JPH0562116A - 磁気ヘツド - Google Patents

磁気ヘツド

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Publication number
JPH0562116A
JPH0562116A JP24653791A JP24653791A JPH0562116A JP H0562116 A JPH0562116 A JP H0562116A JP 24653791 A JP24653791 A JP 24653791A JP 24653791 A JP24653791 A JP 24653791A JP H0562116 A JPH0562116 A JP H0562116A
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JP
Japan
Prior art keywords
dust
gutter
magnetic head
film
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP24653791A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Tsujimoto
紳一 辻本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP24653791A priority Critical patent/JPH0562116A/ja
Publication of JPH0562116A publication Critical patent/JPH0562116A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積したゴミなどがガターからはみ出し、記
録媒体のヘッド摺動部への固着を防止し、スペーシング
ロスの発生防止を可能とする。 【構成】 磁気ヘッド11のトラック部分へのゴミなど
の付着を防止するためのガター18,19を、磁気記録
媒体としてのフイルムFの走行方向に直交する方向から
それぞれ角度α,β傾けて形成することにより、フイル
ムFの走行時に集積し始めたゴミなどを矢印C1または
C2方向に移動させ、集積・固着を防止し、フイルムF
と当接する摺動部11aの範囲外へ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録部へのゴミ、異物
の付着を防止するためのガター(溝)を有する磁気ヘッ
ドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ヘッドの記録再生を行う磁
気トラック部へのゴミ、異物の付着は、記録媒体と磁気
トラック間の密着を損なうもの(スペーシングロス)
で、不完全な記録・再生に直結するものである。このゴ
ミ、異物は主として記録媒体が走行系及び磁気ヘッドと
の摺動により削られて発生するものである。その発生し
たゴミ・異物はさらに磁気ヘッドとの摺動による熱及び
圧力によって、または吸湿効果もあいまって磁気ヘッド
表面(摺動部)に強く固着する傾向がある。
【0003】これを防止するために、従来より用いられ
ている手段を有する磁気ヘッドを図5及び図6で示す。
すなわち、磁気ヘッド1は磁気記録媒体Mに対する磁気
トラック部2,3がそれぞれ磁気ギャップ4,5を有
し、かつゴミ等の集積・固着を防止するために媒体Mの
走行方向に直交する方向にガター6,7が設けられてお
り、また、パッドPが媒体Mを磁気ヘッド1の摺動部1
aに押し付ける方向に付勢されている。そして、ゴミ、
異物は媒体Mに付着して運ばれ、磁気ヘッド1を通過す
る際に、摺動部1aの近傍に付着する。摺動部1aに付
着したゴミは媒体Mの往復走行に伴い集積して固着する
ようになりスペーシングロスを引き起こす。そこで、媒
体Mが矢印A方向に走行する場合、媒体M及び摺動部1
aに付着したゴミはやはりA方向に移動し、ガター6に
至り、図6に示すようにガター6内に集積する。この集
積はガター6のエッジ部6aから開始し、集積度が増す
につれ、ガター6内を埋めるようになる。ゴミの集積が
ガター内に限定されるため、摺動部1aでの集積が防止
され、スペーシングロスを発生させることがない。媒体
Mが逆方向に走行する場合には、ガター7が有効とな
る。このような手段は、主としてオーディオ用磁気ヘッ
ドで用いられている手法である。
【0004】一方、米国特許4878075号明細書に
は、透明な磁気記録層がコーティングされている写真フ
イルムについて、予め磁気記録による情報が書き込まれ
ている点及びこの磁気記録を再生し、また書き換えるこ
とが可能な磁気ヘッドを有するカメラが開示されてい
る。このような写真とオーディオテープでは、(1)写
真フイルムの方が非常に厚く(オーディオテープの約5
倍)、また硬く(腰が強い)、(2)走行スピードが写
真フイルムの方が速い(オーディオテープの約2倍〜1
0倍)。従って、写真フイルムが磁気ヘッドの密着に要
する力は、オーディオテープに比して大きなものとな
り、また、走行系も高速,高出力のものが用いられるの
で、磁気記録媒体の削れによるゴミ、異物の発生はオー
ディオテープに比して非常に多いものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述従来例
のガター付きの磁気ヘッドではゴミ、異物の発生量が非
常に多い磁気記録層を有する写真フイルムには適用でき
ないという欠点があった。つまり、図6において、ガタ
ー6に集積したゴミEはすぐにガター6からはみ出すよ
うになり、媒体Mを摺動部1aから持ち上げるようにし
てスペーシングロスを発生させる。さらに、この状態が
進行すると、ガター6からはみ出したゴミは媒体Mの往
復進行によってトラック部2,3及び磁気ギャップ4,
5周辺に固着するようになり、磁気記録・再生が不能と
なってしまう。
【0006】本発明は、前述従来例の欠点を除去し、ガ
ターに集積したゴミ等がはみ出して媒体の摺動面への固
着を防止した磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気記録・再生を行うトラック部分への
ゴミ、異物の付着を防止するためのガターを有する磁気
ヘッドにおいて、該ガターを磁気記録媒体の走行方向に
直交する方向から傾けて形成したものである。
【0008】
【作用】以上の構成の磁気ヘッドは、ガターに集積した
ゴミが磁気記録媒体の走行により、ガターのエッジ部で
ガターの傾き方向の作用を受けてその傾き方向に移動す
るので、集積したゴミのガターからのはみ出し、媒体の
摺動部への固着を防止し、スペーシングロスの発生を防
止する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図3
に基づいて説明する。図1は斜視図、図2は縦断面図、
図3は正面図をそれぞれ示す。図において、11は磁気
ヘッドで、磁気トラックを2ケ持つものについて示す。
12はケーシングで、パーマロイ等の材質が用いられ、
磁気シールド効果を持たせている。13,14はコア
で、シム21を挟持して第1の磁気ギャップg1を形成
する。15,16もコアで、同様に不図示のシムを挟持
して第2の磁気ギャップg2を形成する。22はコア1
3〜16を保持するコアサポートである。23はボビン
で、電気導体からなるボビン端子24,25が固設され
ている。26はボビン23に巻線されたコイルで、その
両端はボビン端子24,25に接続されている。そし
て、コア13〜16、シム21、ボビン23はコアサポ
ート22で保持された状態でケーシング12内に収納さ
れ、その後、ケーシング12内は図2にハッチングで示
す部分を樹脂27で封止される。樹脂封止後、磁気ヘッ
ド11の摺動部11aの表面仕上げが研削加工により行
われる。この摺動部11aにはコア13〜16,樹脂2
7,ケーシング12が露出している。
【0010】20は取付けベースで、カメラ等の機器へ
の取付けのための取付穴20a,20b及びボビン端子
24,25を外部に出すための穴20c,20dを有す
る。Fは磁気記録媒体であるフイルム、PはフイルムF
を磁気ヘッド11の摺動部11aに押し付けるためのパ
ッドである。そして、再生時は、フイルムFの走行によ
りギャップg1,g2に発生した磁界はコイル26によ
り電磁変換され、ボビン端子24,25を介して電気出
力として取り出される。一方、記録時は、逆にボビン端
子24,25から入力された電気信号がギャップg1,
g2を介してフイルムFに磁気的に記録される。18.
19はガターで、摺動面11a側においてコア13〜1
6、樹脂27、ケーシング12の一部を図3に示すよう
にフイルムFの走行方向(矢印B1,B2)に直交する
方向に対してそれぞれ角度α,β傾けて研削加工するこ
とで形成されている。
【0011】以上の構成の本実施例において、フイルム
Fの矢印B1方向の走行により、ガター18に集積し始
めたゴミはガター18のエッジ部18aで矢印C1方向
への作用を受ける。これにより、ゴミはガター18内で
矢印C1方向へ移動することになり、ガター18内の1
ケ所でのゴミの集積,固着を防ぐことが可能になる。ゴ
ミの集積,固着は樹脂27の露出部で一般的には発生し
やすいが、こうした特定の位置での集中した集積,固着
を防止できる。さらに、フイルムFと磁気ヘッド11が
当接する摺動部11aの範囲外へゴミを排出する作用が
あるので、ゴミ,異物が非常に多い場合でもスペーシン
グロスを生ずることがない。また、一度固着したものが
脱落したような場合でも摺動部11aの外へ排出される
ので、脱落したゴミがフイルムFの往復走行によって摺
動部11aに再固着するようなことも防止できる。フイ
ルムFが矢印B2方向に走行する場合には、前記と同様
にガター19が有効となる。本実施例では、ガター1
8,19を角度α,βにより「ハ」の字状にレイアウト
しているため、ゴミの導出される方向をフイルムFの走
行方向によらず、図3の下方向に限定できるようになっ
ている。従って、導出されたゴミが再度フイルムFの走
行方向に回らないような手段は図3の下側でのみ考慮さ
れればよい。
【0012】図4は本発明の第2実施例を示すものであ
る。説明を簡単にするために前述第1実施例と同一部分
に同一符号を付し、相違する点のみを説明する。本実施
例では、2本のガター18′,19′がフイルムFの走
行方向(矢印B1,B2)に直交する方向に対し、同一
角度γで平行に形成されたものである。その他の構成
(図示されない部分も含む)は前述第1実施例と同様で
ある。以上の構成の本実施例では、フイルムFが矢印B
1方向に走行する場合にゴミはC3方向へ、B2方向に
走行する場合にはC4方向へ導出される。このように導
出方向が図の下方向と上方向に分離されてしまう欠点は
あるが、摺動部のゴミの集積,蓄積を防止できる点は同
じである。また、2本のガター18′,19′を同時加
工できるという利点を有する。つまり、磁気ヘッド11
を被加工物としてガター18′,19′を加工する場
合、磁気ヘッド11の矢印D方向への一回の送りでガタ
ー18′,19′を同時加工でき、前述第1実施例の形
状に比べて加工コストが安いという利点を有する。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようにゴミ,異
物の付着を防止するためのガターを有する磁気ヘッドに
おいて、該ガターを磁気記録媒体の走行方向に直交する
方向から傾けて形成することにより、特に磁気記録層を
有する写真フイルムのようにゴミ,異物の発生量が非常
に多い媒体を用いる場合にも、ゴミ,異物の集積・固着
によるスペーシングロスの発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の磁気ヘッドの斜視図
である。
【図2】その縦断面図である。
【図3】同じくその正面図である。
【図4】本発明の第2実施例の磁気ヘッドの正面図であ
る。
【図5】従来例の磁気ヘッドの正面図である。
【図6】その側面図である。
【符号の説明】
11・・磁気ヘッド、11a・・摺動部、12・・ケー
シング、13〜16・・コア、18,19,18′,1
9′・・ガター、20・・取付けベース、21・・シ
ム、23・・ボビン、24,25・・ボビン端子、26
・・コイル、F・・磁気記録媒体であるフイルム、P・
・パッド、g1,g2・・磁気ギャップ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録・再生を行うトラック部分への
    ゴミ、異物の付着を防止するためのガターを有する磁気
    ヘッドにおいて、該ガターを磁気記録媒体の走行方向に
    直交する方向から傾けて形成したことを特徴とする磁気
    ヘッド。
JP24653791A 1991-09-02 1991-09-02 磁気ヘツド Pending JPH0562116A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24653791A JPH0562116A (ja) 1991-09-02 1991-09-02 磁気ヘツド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24653791A JPH0562116A (ja) 1991-09-02 1991-09-02 磁気ヘツド

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Publication Number Publication Date
JPH0562116A true JPH0562116A (ja) 1993-03-12

Family

ID=17149887

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24653791A Pending JPH0562116A (ja) 1991-09-02 1991-09-02 磁気ヘツド

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JP (1) JPH0562116A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8197611B2 (en) 2004-05-28 2012-06-12 Pii Pipetronix Gmbh Method, device and tool for cleaning, surveying, inspecting, etc. unpiggable pipelines

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8197611B2 (en) 2004-05-28 2012-06-12 Pii Pipetronix Gmbh Method, device and tool for cleaning, surveying, inspecting, etc. unpiggable pipelines

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