JPH0562000U - シンクロトロン放射装置の多極電磁石 - Google Patents

シンクロトロン放射装置の多極電磁石

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JPH0562000U
JPH0562000U JP10511591U JP10511591U JPH0562000U JP H0562000 U JPH0562000 U JP H0562000U JP 10511591 U JP10511591 U JP 10511591U JP 10511591 U JP10511591 U JP 10511591U JP H0562000 U JPH0562000 U JP H0562000U
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electromagnet
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JP10511591U
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瑞穂 井田
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多極電磁石のリターンヨークの連結位置を水
平・垂直方向に対し所定角度を有する位置に配置するこ
とにより、形状の小型化を図る。 【構成】 4極電磁石30の各リターンヨーク33両端
の連結部34を、リターンヨーク本体の厚さと同一の厚
さに形成する。また、各リターンヨーク33の連結部3
4の連結位置を、水平方向中心線・垂直方向中心線から
45度傾けた位置に配置し、各連結位置に磁極31を固
定する。これにより、4極電磁石30の外周部からの突
出部分を解消する。更に、各リターンヨーク33の連結
部34同士の固定と、各リターンヨーク33に対する4
個の磁極31の固定とを共通のボルト35で兼用するこ
とにより、ボルト本数の削減を図る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、超々LSI回路の作成、医療診断、構造解析等の各種分野へ適用さ れるシンクロトロン放射装置の多極電磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば図2に示す如く、シンクロトロン放射装置1では、電子発生装置(電子 銃)2で発生した電子ビームは直線加速器(ライナック)3で光速近くに加速さ れ、ビーム輸送部4の偏向電磁石5で偏向され、インフレクタ6を介してシンク ロトロンの蓄積リング7内に入射される。該蓄積リング7に入射された電子ビー ムは、高周波加速空洞8でエネルギーを与えられながら収束電磁石9、10で収 束され、偏向電磁石11で偏向され蓄積リング7内を周回し続ける。偏向電磁石 11で偏向される時に発生するシンクロトロン放射光12は、ビームチャンネル 13を通して出射された後、例えば局所構造解析装置14へ送られ局所構造解析 用光源等として利用される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のシンクロトロン放射装置に搭載されている多極電磁 石は例えば図3に示す如く、コイル15を巻回した磁極16をリターンヨーク1 7にボルト18により固定すると共に、各リターンヨーク17の両端に形成した 連結部19同士をボルト20により固定した構造となっていた。この場合、図3 の例では前記リターンヨーク17の連結部19が電磁石本体に対し水平方向、垂 直方向に配置されていると共に、連結部19のボルト挿入部21が多極電磁石の 外周方向へ突出しているため(図3の例では例えば40mm〜50mm程度)、 多極電磁石全体の形状が大型化することになる。しかしながら、小型のシンクロ トロン放射装置では、多極電磁石と他の機器類との干渉を回避するため、多極電 磁石の形状の小型化を図る必要があるが、前述した従来構造の多極電磁石では小 型化が困難であるという問題があった。
【0004】 本考案は前記課題を解決するもので、多極電磁石のリターンヨークの連結部同 士を突き合せた連結位置を、多極電磁石本体の水平方向中心線または垂直方向中 心線から所定角度傾けた位置に配置することにより、多極電磁石形状の小型化を 達成したシンクロトロン放射装置の多極電磁石の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本考案は、コイルが巻回された磁極と、該磁極が固定 された複数のリターンヨークとを具備してなり、該複数のリターンヨークの両端 の連結部同士をボルトを介して固定することにより断面多角形状に構成してなる シンクロトロン放射装置の多極電磁石において、前記各リターンヨークの連結部 同士を突き合せた連結位置を、多極電磁石本体の水平方向中心線または垂直方向 中心線から所定角度傾けた位置に配置すると共に、前記各連結位置に前記各磁極 をボルトを介して固定し、前記リターンヨークの連結部同士の固定と前記連結位 置に対する前記磁極の固定とを共通のボルトで兼用してなることを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案によれば、多極電磁石の各リターンヨークの連結部同士を突き合せた連 結位置を、多極電磁石本体の水平方向中心線または垂直方向中心線から所定角度 傾けた位置に配置し、前記連結位置に磁極を固定しているため、多極電磁石の形 状を小型化することができる。これにより、本考案の多極電磁石を小型のシンク ロトロン放射装置に搭載した場合には他の機器類との干渉を回避することができ 、また、共通のボルトにより、各リターンヨークの連結部同士の固定と、連結位 置に対する磁極の固定とを兼用するため、ボルト本数を削減することができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案を適用してなる実施例を図面に基づいて説明する。図1はシンク ロトロン放射装置に搭載される本実施例の4極電磁石30の構造であり、該4極 電磁石30は、4個の磁極31と、各磁極31に巻回されたコイル32と、4個 のリターンヨーク33とから構成されている。前記各リターンヨーク33の両端 には連結部34が配設されており、該連結部34は、上述した従来構造の電磁石 の如く、突出部(ボルト挿入部)を有するリターンヨーク連結部と異なり、リタ ーンヨーク本体の厚さと同一の厚さに形成されている。前記4個のリターンヨー ク33は、各連結部34の端面同士を突き合せた状態で矩形状に組立てられると 共に、4つの連結箇所には、コイル32が巻回された磁極31がボルト35によ り固定されている。
【0008】 この場合、4極電磁石30における各リターンヨーク33の連結部34同士を 突き合せた4箇所の連結位置が、4極電磁石30の水平方向中心線・垂直方向中 心線から45度傾けた位置に配置されている。各リターンヨーク33の連結部3 4の連結位置を前記角度に設定することにより、従来のリターンヨークの連結部 に配設している突出部(ボルト挿入部)を不要とし、4極電磁石30の外周部か ら突出する部分を解消するようになっている。更に、各リターンヨーク33の連 結部34同士の固定と、各リターンヨーク33の連結箇所に対する4個の磁極3 1の固定とを、共通のボルト35により兼用させることにより、4極電磁石30 の組立てに使用するボルト本数の削減を図るようになっている。
【0009】 次に、上記の如く構成した本実施例の4極電磁石の作用について説明する。 4極電磁石30の各リターンヨーク33の連結部34を、リターンヨーク本体 の厚さと同一の厚さに形成すると共に、各連結部34の連結位置を4極電磁石3 0の水平方向中心線・垂直方向中心線から45度傾けた位置に配置し、これら4 箇所の連結位置に4個の磁極31を固定しているため、4極電磁石30の外周部 から突出する部分を解消することができる。これにより、従来の多極電磁石の如 く、リターンヨークの連結部が電磁石本体に対し水平方向・垂直方向に配置され ると共に連結部のボルト挿入部が電磁石の外周方向へ突出しているために、電磁 石全体の形状が大型化するという不具合を解消することができる。即ち、本実施 例の4極電磁石30は、その外周部からの突出部分が無いため、4極電磁石30 を小型のシンクロトロン放射装置に搭載した場合、他の機器類との干渉を回避す ることが可能となる。また、本実施例の4極電磁石30は、各リターンヨーク3 3の4つの連結箇所に磁極31を固定することにより、各リターンヨーク33の 連結部34同士の固定と、各リターンヨーク33の連結箇所に対する4個の磁極 31の固定とを共通のボルト35で兼用できるため、使用するボルト本数を削減 することが可能となる。
【0010】 尚、上記実施例では、本考案の多極電磁石構造を4極電磁石に適用した場合を 例に上げ説明したが、4極電磁石に限定されるものではなく、例えば6極電磁石 や8極電磁石等の他の多極電磁石に適用することも可能である。6極電磁石の場 合には、リターンヨークの連結位置を電磁石の水平方向中心線または垂直方向中 心線から30度傾けた位置に配置すると共に、共通のボルトにより、6個のリタ ーンヨークの連結部同士の固定と、各リターンヨークの連結箇所に対する6個の 磁極の固定とを兼用すればよい。また、8極電磁石の場合には、リターンヨーク の連結位置を電磁石の水平方向中心線または垂直方向中心線から22.5度傾け た位置に配置すると共に、共通のボルトにより、8個のリターンヨークの連結部 同士の固定と、各リターンヨークの連結箇所に対する8個の磁極の固定とを兼用 すればよい。これら6極電磁石や8極電磁石等の他の多極電磁石においても、上 述した4極電磁石における効果と同様の効果を発揮することができる。
【0011】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、コイルが巻回された磁極と、該磁極が固 定された複数のリターンヨークとを具備してなり、該複数のリターンヨークの両 端の連結部同士をボルトを介して固定することにより断面多角形状に構成してな るシンクロトロン放射装置の多極電磁石において、前記各リターンヨークの連結 部同士を突き合せた連結位置を、多極電磁石本体の水平方向中心線または垂直方 向中心線から所定角度傾けた位置に配置すると共に、前記各連結位置に前記各磁 極をボルトを介して固定し、前記リターンヨークの連結部同士の固定と前記連結 位置に対する前記磁極の固定とを共通のボルトで兼用してなる構成としたので、 下記の効果を奏することができる。 本考案の多極電磁石は、各リターンヨークの連結部同士を突き合せた連結位置 を、水平方向中心線または垂直方向中心線から所定角度傾けた位置に配置し、連 結位置に磁極を固定しているため、従来と比較した場合、多極電磁石の形状の小 型化を図ることができる。 上記により、本考案の多極電磁石を小型のシンクロトロン放射装置に搭載した 場合には、他の機器類との干渉を回避することができる。 また、本考案の多極電磁石では、各リターンヨークの連結部同士の固定と、連 結位置に対する磁極の固定とを共通のボルトで兼用できるため、従来と比較した 場合、多極電磁石の組立てに使用するボルト本数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の電磁石の概略平面図である。
【図2】シンクロトロン放射装置の概略平面図である。
【図3】従来例の電磁石の概略平面図である。
【符号の説明】
30 多極電磁石 31 磁極 32 コイル 33 リターンヨーク 34 連結部 35 ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが巻回された磁極と、該磁極が固
    定された複数のリターンヨークとを具備してなり、該複
    数のリターンヨークの両端の連結部同士をボルトを介し
    て固定することにより断面多角形状に構成してなるシン
    クロトロン放射装置の多極電磁石において、前記各リタ
    ーンヨークの連結部同士を突き合せた連結位置を、多極
    電磁石本体の水平方向中心線または垂直方向中心線から
    所定角度傾けた位置に配置すると共に、前記各連結位置
    に前記各磁極をボルトを介して固定し、前記リターンヨ
    ークの連結部同士の固定と前記連結位置に対する前記磁
    極の固定とを共通のボルトで兼用してなることを特徴と
    するシンクロトロン放射装置の多極電磁石。
JP10511591U 1991-12-19 1991-12-19 シンクロトロン放射装置の多極電磁石 Withdrawn JPH0562000U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190058189A (ko) * 2017-11-21 2019-05-29 한국전기연구원 폴/요크 형태의 스티어링 전자석을 이용한 의료용 선형가속기의 X-ray 선량 최적화 방법

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960404