JPH0561190U - 全天候式荷役設備 - Google Patents
全天候式荷役設備Info
- Publication number
- JPH0561190U JPH0561190U JP780592U JP780592U JPH0561190U JP H0561190 U JPH0561190 U JP H0561190U JP 780592 U JP780592 U JP 780592U JP 780592 U JP780592 U JP 780592U JP H0561190 U JPH0561190 U JP H0561190U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- movable
- building
- overhead crane
- front cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 引き込む時に上方に構造物が突出せず、安価
に建設できる全天候式荷役設備を提供する。 【構成】 天井クレーンを有する建物7を岩壁3に設置
する。天井クレーンの走行路を海側に延長する一対のブ
ーム11を張り出す。移動屋根8をブーム11に沿う別
の走行路に沿って建物7からせり出すよう進退自在に構
成する。移動台車13を天井クレーンの走行路に沿って
進退自在に構成する。前面覆体38を移動台車13に配
設する。一対の移動式側面覆体を走行自在に構成する。
前面覆体38は、移動台車13と一体的に形成された固
定覆体と、固定覆体の幅と高さの範囲内に格納され得る
移動覆体とから構成する。固定覆体の下端は貨物船の障
害物の高さよりも低くし、障害物の間に配設されたハッ
チの上を通過出来るようにする。
に建設できる全天候式荷役設備を提供する。 【構成】 天井クレーンを有する建物7を岩壁3に設置
する。天井クレーンの走行路を海側に延長する一対のブ
ーム11を張り出す。移動屋根8をブーム11に沿う別
の走行路に沿って建物7からせり出すよう進退自在に構
成する。移動台車13を天井クレーンの走行路に沿って
進退自在に構成する。前面覆体38を移動台車13に配
設する。一対の移動式側面覆体を走行自在に構成する。
前面覆体38は、移動台車13と一体的に形成された固
定覆体と、固定覆体の幅と高さの範囲内に格納され得る
移動覆体とから構成する。固定覆体の下端は貨物船の障
害物の高さよりも低くし、障害物の間に配設されたハッ
チの上を通過出来るようにする。
Description
【0001】
本考案は港湾の荷役設備、特に全天候バースに関する。
【0002】
晴天、雨天に関係なく作業が可能な港湾設備、所謂全天候バースに関して、従 来特開平3−61293号公報に記載されているものがあり、これを図8に示す 。これは、岩壁3に設置され、天井クレーン10を有する建物7と、天井クレー ン10の走行路を海側に延長すべく張出し自在に連結されたブーム11と、走行 路上に走行自在に支持された台車45と、建物7内上方海側に台車45を介して 移動自在に格納され、岩壁3に停船した貨物船2の上方を覆う移動屋根8と、移 動屋根8下の前面を開閉自在に覆う前面覆体38と、移動屋根8下の両側面を開 閉自在に覆う側面覆体34とを備えており、雨天時にも貨物46は天井クレーン 10によって支障無く荷役が行える。また、この設備は海側に恒久的な基礎、支 柱、ブームの張り出し等を必要としない。
【0003】 前面覆体38は短冊状の分割扉47を屈伸自在に接続して折りたたみ可能に蛇 腹状に形成され、各分割扉47の両端には例えばローラー等の案内部材が配設さ れ、昇降自在にされたガイド支柱49に形成された案内溝に拘束されて昇降を案 内している。そして、下端の分割扉の案内部材はガイド支柱49の下端に固定さ れ、ガイド支柱49の昇降につれて上部の分割扉を引き下げまたは押し上げる。 押し上げられた分割扉は接続部で屈曲して折り畳まれて格納される。
【0004】 また、実開平3−31187号公報には、特開平3−61293号公報に使用 される台車に関し、台車45に移動屋根8を切り離し自在に連結し、台車45に これを建物内の走行路上またはブーム11先端部に位置決め固定する固定手段を 設けると共に、建物の前面または移動屋根下の前面を開閉自在に覆う前面覆体3 8を設けることが記載されている。
【0005】 図8に示した例では、2本のブーム11を独立した片持梁として予め海側に張 出してから、建物7内に配設された前面覆体38を備えた台車45を移動屋根8 と共に先行させてブーム11の振れ止めを行い、その後に側面覆体34を繰り出 して雨を遮蔽した空間を形成し、天井クレーン10がブーム11上を走行して貨 物船2の上方に移動出来るようにされている。
【0006】
しかしながら、前面覆体38がガイド支柱49をモーター駆動によって昇降さ せることによって分割扉49を昇降させる構造とされているので、張り出し・格 納する時には分割扉47を全て貨物船2の最高高さより十分に高く巻き上げる必 要があった。
【0007】 このため、ガイド支柱49は巻き上げた状態においては貨物船2のマスト高さ の2倍以上の高さに聳え立つことになり、異様な印象を与えた。また、その長さ にもかかわらず、分割扉47が受ける風荷重を負担するために強固な構造を必要 とした。この結果、前方覆体の重量がかさむことになり、移動台車とブーム11 に作用する荷重が増加するため高い設備費用を必要とした。
【0008】 また、格納した状態で強風を受ける場合、前面覆体38を降下させて建物7の 開口を塞がねばならないが、風荷重を負担するために分割扉47の中央部にもガ イド支柱相当の分割扉支持材48(図8(C)参照)が必要であった。このため 全体として構造が複雑化して、重量と費用が増加する問題があった。
【0009】 そこで、本考案の目的は、海上にブーム等の張り出しが許容されうる専用岩壁 に使用され、比較的に設備費用が安く建設可能で、不自然に突出した構造物がな い全天候式バースを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本考案の要旨は、岩壁に設置され天井クレーンを有する建物と、該天井クレー ンの走行路を海側に延長すべく張り出された一対のブームと、建物内上方に該ブ ームに沿って配設された別の走行路に沿って建物からせり出すべく進退自在に構 成された移動屋根と、前記天井クレーンの走行路に沿って進退自在に構成された 移動台車と、該移動台車に配設された前面覆体と、走行自在に構成された一対の 移動式側面覆体とから構成された全天候式荷役設備であって、前面覆体が移動台 車と一体的に形成された固定覆体と該固定覆体の幅と高さの範囲内に格納され得 る移動覆体とから構成され、固定覆体の下端が貨物船の障害物の高さよりも低く 位置し、それら障害物の間に配設されたハッチの上を通過出来るようにされたこ とを特徴とする全天候式荷役設備である。
【0011】
前面覆体を構成する移動覆体が固定覆体の輪郭の中に格納された状態で移動台 車によって引き出され、貨物船の前後のマストの中間を通過し、ハッチの上を通 って海上に迄引き出され、定位置に配置される。この後に移動覆体を繰り出して 固定覆体と共に強固な遮水性の前面覆体を形成する。
【0012】 前面覆体の下端と貨物船のハッチとの間隙は、船体の動揺によっても干渉する ことが無い限度でなるべく小さくすることが望ましい。
【0013】 一対の側面覆体は、その引き出しの際にロープ等の船体上の障害物と干渉する ことが無いようにその間隔が決定されねばならない。
【0014】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0015】 図1は本考案の実施例を示す斜視図で、移動屋根8と移動台車13とを建物7 に格納し、前面覆体38を展開し、固定手段21で固定して建物7の前面開口を 閉じた状態を示す。岩壁3に建物7が建設され、建物7には搬出・入口44があ る。建物7の端から一対のブーム11がせり出し、走行路12、移動台車ストッ パー15、移動屋根用走行路14、移動屋根ストッパー16、海側進退案内レー ル25−1が配設されている。
【0016】 図2は、図1の状態から移動台車13と移動屋根8とが定位置まで引き出され た状態を示す斜視図である。天井クレーン10は移動台車13と同じ走行路12 に沿って移動する。前面覆体38は、格納状態で貨物船2の上を通過して配置さ れる。この時には貨物船2のマスト6、船体構造物5、ハッチ4等の障害物との 干渉を起こすこと無く移動できるように、貨物船2を接岸させておくことが必要 である。ブーム11はマスト6よりも十分に高い位置に建設される。
【0017】 移動台車13がブーム11の先端定位置に到達してブーム11と固定手段によ って固定が完了すると、前面覆体38が展開され、引き出し固定手段21によっ て固定される。その後、側面覆体34が引き出される。
【0018】 移動屋根8と側面覆体34とが移動台車13に適当な連結手段によって着脱自 在に連結されて移動台車13によって引き出され、格納される方式も当然考えら れるが、着脱手段は従来技術によって容易に案出されるのでここでは説明を省略 する。
【0019】 図3は、図2の状態から、側面覆体34を構成する固定側面覆体19に内蔵さ れていた昇降式側面覆体20が下降され、側面覆体34の引き出しが完了した状 態を示す。昇降式側面覆体20を幅方向に分割するか否かは貨物船2との関係に よって決定され、分割が必要な場合、例えば中央部において船体構造の突起を回 避する場合には、各分割部分の昇降のために昇降駆動装置を個別に用意すること が必要となる。前面覆体38の下部に配設されるスカート30はゴム板、シート 等のフレキシブルな素材から形成される。前面覆体38の上、側部の隙間に対す る前面覆体シール手段35はゴム板等から形成される。前面覆体38の一部であ る移動覆体29を固定するためのロック穴金物27には、移動覆体29の引き出 し時に移動台車13に配設された引き出し固定手段21のピンが挿入される。同 様に、格納時の移動覆体29を移動台車13に固定するための固定手段が移動台 車13上に配設されるが、図示を省略してある。
【0020】 図4は、図3の状態から更に固定覆体28の両側に移動覆体29を引き出して 移動台車13に引き出し固定手段21によって固定し、前面覆体38の展開を終 了した状態を示す。このような配置が終了して雨天時の天井クレーン10による 荷役が可能となる。
【0021】 図5は側面覆体34の一例を示す斜視図である。側面覆体34は固定壁状の固 定側面覆体19と、開閉される昇降式側面覆体20、そしてその昇降・移動装置 とから構成され、昇降式側面覆体20を引き上げた状態で進退移動する。昇降装 置は昇降式側面覆体20を引き上げるドラム22、昇降ウインチ24、吊りワイ ヤロープ23から構成される。進退走行ローラー18−1、2は、引き出された 状態においては進退走行ローラー18−1が海側進退案内レール25−1の上に あるように、そして進退走行ローラー18−2が建物側進退案内レール25−2 の上にあるようにされている。即ち、進退走行ローラー18−1、2のピッチb 1 、b2 と進退案内レール25−1、2の切り欠き長さaとはb1 、b2 >aの 関係とする。ここに、進退案内レール25−1、2の切り欠きは、図4に示すよ うに前面覆体38が展開する際に、移動覆体29と進退案内レール25−1、2 との干渉を回避するために設けられている。建物7の壁または支柱に配設された 下案内ローラー36は、固定側面覆体19の側面に配設された下案内レール37 を案内する。例えば中空ゴムパイプ等から構成される側面覆体シール手段26は 、前面覆体38との間隙を塞いで水滴の侵入を防止する。
【0022】 図6(A)に示すように、側面覆体34を進退案内レール25−1、2に沿っ て移動させる進退走行ローラー18は固定側面覆体19に配設され、駆動装置に よって駆動される。固定側面覆体19の下部には下案内レール37が配設され、 下案内ローラー36に案内されて側面覆体34の横振れを防止する。
【0023】 図6(B)は上案内ローラー32と落下防止ブロック33を示す。上案内ロー ラー32は進退走行ローラー18が片寄りを生ずることが無いように案内する。 落下防止ブロック33は着脱自在に固定側面覆体19に取り付けられ、側面覆体 34の浮き上がりを規制して進退走行ローラー18がレール25−1、2溝から 外れることを防止すると共に、整備のために側面覆体34をレール25−1、2 から外すことを可能としている。
【0024】 図7は、図1の状態で強風を受ける場合における前面覆体38の保持方法の一 例を示す。即ち、前面覆体38の下端付近を基礎43に設けたアンカーホール4 0に装着されたアンカー41にアンカー固定手段42によって保持することによ って前面覆体38に作用する強大な風荷重をその上下端に分担する。
【0025】
本考案は次の効果を奏する。
【0026】 a)移動台車と強固に一体化されている固定覆体によって移動覆体を確実に案内 ・支持出来る。
【0027】 b)前面覆体を分割することなく、単一の強固な扉とすることが出来るので、前 面覆体の構造が簡単になり、安価に製作出来る。
【0028】 c)移動覆体は単一の強固な扉なので、その開閉に長大なガイド支柱はいらない 。従って制作費が節約出来るばかりでなく、上方へのガイド支柱等の突起物が無 いので設備の外観が改善される。
【0029】 d)格納した状態で強風を受ける場合、大がかりな補強が必要ない。
【図1】本考案の実施例の格納時の斜視図である。
【図2】本考案の実施例の引き出し途中の斜視図であ
る。
る。
【図3】本考案の実施例の引き出し途中の斜視図であ
る。
る。
【図4】本考案の実施例の引き出し完了時の斜視図であ
る。
る。
【図5】本考案の実施例の部分図である。
【図6】本考案の実施例の部分図である。
【図7】本考案の実施例の部分図である。
【図8】従来の全天候式荷役設備を示す図である。
1 海面 2 貨物船 3 岩壁 4 ハッチ 5 船体構造物 6 マスト 7 建物 8 移動屋根 10 天井クレーン 11 ブーム 12 走行路 13 移動台車 14 移動屋根用走行路 15 移動台車ストッパー 16 移動屋根ストッパー 17 移動台車遮蔽板 18−1、2 進退走行ローラー 19 固定側面覆体 20 昇降式側面覆体 21 引き出し固定手段 22 ドラム 23 吊りワイヤロープ 24 昇降ウインチ 25−1、2 進退案内レール 26 側面覆体シール手段 27 ロック穴金物 28 固定覆体 29 移動覆体 30 スカート 31 ヒンジ 32 上案内ローラー 33 落下防止ブロック 34 側面覆体 35 前面覆体シール手段 36 下案内ローラー 37 下案内レール 38 前面覆体 40 アンカーホール 41 アンカー 42 アンカー固定手段 43 基礎 44 搬出・入口 45 台車 46 貨物 47 分割扉 48 分割扉支持材 49 ガイド支柱
Claims (1)
- 【請求項1】 岩壁に設置され天井クレーンを有する建
物と、該天井クレーンの走行路を海側に延長すべく張り
出された一対のブームと、建物内上方に該ブームに沿っ
て配設された別の走行路に沿って建物からせり出すべく
進退自在に構成された移動屋根と、前記天井クレーンの
走行路に沿って進退自在に構成された移動台車と、該移
動台車に配設された前面覆体と、走行自在に構成された
一対の移動式側面覆体とから構成された全天候式荷役設
備であって、前面覆体が移動台車と一体的に形成された
固定覆体と該固定覆体の幅と高さの範囲内に格納され得
る移動覆体とから構成され、固定覆体の下端が貨物船の
障害物の高さよりも低く位置し、それら障害物の間に配
設されたハッチの上を通過出来るようにされたことを特
徴とする全天候式荷役設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP780592U JPH0561190U (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 全天候式荷役設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP780592U JPH0561190U (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 全天候式荷役設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0561190U true JPH0561190U (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=11675841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP780592U Withdrawn JPH0561190U (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 全天候式荷役設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0561190U (ja) |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP780592U patent/JPH0561190U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960404 |