JPH0562490U - インナーバッグ - Google Patents

インナーバッグ

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JPH0562490U
JPH0562490U JP335892U JP335892U JPH0562490U JP H0562490 U JPH0562490 U JP H0562490U JP 335892 U JP335892 U JP 335892U JP 335892 U JP335892 U JP 335892U JP H0562490 U JPH0562490 U JP H0562490U
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JP
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bag
shaped body
granules
powder
exhaust
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Application number
JP335892U
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English (en)
Inventor
道春 鈴木
Original Assignee
小川テント株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉粒体の積込時に集塵装置を用いなくとも粉
粒体の飛散を防止できるインナーバッグを提供する。 【構成】 インナーバッグ10は袋状体12と袋状体12をコ
ンテナ容器の内壁面に結合して展張するための結合部14
a 〜14j と粉粒体の積込時に粉粒体を空気の流れにより
搬送して袋状体12内部へ導入するための流路16a を形成
する導入部16と粉粒体の積込時に粉粒体とともに袋状体
12内部へ導入された空気を袋状体12外部へ排出するため
のフィルタ12a 〜12d とを備える。袋状体12の一部をフ
ィルタ12a〜12d により構成し及び残りの部分をインナ
ーバッグの形成で一般に用いる材料12e 〜12j により構
成する。フィルタ12a 〜12d は例えば化学繊維布やフェ
ルト布であり空気を透過するが粉粒体を透過しないの
で、目的を達成できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はインナーバッグ、特に粉粒体を空気により搬送してインナーバッグ 内部へ積み込む場合に用いて好適なインナーバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンテナ容器を用いた荷物の輸送では、一般に、インナーバッグを使用する。 そしてインナーバッグをコンテナ容器の荷物収納空間に展張し、荷物をこのイン ナーバッグ内部に積み込んで輸送する。インナーバッグを使用することにより、 例えば、荷物を結露から守ったり荷物がコンテナ容器を汚すのを防止したり或は 荷物に異物が混入するのを防止したりする。
【0003】 従来より種々の構造のインナーバッグが提案されているが、そのひとつとして 、化学薬品、穀類、豆類、野菜、果物等の粉粒体を空気の流れによりインナーバ ッグ内部に導入し積み込むようにした構造のものがある。この従来のインナーバ ッグは、袋状体と、袋状体に設けた中空円筒状の導入部及び中空円筒状の排気部 とを備えて成る。粉粒体を積み込む場合には、導入部を搬送装置と、また排気部 を集塵装置とそれぞれホースを介して接続する。搬送装置はホース内部に、圧力 を負荷した空気を導入して袋状体内部へ流れ込む空気の流れを形成する。そして 搬送装置は粉粒体を、この空気の流れのなかに混合して空気とともに袋状体内部 へ送り込む。袋状体内部に送り込まれた空気は排気部から袋状体外部へと流れ出 す。また袋状体内部に送り込まれた粉粒体の一部は袋状体内部に堆積するが、粉 粒体の他の一部は袋状体内部を浮遊しさらには排気部から空気とともに流れ出す 。これら空気及び粉粒体はホースを介して集塵装置に流れ込む。集塵装置は流れ 込んだ空気と粉粒体とを分離し、分離した空気を大気中へ放出し及び粉粒体を貯 留する。粉粒体を浪費するのを防止しまた粉粒体が人体に害を及ぼすのを防止す るため、集塵装置により粉粒体を集め貯留する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら集塵装置に貯留した粉粒体を再度袋状体内部に積み込むには、粉 粒体を集塵装置から搬送装置へ移し替える人手或は装置が必要であり、コスト高 と成る。しかも異物の混入を嫌う粉粒体例えば薬品の場合には、集塵装置で分離 する際や分離装置から搬送装置へ移し替える際に粉粒体に異物が混入しないよう に何らかの手段を講ずる必要があり、コスト高と成る。
【0005】 この考案の目的は、上述した従来の問題点を解決するため、粉粒体を気体の流 れにより袋状体内部へ導入した際に粉粒体が袋状体内部から外部へ流れ出すのを 防止できる構造のインナーバッグを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成を図るため、この考案のインナーバッグは、袋状体と、袋状体 をコンテナ容器の内壁面に結合して展張するための結合部と、粉粒体の積込時に 粉粒体を気体の流れにより搬送して袋状体内部へ導入するための導入部と、粉粒 体の積込時に粉粒体とともに袋状体内部へ導入された気体を袋状体内部から袋状 体外部へ排出するための排気部とを備えて成り、排気部をフィルタとしたことを 特徴とする。
【0007】
【作用】
このような構成によれば、排気部をフィルタとする。このフィルタは、気体を 実質的に透過し粉粒体を実質的に透過しない。従って粉粒体の積み込みのため粉 粒体を気体の流れにより袋状体内部に導入した際に、袋状体内部に導入された気 体をフィルタを介し袋状体外部へと排出し、これにより袋状体が気体の導入圧力 によって破壊するのを防止することができる。しかも袋状体内部へ導入した粉粒 体はフィルタを透過しないので粉粒体が袋状体内部から外部へ流出するのを防止 することができる。
【0008】
【実施例】 以下、図面を参照し、この考案の実施例につき説明する。尚、図面はこの考案 が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、従ってこの考案を図示例に限 定するものではない。
【0009】 図1はこの考案の実施例の全体構成を概略的に示す斜視図であり、展張した状 態のインナーバッグを示す。同図にも示すように、この実施例のインナーバッグ 10は袋状体12と、袋状体12をコンテナ容器の内壁面に結合して展張するた めの結合部14a〜14jと、粉粒体の積込時に粉粒体を気体の流れにより搬送 して袋状体12内部へ導入するための導入部16と、粉粒体の積込時に粉粒体と ともに袋状体12内部へ導入された気体を袋状体12内部から袋状体12外部へ 排出するための排気部12a〜12dとを備えて成る。排気部12a〜12dは 気体例えば空気を透過するが粉粒体を透過しない任意好適な構成のフィルタであ る。
【0010】 この実施例では、袋状体12は可撓性を有し折り畳み自在である。この袋状体 12を折り畳んだ状態から広げコンテナ容器内壁面に結合させてコンテナ容器内 で展張すると、袋状体12は例えばほぼ六面体と成り袋状体12内部に荷物の収 納空間が形成される。また排気部12a〜12dは織布例えば化学繊維布、又は 、不織布例えばフェルト布を用いて形成したフィルタであり、袋状体12の一部 をこの排気部12a〜12dにより構成し及び袋状体12の残りの部分をインナ ーバッグの作成で通常用いられる材料12e〜12jにより構成する。材料12 e〜12jは布、フィルム、シート或はそのほかの任意好適な材料である。
【0011】 図2はこの考案の要部構成を概略的に示す断面図であり、図2(A)は図1の IIA−IIA線に沿って及び図2(B)は図1のIIB−IIB線に沿って取った断面 を示す。
【0012】 図1及び図2にも示すように、この実施例では、排気部12a〜12dと材料 12e〜12jとをそれぞれ、縫着、接着、溶着或はそのほかの任意好適な方法 により結合して、袋状体12を形成する。図示例では、袋状体12の前面部を排 気部12a及び材料12eにより構成する。さらに袋状体12の後面部を材料1 2fにより、袋状体12の左の側面部を排気部12b及び材料12gにより、袋 状体12の右の側面部を排気部12c及び材料12hにより、袋状体12の上面 部を排気部12d及び材料12iにより、及び、袋状体12の底面部を材料12 jにより構成する。
【0013】 図3はこの考案の実施例の説明に供する斜視図であり、コンテナ容器内部に展 張した状態の袋状体を示す。同図においては、図面の簡略化のため、コンテナ容 器を一点鎖線で示し結合部を省略して示した。
【0014】 この実施例では、袋状体12をコンテナ容器18内に展張した時にコンテナ容 器18の作業口18aに面する袋状体部分及びこの作業口18aに隣接する袋状 体部分に配置する。例えば、図示例は展張時に袋状体12の前面部が作業口18 aと面する例であり、袋状体12の前面部及び上面部の結合部分と当該結合部分 に隣接する前面部部分、上面部部分及び左右の側面部部分とに排気部12a〜1 2dを設ける。粉粒体の積み込み時に粉粒体を、気体例えば空気とともに袋状体 12内部へ導入し堆積させた際、粉粒体の安息角の影響により、所定量の粉粒体 を積み込む作業が終了するまで或は終了間際まで粉粒体が堆積せず空きスペース のまま残存する部分が袋状体12内部に存在する。従って袋状体12内部に導入 された気体を袋状体12外部へ効果的に排出するためには、この空きスペースに 対応する袋状体12部分、図示例では袋状体12の前面部及び上面部の結合部分 及び当該結合部分に隣接する部分に、排気部12a〜12dを配置するのが好ま しい。またこれら排気部12a〜12dの配設に当たっては、袋状体12の上面 部に設ける排気部12d、左側面部に設ける排気部12b、右側面部に設ける排 気部12c、及び前面部に設ける排気部12aをそれぞれ、少なくとも袋状体1 2の前面部側に設け、袋状体12の前面部側から後面部側の任意好適箇所まで延 在させて設けるのがよい。好ましくは、排気部12dを袋状体12の上面部前面 にわたり設けるのがよい。
【0015】 次に再び図1を参照し、結合部14a〜14j及び導入部16につき説明する 。
【0016】 結合部14a〜14jの構成は従来周知の種々の構造とすることができるが、 この実施例では、結合部14aをロープ或は帯そのほかの長尺部材14a1、O リング或はカラビナそのほかの係止部材14a2及び留め部材14a3から構成 する。長尺部材14a1の一端a及び補助支持部材15を袋状体12の右側面部 及び上面部の結合部分近傍の所定位置に配置して袋状体12の右側面部例えば排 気部12cに固着し、留め部材14a3を袋状体12の右側面部及び前面部の結 合部分近傍の所定位置に配置して袋状体12の右側面部例えば排気部12cに固 着する。そして長尺部材14a1の他端bを補助支持部材15及び係止部材14 a2に順次に挿通させる。然る後、一端aから留め部材14a3までの間の長尺 部材14a1の長さの調節自在に他端bを留め部材14a3に係止する。この結 合部14aと同様の構成の結合部14bを袋状体12の左側面部例えば排気部1 2bの所定位置に設ける。また結合部14c〜14hはOリング或はカラビナそ のほかの係止部材から成り、結合部14i〜14jはS字状のフックそのほかの 係止部材からなり、これら結合部14c〜14jをそれぞれ袋状体12の所定位 置に設ける。
【0017】 導入部16は袋状体12内部の荷物収納空間S(図2参照)と連通する荷物流 路16aを有する中空部材であり、この導入部16を袋状体12の前面部例えば 排気部12aに設ける。排気部12aは開口12a1(図2参照)を有し、導入 部16の荷物流路16aをこの開口12a1と接続して荷物収納空間Sと連通さ せる。導入部16は可撓性を有し折り畳み自在であり、導入部16を例えばロー プで縛ることにより、荷物流路16aを開閉自在に閉じる。
【0018】 この考案は上述した実施例にのみ限定されるものではなく、従って各構成成分 の形状、配設位置、材料、寸法、配設個数、接続方法及びそのほかの条件を任意 好適に変更できる。
【0019】 例えば上述した実施例では、袋状体の一部のみをフィルタにより構成したが、 袋状体全体をフィルタにより構成するようにしてもよい。またほぼ平面状のフィ ルタを形成するのみならず、一又は複数個の中空な突起状のフィルタを形成した り、凹凸例えば放熱板のフィンのような凹凸を繰り返す波板状のフィルタを形成 したりしてもよい。
【0020】
【考案の効果】
上述した説明からも明らかなように、この考案のインナーバッグによれば、排 気部をフィルタとする。このフィルタは気体は透過するが粉粒体を透過しない。 従って粉粒体を積み込みのため気体の流れにより袋状体内部へ導入した際に、こ のフィルタの作用により、袋状体内部に導入された粉粒体が袋状体外部へ流出す るのを防止しつつ、袋状体内部に導入された気体を袋状体外部へと排出すること ができる。
【0021】 また荷下ろしを終えた後、インナーバッグをコンテナ容器から取り外し折り畳 んで撤去する際、インナーバッグ内には粉粒体及び粉粒体の搬送に用いた気体が 残留する。しかしインナーバッグは気体は透過するが粉粒体を透過しないフィル タを備えるので、インナーバッグを折り畳む過程でインナーバッグ内に粉粒体を 残存させつつインナーバッグから気体を抜くことができ、粉粒体が作業環境中に 飛散するのを防止できる。
【0022】 さらに、従来においては、粉粒体の積込時に、集塵装置を用いて袋状体外部へ 流出する粉粒体を集め貯留し、貯留した粉粒体を再度袋状体へ積み込むため搬送 装置へ移し替えるようにしていたため、設備費用や人的コストが高くなる。しか しこの考案によれば、集塵装置を用いたり粉粒体を移し替えたりする必要がない ので、設備費用や人的コストを低減できる。しかも集塵装置のない場所でも、粉 粒体の積込が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の全体構成を概略的に示す全
体斜視図である。
【図2】(A)及び(B)はこの考案の実施例の要部構
成を概略的に示す断面図である。
【図3】この考案の実施例の説明に供する斜視図であ
る。
【符号の説明】
10:インナーバッグ 12:袋状体 12a〜12d:排気部 14a〜14j:結合部 16:導入部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋状体と、該袋状体をコンテナ容器の内
    壁面に結合して展張するための結合部と、粉粒体の積込
    時に該粉粒体を気体の流れにより搬送して袋状体内部へ
    導入するための導入部と、前記粉粒体の積込時に粉粒体
    とともに袋状体内部へ導入された気体を袋状体内部から
    袋状体外部へ排出するための排気部とを備えて成るイン
    ナーバッグにおいて、 前記排気部をフィルタとしたことを特徴とするインナー
    バッグ。
  2. 【請求項2】 袋状体の一部又は全部をフィルタにより
    構成したことを特徴とする請求項1に記載のインナーバ
    ッグ。
  3. 【請求項3】 フィルタを織布又は不織布を用いて形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のインナーバッ
    グ。
JP335892U 1992-01-31 1992-01-31 インナーバッグ Pending JPH0562490U (ja)

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Effective date: 19941108