JPH05298613A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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Publication number
JPH05298613A
JPH05298613A JP12545392A JP12545392A JPH05298613A JP H05298613 A JPH05298613 A JP H05298613A JP 12545392 A JP12545392 A JP 12545392A JP 12545392 A JP12545392 A JP 12545392A JP H05298613 A JPH05298613 A JP H05298613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic head
magnetic
recording medium
recording
slide surface
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12545392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Kato
吉明 加藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH05298613A publication Critical patent/JPH05298613A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧接走行される写真フィルムの削り屑の磁気ヘ
ッドギャップ部への付着蓄積を回避して良好な磁気記録
再生特性を達成した磁気ヘッドを提供すること。 【構成】磁気ヘッドの摺動面の内、少なくとも記録媒体
に圧接する部分の該記録媒体長手方向と直角方向の平均
面粗さを、0.2μm以上且つ1μm未満とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ヘッドに係わり、よ
り詳細には、撮影情報を光学的に記録する感光層と撮影
時のデータ等を磁気的に記録する磁性層とを備えた写真
フィルムに対して情報を磁気的に記録再生する磁気ヘッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】撮影情報の光学的記録と同時に撮影時の
データ等の磁気的記録が行われる写真フィルムには透明
な磁性層が塗布されており、フィルムの厚さはほぼ100
μm程度とされ一般に使用される磁気テープに比べ特段
に厚い。
【0003】写真フィルムに対する磁気的記録及び再生
は、磁気ヘッドを該写真フィルムに接触摺動させて行わ
れる。しかし、かかる特段に大きな厚みを有する記録媒
体と磁気ヘッドとの間の安定した接触を確保すること
は、他の一般の磁気テープと比べ難しい。そこで、写真
フィルムを磁気ヘッドのギャップ部にローラ等で強制的
に押し付け圧接走行させることにより接触の安定化が図
られた。
【0004】しかしながら、写真フィルムを磁気ヘッド
に強制的に押し付け圧接走行させた場合良好な記録再生
が得られないことが判った。
【0005】フィルムの圧接走行による磁気ヘッドの記
録再生特性劣化の原因を以下に説明する。
【0006】磁気ヘッド表面は極めて平滑な面(平均面
粗さ(Ra)=0.02μm程度)を有しているが、異種材料
で構成されているため、磁気ヘッド表面には数千オング
ストローム程度の微少段差が存在している。磁気ヘッド
表面上のこのような段差によって写真フィルムは圧接走
行時、その磁性層を保護する保護層さらには磁性層の一
部までが削り取られ、削り屑は圧接中心部である磁気ヘ
ッドギャップ又はその近傍に付着することになる。
【0007】したがって、圧接走行の繰り返しにより磁
気ヘッドのギャップ部又はその近傍に写真フィルムの削
り屑が蓄積し、このため良好な記録再生特性が得られな
くなる。
【0008】また写真フィルムに付着した環境中の塵埃
などが磁気ヘッドのギャップ又はその付近に蓄積し、良
好な記録再生が困難となる場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
前述した問題を解決し、磁気ヘッド表面上の微少段差に
より削り取られた写真フィルムの削り屑等をそのまま通
過させて良好な記録再生特性を確保した磁気ヘッドを提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、摺動面の内、少なくとも記録媒体に圧接
する部分の記録媒体長手方向と直角方向の平均面粗さを
0.2μm以上且つ1μm未満とした磁気ヘッドを提供す
る。
【0011】
【作用】以下に本発明の作用を詳説する。
【0012】図1は本発明の磁気ヘッドの一実施例の斜
視図である。図1によれば、磁気ヘッド(1)には磁気
ギャップ層が一対の磁気コア間に設けられ、記録媒体の
二つの磁気トラックに対応して記録再生できる。記録媒
体指向面Sにはギャップ(5)及びコア(2)が露出し
ている。また端子(3)より信号電流が磁気ヘッドの図
示されないコイルに流入しコア中に所定の磁束を誘起す
る。
【0013】本発明によれば磁気ヘッドの摺動面の曲率
半径(R)は15mmとされ、記録媒体走行方向(長手方
向)と直角方向(図1のA−A’で示される方向)の磁
気ヘッド摺動面の平均面粗さ(Ra)は、0.2μm〜0.3μm
とされている。
【0014】図2は、本発明の磁気ヘッド摺動面におけ
る上記A−A’方向の表面粗さの測定結果をプロットし
たものである。同図において横軸はA−A’方向の測定
長を、縦軸は表面層の凹凸量を表している。
【0015】図3は、従来の磁気ヘッドについて磁気ヘ
ッド摺動面における上記A−A’方向の表面粗さの測定
結果をプロットしたものである。
【0016】図2と図3との対比から、本発明の磁気ヘ
ッドの摺動面の表面粗さは従来の磁気ヘッドより約10
倍程度粗くされていることが判る。
【0017】図3によれば、従来の磁気ヘッドの場合、
摺動面の圧接部分の記録媒体長手方向に直角方向の表面
粗さは略0.1μm以下とされ、その平均は磁気ヘッド表面
の段差(数千オングストローム程度)より一桁小さくさ
れており、該段差によって生じた写真フィルムの削り屑
は摺動面圧接部を容易に移動し得ず付着蓄積することに
なる。
【0018】これに対し、本発明では、圧接部分の記録
媒体長手方向と直角方向の平均面粗さを、磁気ヘッド表
面の段差と略同程度に、0.2〜0.3μmと粗くすることに
よって、削り屑の摺動面上の長手方向の移動を容易化
し、削り屑が摺動面の圧接部分を容易にすり抜けていく
ようにしたものである。
【0019】平均面粗さを1μm未満としたのは、これ
以上摺動面が粗くなると、記録媒体と磁気ヘッドとの安
定した接触の確保が困難となるなど良好な磁気記録再生
特性が得られないためである。
【0020】本発明の磁気ヘッドによれば、写真フィル
ムを繰り返し圧接走行した場合にも、従来の磁気ヘッド
と比べ特段に優れた記録再生特性を達成することが出来
る。
【0021】以下に本発明の実施例を詳説する。
【0022】
【実施例】図4には、本発明の磁気ヘッドの記録媒体と
して使用される略透明な磁性層を有する写真フィルムの
構成が示されている。図4によれば、写真フィルム10
は、その一方の表面層10Sにおいて最も外側に保護層
を有する略透明な磁性層を有する。また、写真フィルム
10は撮影画像記録領域10Aと、フィルムの一方側の
外縁部10Bに2本の磁気記録(磁気トラック)S1及
びS2を有し、他方外縁部10B’にパーフォレーショ
ン11及び13を有し、パトローネ20に収容される。
写真フィルム10は、2本の磁気トラックに対応するコ
ア部に対応させて使用することができる。
【0023】図5には、図4の写真フィルム10の走行
方向(長手方向)における、本発明の磁気ヘッド1と、
写真フィルム10を磁気ヘッド1の記録媒体指向面に圧
接走行させるゴムローラ6と、図4の写真フィルム10
の断面図(図4のIV−IV線矢視断面図)とが示され
ている。ゴムローラ6は、自転軸7を有し、写真フィル
ムを磁気ヘッドの記録媒体指向面に圧接して走行させ
る。
【0024】次に磁気記録再生特性を特段に向上した本
発明の態様及び効果について実施例に従って説明する。
【0025】実施例1.本発明の磁気ヘッドを用いた場
合の写真フィルムの再生特性を測定し、平均面粗さ(R
a)が0.02μmの従来の磁気ヘッドを用いた場合と比較し
た。
【0026】図5に示すように、ゴムローラ(直径8m
m、ゴムショア硬度60)の押し付け荷重を80gにして、
略透明な磁性層を有する写真フィルム(24枚撮りフィル
ム:1.2m)を走行速度300mm/秒で走行させ、これを1
パスとし、その走行パス数に対する再生出力を測定し
た。
【0027】図6は測定結果のプロット図である。な
お、前記押し付け荷重が50g未満の場合には、押し付け
効果はなく前記再生を行うことはできない。
【0028】図6によれば、従来の磁気ヘッドは100パ
ス走行までに再生出力が約5dBも劣化した。これに対
し、本発明の磁気ヘッドによれば、100パス走行させた
後でも再生出力の低下は約1dB以内とされる。再生出力
低下の許容レベルは2dBであることから、本発明の磁気
ヘッドは写真フィルムの削り屑の付着蓄積に対して著し
い排除効果を有し、極めて優れた再生特性を達成したも
のであることがわかる。
【0029】なお、本発明は、前述された2トラック磁
気ヘッドに限定されず、1トラック又は2トラック以上
の磁気ヘッドにおいても、同様な効果があることはいう
までもない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気ヘッ
ドは、摺動面の内、少なくともフィルムに圧接する部分
のフィルム走行方向と直角方向の摺動面の平均面粗さを
0.2μm〜1.0μmの範囲としたことによって、磁気ヘッド
との摺動走行により記録媒体から削り取られる削り屑あ
るいは空気中の塵埃等がギャップ部に蓄積されることな
く通過するため、磁気ヘッドの記録再生特性の劣化を防
止し、磁気ヘッドを含むシステムの信頼性の向上に著し
く貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの一実施例を示す斜視図。
【図2】本発明の磁気ヘッドの図1のA−A’方向の表
面粗さの測定結果プロット図。
【図3】従来の磁気ヘッドのA−A’方向の表面粗さの
測定結果プロット図。
【図4】略透明な磁性層を有する写真フィルムの正面
図。
【図5】本発明の磁気ヘッドと写真フィルムとゴムロー
ラーの断面図。
【図6】フィルム走行パス数に対する再生出力の劣化の
測定結果プロット図。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 コア 3 端子 5 ギャップ 6 ローラ 7 自転軸 10 写真フィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】摺動面の内、少なくとも記録媒体に圧接す
    る部分の該記録媒体長手方向と直角方向の平均面粗さ
    を、0.2μm以上且つ1μm未満としたことを特徴とする
    磁気ヘッド。
JP12545392A 1992-04-20 1992-04-20 磁気ヘッド Withdrawn JPH05298613A (ja)

Priority Applications (1)

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JP12545392A JPH05298613A (ja) 1992-04-20 1992-04-20 磁気ヘッド

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12545392A JPH05298613A (ja) 1992-04-20 1992-04-20 磁気ヘッド

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JPH05298613A true JPH05298613A (ja) 1993-11-12

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12545392A Withdrawn JPH05298613A (ja) 1992-04-20 1992-04-20 磁気ヘッド

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Date Code Title Description
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Effective date: 19990706