JPH0562351A - 記録媒体及び再生装置 - Google Patents

記録媒体及び再生装置

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Publication number
JPH0562351A
JPH0562351A JP22071991A JP22071991A JPH0562351A JP H0562351 A JPH0562351 A JP H0562351A JP 22071991 A JP22071991 A JP 22071991A JP 22071991 A JP22071991 A JP 22071991A JP H0562351 A JPH0562351 A JP H0562351A
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JP
Japan
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data
zone
detection circuit
recording
track
Prior art date
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Application number
JP22071991A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Yamagami
保 山上
Satoru Watanabe
渡辺  哲
Yoichiro Sako
曜一郎 佐古
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度記録が行われたデータの再生が良好に
できるディスク状の記録媒体及びその再生装置を提供す
る。 【構成】 半径方向に所定数のゾーンが形成されたディ
スク1より、少なくとも各ゾーン内で回転速度を一定速
度とさせながら、各ゾーンで異なるクロックレートのデ
ジタルデータを再生する場合に、ディスク1からの再生
信号を所定のスレッショルドレベルと比較して再生デー
タを形成する2値検出回路20と、パーシャルレスポン
スによる3値検出で再生データを検出する3値検出回路
30とを設け、各ゾーン内で、2値検出回路20による
検出データと、3値検出回路30による検出データとを
適宜選択し、選択されたデータを再生データとして出力
させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルデータが記録
される光磁気ディスクに適用して好適な記録媒体及びそ
の再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクにレーザビームを照射して、
その戻り光の強弱,相変化等から光ディスクに記録され
ているデータを読出す光ディスク装置は、光ディスクへ
の高密度記録を行うと、光ディスクの各トラックに記録
されるデータのビットレート(最小ビットの空間周波
数)が高くなり、再生系のデータ検出回路における位相
マージン(検出ウインドマージン)が狭くなる。
【0003】特に、記録・再生時の回転数が一定とされ
るCAV(角速度一定制御)のディスクでは、図8に示
すようにディスクDの外周側のトラックTout より内周
側のトラックTinに記録されているデータのビットレー
トがそのディスクの半径r1 ,r2 に対応して高くな
り、ディスクの内周側ほど再生データの符号間干渉が大
きくなる。
【0004】そのため、図9のA,B,Cに示すよう
に、外周側のトラックから内周側のトラックに移動する
に従って、再生RF信号のアイパターンが狭くなり、こ
のアイパターンから検出されるデータの誤り率が低下す
る傾向にある。
【0005】図18は、回転角が一定とされている光デ
ィスクに、比較的高密度記録が可能なNRZ系列(No
n Return to Zero)のデータをディス
クの記録面に同一のクロックレートによって記録し、そ
の再生RF信号を2値検出回路でデジタル化してデータ
を検出するときの位相マージン(検出窓マージン)の傾
向を実線Aで示したもので、横軸は記録密度を最小ビッ
トPmin のピット長λ(μm)で示したものであり、縦
軸はアイパターンの中心をスレッショルドレベルとして
RF信号から2値データを検出する際のクロックの位相
マージンの変化を示す。
【0006】この図から判るように、データの最小ビッ
ト間隔が約1μmとなる外周側のトラックにおいてはそ
の再生RF信号のアイパターンは図17のAとなり、検
出のための位相マージンは約0.8となりかなり余裕が
あるが、光ディスクの内周側において、最小ビット間隔
が0.5μmに近づくと、その再生RF信号のアイパタ
ーンは図17のCに示すようになり、検出のための位相
マージンが0.5以下に急激に低下する。なお、位相マ
ージンは、再生時のデータのエラーレート(誤り率)が
所定値以下となるための検出窓の位相の許容範囲を示
す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、上述したよう
な角速度一定の回転でディスクからの再生データを検出
する検出回路は、データ誤り率が例えば10-7以下とな
るように信号再生を行うためには、ディスクの内周側の
位相マージンが極めて厳しくなり、光ディスクの品質管
理,再生回路のコストアップ等を招くことになる。
【0008】また、内周側の記録密度によって光ディス
ク全体の記録容量が限定されるため、1枚の光ディスク
に記録されるデータ容量が内周側の記録面密度によって
制限されることになり、あまり高くすることはできなか
った。
【0009】この問題点を解決するために、本出願人は
先に特願平2−320764号において、2値検出によ
り再生データを検出する回路と、パーシャルレスポンス
による3値検出により再生データを検出する回路とを、
ディスクの外周側と内周側とで切換えて再生する再生方
法を提案した。この再生方法によると、比較的記録密度
の低い外周側トラックは、2値検出により再生データが
検出され、比較的記録密度の高い内周側トラックは、3
値検出により再生データが検出され、高密度記録をした
場合においても、外周から内周まで良好に再生データの
検出ができるようになる。
【0010】ところが、このように単純に外周側トラッ
クと内周側トラックとでデータの検出方法を変えるだけ
では、依然として充分な記録容量が得られるとは言えな
かった。即ち、上述したように内周側トラックでパーシ
ャルレスポンスによる3値検出を行うことで、最内周ト
ラックの記録密度を従来よりも若干高くすることができ
るが、この程度の記録密度の向上では、CAV方式のデ
ィスクであるため、依然として最内周トラックと最外周
トラックとの記録密度の差が大きいため、外周側のトラ
ックの記録密度が依然として低く、充分な記録容量が得
られるとは言えなかった。
【0011】本発明はかかる点に鑑み、高密度記録が行
われたデータの再生が良好にできるこの種の記録媒体及
びその再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図2に
示すように、半径方向に所定数のゾーンA,B‥‥に分
割し、少なくとも各ゾーン内で一定速度で回転させて記
録・再生させると共に、各ゾーン毎に異なるクロックレ
ートのデジタルデータを記録するディスク状の記録媒体
において、各ゾーンの最内周側トラックのデータ記録密
度を、このトラックからの再生信号を2つの異なるスレ
ッショルドレベルと比較して、2系列のデジタルデータ
を検出し、この2系列のデジタルデータから再生データ
を検出する3値検出を行うことで、良好なデータ検出が
できる程度に設定すると共に、各ゾーンの最外周側トラ
ックのデータ記録密度を、このトラックからの再生信号
を所定のスレッショルドレベルと比較して再生データを
形成する2値検出を行うことで、良好なデータ検出がで
きる程度に設定するようにしたものである。
【0013】また本発明は、例えば図1に示すように、
半径方向に所定数のゾーンが形成されたディスク1よ
り、少なくとも各ゾーン内で回転速度を一定速度とさせ
ながら、各ゾーンで異なるクロックレートのデジタルデ
ータを再生するディスク再生装置において、ディスク1
からの再生信号を所定のスレッショルドレベルと比較し
て再生データを形成する2値検出回路20と、ディスク
1からの再生信号を所定のレベルに設定されている2つ
の異なるスレッショルドレベルと比較して、2系列のデ
ジタルデータを検出し、この2系列のデジタルデータか
ら再生データを検出する3値検出回路30とを設け、各
ゾーン内で、2値検出回路20による検出データと、3
値検出回路30による検出データとを適宜選択し、選択
されたデータを再生データとして出力させるようにした
ものである。
【0014】
【作用】本発明によると、各ゾーンで記録データのクロ
ックレートを変えているので、各ゾーンで記録密度を適
切に設定でき、高密度記録が行えると共に、各ゾーン内
で記録密度に応じてデータ検出方式を切換えることで、
各ゾーンの内周側トラックの記録密度を高くしても良好
な再生が行え、この点からも高密度記録が可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図15を
参照して説明する。
【0016】まず、本例のディスクの構成について説明
する。本例においては、光磁気効果によりデータの記録
・再生が行われる光磁気ディスクに適用したもので、こ
の光磁気ディスクをゾーニング記録するようにしたもの
である。
【0017】即ち、図3に示すように、1枚の光磁気デ
ィスクに同心円状に複数のトラックを形成させ、この複
数トラックの内の中心寄りのトラックによるゾーンA
と、外周寄りのトラックによるゾーンBとに2分割す
る。この場合、例えば光磁気ディスクの大きさを半径4
2mmとすると、ゾーンAの範囲を半径20mmから3
0mmまでとし、ゾーンBの範囲を半径30mmから4
0mmまでとする。そして、各ゾーンでは一定の回転速
度によりデータの記録・再生(即ちCAV制御による記
録・再生)を行い、本例ではゾーン毎に記録データのク
ロックレートを変えて記録密度を変えるゾーニング記録
を行う。
【0018】そして、各ゾーンA,B内の環状のトラッ
クは、図4に示すように、1トラックが990セグメン
トで構成される。この場合、それぞれの1単位のセグメ
ントは、4バイトのサーボバイトと20バイト(ゾーン
Aの場合)又は30バイト(ゾーンBの場合)のデータ
エリアとで構成される。各セグメントの先頭部分の4バ
イトのサーボバイトは、予めディスク上にピットでデー
タが記録されたいわゆるプリピットとされ、記録・再生
時にこのプリピットのデータによりサンプルサーボ制御
が行われる。また、トラックアドレス及びセクタアドレ
スがこのプリピットによるデータで記録され、サーチ時
に使用される。
【0019】また、データエリアでの20バイトと30
バイトとの記録容量の違いは、ゾーンAとゾーンBとの
記録クロックレートの違いに起因するものである。即
ち、ゾーニング記録により、ゾーンAの最内周トラック
の線記録密度と、ゾーンBの最内周トラックの線記録密
度とをほぼ同じに設定してあり、このような設定でデー
タエリアの記録容量がゾーン毎に変化する。
【0020】そして、ゾーンAの場合には、図5に示す
ように、33セグメントで1セクタが構成され、1トラ
ックで30セクタが形成される。また、ゾーンBの場合
には、図6に示すように、22セグメントで1セクタが
構成され、1トラックで45セクタが形成される。この
場合、各ゾーン内ではセクタの位置を合わせてある。従
って、図3に破線で示すように、各セクタの境界部が各
ゾーン内で放射状に存在する。
【0021】そして、データの記録を行うときには、こ
のセクタを単位として行われる。各セクタの構成を示す
と、ゾーンAの場合には、図7に示すように、1セクタ
を構成する33セグメントの内の最初のセグメント(第
1セグメント)のデータエリアが基準エリアとされ、こ
のセクタへのデータの記録時に20バイトの基準データ
(リファレンスデータ)が記録される。この基準データ
は、再生時に記録信号の品質を検出するためのもので、
具体的には一定周波数の信号が記録され、再生時にこの
基準データの再生信号とシステムクロックとの同期合わ
せ,再生系回路のゲイン調整などが行われ、第1セグメ
ントのデータエリアの全区間に記録される。そして、第
2セグメントから第33セグメントまでのデータエリア
には、各セグメントに20バイトずつデータが記録され
る。
【0022】従って、ゾーンAの場合には1セクタで、
20バイトの基準データと、640バイト(20バイト
×32セグメント)の各種データ(目的とするデータ)
とが記録される。
【0023】また、ゾーンBの場合には、図8に示すよ
うに、1セクタを構成する22セグメントの内の最初の
セグメント(第1セグメント)のデータエリアが基準エ
リアとされ、このセクタへのデータの記録時に30バイ
トの基準データが記録される。このゾーンBの基準デー
タは、上述したゾーンAの基準データと同様のものであ
る。そして、第2セグメントから第22セグメントまで
のデータエリアには、各セグメントに30バイトずつデ
ータが記録される。
【0024】従って、ゾーンBの場合には1セクタで、
30バイトの基準データと、630バイト(30バイト
×21セグメント)の各種データとが記録される。
【0025】なお、各ゾーンのデータエリアに記録され
るデータの変調方式は、高密度記録に適しているNRZ
(Non Return to Zero)をプリエン
コードしたNRZI(NRZ Inverted)とし
てある。
【0026】このようにゾーンAとゾーンBとでは、1
セクタの記憶容量がほぼ同じで、ゾーンBの方が各トラ
ックのセクタ数が多い分だけ、ゾーンBの方が1トラッ
クの記憶容量が多い。
【0027】次に、このように構成される光磁気ディス
クを使用して、データの記録・再生を行う本例の記録・
再生装置の構成を図1を参照して説明する。図1は再生
系の構成について示している。
【0028】図1において、1は回転角が一定となるよ
うにスピンドルモータ2によって駆動されている光磁気
ディスク、3はレーザ発光出力を光磁気ディスク1に照
射するレーザ発光源とこのレーザ光の反射光から記録デ
ータを読み出すための光学系素子を備えている光学ヘッ
ドである。なお、ここでの光磁気ディスク1は、上述し
た図3に示すように、ゾーンAとゾーンBとに分割され
てゾーニング記録が行われるようにしたものである。
【0029】そして、光学ヘッド3より再生されたRF
信号は、RF信号増幅器4を介して出力された後、イコ
ライザ5に供給されて波形整形が行われる。
【0030】再生されたRF信号は後述するデータ検出
回路20,30に供給されて、2値のデジタルデータが
再生されることになるが、その一部はPLL回路等から
クロック検出回路7に供給され、記録データ列のクロッ
ク信号を検出すると共に、検出されたクロック信号がス
ピンドルサーボ回路8に供給され、スピンドルモータ2
の回転制御を行う。
【0031】この場合、本例においては光磁気ディスク
1として上述したゾーニング記録が行われるようにした
ものであるので、ゾーンAとゾーンBとで、異なる周波
数のクロックを形成させるようにしてある。即ち、図9
にクロック検出回路7の構成を示すと、端子71に得ら
れる再生信号を、クロックピット抽出回路72に供給
し、このクロックピット抽出回路72でサーボバイトの
データを抽出させる。そして、抽出したサーボバイトの
データを、第1のPLL回路(フェーズ・ロックド・ル
ープ回路)73及び第2のPLL回路74に供給する。
この場合、第1のPLL回路73は、入力データを19
2倍の周波数の信号にする回路で、この192倍の周波
数の信号をゾーンAのデータ検出用クロックとして端子
75に供給する。また、第2のPLL回路74は、入力
データを(192×1.5)倍、即ち288倍の周波数
の信号にする回路で、この288倍の周波数の信号をゾ
ーンBのデータ検出用クロックとして端子76に供給す
る。
【0032】ここで、再び図1を参照した再生系回路の
説明に戻ると、光学ヘッド3に対するトラッキング制
御、フォーカス制御も上述したクロックピットと共に形
成されているサンプルサーボピットを検出して、トラッ
キングエラー信号及びフォーカスエラー信号を形成する
サーボ回路6の出力信号によって行う。
【0033】次に、このようにして再生されるデータの
特性について説明すると、光ディスク(光磁気ディス
ク)の伝達特性の一つであるMTF(Modulati
onTransfer Function)は、一般的
に図10に示すように2NA/λをカットオフ周波数と
する低域通過特性を有する。但し、NAは開口率、λは
レーザ波長である。
【0034】従って、再生時における空間周波数が比較
的低いディスクの外周側では、例えば図10で示したデ
ィスクの再生レスポンスをロールオフ率αが1に近い理
想的な低域通過フィルタと見なして再生することがで
き、再生データのパルスレスポンスは図11のAに示す
ように隣り合うビットの間で符号間干渉があってもナイ
キストの周波数を満足することによって符号の“1”及
び“0”を広い位相マージンで弁別することができる。
【0035】一方、空間周波数が高くなるディスクの内
周側では、ディスクの再生周波数特性が劣化することに
よって、再生データのパルス波形レスポンスは図11の
Bに示すように隣り合うビットの間で大きな符号間干渉
が発生し、データ抜き取りのための位相マージンが狭く
なり、データの誤り率を高くする要因となっている。
【0036】そして、ディスク1のトラックから再生さ
れたRF信号よりデータを抜きとる検出回路として、所
定のスレッショルドレベルで再生信号をスライスした後
にデータの検出を行うNRZ2値検出回路20と、再生
RF信号を異なる2つのスレッショルドレベルと比較し
て2値化した2つのデジタル信号より抜きとった2系列
のパルス列から検出データを形成するパーシャルレスポ
ンス3値検出回路30(以下RF3値検出回路という)
を備えている。
【0037】そして、NRZ2値検出回路20で検出し
た再生データをバッファメモリとしてのRAM11に供
給し、少なくとも1セクタ分のデータを一時的に記憶さ
せる。また同様に、PR3値検出回路30で検出した再
生データをバッファメモリとしてのRAM12に供給
し、少なくとも1セクタ分のデータを一時的に記憶させ
る。そして、両RAM11,12に記憶された再生デー
タを、切換スイッチ13を介して選択的にパリティチェ
ック回路14に供給する。ここで、切換スイッチ13の
切換えは、パリティチェック回路14により制御され、
両RAM11,12に記憶されたデータを交互に読出し
てパリティチェックを行うようにしてある。
【0038】そして、パリティチェック回路14では、
同一のトラックから再生したデータのパリティチェック
に基づいたエラーレートの比較を行う。即ち、NRZ2
値検出回路20で検出した再生データのパリティチェッ
クに基づいたエラーレートと、PR3値検出回路30で
検出した再生データのパリティチェックに基づいたエラ
ーレートとを、同一箇所に記録されたデータについてセ
クタ単位で比較する。このパリティチェック回路14で
の比較は、両RAM11,12に記憶された同一セクタ
のデータを、時分割で交互にパリティチェックすること
で行われる。そして、比較の結果、エラーレートが低い
と判断された系統の再生データに、パリティチェックに
よるエラー訂正を行い、訂正された再生データを出力端
子15から後段の再生データ処理回路(図示せず)に供
給する。
【0039】ここで、NRZ2値検出回路20及びPR
3値検出回路30の具体的な構成を、図12及び図13
に示す。
【0040】図12において21は直流成分が除去され
たRF信号と第1のスレッショルド信号EthAとを比較
するコンパレータ、22,23,25はD−フリップフ
ロップ、24はex−OR回路を示す。
【0041】また、図13において31,32はそれぞ
れ第1のスレッショルド信号EthBと第2のスレッショ
ルド信号EthCを比較値とするコンパレータ、33はノ
ア回路、34,35,36はD−フリップフロップ回路
を示している。
【0042】次に、NRZ2値検出回路20の動作を図
14の波形図に基づいて説明する。
【0043】NRZ符号列データは光ディスク1への記
録時にプリエンコードされて、NRZI系列の符号とさ
れている。
【0044】この記録データは比較的MTFの高いディ
スクの外周側ではナイキスト周波数の条件を満足してお
り、その再生RF信号の波形FR(out)は“1”の
レベルで所定のピーク値PO を有し、又隣接するビット
の最少間隔でほぼ“0”となるように再生される。
【0045】したがって、波形FR(out)の中間に
設定されている第1のスレッショルド信号EthAを比較
電圧とするコンパレータ21からパルス列PA として出
力される。
【0046】このパルス列PA はD−フリップフロップ
22に供給されているクロックCLKによってビットの
中間点で読み出されデータD11が出力される。
【0047】このデータD11は次のD−フロップフリッ
プ23によって1ビット遅延されデータD12とされる
が、データD11とデータD12の排他的論和をex−OR
回路24で形成すると、D−フリップフロップ25よ
り、記録時のNRZ系列のデータが検出データDout(2)
として出力される。
【0048】ところで、再生トラックを外周側から内周
側へ移してゆくと、光ディスクのMTFが低下すること
によって再生RF波形の符号間干渉が増加し、図15に
示すように“1”のピーク値P1 が低下すると共に、隣
接するビットが連続した“1”のときはピーク値がP2
になる。また、この場合は次の“0”ビットの信号に対
してボトム値がB2 となり、単独のパルス信号のボトム
値B1 と異なるレベルになる。そして、符号間干渉が大
きくなることによって再生RF信号のアイパターンが狭
くなる。したがって、データを抜きとる位置を示す検出
窓(ウインド)の位相マージンも狭くなり、既に説明し
た図18に示すように、このNRZ2値検出回路20で
一定値以下のエラーレートを維持するための位相マージ
ンが内周側の或るトラック半径から急激に低下すること
になる。この急激に低下するトラック半径上の最少ビッ
ト間隔は、例えば、0.6μm前後であり、このトラッ
クより内周側になるに従って、データの誤り率を所定値
以下に保持してデータを抜き取ることが次第に困難にな
る。
【0049】この場合、本例においてはディスク1とし
て、ゾーンAとゾーンBとに2分割されたものを使用し
ているので、両ゾーンの最内周トラックのデータ記録密
度を同じに設定することができる。このため、両ゾーン
の最内周トラックのデータ記録密度を高く設定すること
で、各ゾーン毎に、内周側トラックになるに従って、デ
ータの誤り率を所定値以下に保持してデータを抜き取る
ことが次第に困難になる事態が発生する。即ち、各ゾー
ンの最外周トラックでは、NRZ2値検出回路20での
データ検出で、良好なデータ検出が行えるが、内周側ト
ラックになるに従って、データの誤り率を所定値以下に
保持するのが困難になる。このときには、以後の同一ゾ
ーン内の内周側トラックを再生させるとき、PR3値検
出回路30でのデータ検出を行わせる。
【0050】次に、このPR3値検出回路30の動作
を、図15の波形図に基づいて説明する。
【0051】NRZI符号で記録されているデータは、
ディスクの内周側ではMTFの低下によって単独のパル
ス再生波形RF(in)のピーク値が図に示すように低下す
ると共に、再生RF信号のすそのが拡がってくる。従っ
て、上述したように“1”が連続する部分のピークレベ
ルP2 は高くなるが、連続した“1”の中に含まれてい
る“0”データは単独の“1”データのすそのまで低下
しないことになる。
【0052】このような再生RF信号は、図17のCに
示すように中央のアイパターンが縮まったことになる。
【0053】図13に示すPR3値検出回路30ではこ
のような再生RF信号RF(out) が、第2のスレッショ
ルド信号EthBと、第3のスレッショルド信号EthCを
比較電圧としている2つのコンパレータ31及び32に
供給され、この比較電圧によってスライスされることに
よって2系列のパルスPB とPC を出力する。
【0054】さらに2つのパルス列PB とPC はノア回
路33によって論理和をとることによって合成パルス列
B+C が得られる。
【0055】この合成パルス列PB+C はクロック信号C
LKの位相を90°ずらした反転クロックCLKIが供
給されているD−フリップフロップ34において抜きと
られ、データD21とされる。さらに、このデータD21
D−フリップフロップ35において、1ビット分遅延さ
れたデータD22とされ、再びクロックCLKによって抜
き出されることによって検出データDout(3)が得られ
る。
【0056】この検出データDout(3)は、エラーが全く
ない場合には、NRZ2値検出回路20より得られる検
出データDout(2)と同一になる。
【0057】このPR3値検出回路30は上述したよう
に2つのスレッショルドレベルEthBと、EthCを設定
することによって符号間干渉が生じている再生RF信号
をスライスしているため、2値検出回路20で抜きとる
ことが困難になるアイパターンを検出することが容易と
なり、その位相マージンもスレッショルドレベル(E th
B,EthC)を適当な位置に定めることによって広くす
ることができる。
【0058】このようにしてNRZ2値検出回路20と
PR3値検出回路30とは、同一の再生RF信号よりデ
ータを検出するが、本例においては上述したようにパリ
ティチェック回路14でのパリティチェックに基づいた
エラーレートの判断で、エラーレートが低い方のデータ
を再生データとするようにしたことで、常に最もエラー
レートの低い最適な再生データが得られる。即ち、CA
V方式で高密度記録されたディスクの一般的な傾向とし
ては、図18に示すように、外周側のトラックではNR
Z2値検出回路20で検出したデータの方が位相マージ
ンが広くとれ、内周側のトラックではPR3値検出回路
30で検出したデータの方が位相マージンが広くとれ
る。
【0059】ここで本例においては、光磁気ディスク1
としてゾーンA,ゾーンBに2分割され、両ゾーンA,
Bの最内周トラックの記録密度がほぼ一定にされている
ので、各ゾーン内でNRZ2値検出回路20で検出した
方が良いトラック(外周側)とPR3値検出回路30で
検出した方が良いトラック(内周側)とが存在する。即
ち、両検出方法による位相マージンを図2に示すと、各
ゾーンの外周側トラックでは、NRZ2値検出回路20
で検出した方が位相マージンが確保され、低いエラーレ
ートが維持されるが、各ゾーンの内周側トラックでは、
PR3値検出回路30で検出した方が位相マージンが確
保され、低いエラーレートが維持される。
【0060】従って、本例のように構成された光磁気デ
ィスク1を再生させた場合には、再生時の位相マージン
が、図2に1点鎖線で示すように変化する。即ち、各ゾ
ーンの外周側のトラックでは、ほとんどNRZ2値検出
回路20で検出したデータが選択され、各ゾーンの内周
側のトラックではほとんどPR3値検出回路30で検出
したデータが選択される。
【0061】このようにゾーニング記録された光磁気デ
ィスク1の再生データの検出を、NRZ2値検出回路2
0とPR3値検出回路30とを切換えることで、1枚の
ディスクの記録容量を単純にゾーニング記録しただけの
場合よりも多くすることができる。即ち、各ゾーンの内
周側トラックでPR3値検出回路30によるパーシャル
レスポンスのデータ検出が行われるようにしたことで、
全てのトラックをNRZ2値検出回路20だけでデータ
検出させる場合よりも内周側トラックの記録密度を高く
することができ、1枚のディスクに記録できるデータ量
を増やすことができる。
【0062】この場合、本例においては2ゾーンに分割
するゾーニング記録としたが、ゾーン分割する数をより
多くすることで、さらに記録データ量を増やすことがで
きる。但し、ゾーン分割数が多くなると、クロックの切
換えやトラックサーチなどの制御系が複雑になる欠点が
あり、あまりゾーン分割数を多くするのは現実的ではな
い。
【0063】また、別の観点から見ると、本例のように
2ゾーンに分割された光磁気ディスクのデータ検出をN
RZ2値検出とパーシャルレスポンス3値とで切換える
ことで、各ゾーン内の記録容量をNRZ2値検出だけで
行う場合よりも多くすることが可能になり、例えば本例
の2ゾーン分割によるディスクを、3ゾーン或いは3ゾ
ーン以上に分割された光磁気ディスクのデータ検出をN
RZ2値検出だけで行う場合と同様の記録データ量とす
ることができる。従って、1枚のディスクへの記録デー
タ量を同じにしたときには、ゾーン分割数を少なくする
ことが可能になり、再生装置の制御系の構成が簡単にな
る。
【0064】なお、上述実施例で説明したPR3値検出
回路はパーシャルレスポンスクラス1、又はデュオバイ
ナリ検出回路とも呼ばれるが、上述実施例に限定される
ことなく、3値検出を行うものであれば他の検出回路で
構成することもできる。
【0065】また、NRZ2値検出とパーシャルレスポ
ンス3値検出との切換えは、上述実施例では再生データ
のエラーレートにより行うようにしたが、単純に所定ト
ラックよりも内周側トラックを再生させる場合と外周側
トラックを再生させる場合とで切換えるようにしても良
い。
【0066】また、上述実施例においては、2ゾーンに
分割したゾーニング記録としたが、3ゾーン或いは3ゾ
ーン以上に分割するゾーニング記録にも適用できる。
【0067】さらに、本発明が適用される再生方式は光
ディスクや光磁気ディスクに限らず、相対的に線速度が
変化する回転記録媒体より再生されるデータの各種検出
回路に適用することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明によると、各ゾーンで記録データ
のクロックレートを変えるゾーニング記録を行うように
したので、各ゾーンで記録密度を適切に設定でき、高密
度記録が行えると共に、各ゾーン内で記録密度に応じて
データ検出方式を切換えることで、各ゾーンの内周側ト
ラックの記録密度を高くしても良好な再生が行え、この
点からも高密度記録が可能になり、双方の利点を合わせ
ることで、従来にない高密度記録が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による再生装置を示す構成図
である。
【図2】一実施例によるデータ検出状態を示す特性図で
ある。
【図3】一実施例のゾーニング記録状態を示す構成図で
ある。
【図4】一実施例のトラック構成を示す説明図である。
【図5】一実施例のゾーンAのセクタ構成を示す説明図
である。
【図6】一実施例のゾーンBのセクタ構成を示す説明図
である。
【図7】一実施例のゾーンAのデータ構成を示す説明図
である。
【図8】一実施例のゾーンBのデータ構成を示す説明図
である。
【図9】一実施例のクロック検出回路を示す構成図であ
る。
【図10】光ディスクの再生信号の伝達特性を示す特性
図である。
【図11】光ディスクの符号間干渉を示す波形図であ
る。
【図12】一実施例による2値検出回路を示す構成図で
ある。
【図13】一実施例による3値検出回路を示す構成図で
ある。
【図14】一実施例による2値検出状態を示すタイミン
グ図である。
【図15】一実施例による3値検出状態を示すタイミン
グ図である。
【図16】光ディスクのトラック形成状態を示す構成図
である。
【図17】再生信号のアイパターンを示す説明図であ
る。
【図18】検出状態による位相マージンの変化を示す特
性図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 3 光学ヘッド 7 クロック検出回路 11,12 RAM 13 切換スイッチ 14 パリティチェック回路 20 NRZ2値検出回路 30 パーシャルレスポンス3値検出回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向に所定数のゾーンに分割し、少
    なくとも各ゾーン内で一定速度で回転させて記録・再生
    させると共に、各ゾーン毎に異なるクロックレートのデ
    ジタルデータを記録するディスク状の記録媒体におい
    て、 上記各ゾーンの最内周側トラックのデータ記録密度を、
    このトラックからの再生信号を2つの異なるスレッショ
    ルドレベルと比較して、2系列のデジタルデータを検出
    し、該2系列のデジタルデータから再生データを検出す
    る3値検出を行うことで、良好なデータ検出ができる程
    度に設定すると共に、 上記各ゾーンの最外周側トラックのデータ記録密度を、
    このトラックからの再生信号を所定のスレッショルドレ
    ベルと比較して再生データを形成する2値検出を行うこ
    とで、良好なデータ検出ができる程度に設定するように
    した記録媒体。
  2. 【請求項2】 半径方向に所定数のゾーンが形成された
    ディスクより、少なくとも各ゾーン内で回転速度を一定
    速度とさせながら、各ゾーンで異なるクロックレートの
    デジタルデータを再生する再生装置において、 上記ディスクからの再生信号を所定のスレッショルドレ
    ベルと比較して再生データを形成する2値検出回路と、 上記ディスクからの再生信号を所定のレベルに設定され
    ている2つの異なるスレッショルドレベルと比較して、
    2系列のデジタルデータを検出し、該2系列のデジタル
    データから再生データを検出する3値検出回路とを設
    け、 上記各ゾーン内で、上記2値検出回路による検出データ
    と、上記3値検出回路による検出データとを適宜選択
    し、選択されたデータを再生データとして出力させるよ
    うにした再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010182414A (ja) * 2002-04-03 2010-08-19 Panasonic Corp 光情報装置及び光記憶媒体及び光記憶媒体検査装置及び光記憶媒体検査方法

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