JPH0560897A - 配管/機器内放射性付着物除去方法及び除染装置 - Google Patents

配管/機器内放射性付着物除去方法及び除染装置

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JPH0560897A
JPH0560897A JP22394291A JP22394291A JPH0560897A JP H0560897 A JPH0560897 A JP H0560897A JP 22394291 A JP22394291 A JP 22394291A JP 22394291 A JP22394291 A JP 22394291A JP H0560897 A JPH0560897 A JP H0560897A
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JP
Japan
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polishing
decontamination
piping
equipment
function
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JP22394291A
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Isao Nemezawa
勲 根目沢
Hiroshi Muto
寛 武藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】除染装置10,除染/洗浄部11,同固定部1
2,モータ13を含み、調芯機能を持たせるため、ロー
ラ17及び19をシリンダ23により管内面に押しつ
け、操作/制御盤側50の圧力調整によりバランスさ
せ、内面寸法を分からせる。 【効果】配管/機器を据付状態で除染することができ、
除去量を正確にすることが可能となり、プラントの信頼
性が向上すると共に、効果的な除染方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、BWR原子力発電プラ
ントの原子炉一次系配管/機器及び付属設備などの内面
に固形化したクラッドの除去/除染に係り、配管及び機
器の線量当量率の低減、ひいては、BWR原子力発電プ
ラント定検時のメンテナンス作業他での被ばく線量当量
低減に、最適なクラッドの除去/除染法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクラッドの除去方法は、電解研磨
などを行い配管内面よりクラッドが剥離し始めたところ
を、更にブラッシングにより強制的に除去する方法であ
った。
【0003】この電解研磨の原理は、被除染配管内に電
極を設定し、その上で電解液を流入する。つぎに、被除
染配管内面側が陽極となるように特性電極(陰極)を構
成及び調整した後に、電気的な化学反応により被除染配
管内面(陽極側)に付着しているクラッドを、分解させ
剥離させるものである。
【0004】従来のクラッドの除去方法を採用するため
の研磨装置構造及び機能を、以下に説明する。
【0005】従来の除去方法に使用している研磨装置構
造は、電解研磨の際、陰極部材を構成する芯材とブラシ
と絶縁材ブラシサポート等から構成されている。
【0006】除染に際しては、水密固定用治具に被除染
配管を立て置きに設置して、内部に硫酸等の電解液を浸
し、除染装置に挿入する。
【0007】この時、被除染配管を陽極/芯材を陰極と
して電解研磨した後に研磨装置をシャフトを介して回転
させ、被除染配管内面をブラッシングすることにより、
クラッドを除去していた。
【0008】従って、従来のクラッドの除去方法は、下
記理由により原子力発電プラントでの実機適用について
は、条件および設備上の制限があり、採用する上で困難
であった。
【0009】一次系の配管のような設備に対して、硫
酸のような有害な物質を使用することは、材料/水質管
理等の面から困難であった。また、使用した場合には、
膨大な洗浄を実施する必要が有った。
【0010】高線量当量率の配管/機器の中で、分解
可能な配管/機器にしか適用できないため、実機設置状
態の配管/機器への適用が極めて困難であった。
【0011】配管系を除染する上で、取付姿勢が一方
向のみと限定されており、発電プラントの配管系の複雑
な形状への適用が困難であった。
【0012】除染装置を回転させる目的のシャフトが
設けられており、シャフト長さ,形状に制限が有るた
め、被除染配管/機器の形状,大きさに制限が生じるた
め適用が限定されていた。
【0013】除染の際、被除染対象物を分解,持出
し,移動する必要等が有り、除染のための準備作業に要
する時間及び被ばく線量当量が極めて増大し、除染によ
る低減効果との比較をした場合、総合的な効果に着目す
ると、あまり効果が得られない欠点が有った。
【0014】電解液に浸し、特定の効果を得るため
に、電解液を定期的に取り替える必要が有り、また、電
解液の使用量から被除染対象物の大きさ,範囲に制限が
生じ、適用上問題が有った。
【0015】更に、使用後の電解液の廃液は、極めて
高線量の放射性物質を含んでおり、放射性廃棄物の処理
に苦慮していた。
【0016】電解研磨等では、電気的作用により除去
するので除去量が不一定となり、品質的な面での検討が
必要と考えられていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、原子炉
一次系及び付属設備(配管,機器)が設置状態のまま適
用できること及び配管等広範囲にわたり適用する点につ
いて考慮されておらず、また、電解液を使用するため、
配管材料/水質への悪影響があり、使用量等から、被除
染対象物に制限が有り、実機適用を考えた場合、大いに
改善する必要が有った。
【0018】本発明の目的は、従来技術の改善必要点か
ら、有害物質を使用しない機械的研磨機能と洗浄機能を
兼ねた除去方法に有る。更に、除染装置として、遠隔か
らの操作で容易に配管/機器内を自走させ、且つ、研磨
精度を向上/配管品質の確保のため、自動調芯機能を持
たせたもので有る。また、予想したクラッド除去量を、
機械的に除去させることにより、配管等が実機設置状態
のままでクラッド除去が可能となり、配管及び機器の表
面線量当量率を低減することが出来、ひいては、プラン
ト定検時の被ばく線量当量を、大幅に低減することが、
可能となることに有る。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、以下によ
り、達成できる。
【0020】配管及び機器内クラッドの除去方法は、原
子炉一次系及び付属設備(配管,機器)が、実機設置状
態のままで、内面の除染を可能にするための方法であ
る。
【0021】よって、除染液(電解液)及び犠牲電極等
を必要とせず、且つ、電解研磨以上の効果が得られる方
法として、機械研磨機能と研磨後の洗浄機能が極めて要
求される。
【0022】このため、本発明によるクラッド除去方法
では、機械的な研磨機能と洗浄機能を複合させ、また、
その除去方法に使用する除染装置は、遠隔操作により、
配管内を自走する機能及び機械研磨の精度向上/配管品
質の確保のため、自動調芯機能を持たせたことにより達
成できる。
【0023】更に、本発明により放射線源となるクラッ
ド等を、原子炉一次系及び付属設備の広範な配管及び機
器に適用し除去できることとなり、配管及び機器の表面
線量当量率を大幅に低減することが可能であり、プラン
ト定検時の作業員の被ばく低減が、大幅に図られるもの
である。
【0024】
【作用】本発明は、クラッド除去方法として、機械研磨
機能と洗浄機能を複合させた方法であり、また、本除去
方法に使用する装置は、遠隔で容易に操作可能となる自
走機能と研磨精度等を向上させるための自動調芯機能を
設けており、一次系及び付属設備の広範囲にわたる配管
及び機器に適用可能となる。
【0025】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を、図1から図3
により説明する。
【0026】図1に、BWR発電プラントの原子炉一次
系配管として、原子炉冷却材再循環系配管の概要及びク
ラッド除去方法に使用する除染装置の概要を示す。
【0027】原子炉冷却材再循環系配管(以下、PLR
配管と略す。)1は、RPV2内の燃料の冷却効果を高
めるために、RPV2内の冷却材を強制循環させるため
の配管系であり、冷却材の流れは、矢印3のようにPL
R出口ノズル4より配管内に流入し、PLRポンプ5に
より昇圧されPLR入口ノズル6を介し、ジェットポン
プ7を経て、再び、RPV2内に循環するように構成さ
れている。
【0028】このため、PLR配管は、原子力発電プラ
ントの中でも極めて(プラント運転年数に比例して)放
射化したクラッドが堆積しやすく、そのため、表面線量
当量率が上昇し、一年毎に実施する定期検査の際、作業
員の被ばく線量当量の増加の懸念がある。ひいては、前
述の対策として、高線量当量率配管/機器の線量当量率
を、低減すべく努力をする必要があると考えられる。
【0029】また、従来のクラッドの除去においては、
プラント建設時の仕様(特に、強度上の板厚/内径の確
保)を変更せず除去若しくは研磨することになっていな
かったため、除去量を適切に設定する必要があり、配管
系のように据付状態を変えられない除染対象物に対して
対応できる方法がなく、開発が急務となっていた。
【0030】従って、表面線量当量率の上昇を防止する
ために、配管/機器内に堆積したクラッドの除去量を制
御しながら除去することを目的として、据え付けられた
状態の配管及び機器内面の除去方法として、機械的な研
磨と高圧ジェット水による洗浄を複合した方法を適用す
ることにある。
【0031】本発明によるクラッドの除去方法は、配管
/機器内面に予め堆積したクラッドを砥石等により強制
的に研削/除去するものであり、同時に高圧のジェット
水を配管/機器内面に噴射し洗浄する複合効果を目的と
した除去方法である。特に、従来の洗浄との相違は、従
来は表面の清浄度の確保の目的であったが、本発明で
は、クラッドの固着力がたがね等により機械的に除去す
る程度のものであり、また、付着量がコバルト−60で
5x10000Bq/cm2程度であり、瞬時に除去でき
るよう300kg/cm2 程度の噴水圧力により除去するこ
とになるので、従来技術との比ではない方法といえよ
う。
【0032】本発明の方法によれば、クラッドを強制的
に、且つ、管理された方法,規定量(除去量)において
除去できるため、効率よく効果が得られ、実プラントへ
の適用技術として、建設当時の仕様(強度及び性能上必
要な板厚,内径)を変更しないで適用できる最適の方法
である。
【0033】つぎに、本発明によるクラッド除去方法に
使用する除染装置の一実施例を、図1から図3に示す。
【0034】図1に、本発明の除染装置の構成について
説明する。
【0035】装置の構成は、装置本体10,操作/制御
盤50,駆動用ポンプ51からなり、本体10は、プラ
ント定検時にRPV2内部及び出入口弁8,9PLRポ
ンプ5の分解/取外し時当該部より配管1内に挿入し、
研磨と高圧ジェット洗浄を繰り返しながら自走/前進
(後進)し、所定の範囲の研磨ができるように設定され
る。この時、高圧ジェット洗浄に使用する水は、ポンプ
51より流量,圧力等を操作/制御盤50で調整しなが
ら供給する。
【0036】このように適用できるため、配管/機器等
が実機据付状態のまま容易に適用でき、且つ、所定の除
去範囲への適用等が可能である。
【0037】図2及び図3により、本発明による装置本
体10の、構造/機能を説明する。
【0038】図2に示すように、装置本体10は、主要
構成部品として、除染/洗浄部11,同固定部12,回
転用モータ13及びシャフト14により固定部12と除
染/洗浄部11の連絡は、配管のルート及び形状を考慮
し、耐圧タイプのフレキシブルジョイント28により締
結され、モータ13の回転をシャフト14を介して伝達
されるように組み立てられる。
【0039】除染/洗浄部11は、まず、固定部12と
フロント側シャフト14とボルト締結により一体となる
フロント15、周方向に複数取り付けられている研磨用
砥石16及び調芯をするための案内用ローラ17及びこ
のローラ17を一定した圧力を負荷して押しつけるシリ
ンダ23により形成される。
【0040】装置固定部12は、本体18、ローラ17
と同様な機能を有する装置案内及び調芯用ローラ19よ
り構成されている。
【0041】以上のような構成となっていることから、
除染装置10全体として、以下のような機能をもつ。
【0042】既設の配管1内に、RPV2或いはポンプ
5,弁8,9から挿入された後、除染/洗浄部11及び
同固定部12が、既設配管1内面性状に対してフィット
するよう設置される。この設置は、除染/洗浄部11及
び固定部12に各々取り付けられたエアシリンダー23
(水圧シリンダでもよい)により、操作/制御盤50側
から圧力調整された一定の圧力により、ローラ17及び
19を配管1内面に押しつけることにより、周方向に複
数個が配置された各々のローラがバランスされ調芯され
ると共に、この圧力バランスにより、シリンダ23のス
トロークから配管1内の仕上り寸法が判明され、プラン
ト建設当初の製作内径寸法との比較により、堆積物の物
量(厚さ)を算出し得る。
【0043】また、この堆積量により、研磨用砥石16
外周とローラ17及び19の各々の外周が同一に設定さ
れていることにより、予め建設当初の製作寸法となるよ
うに、調整/制御が可能となる。
【0044】更に、自走機能、除染/洗浄部11と同固
定部12をローラ17と同一数の複数シリンダ21によ
り伸縮させ、同ピッチ走或いは変動ピッチ走させること
により、自走させることが可能であり、除染/洗浄部1
1の固定部12を軸にシリンダ21を伸縮させることに
より、装置全体を前後進させる機能をもつ。
【0045】また、以上のような構成となっていること
により、配管構成部品のうちエルボのような不一定な形
状部品にあっては、内面性状に沿って装置全体を自走さ
せることが可能となる。
【0046】更に、研磨機能は、図3に示すように、除
染/洗浄11の最外周に研磨用砥石(またはフラッパの
ような紙質状のもの)16がフロント15に研磨時の抗
力を考慮し設定され、且つ、研磨能力を算出し、周方向
複数分割に位置するように設定されているため、モータ
13からの駆動力をシャフト14及びフレキシブルジョ
イント28を介し、回転力として伝達されるため研磨さ
れるようになっている。
【0047】洗浄機能は、フロント側シャフト14´部
前方に高圧ジェット水ノズル25を設置し、ポンプ51
からの供給水を高圧ホース26,シャフト14等を介し
て洗浄水を導入させ、周方向均一に噴水させて、洗浄で
きるようにしている。
【0048】このような構成及び機能をもつため、実施
例によれば、従来のクラッド除去方法から調芯機能を持
たせ、除去量を規制させ正確に対応しうる機械研磨と高
圧ジェット洗浄の組合せにすることにより、原子力発電
プラントの配管/機器が据え付けられた状態のままで、
クラッドの除去が可能となり、配管表面線量当量率の低
減が可能となるため、プラント定検時のメンテナンス作
業時の作業員の大幅な被ばく低減につながり、ひいて
は、原子力発電プラントの安全性及び信頼性に寄与でき
るものと考えられる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏すること
が出来る。
【0050】(1)自走及び自動調芯機能を有する機械
研磨と高圧ジェット洗浄を複合したクラッド除去装置を
採用したので、原子力発電プラントの配管/機器に対し
据え付けられた状態での適用が可能となり、原子力発電
プラント内での適用及び範囲が、大幅に増加可能となっ
た。
【0051】(2)実機据付状態のまま、本発明の方法
が採用できるため、除染作業に関し、準備作業に要する
時間及び被ばく線量を削減することが可能となる。
【0052】(3)電解液等を使用する必要がないた
め、通常の除染後の水処理となり、廃棄物物量の低減が
可能となり、配管品質の確保が可能となる。
【0053】(4)上記(1),(2),(3)の結
果、配管/機器内面のクラッドの正確な除去が可能とな
り、また、原子力発電プラント全般にわたり適用するこ
とが可能になるため、プラント定検時のメンテナンス作
業等での大幅な被ばく低減が可能となり、ひいては、原
子力発電プラントの安全性及び信頼性に多いに寄与でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】原子炉圧力容器及び原子炉冷却材再循環系の斜
視図。
【図2】本発明による放射性付着物除去方法に使用する
除染装置正面図。
【図3】本発明による放射性付着物除去方法に使用する
除染装置側面図
【符号の説明】
10…除染装置本体、11…除染/洗浄部、12…除染
/洗浄固定部、13…回転用モータ、14…シャフト、
14`…フロント側シャフト、15…フロント、16…
研磨用砥石、17…調芯及び案内用ローラ、18…本体
19…装置案内及び調芯用ローラ、21…シリンダ、2
2…調芯用案内ばね、23…調芯用ローラ用シリンダ、
24…エアーホース、25…高圧ジェット水ノズル、2
6…高圧ホース、28…フレキシブルジョイント。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】BWR原子力発電プラントの原子炉一次系
    配管/機器及び付属設備などにおける放射性付着物の除
    去/除染において、固形化した前記放射性付着物を除去
    するため、付着量を予め予想し除去量として確保しうる
    ため、機械的に制御して研磨すると共に、高圧ジェット
    水洗浄などを複合させ除去,洗浄することを特徴とする
    クラッドの除去方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、予め予想した前記除去
    量を設定するため、除染装置に自動調芯機能を持たせた
    除染装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、配管及び機器の据え付
    けられた状態を変更させることなく前記内面を自走させ
    る除染装置。
JP22394291A 1991-09-04 1991-09-04 配管/機器内放射性付着物除去方法及び除染装置 Pending JPH0560897A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI404080B (zh) * 2009-07-02 2013-08-01 Iner Aec Executive Yuan 放射性污染金屬自動化機械除污方法

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