JPH056184U - 圧縮機 - Google Patents
圧縮機Info
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- JPH056184U JPH056184U JP5062891U JP5062891U JPH056184U JP H056184 U JPH056184 U JP H056184U JP 5062891 U JP5062891 U JP 5062891U JP 5062891 U JP5062891 U JP 5062891U JP H056184 U JPH056184 U JP H056184U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】均油管継手の貫通固着によるケースへの亀裂発
生の問題を解消でき、製造の容易化が図れるとともに、
油面制御についても高信頼性が確保できる圧縮機を提供
することを目的とする。 【構成】圧縮機11のケース21同士を潤滑油22面制
御用の均油管で接続する。均油管を各ケース21に接続
する均油管継手24をケース21内の初期油面位置に下
端部が開口する略垂直な縦管部24aと、この縦管部の
上端から側方に向かって略L字形に折曲しケース21に
貫通固着される横管部24bとを有するものとする。横
管部24bのケース21に対する貫通固着位置は、非深
絞り加工部であるメインケース体21bの側壁部に設定
する。
生の問題を解消でき、製造の容易化が図れるとともに、
油面制御についても高信頼性が確保できる圧縮機を提供
することを目的とする。 【構成】圧縮機11のケース21同士を潤滑油22面制
御用の均油管で接続する。均油管を各ケース21に接続
する均油管継手24をケース21内の初期油面位置に下
端部が開口する略垂直な縦管部24aと、この縦管部の
上端から側方に向かって略L字形に折曲しケース21に
貫通固着される横管部24bとを有するものとする。横
管部24bのケース21に対する貫通固着位置は、非深
絞り加工部であるメインケース体21bの側壁部に設定
する。
Description
【0001】
本考案は、冷凍サイクルに複数台設置されるスクロール式圧縮機として好適な 圧縮機に係り、特に潤滑油の油面制御用構成部を改良した圧縮機に関する。
【0002】
従来、スクロール式圧縮機として、例えば図3に示す構成のものが知られてい る。すなわち、密閉ケース1内に、一対の縦軸構造の電動圧縮機体2a,2bが 、軸心を互いに平行とした配置で収納されている。各電動圧縮機体2a,2bは 、それぞれケース1の下部に配置された電動要素部3a,3bと、これら各電動 要素部3a,3bの出力軸4a,4b上端部に設けられた圧縮要素部5a,5b とを有する構成とされている。各圧縮要素部5a,5bは、それぞれ固定スクロ ール4a1,4b1と、出力軸4a,4bによって回転駆動される回転スクロー ル4a2,4b2とからなっている。
【0003】 そして運転時には、吸込み管6から吸込まれた冷媒ガスが、一方の圧縮要素部 4aで圧縮された後、マフラ部7aを介して他方の圧縮要素部4bに入り、ここ で圧縮された後、マフラ部7bを介して吐出管8から吐出されるようになってい る。
【0004】 また、運転時においては、ケース1の内底部に収容された潤滑油9が、出力軸 4a,4bの下端に設けられたポンプ部10a,10bによって吸上げられ、出 力軸4a,4b内の流路を介して各圧縮要素部5a,5bの摺動部に供給される 。つまり、潤滑油9はケース1の下端部から上端部近傍までに亘る比較的長い距 離を移動する。
【0005】 ところで、図3に示したように、一つのケース1内に複数の電動圧縮機体2a ,2bを収納する構成の圧縮機では、ケース1の容積が大きいため、収容される 潤滑油9の油面9aは、そのケース1のかなり低い部位に位置することになる。
【0006】 このような圧縮機を、例えば複数台、互いに同高さに並列に設置して冷凍サイ クルを構成することが考えられている。この場合には、各圧縮機間で潤滑油が移 動する可能性があるので、常時必要な潤滑油量を確保していずれも円滑に運転が 行われるよう、各圧縮機のケース同士の間で潤滑油を流通させて相互の油面を常 に均等に保持する油面制御を行うことが望ましい。
【0007】 この油面制御手段として、各圧縮機底部の潤滑油収容部位同士を均油管で連通 接続することが考えられている。すなわち、潤滑油の偏在により一方の圧縮機の 油面が上昇し、他方の圧縮機の油面が下降した場合、その一方の圧縮機の内部圧 力によって上昇油面を押下げ、均油管を介して油面の低い他方の圧縮機のケース 内に潤滑油を自動的に送給するものである。これにより、両圧縮機のケース内で は、常に油面が均等に保持されるよう制御される。
【0008】
ところで、圧縮機のケース1は一般に板金製とされ、例えば図3に示すように 、深絞りにより成形された球面部を有する下部ケース体1aと、これに下端が接 続された筒上のメインケース体1bと、このメインケース体1bと一体成形によ り、または別体とされて接続することにより構成される上部ケース体1cとから 構成されている。
【0009】 上述したように、潤滑油9の油面9aが低い構成の圧縮機においては、図4に 示すように、均油管をケース1に接続するための均油管継手10Aの取付け位置 が、ケース1の低い位置、つまり深絞り加工により成形された下部ケース体1a の位置となる場合が多い。このような場合、従来では均油管継手10Aを下部ケ ース体1aに貫通させるとともに、ろう付けまたは溶接等によって固着するよう にしている。
【0010】 しかしながら、深絞りにより成形した下部ケース体1aには成形時の応力が残 留しているので、均油管継手10A接続用の孔あけおよび溶接等による歪が生じ た場合、この下部ケース体1aに亀裂が発生し易く、圧縮機製造が困難となるな どの問題あった。
【0011】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、均油管継手の貫通固着に よるケースへの亀裂発生の問題を解消でき、製造の容易化が図れるとともに、油 面制御についても高信頼性が確保できる圧縮機を提供することを目的とする。
【0012】
本考案は上述した目的を達成するために、深絞り加工により成形された下部ケ ース体とその上部に接合されたメインケース体とを有する密閉ケース内に複数の 電動圧縮機体を収納し、前記ケースの内底部に収容した潤滑油をポンプ部により 吸上げて前記各電動圧縮機体の摺動部に供給するようにした圧縮機であって、複 数台の並列設置により冷凍サイクルを構成するとともに、その各圧縮機のケース 同士を潤滑油面制御用の均油管で接続するものにおいて、前記均油管を前記各ケ ースに接続する均油管継手は、前記ケース内の初期油面位置に下端部が開口する 略垂直な縦管部と、この縦管部の上端から側方に向かって略L字形に折曲し前記 ケースに貫通固着される横管部とを有するものとし、この横管部の前記ケースに 対する貫通固着位置は、非深絞り加工部であるメインケース体の側壁部に設定し てなることことを特徴とする。
【0013】
本考案によると、均油管継手の貫通固着位置を、密閉ケースの非深絞り部であ るメインケース体に設定したので、均油管継手の貫通用孔明けや、溶接固着等の 作業の際に、歪が重畳することがない。したがって、ケースに亀裂が発生する等 の問題を有効的に解消することができ、圧縮機製造の容易化が図れるようになる 。
【0014】 また、均油管継手は、ケース内の初期油面位置に下端部が開口する略垂直な縦 管部と、この縦管部の上端から側方に向かって略L字形に折曲しケースに貫通固 着される横管部とを有するものとしたので、ケース内の潤滑油の油面が低い圧縮 機構造の場合でも、潤滑油の均油管を介しての移動は確実かつ円滑に行われ、油 面制御については高信頼性が得られる。
【0015】
以下、本考案の一実施例を図1および図2を参照して説明する。
【0016】 図1は冷凍サイクルを示している。本実施例では、同一高さに並列設置した一 対の圧縮機11、凝縮器12、膨脹弁13および蒸発器14が冷媒配管15によ って順次に接続され、閉じた冷凍サイクルが構成されている。
【0017】 各圧縮機11はそれぞれスクロール式圧縮機とされ、密閉ケース21内に一対 の電動圧縮機体が収納されている。なお、電動圧縮機体およびそれに付随する圧 縮機構については、図3に示したものと変わらないから、それらの部分について の図示および説明は省略する。
【0018】 本実施例の圧縮機11では、密閉ケース21が深絞りにより成形された板金製 の下部ケース体21aと、その上に接続されたメインケース体21bとにより構 成されている。メインケース体21bは、下部ケース体21aに下端部を嵌合お よび溶接固着されて上方に起立する縦長な筒状部分と、その筒状部分の上端部に 一体に形成された球面状部とからなり、筒状部分は非深絞り部分とされて成形時 の残留応力は小さいものとされている。
【0019】 このケース21の内底部に潤滑油22が収容され、その初期油面高さは、下部 ケース体21aの上端よりも低く設定されている。そして、各圧縮機11のケー ス21同士は、潤滑油22の油面制御用の一本の水平な均油管23によって互い に接続されている。
【0020】 この均油管23の両端部を各圧縮機11のケース21に接続する均油管継手2 4は、図2に示すように、それぞれケース21内の潤滑油22の初期油面位置に 下端部が開口する略垂直な縦管部24aと、この縦管部24aの上端から側方に 向かって略L字形に折曲しケース21に貫通される横管部24bとを有するもの とされている。そして、横管部24bのケース21に対する貫通固着位置は、非 深絞り加工部であるメインケース体21bの側壁部に設定され、当該部分におい て横管部24bがメインケース体21bに溶接固着されている。
【0021】 しかして運転時に潤滑油22が偏在し、圧縮機11の一方で油面22aが上昇 するとともに、他方で油面22aが下降したような場合には、その一方の圧縮機 の内部圧力によって上昇油面が押下げられ、均油管23を介して油面の低い他方 の圧縮機のケース21内に潤滑油が自動的に送給される。
【0022】 これにより、両圧縮機のケース内では、常に油面が均等に保持されるよう制御 されるものであるが、上述した構成の本実施例によると、均油管継手24の貫通 固着位置を、密閉ケース21の非深絞り部であるメインケース体21bに設定し たので、均油管継手23の貫通用孔明けや、溶接固着等の作業の際に、歪が重畳 することがない。したがって、ケース21に亀裂が発生する等の問題を有効的に 解消することができ、圧縮機製造の容易化が図れるようになる。
【0023】 また、均油管継手24は、ケース21内の初期油面位置に下端部が開口する略 垂直な縦管部24aと、この縦管部24aの上端から側方に向かって略L字形に 折曲しケース21に貫通固着される横管部24bとを有するものとしたので、複 数の電動圧縮機体を有する場合のように、ケース21内の潤滑油22の油面が低 い圧縮機構造の場合でも、潤滑油22の均油管23を介しての移動は確実かつ円 滑に行われ、油面制御についての高信頼性が得られるものである。
【0024】 なお、以上の実施例では、スクロール式圧縮機について適用したが、本考案の 圧縮機はレシプロ式、ロータリ式、旋回式等、他の種々の型式の圧縮機でも適宜 適用できるものである。
【0025】
以上のように、本考案に係る圧縮機によれば、均油管継手の貫通固着位置を、 密閉ケースの非深絞り部であるメインケース体に設定したので、均油管継手の貫 通用孔あけや、溶接固着等の作業の際に、歪が重畳することがなく、ケースに亀 裂が発生する等の問題を有効的に解消することができ、圧縮機製造の容易化が図 れる。
【0026】 また、均油管継手は、ケース内の初期油面位置に下端部が開口する略垂直な縦 管部と、この縦管部の上端から側方に向かって略L字形に折曲しケースに貫通固 着される横管部とを有するものとしたので、ケース内の潤滑油の油面が低い圧縮 機構造の場合でも、潤滑油の均油管を介しての移動は確実かつ円滑に行われ、油 面制御についての高信頼性が得られる。
【図1】本考案の一実施例を示す冷凍サイクル図。
【図2】前記実施例の圧縮機の要部拡大図。
【図3】スクロール式圧縮機の構成例を示す断面図。
【図4】従来例を示す図。
2a,2b 電動圧縮機体 10a,10b ポンプ部 11 圧縮機 21 密閉ケース 21a 下部ケース体 21b メインケース体 22 潤滑油 22 潤滑油 22a 油面 23 均油管 24 均油管継手 24a 縦管部 24b 横管部
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 深絞り加工により成形された下部ケース
体とその上部に接合されたメインケース体とを有する密
閉ケース内に複数の電動圧縮機体を収納し、前記ケース
の内底部に収容した潤滑油をポンプ部により吸上げて前
記各電動圧縮機体の摺動部に供給するようにした圧縮機
であって、複数台の並列設置により冷凍サイクルを構成
するとともに、その各圧縮機のケース同士を潤滑油面制
御用の均油管で接続するものにおいて、前記均油管を前
記各ケースに接続する均油管継手は、前記ケース内の初
期油面位置に下端部が開口する略垂直な縦管部と、この
縦管部の上端から側方に向かって略L字形に折曲し前記
ケースに貫通固着される横管部とを有するものとし、こ
の横管部の前記ケースに対する貫通固着位置は、非深絞
り加工部であるメインケース体の側壁部に設定してなる
ことことを特徴とするスクロール式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5062891U JPH056184U (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5062891U JPH056184U (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056184U true JPH056184U (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=12864247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5062891U Pending JPH056184U (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH056184U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5340689U (ja) * | 1976-09-13 | 1978-04-08 | ||
JPS56144468U (ja) * | 1980-03-31 | 1981-10-31 | ||
JP2004293822A (ja) * | 2003-03-25 | 2004-10-21 | Toshiba Kyaria Kk | 冷凍サイクル装置 |
CN114876774A (zh) * | 2022-04-08 | 2022-08-09 | 黄石东贝压缩机有限公司 | 一种并联式压缩机组 |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP5062891U patent/JPH056184U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5340689U (ja) * | 1976-09-13 | 1978-04-08 | ||
JPS56144468U (ja) * | 1980-03-31 | 1981-10-31 | ||
JP2004293822A (ja) * | 2003-03-25 | 2004-10-21 | Toshiba Kyaria Kk | 冷凍サイクル装置 |
CN114876774A (zh) * | 2022-04-08 | 2022-08-09 | 黄石东贝压缩机有限公司 | 一种并联式压缩机组 |
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