JPH0562557B2 - - Google Patents

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JPH0562557B2
JPH0562557B2 JP61285262A JP28526286A JPH0562557B2 JP H0562557 B2 JPH0562557 B2 JP H0562557B2 JP 61285262 A JP61285262 A JP 61285262A JP 28526286 A JP28526286 A JP 28526286A JP H0562557 B2 JPH0562557 B2 JP H0562557B2
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JP
Japan
Prior art keywords
scissors
synthetic resin
blade material
scissor blade
hole
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61285262A
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English (en)
Other versions
JPS62266091A (ja
Inventor
Masato Nasu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUKEN KOGYO KK
Original Assignee
NITSUKEN KOGYO KK
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Publication date
Application filed by NITSUKEN KOGYO KK filed Critical NITSUKEN KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プレス機によつて、打抜かれたステ
ンレス鋼板製等の刃材と、この刃材が埋込まれる
合成樹脂とからなる洋バサミに関する。
(従来の技術) 従来実用化されている洋バサミは鋳造又は鍛造
による全金属製のものが一般的であり、金属特有
のしなりをもつことから切れ味がよい利点はある
が、製造コストが高く、またその製品は重量が増
えて取扱いにくいという欠点がある。
これに対して刃縁だけを金属製とした合成樹脂
性の洋バサミは既に提案されているが、(例えば
特公昭56年4372号)、合成樹脂にはそ成形時にお
ける収縮作用というものがあり、これが紙等の切
裁に実際に必要な刃部の適度なしなりを無くして
しまうや、あるいは刃材が合成樹脂から剥離し易
いという欠点となつている。
(考案が解決すべき問題点) これに対処するためには、合成樹脂が収縮しな
いように特別の充填剤を必要とするが、あるいは
合成樹脂の収縮を計算算に入れた特別な製造方法
(例えば刃材に所定深さの凹所を設ける)をとら
ざるを得ず、製造工程が一層複雑となつて経済性
を考慮すると実際上量産する段階にまでは未だ至
つていないのが実状である。
(問題点を解決する手段) 本発明は以上のような実状に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、製造工程が非常
に簡単でしかも所望の切れ味を有する合成樹脂製
洋バサミを提案するものであり、その手段は、 所定厚さの鋼板製のはさみ刃材と、このはさみ
刃材が埋め込まれる合成樹脂部分とからなり、 前記はさみ刃材には、合成樹脂部分を係止する
ための係止穴を1箇所以上有してなり、 前記各係止穴の内部には、大きなクリアランス
を一部に有する異形ボンチにより前記はさみ刃材
に前記係止穴を穿穴した際に生じるばりを前記係
止穴内に折り返してなるかえりであつて、はさみ
の支点孔から離れた位置にて前記合成樹脂部分に
形成された凸部を係止する合成樹脂の抜け止めの
ためのかえりと、はさみの支点孔に近い位置に設
けられた合成樹脂部分の収縮に伴う前記凸部の支
点孔方向への移動を吸収する空所とを有している
ことを特徴とする洋バサミである。
(実施例) 以下に図面を参照して本発明について説明する
と、第1図には本発明に係る洋バサミ10が示さ
れている。この洋バサミ10はステンレス鋼板等
の鋼板により形成した刃部20と、この刃部を埋
設して保持するABS樹脂等の合成樹脂製のハサ
ミ基部30及びこれと一体的な把持部40とから
なつている。
刃部20は、ハサミ基部30内に一体的に埋設
される以前には次のような加工が順次施こされて
形成されている。すなわち、まず所定厚さのステ
ンレス鋼板を大抜きして刃部20の外形を形成
し、鋏刃材21とする(第2図参照)。なお、こ
の鋏刃材21においては、刃先部とは反対側に、
洋バサミ10の基部30及び把持部40内に埋設
される鋏刃材端部22が延出形成してある。
次に、この鋏刃材21をプレス機の打抜き加工
により、円形の支点孔23及びこの支点孔23よ
り刃先側に本実施例では合成樹脂を係止する2箇
所の長方形の係止穴24,24を形成する。支点
孔23は、洋バサミ10の支点となるピン11を
最後に取付けるためのもので、通常のプレス加工
により穿穴される。一方、各係止穴24は、本実
施例では長方形状のダイスと、このダイスに対応
する普通クリアランス(材料厚さの5〜10%程
度)のポンチの一部を小さくして大きいクリアラ
ンスをも有する異形ポンチにより穿穴される。従
つて、本実施例による各係止穴24においては、
第3図に示したように、支点孔23側においては
かえりのないきれいな穴となつているが、刃先側
(図示右方)裏面においては、穿穴した際に生じ
るばりからなる抜け止めのかえり25,25が出
た状態となつている。次いで、鋏刃材21をロー
ラがけして、プレス抜き時の抜きひずみをとつて
平面化する。ところで、このローラがけによる平
面化時においては、第3図にて示した各かえり2
5が係止穴24内に埋設する(第4図及び第5図
参照)。これにより各係止穴24は、平たんな空
所24aと、この空所24aよりわずかに小さく
かつかえり25による突起25aがある小空所2
4bとに分けられている。
この穴あけ加工の後は、鋏刃材21の基端部2
2側(支点孔23の図示左方)に目下加工を施
す。これは洋バサミ1として組立てたとき、鋏刃
材21に所望のそり(しなり)を施すためのもの
で、ハサミを構成する一対の鋏刃材21のうちの
一方に上述したかえり25とは反対側へプレス機
により凸部を形成するものである(第6図参照)。
この目下加工後は、プレス機によりひねり加工
を行ない、次いで熱処理加工を施す。両者は刃物
として必要な処理で通常行なわれるものである
が、特にひねり加工ははハサミとして使用したと
き刃先のみが常に合うようにするためのものであ
る。
次に、この鋏刃材21の表面加工を行なう。鋏
刃材21の表面とは、ハサミとしたとき、互いに
する合う面を指し、この実施例では、かえり25
が出るのと反対の面を言う。ところで、この表面
加工は、見栄えをよくするためのものであるか
ら、バフによる研摩、電解研摩、と石による研
摩、メツキ加工等種々な方法が採られる。
最後にこの鋏刃材21に対して刃付加工を行な
つて、次のプラスチツク成形機に入れる。なお、
上述した鋏刃材21のひねり加工は、ハサミとし
ての作用をすればよいのだから、研削によりしな
りを出してひねり加工に代えてもよい。
次に、上述した鋏刃材21をプラスチツク成形
機により基部30、把持部40とともに一体にイ
ンサート形成する工程について説明する。
第7図は刃材21がインサート成形する一対の
射出成形の用金型を示し、その一方の金型51の
刃部成形面52の大部分は鋏刃材21と密着しか
つ鋏刃材21の湾曲に沿う緩やかな円弧状に形成
するとともに、この刃部成形面52に前記係止長
孔24の空所24aにのみ嵌合する位置決めピン
53,53を突設してある。
このようにした金型51に、鋏刃材21の係止
穴24を構成している空所24aにのみピン53
を差し込んで鋏刃材21を装着し、合成樹脂を射
出することにより、洋バサミ10の一方を一体に
インサート成形する。
このとき、射出された合成樹脂は、第7図、第
8図に示すように、係止穴24の突起25aの下
側にできた小空所24b内に流入して凸部61を
形成する。一方、小空所24bと隣接する空所2
4aには、金型51の位置決めピン53が嵌合さ
れているので、合成樹脂が流入することがなく、
金型から取り出した際際に空間を形成することと
なる(第9図参照) また、合成樹脂は金型51から取り出した後も
多少収縮し、鋏刃材21に対して僅かであるが相
対移動する。しかし小空所24b内に流入した合
成樹脂の凸部61の隣には、空所24aがあるの
で、凸部61が空所24a側へ移動することがで
き、この移動によつて合成樹脂の相対移動が吸収
される。
従つて従来のように、合成樹脂の収緒によつて
生じる相対移動が、合成樹脂と平行に接している
鋏刃材21を湾曲させて鋏刃材21の適度なしな
りをなくしてしまうことがなくなる。
また、空所24a内においてはかえり25が埋
設しているため、これが小空所24b内に流入し
た合成樹脂係止部分の抜け止めの役割を果す。ま
た、鋏刃材21の基端部22が洋バサミ10の基
部30及び把持部40内に埋設されるため、鋏刃
材21は基部30及び把持部40に確実に保持さ
れることとなり、金属製の鋏刃材21と、合成樹
脂製の基部30及び把持部40とが互いに剥離す
るようなことはない。
なお、上述のような合成樹脂が収縮する場合に
備えて、係止穴24を形成するに際してはかえり
25が刃先側にできるようにした方がよいことは
勿論である。
このように、鋏刃材21を合成樹脂製の基部3
0及び把持部40と一体的に形成した後は、各支
点孔23にベツト又はピン11等を通じて枢着す
ることにより洋バサミ10として組立てればよ
い。
(発明の効果) 以上のように本発明は係る洋バサミは、要する
に空所と抜け止めによつて収縮を吸収し、合成樹
脂部分と鋏刃材とをうまく一体化したところに特
徴がある。そして、製造工程が非常に簡単でしか
も合成樹脂に収縮があつも所望の切れ味を保持す
る洋バサミを提供できることは勿論、次のような
利点がある。
その第一点は、合成樹脂の収縮は係止穴の空所
によつて吸収されるため、鋏刃材の強度を合成樹
脂の収縮力に抗する程強くする必要が全くなく、
鋏刃材21そのものはうすいものでも十分であ
り、従つて洋バサミ自体の重量の軽減に役立つ。
第二点は、鋏刃材の射出成形機に対する位置決
めは、係止穴の空所側を利用すればよく、鋏刃材
に位置決めピン用の穴をわざわざ設ける必要はな
い。従つて、鋏刃材の強度はそのまま保持される
ことは勿論、位置決めピン用の穿孔工程は不要と
なる。
なお、上記実施例中、特に第1図においては、
鋏刃材の先端が合成樹脂材料中に埋設しているも
のについて例示したが、このようにした場合は幼
児等に未熟者が使用する場合に安全ではあるが、
特に細かい所の切断を要する用バサミが必要な場
合には鋏刃材の先端が合成樹脂から突出し得るよ
うに金型を変えて実施してもよい。
又、空所の大きさや形状、抜け止めの大きさや
形状はハサミ弐大きさや用途に応じて適宜のもの
にすればよい。
以上詳述したとおり、本発明に係る洋ハサミは
製造工程が非常に簡単でしかも所望の切れ味を有
し、刃部の部分の強度はさ程要求されないので、
より軽量化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる洋バサミの斜視図、第
2図は鋼板を大抜きして形成した鋏刃材の底面
図、第3図は第2図の鋏刃材に穴あけ加工をした
後の鋏刃材の底面図、第4図は第3図の鋏刃材を
ローラがけした後の刃材の底面図、第5図は第4
図の−線に沿つてみた鋏刃材の拡大縦断面
図、第6図は目下加工後の刃材の縦断面図で第4
図の−線の部分に対応している。また、第7
図は射出成形金型の縦断面図、第8図は第7図の
係止穴部分を表す部分拡大縦断面図、第9図は洋
バサミの一方を金型から取り出した後における係
止穴部分を表す部分拡大縦断面図である。 符号の説明、10…洋バサミ、11…ピン(リ
ベツト)、21…鋏刃材、24…係止穴、25…
かえり、51…金型、53…位置決めピン、61
…凸部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定厚さの鋼板製のはさみ刃材と、このはさ
    み刃材が埋め込まれる合成樹脂部分とからなり、 前記はさみ刃材には、合成樹脂部分を係止する
    ための係止穴を1箇所以上有してなり、 前記各係止穴の内部には、大きなクリアランス
    を一部に有する異形ボンチにより前記はさみ刃材
    に前記係止穴を穿穴した際に生じるばりを前記係
    止穴内に折り返してなるかえりであつて、はさみ
    の支点孔から離れた位置にて前記合成樹脂部分に
    形成された凸部を係止する合成樹脂の抜け止めの
    ためのかえりと、はさみの支点孔に近い位置に設
    けられた合成樹脂部分の収縮に伴う前記凸部の支
    点孔方向への移動を吸収する空所とを有している
    ことを特徴とする洋バサミ。
JP28526286A 1986-11-29 1986-11-29 洋バサミ Granted JPS62266091A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28526286A JPS62266091A (ja) 1986-11-29 1986-11-29 洋バサミ

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JP28526286A JPS62266091A (ja) 1986-11-29 1986-11-29 洋バサミ

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JPS62266091A JPS62266091A (ja) 1987-11-18
JPH0562557B2 true JPH0562557B2 (ja) 1993-09-08

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JP28526286A Granted JPS62266091A (ja) 1986-11-29 1986-11-29 洋バサミ

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3453651A (en) * 1966-10-19 1969-07-01 Wiss & Sons Co J Blade-type cutting implements and method of manufacture
JPS564372A (en) * 1979-06-26 1981-01-17 Nec Corp Connecting method of metal body

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3453651A (en) * 1966-10-19 1969-07-01 Wiss & Sons Co J Blade-type cutting implements and method of manufacture
JPS564372A (en) * 1979-06-26 1981-01-17 Nec Corp Connecting method of metal body

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JPS62266091A (ja) 1987-11-18

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