JPH0561946U - 配線用遮断器 - Google Patents
配線用遮断器Info
- Publication number
- JPH0561946U JPH0561946U JP205992U JP205992U JPH0561946U JP H0561946 U JPH0561946 U JP H0561946U JP 205992 U JP205992 U JP 205992U JP 205992 U JP205992 U JP 205992U JP H0561946 U JPH0561946 U JP H0561946U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current limiting
- limiting element
- insulating container
- opening
- circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 限流素子と組み合わせて使用する配線用遮断
器において、大電流遮断能力を保持しつつその設置スペ
ースの節約を図る。 【構成】 配線用遮断器の機能本体を内蔵する絶縁容
器2の背面に、所定厚みの限流素子収納箱3を一体に取
り付けるとともに、収納箱3内に電力相に対応する限流
素子を配置し、各限流素子と絶縁容器内の電路とを内部
接続した。
器において、大電流遮断能力を保持しつつその設置スペ
ースの節約を図る。 【構成】 配線用遮断器の機能本体を内蔵する絶縁容
器2の背面に、所定厚みの限流素子収納箱3を一体に取
り付けるとともに、収納箱3内に電力相に対応する限流
素子を配置し、各限流素子と絶縁容器内の電路とを内部
接続した。
Description
【0001】
本考案は、過負荷、短絡事故等の際に自動的に電路を遮断する機能を有する配 線用遮断器に関する。
【0002】
交流600[V]以下、直流500[V]以下の電気系統では、通常、電源側 と負荷側との間に配線用遮断器(Molded Case Circuit B reaker:以下、MCCBと略す)が設けられ、過負荷や短絡事故が起こっ た場合にこのMCCBで過電流を遮断することで、系統を焼損事故から保護して いる。
【0003】 この種のMCCBは、一般に、電路の開閉遮断を行う開閉機構と、外部接続端 子、即ち電源側端子および負荷側端子と、これら端子を介して流れる過電流や短 絡電流に応動して電路の開閉遮断を行わせる過電流引外し装置とが絶縁容器内で 一体に組み立てられ、使用時には、その背面を配電盤等に取り付けるとともに、 外部接続端子に必要な配線を施して電気系統に組み入れる。
【0004】 ここに、電路とは、外部接続端子、即ち、電源側端子と負荷側端子との間の電 線路であり、開閉機構とは、手動又は引外し装置により接点を開閉する機構であ り、過電流引外し装置とは、熱動素子(例えばバイメタル)、電磁式又は変流器 等により過電流を検出して接点を開く装置である。
【0005】 ところで、この種の技術について、本考案者らは先に、絶縁容器内の電路に限 流素子、例えばPTC(Positive Temperature Coef ficient)抵抗素子を挿入接続し、開閉遮断時の電流値をこの素子の限流 効果によって抑制させるMCCBを提案した(特願平3−12705)。
【0006】 この技術によれば、正常時には電気系統に何ら影響を与えない一方、短絡事故 等が発生したときは過電流が直ちに抑制されるので、MCCBの電流遮断責務を 大幅に低減でき、コスト的にも保守・運用面からも優れた効果を発揮することが 実証されている。
【0007】
しかしながら、比較的大容量の電気系統では、限流素子も大型化する。そのた め、これをMCCBと組み合わせる場合には、別途、限流素子の配置箇所を確保 して配線導体で両者を接続しなければならず、MCCBの数が多くなるにつれて 配電盤等が大型化する問題を生じるようになった。
【0008】 本考案はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、大 電流の遮断能力を有するとともに、設置スペースの節減が図れる構造のMCCB を提供することにある。
【0009】
上記目的を達成するため、本考案では、電路の開閉遮断を行う開閉機構と、外 部導体接続端子を介して流れる過電流や短絡電流に応動して電路の開閉遮断を行 わせる過電流引外し装置とを絶縁容器内に具備するとともに、絶縁容器内の電路 に限流素子を挿入接続して開閉遮断時の電流値を抑制する配線用遮断器において 、前記限流素子を収納する限流素子収納箱を設けるとともに、その開口面を前記 絶縁容器の背面に一体に取り付け、収納された限流素子と絶縁容器内の電路とを 内部接続する構造にした。
【0010】 なお、前記限流素子収納箱は、その開口面寸法が前記絶縁容器背面寸法と同一 で、その厚みが収納される限流素子の厚みをやや超えることを特徴とする。
【0011】
本考案のMCCBは、基本的に従来のMCCBと同様の作用を呈する。即ち、 電路に正常電流が流れる通常状態では電気系統に何等影響を与えないが、短絡事 故等により電路に過電流が流れると、そのジュール熱により限流素子の抵抗値が 上昇して電流を流しにくくする。これにより過電流引外し装置および開閉機構を 作動させて過電流を遮断する。
【0012】 また、限流素子は絶縁容器背面の限流素子収納箱内に収納されているので、使 用時にはMCCBと一体に取り付けられ、従来のように、限流素子のための設置 スペースを確保する必要がなくなる。
【0013】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0014】 図1は本考案の一実施例に係るMCCBの外観斜視図であり、1はMCCB、 2は絶縁容器、3は限流素子収納箱、10は上部端子、11は下部端子を表す。 上部端子10、下部端子11の一方は電源側端子、他方は負荷側端子として用い られる。また、この図は三相電力用のMCCBの例を示している。
【0015】 絶縁容器2内には、電路の開閉遮断を行う開閉機構と、上部端子10あるいは 下部端子11を介して流れる過電流や短絡電流に応動して電路の開閉遮断を行わ せる過電流引外し装置とが配される。また、その背面、即ち、配電盤の取付部位 (図示省略)を臨む面部の一部には、容器内電路、上部端子10、および下部端 子11からの配線導体を導く開口面が形成されている。
【0016】 限流素子収納箱3は、開口面を有する有底箱体であり、その開口面が絶縁容器 2の背面に一体に取り付けられる。そして箱内部には、例えば図2に示すように 、三相分の限流素子4を放熱板7上で並列に配置するとともに、限流素子4両側 の各電極4a,4bから上部リード線5、下部リード線6を引き出している。な お、8は上部スペーサ、9は下部スペーサであり、一種の押え板として用いられ る。配電盤に取り付けるためのネジ等はこれらスペーサ8,9に形成される。
【0017】 また、限流素子収納箱3の開口面の寸法は、絶縁容器2の背面寸法と同一であ り、その厚みは、収納される限流素子4の厚みをやや超える程度に設計する。こ れは、放熱板7および絶縁容器2との間隙を考慮したものであるが、必要以上に 厚くしない。具体的には、限流素子4の容量にもよるが、通電電流10[A]〜 100[A]の場合、15〜32[mm]の厚みとなる。
【0018】 限流素子4からの各リード線5,6と電路あるいは各端子10,11との接続 は、絶縁容器2および限流素子収納箱3の各開口面を通して容器内で施され、外 部に表出しないようにする。
【0019】 図3は本実施例によるMCCBの回路構成図であり、(a)は絶縁容器2の上 部端子10側に限流素子4を接続した場合の例、(b)は下部端子11側に限流 素子4を接続した場合の例を示す。
【0020】 このいずれの場合も、基本的に従来のMCCBと同様の作用を呈するが、限流 素子4は絶縁容器2背面の限流素子収納箱3内に収納されているので、使用時に はMCCBと一体に取り付けられ、従来のように、限流素子4のための設置スペ ースを確保する必要がなくなる。
【0021】
以上詳述したように、本考案では、限流素子収納箱をMCCB本体たる絶縁容 器の背面に一体に取り付け、この収納箱内に限流素子を配置するとともに、絶縁 容器内の電路と内部接続してMCCBを構成したので、大電流の遮断能力を有す るとともに、限流素子のための設置スペースを別途確保する必要が無くなる効果 がある。この効果は、多数のMCCBを配する配電盤の小型化、低コスト化でき る点で特に有用となる。
【0022】 また、限流素子収納箱の開口面寸法を絶縁容器背面寸法と同一にし、その厚み は限流素子の厚みをやや超える程度にしたので、MCCB自体の形状を大型化せ ず、しかも、規格化できるので、製造コストも低下する効果がある。
【図1】本考案の一実施例に係る配線用遮断器の外観斜
視図である。
視図である。
【図2】本実施例で用いる限流素子収納箱の内部構造図
である。
である。
【図3】本実施例による配線用遮断器の回路構成図であ
る。
る。
1…配線用遮断器、2…絶縁容器、3…限流素子収納
箱、4…限流素子、4a,4b…電極、5…上部リード
線、6…下部リード線、7…放熱板、8…上部スペー
サ、9…下部スペーサ、10…上部端子、11…下部端
子。
箱、4…限流素子、4a,4b…電極、5…上部リード
線、6…下部リード線、7…放熱板、8…上部スペー
サ、9…下部スペーサ、10…上部端子、11…下部端
子。
Claims (2)
- 【請求項1】 電路の開閉遮断を行う開閉機構と、外部
導体接続端子を介して流れる過電流や短絡電流に応動し
て電路の開閉遮断を行わせる過電流引外し装置とを絶縁
容器内に具備するとともに、絶縁容器内の電路に限流素
子を挿入接続して開閉遮断時の電流値を抑制する配線用
遮断器において、 前記限流素子を収納する限流素子収納箱を設けるととも
に、その開口面を前記絶縁容器の背面に一体に取り付
け、収納された限流素子と絶縁容器内の電路とを内部接
続してなることを特徴とする配線用遮断器。 - 【請求項2】 前記限流素子収納箱は、その開口面寸法
が前記絶縁容器背面寸法と同一で、その厚みが収納され
る限流素子の厚みをやや超えることを特徴とする請求項
1記載の配線用遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP205992U JPH0561946U (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 配線用遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP205992U JPH0561946U (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 配線用遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0561946U true JPH0561946U (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=11518770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP205992U Pending JPH0561946U (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 配線用遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0561946U (ja) |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP205992U patent/JPH0561946U/ja active Pending
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