JPH0561716U - 顕微鏡の標本移動機構 - Google Patents
顕微鏡の標本移動機構Info
- Publication number
- JPH0561716U JPH0561716U JP856692U JP856692U JPH0561716U JP H0561716 U JPH0561716 U JP H0561716U JP 856692 U JP856692 U JP 856692U JP 856692 U JP856692 U JP 856692U JP H0561716 U JPH0561716 U JP H0561716U
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- Japan
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- roller
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この考案は、簡単な構造でコストダウンを図
った顕微鏡の標本移動機構を提供する。 【構成】 この考案では、第1ローラ3を指で押し回す
と、スライド板2をステージ1の側面1B,1Cに沿っ
てスライドさせることができ、また第2ローラ5を指で
押し回すと、プレパラート6自身をプレパラートガイド
4に沿って先の方向とは直交する方向にスライドさせる
ことができる。
った顕微鏡の標本移動機構を提供する。 【構成】 この考案では、第1ローラ3を指で押し回す
と、スライド板2をステージ1の側面1B,1Cに沿っ
てスライドさせることができ、また第2ローラ5を指で
押し回すと、プレパラート6自身をプレパラートガイド
4に沿って先の方向とは直交する方向にスライドさせる
ことができる。
Description
【0001】
この考案は、顕微鏡の標本移動機構に関するものである。
【0002】
従来この種機構は、アリとアリ溝の構成を採用し、ラックとピニオンの機構で 移動させるものが大半であった。また、移動範囲も特殊用途にも使用できるよう に大判デッキグラス(75×50)の全域をカバーできるようになっている。
【0003】
従来の機構は、構造が複雑となり、価格も高いものであった。また、生物顕微 鏡の観察に際しては、通常はプレパラートのカバーグラスの範囲だけ移動できれ ば十分であるが、従来の機構は特殊用途にも対応できるように移動範囲が広く、 過剰機能を有していた。プレパラートのカバーグラスの範囲だけ移動させれば、 学習用顕微鏡では100%用が足り、学術研究用であっても90%用が足りる。
【0004】 そこで、この考案は移動範囲を通常の使用範囲内とし、簡単な構造でコストダ ウンを図った顕微鏡の標本移動機構を提供することを目的とする。
【0005】
上述の目的を達成するため、この考案は、ステージ上でこのステージの側面に 沿ってスライドし、プレパラートが載置されるスライド板を取付け、このスライ ド板の一側に外周面がステージの一側面に接触する第1ローラを回転可能に取付 け、前記スライド板上にこのスライド板のスライド方向と直交する方向にプレパ ラートがスライドするのをガイドするプレパラートガイドを取付け、前記スライ ド板上に外周面がプレパラートの一側面に接触する第2ローラを回転可能に取付 けたものである。
【0006】
この考案の顕微鏡の標本移動機構は、プレパラート及び殆どのステージが平行 な端面を有することに着目し、この端面を利用してプレパラートを移動させるよ うになっている。即ち、この顕微鏡の標本移動機構は、スライド板をステージの 左右両側面沿ってスライドさせるには、第1ローラを回転させることでこの第1 ローラの外周面がステージに接触して回転し、スライド板がスライドする。また 、プレパラートをスライド板のスライド方向と直交する方向にスライドさせるに は、この第2ローラの外周面がプレパラートに接触して回転することでプレパラ ート自身をスライドさせる。
【0007】
以下、この考案の一実施例について添付図面を参照しながら説明する。 図1はこの考案に係る顕微鏡の標本移動機構を示すものであり、この標本移動 機構は、ステージ1の両側面に沿ってスライドするスライド板2と、このスライ ド板2に回転自在に取付けた第1ローラ3と、スライド板2上に取付けたプレパ ラートガイド4と、スライド板2上に回転自在に取付けた第2ローラ5とから構 成されている。 なお、図中符号6はプレパラート、7はカバーガラスの部分を示すものである 。
【0008】 ステージ1は、側面1B,1C部分がスライド板2移動の際のガイドとなるも のであり、そのためこれらの側面1B,1Cは平行に形成されている。そして、 このステージ1は、顕微鏡本体側に対し上下動自在とするため、従来と同様のラ ックピニオン機構を介して本体側のフレーム等に取付けられている。 スライド板2は、一方側の縁部がステージ1の一側面1Bにぴったりと当接す るよう下方に折曲った壁面2Aを有する断面略逆L字形に形成されており、ステ ージ1の上面にスライド自在に取付けられている。また、このステージ板2の中 央部分には、ステージ1の貫通孔1Aを介して導光される光が通過する透孔2B が開口されている。
【0009】 第1ローラ3は、スライド板2の壁面2Aを有する縁部とは反対側縁部下面の ねじ8で固定された縦芯軸9に回転自在に支承されており、指等で押し回すこと により、ステージ1の側面1Cに沿って転動しながらスライド板2を移動させる ことができるようになっている。そして、この実施例の第1ローラ3は、外周が 弾力のあるゴム等で形成されており、ステージ1の両側面を壁面2Aとこの第1 ローラ3とで密着状態に挟持するようになっている。 プレパラートガイド4は、プレパラート6を横方向(X方向)にスライドさせ るときのガイドとなるものであり、スライド板2の上面に透孔2Bをはさんでス テージ1の側面1B,1Cと直交する方向に一対固着された第1,第2ガイド体 4A,4Bから構成されている。即ち、第1,第2ガイド体4A,4Bは、図2 ,図3に示す如くプレパラート6が自由に摺動できるように、その両側縁部を上 から比較的緩く押えつけるような状態で保持するようになっており、第2ローラ 5を設置するスペースを考慮して第2ガイド板4Bの方が第1ガイド板4Aより 短尺に形成されている。
【0010】 なお、この第1,第2ガイド体4A,4Bは、プレパラート6が当接する内壁 面にプレパラート6が極めて円滑に摺動できるように、摩擦係数が小さく滑動性 の良好な材料のもので形成するのが望ましい。また例えば、これらの第1,第2 ガイド体のプレパラートが当接する内壁面に滑動自在のボールを取付けておく等 の手段を講じてもよい。また、使用するプレパラートの第2ローラが圧接しない 方の側面には滑動性の良好な材料等を取付けてもよい。 第2ローラ5は、スライド板2上の第2ガイド板4B近傍に立設した横芯軸1 0に回転自在に支承されており、プレパラート6の側面と接触する下部側が上部 側より小径をなす断面略T字形に形成されている。即ち、この第2ローラ5は、 プレパラート6の側面側を弾性的に押圧しながら、摩擦力によってそのプレパラ ート6をプレパラートガイド4に沿って摺動させるためのものであり、第1ロー ラ3と同様に、摩擦係数が大きく弾性力のあるゴム等で形成されている。
【0011】 次に、この実施例の作用について説明する。 所望のプレパラート6をスライド板2上の第1,第2ガイド板4A,4Bと第 2ローラ5との間に挿入したのち、合焦する。そして標本内の所望部分を観察す る場合には、例えば縦方向(Y方向)については第1ローラ3を指等で押しなが ら回転させる。即ち、例えば図1において反時計回りに第1ローラ3を回転する と、ステージ1上でスライド板2がステージ1の側面に沿い上方向(+Y方向) に移動していく。また、先の縦方向と直交する横方向(X方向)については、例 えば第2ローラー5を図1中反時計回りに回転すると、スライド板2上でプレパ ラート6自身がプレパラートガイド4に沿って右方向(+X方向)に移動する。
【0012】
以上説明してきたように、この考案に係る顕微鏡の標本移動機構によれば、ス ライド板に取付けた第1ローラを回転させると、この第1ローラがステージ側面 に沿って転動し、そのステージ側面方向にスライド板を自由に移動させることが できると共に、スライド板上の第2ローラを回転させると、この第2ローラに圧 接するプレパラート自身がプレパラートガイドに沿って先の方向とは直交方向に 移動させることができる。 つまりこの考案によれば、極く僅かの部品点数でメカニカルステージが構成で き、その分小型化が可能で製造コストの削減が図れると共に、誰でも極めて簡単 に操作できるので故障の発生も少なく、しかもその移動量の微調整を指による単 純な操作加減で行うこともできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る標本移動機構の一実施例を示す
概略平面図。
概略平面図。
【図2】図1におけるI−I矢視断面図。
【図3】図1におけるII−II矢視断面図。
【図4】
1 ステージ 2 スライド板 3 第1ローラ 4 プレパラートガイド 5 第2ローラ 6 プレパラート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る標本移動機構の一実施例を示す
概略平面図。
概略平面図。
【図2】図1におけるI−I矢視断面図。
【図3】図1におけるII−II矢視断面図。
【符号の説明】 1 ステージ 2 スライド板 3 第1ローラ 4 プレパラートガイド 5 第2ローラ 6 プレパラート
Claims (1)
- 【請求項1】 ステージ上でこのステージの側面に沿っ
てスライドし、プレパラートが載置されるスライド板を
取付け、 このスライド板の一側に外周面がステージの一側面に接
触する第1ローラを回転可能に取付け、 前記スライド板上にこのスライド板のスライド方向と直
交する方向にプレパラートがスライドするのをガイドす
るプレパラートガイドを取付け、 前記スライド板上に外周面がプレパラートの一側面に接
触する第2ローラを回転可能に取付けたことを特徴とす
る顕微鏡の標本移動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP856692U JPH0561716U (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 顕微鏡の標本移動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP856692U JPH0561716U (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 顕微鏡の標本移動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0561716U true JPH0561716U (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=11696618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP856692U Pending JPH0561716U (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 顕微鏡の標本移動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0561716U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5799607A (en) * | 1980-07-09 | 1982-06-21 | Maerzhaeuser Wetzlar Ohg Geb | Driver for slider |
-
1992
- 1992-01-29 JP JP856692U patent/JPH0561716U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5799607A (en) * | 1980-07-09 | 1982-06-21 | Maerzhaeuser Wetzlar Ohg Geb | Driver for slider |
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