JPH0562276B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、コントロールバルブ、特にスロツト
ルバルブに関する。

（従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点） 本発明の特許請求の範囲第１項の前提部分に記
載したタイプの従来のコントロールバルブは、保
持エレメントもしくは回転ノブ側のリングみぞと
境をなしていくフランジの剪断によつて、回転ノ
ブとそれの軸方向の止め具またはその双方の中の
どちらか一方が破断すると、バルブブツシユとバ
ルブシヤフトの間のねじ締結がゆるみ、それによ
つて、バルブエレメントがその位置から動いて、
圧力媒体が流出しうる危険がある。そしてこの圧
力媒体が高圧を受けると、ねじ込みが浅い時に
は、このねじ締結部も破断する可能性が生じる。

本発明の課題は、バルブエレメントがある特定
の開口位置を越えて、その本来の場所から持ち上
げられて外れるのを防止することにある。

（問題点を解決するための手段及び作用・効果） 本発明は上述した問題点に鑑み発明なされたも
のであつて、その要旨とするところは、 バルブブツシユ６の中でねじ結９，１０によつ
て長手方向に可動に配置されたバルブエレメント
１５付バルブシヤフト１１と、バルブシヤフトと
つまみ２０を介し回転不能に結合された回転ノブ
２１，２５とを有し、 回転ノブ部は、半径方向に貫通してバルブブツ
シユのリングみぞ２７中にはまり込む止め手段２
６，２８によつて、その軸線方向位置に保持さ
れ、そしてその底部２２がつまみのストツパの役
をするバルブにおいて、 前記バルブシヤフトが、安全みぞ１２を備え、
その中にバルブブツシユに保持される安全エレメ
ント（ピン）１７がはまり込み、 安全みぞおよび安全エレメントは、バルブエレ
メントがその閉鎖位置と最も広く開かれる位置と
の間の位置をとることができるよう形成されてお
り、かつ、バルブエレメントが、その最も広く開
かれた位置を越えることを阻止るような構造にな
つていることを特徴とするコントロールバルブで
ある。

これにより、安全みぞにはまり込んでいる安全
エレメントは、バルブエレメントが大きく持ち上
げられるのを防いでいるので、バルブシヤフトを
収容していて圧力媒体の貫流を防いでいる穴は、
常にバルブエレメントにより密閉されている。

また、本発明のコントロールバルブは、 バルブシヤフト１１のバルブエレメント１５と
おねじ１０との間に、破断予定個所が設けられて
おり、かつ、破断予定個所とバルブエレメントと
の間でバルブシヤフト１１に作用するストツパエ
レメント１７が、バルブエレメントの行程を制限
するようになつていることを特徴とするものであ
る。

これにより、バルブブツシユとバルブシヤフト
の間のねじ締結が力でもつてゆるめられても、バ
ルブエレメントがある特定の開口位置を越えて持
ち上げられるのが防がれる。

（実施例） 以下、本発明のコントロールバルブについて、
添付図面に基づいてより詳細に説明する。

本発明対象の実施例のスロツトルバルブが縦断
側面図として図示されている。

板状のバルブハウジング１は、図示下方の平坦
面側に２つの隣接する接続口２，３を備え、それ
らは孔路３′，４で結合され、孔路３′，４は、バ
ルブハウジングの上部平坦面側にある共通のくぼ
み５に開口している。

このくぼみの中には、バルブブツシユ６の下部
がはめ込まれ、その固定フランジ部７によりバル
ブハウジング１上に直立し、図示省略のねじによ
りそれと結合されている。固定フランジ部の上方
には、おねじ８が設けられている。それにつづい
て、めねじ９を持つ円筒部があり、これにバルブ
シヤフト１１のおねじ１０がねじ込まれている。

バルブシヤフト１１は、おねじ部１０からバル
ブケーシング１の方向にみて、１つの安全みぞ１
２および中間の円筒部で隔てられた１つのシール
用みぞ１３を備え、その自由端には、１つのバル
ブエレメント１５が配置されている。バルブエレ
メント１５は、中央にスリツト１６と円錐形先細
りの端部を持つ。その円筒部１４とバルブエレメ
ント１５との移行部は、円錐形に形成され、これ
は、バルブハウジング１と協働するバルブシート
としての役をする。

安全みぞ１２の中には、半径方向配置の安全ピ
ン１７が挿入されるが、安全みぞ１２の底には接
触しない。安全ピン１７は、そのねじ部１８でバ
ルブブツシユ６にねじ込まれる。安全みぞ１２の
軸線方向長さは、バルブエレメント１５の最大行
程と特に円筒形に形成された安全ピン１７のバル
ブシヤフト１１軸線方向にみた幅との和に等し
い。シール溝１３には、１つのシールリング１９
と１つのシール環が挿入され、これらは、円筒部
１４とバルブブツシユ６との間の間隙をシールす
る。

おねじ１０の上方には、バルブシヤフト１１に
つまみ２０がローレツト加工、多角形加工等によ
り回転しないよう固定されている。つまみ２０
は、その外側が多角形、特に六角形に形成されて
おり、つまみ２０の外側の多角形は、鞘状の回転
ノブ部２１の内側に挿通され、回転不能である
が、軸線方向に可動に配置される。回転ノブ部２
１は、底部２２を持ち、これには、バルブシヤフ
ト１１と同軸に配置された指標ピン２３が貫通す
る。

指標ピン２３は、その端部に目盛２４を持ち、
目盛２４は、底部２２の隆起縁部より突き出て、
その時々のバルブエレメント１５の位置を指示す
る。内側の回転ノブ部２１は、円筒形の外側の回
転ノブ部２５に収容され、バルブブツシユ６の上
端をつかみ、バルブブツシユの円筒状外被の上部
に接する。

この円筒状外被には、若干下方のところで回転
ノブ部２５の下部が接して位置する。両方の回転
ノブ部２１，２５を貫通し、かつ、両回転ノブ部
の一方または双方に、止めねじ２６がねじ込ま
れ、止めねじ２６は、バルブブツシユの上部のリ
ングみぞ２７に間隙を保つてはまり込んでいる。
このリングみぞ２７には、反対側に設けられた止
めピン２８が同様に間隙を保つてはまり込み、止
めピン２８は、回転ノブ部２１，２５の一方また
は双方に固定されている。リングみぞ２７は、上
側でフランジ部２９で境界されている。

バルブシヤフト１１は、安全みぞ１２のところ
が破断予定個所となつている。両回転ノブ部２
１，２５は、一緒にして一体に形成することがで
きる。

外側にローレツト加工等を持つ回転ノブ部２
１，２５を回転させると、止めねじ２６および止
ピン２８は、リングみぞ２７にはまり込んでいる
ので、回転ノブ部２１，２５の軸線方向位置は、
定位置のバルブブツシユ６に確保されて変わら
ず、そしてバルブエレメント１５は、ねじ噛合
９，１０の働きにより上昇させられる。

こうしてつまみ２０は、内側回転ノブ部２１の
底部２２の方向に移動する。つまみ２０が内側回
転ノブ部２１の底部に達すると、バルブエレメン
ト１５がさらに開かれることに対して抵抗力が生
ずる。

止めねじ２６および止めピン２８が剪断される
が、リングみぞ２７の上側を境界するフランジ部
が破壊されるような外力の適用により、この抵抗
力が超過されると、回転ノブ部２１，２５およ
び／またはバルブシヤフト１１は、僅かだけ回転
することができ、安全ピン１７が安全みぞ１２の
下側に端壁に密着する。

安全ピン１７は、バルブシヤフト１１が安全み
ぞ１２、すなわち破断予定個所のところで安全ピ
ン１７を破断するよう形成されている。ピンが破
断されても、バルブシヤフト１１の円筒部１４
は、バルブブツシユ６中に安全に留まつている。
こうして、場合により、バルブシヤフト１１のバ
ルブブツシユ６からの分離につづいて、高圧下の
圧力流体が吐出する危険は避けられる。

実施例の場合、安全ピン１７のねじ部１８は、
外部に向かつて自由である。このねじ部は、回転
ノブ部２１，２５を延長して覆うか、みぞにはめ
た保持リングにより同様に外部から覆うことがで
きる。安全ピンは、バルブブツシユ６から簡単な
方法ではねじ外すことができないように、バルブ
ブツシユ６の外側に向いている端面は、隣接面を
含めて塗料を塗つておくことができ、そして、こ
の塗料は、みぞの中にも侵入して、スクリユード
ライバーの先端がねじに触れられないようになつ
ている。

安全ピン１７が、圧入によつてバルブブツシユ
６にはめられている場合は、安全ピンのねじ部１
８は、省略でき、この場合も同様に、安全ピン
は、外側を被覆してもよい。

安全エレメントとして、バルブブツシユ６のめ
ねじ９の上部領域に、リングみぞの中に、スナツ
プリングをはめてもよく、このリングは、バルブ
シヤフト１１のおねじ１０の領域で、バルブエレ
メント１５と反対の側に開かれた安全みぞ中に喰
込む。

安全ピン１７のねじ部１８は、バルブブツシユ
６の中のその位置で、好ましくは硬化性の固定接
着剤で固定することもできる。

【図面の簡単な説明】

添付図は、本発明実施例のバルブの縦断側面図
である。 １……バルブハウジング、２，３……接続口、
３′，４……孔路、５……くぼみ、６……バルブ、
７……固定フランジ部、８，１０……おねじ、９
……めねじ、１１……バルブシヤフト、１２……
安全みぞ、１３……シール用みぞ、１４……円筒
部、１５……バルブエレメント、１６……スリツ
ト、１７……安全ピン、１８……ねじ部、１９…
…シールリング、２０……つまみ、２１，２５…
…回転ノブ部、２２……底部、２３……指標ピ
ン、２４……目盛、２６……止めねじ、２７……
リングみぞ、２８……止めピン、２９……フラン
ジ部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ バルブブツシユ６の中でねじ結９，１０によ
   つて長手方向に可動に配置されたバルブエレメン
   ト１５付バルブシヤフト１１と、バルブシヤフト
   とつまみ２０を介し回転不能に結合された回転ノ
   ブ２１，２５とを有し、 この回転ノブ部は、半径方向に貫通してバルブ
   ブツシユのリングみぞ２７中にはまり込む止め手
   段２６，２８によつて、その軸線方向位置に保持
   され、そしてその底部２２がつまみのストツパの
   役をするバルブにおいて、 前記バルブシヤフトが、安全みぞ１２を備え、
   その中にバルブブツシユに保持される安全エレメ
   ント（ピン）１７がはまり込み、 安全みぞおよび安全エレメントは、バルブエレ
   メントがその閉鎖位置と最も広く開かれる位置と
   の間の位置をとることができるよう形成されてお
   り、かつ、バルブエレメントが、その最も広く開
   かれた位置を越えることを阻止るような構造にな
   つていることを特徴とするコントロールバルブ。 ２ バルブシヤフト１１のバルブエレメント１５
   とおねじ１０との間に、破断予定個所が設けられ
   ており、かつ、破断予定個所とバルブエレメント
   との間で、バルブシヤフト１１に作用するストツ
   パエレメント１７が、バルブエレメントの行程を
   制限するようになつていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載のコントロールバルブ。 ３ 安全エレメント１７が、バルブエレメント１
   ５に隣接した安全みぞ１２の端壁に接するストツ
   パエレメントの役をし、かつ、破断予定個所が、
   安全みぞの領域に配置されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第２項記載のコントロールバル
   ブ。 ４ 安全みぞ１２の底部が、円筒状に形成されて
   おり、破断予定個所に該当する直径を持つことを
   特徴とする特許請求の範囲第３項に記載のコント
   ロールバルブ。 ５ 安全みぞ１２の幅が、バルブエレメント１５
   の最大行程と、安全みぞ１２にはまり込む安全エ
   レメント１７のバルブシヤフト軸方向にみた寸法
   の合計であることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項に記載のコントロールバルブ。 ６ 安全エレメント１２が、外部に対し覆われて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１〜５項
   のいずれかに記載のコントロールバルブ。 ７ 安全エレメント１２が、回転ノブで覆われて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第６項に記
   載のコントロールバルブ。 ８ 安全エレメント１２が、スナツプリングで上
   方を覆われていることを特徴とする特許請求の範
   囲第６項に記載のコントロールバルブ。 ９ 安全エレメント１２が、外側を塗料により塗
   装されていることを特徴とする特許請求の範囲第
   ６〜８項のいずれかに記載のコントロールバル
   ブ。 １０ 安全エレメントが、バルブブツシユ６の内
   側のリングみぞ中のスナバルシヤフト１１の外ね
   じ１０の領域でバルブエレメント１５と反対の側
   に開かれる安全みぞが設けられていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１〜６項のいずれかに記
   載のコントロールバルブ。