
符号化データを復号し、ブロツクデータを再生す
るベクトル量子化復号化器、7は少なくとも1フ
レーム分の画像信号を記憶するフレームメモリ、
36はベクトル量子化誤差によつて生じる粒状雑
音を平滑化し、軽減するための空間フイルタ、9
は動き検出回路4で静止領域と判定されたブロツ
クに対して空間フイルタを通らない信号を選択す
るセレクタである。
また、第4図において、10は伝送路より供給
される符号化データを受信し、蓄え、可変長復号
した後、復号動作に応じた速度で符号化データを
出力する受信データバツフア、11は復号再生さ
れたブロツクデータをラスター形式のデータに変
換するブロツク/ラスター走査変換回路、12は
このブロツク/ラスター走査変換回路11出力を
D/A変換するD/A変換器である。
第5図、第6図はそれぞれ、動き検出ベクトル
量子化符号化器及び復号化器の構成を示すブロツ
ク図であり、37はベクトルの平均値及び振幅を
分離する平均値分離正規化回路、38は2つのベ
クトルの距離を算出する歪演算回路、39はこの
歪演算回路38の出力から最小歪を検出してスト
ローブ53を出す最小歪検出回路、40は出力ベ
クトルのコードブツクROM、41はこのコード
ブロツクROM40のアドレスを与えるアドレス
カウンタ、42は上記コードブツクROM40の
アドレスに対応するインデツクスを最小歪検出回
路39の出力が最小歪検出時にラツチするインデ
ツクスラツチである。
第6図において44は正規化された出力ベクト
ルの振幅再生を行なう振幅乗算器、45は振幅再
生された出力ベクトルに平均値加算を行なう平均
値加算器である。
次に動作について説明する。第3図において、
入力画像信号13は画面の左から右へ、かつ上方
から下方へラスター走査されたアナログ信号であ
る。このラスタ形式のアナロゲ信号をA/D変換
器1によりデイジタル信号に変換したのち、ラス
ター/ブロツク走査変換回路2においてラスター
形式のデイジタル信号をm画素Xnライン(m、
nは整数)毎にブロツク化し、さらにブロツク内
の画素サンプルを1次元の配列に並べて入力ベク
トル14を得る。この入力ベクトル14とフレー
ムメモリ7内の同一位置ブロツクに基づく前フレ
ームベクトル23に空間フイルタ36をかけた前
フレームベクトル15との差分信号が減算器によ
つて生成され、フレーム間差分入力ベクトル16
としてベクトル量子化符号化器3に入力される。
フレーム間差分入力ベクトル16に対して、動き
検出回路4では送信データバツフア5の蓄積量に
応じて増減するパラメータ24によつて動き検出
を行ない、有効(動き有り)と判定されたブロツ
クのベクトルのみを符号化し、その結果の符号化
データ17を送信バツフア5に書き込む。
また、ベクトル量子化符号化器3より出力され
る符号化データ17は、ベクトル量子化復号化器
6において符号化の逆処理に従つて復号され、フ
レーム間差分再生ベクトル20が再生される。こ
のフレーム間差分再生ベクトル20は、その後、
フレームメモリ7に蓄積された前フレームベクト
ル23かこの前フレームベクトル23を空間フイ
ルタ36に通した前フレームベクトル15のどち
らかと加算されフレームメモリ7に書きこまれ
る。この前フレームベクトル15,23のどちら
かを加算するかはセレクタ9によつて選ばれる。
動き検出回路4において、フレーム間差分入力ベ
クトル16が有効(動き有り)ブロツクか無効ブ
ロツクかを判定し、その結果を動き検出回路4か
ら有効/無効識別コード18としてセレクタ9に
送る。セレクト9はフレーム間差分入力ベクトル
16が、有効ブロツクであつた場合は空間フイル
タ36を通つた前フレームベクトル15を選び、
無効ブロツクであつた場合は空間フイルタ36を
通らない前フレームベクトル23を選ぶ。
セレクタ9で有効/無効識別コード18により
空間フイルタ36の有無を選択することで、ベク
トル量子化符号化に起因する粒状雑音を平滑化
し、フレーム間ループ内で効果的に収束させる空
間フイルタ36を動き領域のみにかけることを可
能としている。
一方、復号化部を第4図について説明する。伝
送路からの受信データ25は受信データバツフア
10に蓄えられ、復号化速度に合わせて読み出さ
れる。ベクトル量子化復号化器6以降は、第3図
の符号化器の一部と同様のループを形成してお
り、受信した有効/無効識別コード28をセレク
タ9に入れることにより、フレームメモリ7の内
容は第3図の符号化部のフレームメモリ7と同様
になる。フレームメモリ7に書き込まれる復号信
号30は、一方、ブロツク/ラスター走査変換回
路11でラスター形式のデイジタル信号に戻さ
れ、D/A変換器12によりD/A変換されてア
ナログ画像信号32が出力される。
ここでベクトル量子化符号化器3、ベクトル量
子化復号化器6およびその周辺における符号化、
復号化の動作について説明する。第5図はベクト
ル量子化符号化器3内の平均値分離正規化ベクト
ル量子化器の符号化部と動き検出回路4で形成さ
れる動き検出ベクトル量子化符号化器のブロツク
図である。ベクトル量子化符号化器3の前段にお
いてフレーム間減算で求めたフレーム間差分信号
ベクトルε46に対し、平均値分離正規化回路3
7において以下の演算を行い、正規化入力ベクト
49に変換する。
すなわち、ε=〔ε1,ε2,…,εk〕(k=m×
n)のブロツク内平均値をμ、振幅をσとする
と、 μ=1/kkj=1 εj(j=1,2,…,k) σ=〔1/kkj=1 (εj−μ)21/2 σの近似式として、 σ=1/kkj=1 |εj−μ| σ= max jεj− max jεj 等を用いることもできる。
xj=(εj−μ)/σ =〔x1,x2,……,xk〕 として平均値μ47、振幅σ48、正規化入力ベ
クトル49を得る。
得られた平均値μ47および振幅σ48は動き
検出回路43に入力され、送信バツフアからの制
御信号55に応じて変化するしきい値T0、T1
の比較により、有効/無効ブロツク判定、すなわ
ち動き検出処理を行い、ブロツク識別情報ν56
を出力する。ブロツク識別情報ν56は平均値μ
47と振幅σ48、しきい値T0、T1を用いて次
のように定めることができる。
μ<T0かつσ<T1;ν=0(無効ブロツク) μ≧T0またはσ≧T1;ν=1(有効ブロツク) ブロツク識別情報ν56は各ブロツク毎に与え
られν=1(有効ブロツク)の場合のみ以下のベ
クトル量子化処理を行う。
まず、正規化入力ベクトル49の統計的性質
に基づくクラスリング手法等を用いて生成した複
数個の出力ベクトルyi51(i=1,2,…,
N)のセツトをコードブツクROM40に書き込
んでおく。正規化入力ベクトル49が歪演算回
路38に入力された時点でアドレスカウンタ41
をi=1,2,…,Nまで順次カウントアツプし
て、出力ベクトルのコードブツクROM40から
アドレス情報しに対応する出力ベクトルyi 51を
y1,y2,…yNの順に読み出す。次に、正規化入力
ベクトル49と順次読み出されるN個の出力ベ
クトルyi 51との歪d(x,yi)50を歪演算回路
38において順次算出する。歪演算は次式に従つ
て実行される。
d(yi =〔kj=1 (xj−yij21/2 (j=1,2,…,k) または近似式として d(yi )=kj=1 |xj−yiy| d(yi )= max j|xj−yij| を用いることもできる。
最小歪検出回路39では、上記の歪演算によつ
て求められたN個の歪のうちの最小歪を検出し、
インデツクスラツチ42に最小歪を与える出力ベ
クトルyi51のアドレス情報をストローブ53に
よつてラツチさせる。その結果インデツクスラツ
チ42は出力ベクトルインデツクスi54を発す
る。
上記の過程で得られたブロツク内平均値μ4
7、振幅σ48、ブロツク識別情報ν56、出力
ベクトルインデツクスi54がまとめてベクトル
量子化符号化情報としての符号化データ17とし
て送信デタバツフア5に伝送され、受信側に送ら
れる。このときブロツク識別情報ν56が、無効
を示すならば、これ以外の情報は送らない。
次に第6図のベクトル量子化復号化器6内平均
値分離正規化ベクトル量子化器信号化部について
説明する。受信データバツフア10からのベクト
ル量子化符号化情報のうち、まずブロツク識別情
報ν56が有効を示すとき、出力ベクトルインデ
ツクi54がインデツクスラツチ42に取り込ま
れる。そして、ベクトル量子化符号化器3内のコ
ードブツクROM40と同一の内容が書き込まれ
ているコードブツクROM40において上記イン
デツクスi54が指示するアドレスの出力ベクト
ルyi58を読み出す。この出力ベクトルyi58に
対し、振幅乗算器44において受信データバツフ
ア10からの振幅σ48を乗じ、平均値加算器4
5において同じく信号データバツフア10からの
平均値μ47を加えることにより、フレーム間差
分再生ベクトルε^59を得る。すなわち、次の処
理を行なう。
ε^=〔ε1,ε2,εk〕 εj=σ・yij+μ(j=1,2,…,k) このときν56が無効ならば、μ=0、σ=0
として、ε^を復号再生する。
ε^=〔0,0,……,〕 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来のフレーム間適応ベクトル量子化装置は以
上のように構成されているので、フレーム間差分
をとるための前フレーム信号には常に空間フイル
タがかかつている。そのため、強いエツヂが含ま
れるブロツクは空間フイルタによつて信号が平滑
化され、完全に静止していても、減算器出力が零
とならず動き検出のしきい値が低い時には有効
(動き有り)ブロツクと判定されることがあつた。
その結果、再生画像は、静止しているエツヂ部分
が静止せず、再度ベクトル量子化が行われるとい
う問題があつた。
この発明は、上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、動き領域では空間フイルタ
による十分な粒状雑音平滑化能力を保ちながら、
静止領域では、不必要な有効ブロツクの発生を抑
止し、粒状雑音を軽減するとともに符号化情報発
生量を減少させるフレーム間適応ベクトル量子化
装置を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係るフレーム間適応ベクトル量子化
装置は、空間フイルタの平滑化特性を、送信デー
タバツフア内のデータ量で変化するパラメータを
用いてフレーム周期で制御したものである。
さらに、ダイナミツク多段ベクトル量子化符号
化装置に適用する場合に、ダイナミツク出力ベク
トルインデツクスによつて空間フイルタの平滑化
特性をブロツク毎に制御させたものである。
〔作用〕
この発明における適応空間フイルタは、次のよ
うに動作する。画面内の動きが少ない場合、動き
検出のしきい値は下がつているが、空間フイルタ
の平滑化特性も弱くなり、静止領域は有効になら
ない。動きが多い場合、フイルタの平滑化特性は
強くなり、符号化に起因する粒状雑音は平滑化さ
れ軽減される一方、静止領域のエツヂは平滑化さ
れるが、動き検出のしきい値が上がるので、静止
領域は有効にはならない。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明す
る。第1図は符号化部であり、1はA/D変換
器、2はラスター/ブロツク走査変換回路、3は
ベクトル量子化符号化器、4は動き検出回路、5
は送信データバツフア、6はベクトル量子化復号
化器、7はフレームメモリ、8は送信データバツ
フアの情報量を制御パラメータとする適応空間フ
イルタ、9は有効/無効ブロツク識別コード18
によつて切替わるセレクタである。第2図は、復
号化部であり、10は受信データバツフア、11
はブロツク/ラスター走査変換回路、12はD/
A変換器である。第7図は適応空間フイルタ説明
のための画素配置図である。
次に動作について説明する。
第1図の符号化部において、入力画像信号13
はラスタ形式のままA/D変換器1でデイジタル
化された後、ラスター/ブロツク走査変換回路2
においてm画素Xnライン(m、nは整数)毎に
ブロツク化し、さらにブロツク内の画素サンプル
を1次元の配列に並べてベクトルデータ14を得
る。前記ベクトルデータ14は減算器によりフレ
ームメモリ7内の同一位置ブロツクに基づく前フ
レームベクトル23に、適応空間フイルタ8をか
けた前フレームベクトル15を減算されて、フレ
ーム間差分入力ベクトル16を得る。ここで適応
空間フイルタ8は、その平滑化特性を、動き検出
回路4のしきい値制御と同様、送信データバツフ
ア5内のデータ量に応じたパラメータ24でフレ
ーム毎に制御され、また上記パラメータ24は制
御信号として受信側に送られる。フレーム間差分
入力ベクトル16はベクトル量子化符号化器3で
符号化され、動き検出回路4では、送信データバ
ツフア5内のデータ量に応じたパラメータ24に
よつて変化するしきい値で動き検出を行なう。こ
の動き検出の結果、有効と判定されたフレーム間
差分入力ベクトル16を符号化した符号化データ
17は送信データバツフア5に書き込まれ、また
一方、ベクトル量子化復号化器6でフレーム間差
分再生ベクトル20に復号された後、セレクタ9
で選択された適応空間フイルタ8を通つた前フレ
ームベクトル15と加算され、フレームメモリ7
に復号化信号22として書き込まれる。上記判定
において無効と判定された場合は、符号化データ
17は送信デタバツフア5に書き込まれず、ベク
トル量子化復号化器6からは零ベクトルが出力さ
れ、セレクタ9では適応空間フイルタ8を通らな
い前フレームベクトル23が選択される。つま
り、無効ブロツクに対するフレームメモリ7の内
容は更新されないことになる。セレクタ9での有
効/無効ブロツクの判定により、フイルタの有無
を選ぶかわりに、フレームメモリの書き込み制御
で更新/非更新を切替えても良いことは言うまで
もない。
次に復号化部を第2図について説明する。伝送
路からの受信データ25は受信データバツフア1
0に 蓄えられ、復号化速度に合わせて読み出される。
適応空間フイルタ8は、伝送されて来たフイルタ
制御信号34によつて1ブレーム毎に平滑化特性
を変える。また、同じく受信した有効/無効識別
コード28でブロツク毎にセレクタ9を制御す
る。ベクトル量子化復号化器6以降は符号化部と
共通のループを形成しており、フレームメモリ7
の内容は符号化部と復号化部で一致している。フ
レームメモリ7に書き込まれる復号信号30は一
方ブロツク/ライター走査変換回路11でラスタ
形式に変換された後、D/A変換器12よりアナ
ログ画像信号32として出力される。
適応空間フイルタ特性の例としては、第7図の
画素配置に対して次のような特性があげられる。
Xの画素位置のフイルタ出力をX′として、 X′=αX+(1−α)/4(A+B+C+D) α:制御パラメータ(0<α≦1) αは送信バツフアデータ量が少ない時に最大値
1となり、ブツフアデータ量が多い時に小さい値
をとるようにする。
すなわち、画面内の動きが少なく、符号化情報
量が少ない時は動き検出しきい値が下がると共に
適応空間フイルタ8の平滑化が弱くなり、適応空
間フイルタ8を通つた前フレームベクトル15は
前フレームベクトル23に近いものとなる。その
ため入力画像の静止領域に関してはフレーム間差
分入力ベクトル16が非常に小さくなり有効/無
効ブロツク識別では無効と判定される。この時、
動いている部分があれば、動き検出しきい値は低
いので有効と判定されて符号化される。適応空間
フイルタ8の平滑化は弱いので、符号化ブロツク
のベクトル量子化雑音の除去効果は少ないが、動
きが少ない場合はフレーム間差分信号のパワーは
小さく発生するベクトル量子化雑音の発生も少な
いので問題ない。
一方、画面内の動きが多く、符号化情報量が多
い場合は適応空間フイルタ8の平滑化が強くなり
前フレームベクトル15はフレームメモリの出力
が平滑化されたものとなる。静止領域では強いエ
ツヂの部分が平滑化されるため、フレーム間差分
入力信号16にエツヂ部分が出て来るが、動き検
出しきい値が上がつているため、静止領域のエツ
ヂは有効にならず、符号化はされない。大きく動
いている部分は動き検出部で有効となり符号化さ
れるが、適応空間フイルタ8の平滑化特性が強く
なつているのでベクトル量子化雑音が除去され
る。
本発明をダイナミツク多段ベクトル量子化装置
に適用した場合の実施例を第8図について説明す
る。ラスター形式の入力画像信号13はA/D変
換器1でA/D変換されたのちラスター/ブロツ
ク走査変換回路2でブロツキング及びベクトル化
され、入力ベクトル14を形成する。ダイナミツ
クベクトル量子化符号化器60は、入力ベクトル
14と前フレームベクトル23を比較し、ダイナ
ミツク出力ベクトルインデツクス66を出力す
る。ダイナミツクベクトル量子化符号化器61で
はダイナミツクベクトル量子化信号63を出力す
る。減算器では、ダイナミツクベクトル量子化信
号63に本発明による適応空間フイルタ8をかけ
た信号64が入力ベクトル14から減算され、そ
の残差信号を次段ベクトル量子化する。この残差
信号は、動き検出、ベクトル量子化符号化および
復号化された後、有効ブロツクの場合、セレクタ
9で選択された空間フイルタ8を通つたダイナミ
ツクベクトル量子化信号64を加算される。無効
ブロツクの場合は、ベクトル量子化復号器6から
の零ベクトルとセレクタ9で選択されたダイナミ
ツクベクトル量子化信号65が加算される。こう
して復号された復号信号22はフレームメモリ7
に書き込まれる。
ダイナミツク多段ベクトル量子化符号化装置に
おける適応空間フイルタ8の制御信号としては、
送信データバツフア5容量によるパラメータ24
の他にダイナミツク出力ベクトルインデツクス6
6を用いるのが有効である。ダイナミツク出力ベ
クトルインデツクス66と適応空間フイルタ8の
平滑化特性との関係は、次のように定める。入力
ブロツク位置を所定画素だけ変位した位置のフレ
ームメモリの内容を出力ベクトルとしているイン
デツクスの場合は、その変位量が大きいほどフイ
ルタの平滑化を強め、変位が0の時はフイルタの
平滑化がされなくなるような特性とし、固定ベク
トルを出力ベクトルとするインデツクスに対して
は、強い平滑化を行なう等、そのダイナミツク出
力ベクトルインデツクスの選ばれる状況に適した
空間フイルタ平滑化特性を設定しておく。ダイナ
ミツク出力ベクトルインデツクスが、変位0のフ
レームメモリ出力を選択する場合は、静止領域の
ブロツクである可能性が高く、その時は空間フイ
ルタをかけなければ無効ブロツクとすることがで
きる。小さな変位をさせた位置のフレームメモリ
出力を出力ベクトルとインデツクスの場合は入力
信号とダイナミツクベクトル量子化(以下、
DVQと略す)信号との残差信号のパワーは小さ
い場合が多いので、符号化されても量子化雑音は
少なく、また、動き検出しきい値によつては無効
にもなりうることから、空間フイルタは弱い平滑
化を行なうことが望ましい。入力ブロツクに対し
比較的大きい変位をさせた位置のフレームメモリ
出力を出力ベクトルとする場合は、より平滑化を
強めた空間フイルタ特性とし、量子化雑音を平滑
化したDVQ信号との残差を符号化することによ
り、量子化雑音の蓄積を防ぐことができる。
ダイナミツク多段ベクトル量子化については文
献〔1〕に詳しいので、詳細は省略する。
〔参考文献〕
〔1〕 村上、伊藤、浅井:“画像のダイナミツ
ク多段ベクトル量子化”、信学論(B)、J68−B、
1、pp、69−76(1985) 〔発明の効果〕 以上のように、この発明によれば、フレーム間
適応ベクトル量子化符号化装置の適応空間フイル
タの平滑化特性を適応制御することにより、わず
かなバードウエアの増加で、動き領域では十分な
雑音平滑化効果を発揮し、静止領域では不必要な
符号化データの発生をなくし、雑音の蓄積の無い
良好な画像を効率良く伝送することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるフレーム間
適応ベクトル量子化符号化装置の符号化部のブロ
ツク図、第2図は同じく復号化部のブロツク図、
第3図は従来のフレーム間適応ベクトル量子化符
号化装置の府号化部のブロツク図、第4図は同じ
く復号化部のブロツク図、第5図は平均値分離正
規化ベクトル量子符号化器の符号化部と動き検出
回路で形成される動き検出ベクトル量子化符号化
器のブロツク図、第6図はベクトル量子化復号化
器内の平均分離正規化ベクトル量子化器復号化部
のブロツク図、第7図は、本発明による適応空間
フイルタの説明のための画素配置図、第8図は、
この発明の一実施例によるダイナミツク多段ベク
トル量子化符号化装置の符号化部ブロツク図であ
る。 図中、1はA/D変換器、2はラスター/ブロ
ツク走査変換回路、3はベクトル量子化符号化
器、4は動き検出回路、5は送信データバツフ
ア、6はベクトル量子化復号化回路、7はフレー
ムメモリ、8は適応空間フイルタ、9はセレク
タ、10は受信データバツフア、11はブロツ
ク/ラスター走査変換回路、12はD/A変換
器、13は入力画像信号、14は入力ベクトル、
15は空間フイルタを通つた前フレームベクト
ル、16はフレーム間差分入力ベクトル、17は
ベクトル量子化符号化データ、18は動き検出有
効/無効識別コード、19は送信データ、20は
ベクトル量子化復号化されたフレーム間差分再生
ベクトル、21はセレクタで選択された前フレー
ムベクトル、22は復号信号、23は復号された
前フレームベクトル、24は送信データバツフア
容量によるパラメータ、25は受信データ、26
はベクトル量子化符号化データ、27はベクトル
量子化復号化されたフレーム間差分ベクトル、2
8は伝送された動き検出有効/無効識別コード、
29はセレクタで選択された前フレームベクト
ル、30は復号信号、31はラスター形式のデイ
ジタル復号信号、32はアナログ画像信号、33
は復号された前フレームベクトル、34は伝送さ
れたフイルタ制御信号、35は空間フイルタを通
つた前フレームベクトル、36は空間フイルタ、
37は平均値分離正規化回路、38は歪演算回
路、39は最小歪検出回路、40はコードブツク
ROM、41はアドレスカウンタ、42はインデ
ツクスラツチ、43は動き検出回路、44は振幅
乗算器、45は平均値加算器、46はフレーム間
差分入力ベクトル、47は平均値、48は振幅
値、49は平均値分離正規化入力ベクトル、50
は歪演算結果の歪、51はコードブツク出力ベク
トル、52はコードブツクROMアドレス、53
はインデツクスストローブ、54は最小歪を与え
る出力ベクトルインデツクス、55は動き検出し
きい値制御信号、56は動き検出ブロツク識別情
報、57はベクトル量子化符号化インデツクス、
58は復号平均値分離正規化出力ベクトル、59
は復号フレーム間差分再生ベクトル、60はダイ
ナミツクベクトル量子化符号器、61はダイナミ
ツクベクトル量子化復号化器、63はダイナミツ
クベクトル量子化信号、64は空間フイルタを通
つたダイナミツクベクトル量子化信号、65はセ
レクタで選択されたダイナミツクベクトル量子化
信号、66はダイナミツク出力ベクトルインデツ
クスである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 画像信号を少くとも1フレーム分記憶するフ
    レームメモリと、入力信号系列をK個(Kは正の
    整数)毎まとめてブロツク化した画像信号系列が
    入力されたとき、少くとも1フレーム以上前の画
    面で同一位置のブロツクを上記フレームメモリか
    ら1画素サンプルずつ読み出し、入力画素サンプ
    ルとこのサンプルに対しフレームメモリの二次元
    配列において周辺に位置する複数個の周辺画素サ
    ンプルを用いて、後記情報発生量制御信号によつ
    て上記入力画素サンプルに対する係数と上記周辺
    画素サンプルに対する係数を制御しながら荷重加
    算を行う、可変の平滑化特性を備える適応空間フ
    イルタと、このフイルタを通して得た予測信号系
    列を入力信号系列から減算することによりフレー
    ム間差分信号系列を算出する減算器と、上記フレ
    ーム間差分信号系列のブロツク内平均値を求め平
    均値分離した後、ブロツク内振幅で正規化するこ
    とで正規化ベクトルを得る平均値分離正規化回路
    と、上記正規化ベクトルを入力ベクトルとしてあ
    らかじめ入力ベクトルの確率密度に基づいて入力
    ベクトルとの歪の総和が最小になるよう生成され
    た出力ベクトルのセツトを記憶した出力ベクトル
    のコードテーブルから入力ベクトルに対し最小歪
    となる出力ベクトルを探索し、そのアドレスを出
    力ベクトルインデツクスとして求めると共に、上
    記予測差分信号のブロツクから分離した平均値と
    振幅に対し、所定の後記情報発生量制御信号に応
    じて変わるしきい値と比較することにより、上記
    予測差分信号のブロツクを有効/無効ブロツクと
    して識別し、識別コードと有効の場合の前記平均
    値、振幅、出力ベクトルインデツクスを出力する
    動き検出ベクトル量子化符号化器と、上記動き検
    出ベクトル量子化符号化器の出力を受けて上記動
    き検出ベクトル量子化符号化器内の出力ベクトル
    コードテーブルと同一の内容を有する出力ベクト
    ルコードテーブルから出力ベクトルインデツクス
    に対応する出力ベクトルを読み出し、振幅再生平
    均値加算をして再生予測差分信号のブロツクを得
    ると共に識別コードが有効でない場合、前記再生
    予測差分信号のブロツク内の振幅値を全て零とし
    て出力するベクトル量子化符号化器とこのベクト
    ル量子化復号化器の出力である再生予測差分信号
    に識別コードが有効の場合は上記適応空間フイル
    タの出力を、また識別コードが無効の場合は上記
    適応空間フイルタ入力である予測信号を加えて上
    記フレームメモリにより少なくとも1フレーム周
    期分遅延させることにより過去の画像信号として
    用いるための再生画像信号を算出する加算器と上
    記有効/無効ブロツク識別コードと上記平均値、
    振幅、出力ベクトルインデツクスを可変長符号化
    し符号化データを得、この符号化データを一定の
    速度で送出するとともに、一定期間内の上記符号
    化データ量または上記有効ブロツク発生量に基づ
    いて上記しきい値を制御し、かつ上記適応空間フ
    イルタにおける上記入力サンプルに対する係数と
    上記周辺サンプルに対する係数を変えることによ
    り上記適応空間フイルタの平滑化特性を切換制御
    するための情報発生量制御信号を出力する送信デ
    ータバツフアを備えたことを特徴とするフレーム
    間適応ベクトル量子化符号化装置。 2 上記フレームメモリの中の入力ブロツク位置
    を所定画素だけ変位した位置の画像信号系列のブ
    ロツクからなる複数個の出力ベクトルと、上記入
    力ブロツクの静的な統計的性質に基づきあらかじ
    め生成された複数個の出力ベクトルと、上記入力
    ブロツクの長周期的な統計的性質に基づき動的に
    生成される出力ベクトルをダイナミツク出力ベク
    トルのセツトとして用いて、上記入力ブロツクを
    入力ベクトルとして最小歪となるダイナミツク出
    力ベクトルのインデツクスに符号化し、かつこの
    インデツクスおよび最小歪となるダイナミツク出
    力ベクトルを上記適応空間フイルタに出力するダ
    イナミツクベクトル量子化器を上記フレームメモ
    リ出力段に備え、上記ダイナミツク出力ベクトル
    インデツクスと上記送信データバツフアから出力
    される上記情報発生量制御信号によつて上記適応
    空間フイルタの係数すなわち平滑化特性を制御す
    る手段を備えたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のフレーム間適応ベクトル量子化符号
    化装置。
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