JPH0560750A - 細胞分析装置 - Google Patents

細胞分析装置

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JPH0560750A
JPH0560750A JP3221390A JP22139091A JPH0560750A JP H0560750 A JPH0560750 A JP H0560750A JP 3221390 A JP3221390 A JP 3221390A JP 22139091 A JP22139091 A JP 22139091A JP H0560750 A JPH0560750 A JP H0560750A
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晃史 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定試料中の目的細胞の細胞数が統一細胞数
に達しない場合でも、分析情報の信頼性や互換性を十分
に確保できる細胞分析装置を提供することである。 【構成】 細胞分析装置は、濃度が既知である対照検体
中の目的細胞の細胞数を測定し、その細胞数を記憶する
検体濃度記憶手段と、対照検体の測定条件と同一の測定
条件を用いて被検検体中の目的細胞の細胞数を測定し、
この被検検体の細胞数を対照検体の細胞数に演算により
一致させる細胞数統一手段とを備える。 【作用】 被検検体の細胞数が基準となる対照検体の細
胞数に満たなくても、補正演算によって被検検体の細胞
数が対照検体の細胞数に統一される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フローサイトメトリー
を適用した細胞分析装置に関し、詳細には細胞の光情報
を処理する過程で基準となる細胞数に実測の細胞数を補
正演算して統一する細胞分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フローサイトメトリーは、例えば蛍光色
素で標識された細胞(又はこれに準ずる粒子)を含む試
料を細い液流中に流し、流体力学的焦点合わせ効果によ
り1列になって流れる細胞の一つ一つにレーザ等のビー
ム光を照射し、細胞より生じる散乱光や蛍光の強度、即
ち細胞光情報を瞬時に測定し、細胞を分析するものであ
る。このフローサイトメトリーは、大量の細胞を高速度
且つ高精度に分析できる特長を有している。
【0003】上記フローサイトメトリーを適用した細胞
分析装置としては、試料中に複数の細胞集団が含まれて
いる場合に、1又は2以上の細胞集団について分析する
ために、細胞光情報より分析領域を自動的に設定し、こ
の分析領域に属する細胞光情報を選別する所謂オートト
リガ機能を有する装置が、本願出願人により出願されて
いる(特願昭62−22884号、特願昭63−193
033号、特願昭63−193072号参照)。
【0004】又、分析の客観性、互換性を保つために
は、上記分析領域内の細胞数が各試料について均一に揃
っていることが望ましいので、上記オートトリガ機能を
有する装置に更に細胞数統一機能を持たせた装置も、本
願出願人により出願されている(特願昭63−3209
15号参照)。更に、異常検体を試料として測定した場
合に、分析領域を設定し難いため、予め設定しておいた
分析領域を用いる機能を有する装置も、本願出願人によ
り出願されている(特願平2−149162号参照)。
この細胞分析装置では、直前に測定された正常検体の分
析領域を記憶しておき、記憶した分析領域で細胞数の測
定を行う。直前に測定された検体が異常検体であるなら
ば、予め手動によって設定しておいた分析領域を用いて
細胞数を測定する。この分析領域における細胞数n’の
計数は、正常検体又は異常検体のいずれの場合も、規定
の細胞数na0にαだけ余裕を持たせた(na0+α)まで
行われるので、細胞数n’はna0に合わせることが可能
である(図4参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、試料はヒト
血液より調製することが多いが、それは、血液がヒトの
病態を多様に反映し、フローサイトメトリーの散乱光サ
イトグラムや蛍光サイトグラムの細胞群のパターンに変
化が表れることが多いからである。ヒト血液に含まれる
各種血液細胞についての情報は幾つかあるが、リンパ球
サブセット検査では、陽性率で情報を比較することが多
く、既存情報と直接比較できなかったり、情報を多面的
に把握できなかったりする恐れがある。又、測定された
細胞数を基準として比較することもあるが、比較する細
胞数がまちまちであったり、比較する細胞数の数値自体
の信頼性が不十分であったりすると、情報の客観性、互
換性、信頼性が疑われることがある。更に、測定した細
胞数が統一細胞数に達しない場合、例えば白血病患者の
検体や抗ガン剤を投与された患者の検体ではそのような
状況があり得るが、分析の信頼性からすると信頼性が低
下するという問題点がある。
【0006】従って、本発明の目的は、上記に鑑み、測
定試料中の目的細胞の細胞数が統一細胞数に達しない場
合でも、分析情報の信頼性や互換性を十分に確保できる
細胞分析装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の細胞分析装置は、従来の構成〔以下の構成
(1)〜(6)〕に加えて、以下の構成(7)、(8)
を備えることを特徴とする。即ち、(1)測定対象とな
る細胞浮遊液等の対照検体が流されるフローセルと、
(2)このフローセル内を流れる細胞等に光ビームを照
射する光源と、(3)この光ビームが照射された各々の
細胞等について1又は2以上のパラメータよりなる細胞
光情報を検出する細胞光情報検出手段と、(4)この細
胞光情報検出手段で検出された細胞光情報より目的細胞
集団の細胞光情報を選別する細胞光情報選別手段と、
(5)前記細胞光情報検出手段で検出された細胞光情報
及び前記細胞光情報選別手段で選別された細胞光情報を
演算処理する細胞光情報処理手段と、(6)この細胞光
情報処理手段での処理結果を出力する出力手段と、を備
えてなる細胞分析装置において、(7)濃度が既知であ
る対照検体中の目的細胞の細胞数を測定し、その細胞数
を記憶する検体濃度記憶手段と、(8)前記対照検体の
測定条件と同一の測定条件を用いて被検検体中の目的細
胞の細胞数を測定し、前記対照検体の細胞数に被検検体
の細胞数を演算により一致させる細胞数統一手段と、を
備える。
【0008】
【作用】本発明の細胞分析装置では、検体濃度記憶手段
により、対照検体中の目的細胞の細胞数を測定・記憶し
ておき、細胞数統一手段により、対照検体の測定条件と
同じ測定条件で被検検体中の目的細胞の細胞数を測定
し、この被検検体の細胞数を対照検体の細胞数に補正演
算して一致させることができる。このため、被検検体の
細胞数が基準となる対照検体の細胞数よりも不足して
も、演算によって常に被検検体の細胞数が対照検体の細
胞数に統一され、しかも既知濃度の対照検体から得られ
る細胞数に被検検体の細胞数が統一されるので、分析の
自動化及び効率化を妨げることなく、分析精度が一層向
上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の細胞分析装置を実施例に基づ
いて説明する。図1はその一実施例として細胞分析装置
の構成を示す模式図である。試料細胞1はオートサンプ
ラ2によって供給され、オートサンプラ2の試料ラック
2aには複数の試料容器3,・・・,3が装填されてい
る。この試料ラック2aは駆動機構(図示せず)により
駆動され、指定の試料を試料吸引チューブ4の直下に位
置させる。更に、オートサンプラ2は振とう機構、冷却
機構(いずれも図示せず)を備えており、定時的に試料
を振とうすると共に、装填された試料容器3,・・・,
3内の試料を低温(例えば4〜10℃)に保持する。
【0010】前記試料吸引チューブ4は、三方弁5の1
つのポートに接続されている。三方弁5の他の2つのポ
ートには、試料送液チューブ6a、6bがそれぞれ接続
されており、試料送液チューブ6aと試料吸引チューブ
4、或いは試料送液チューブ6aと6bとを連通させる
ことができる。試料送液チューブ6aの他端には、試料
ポンプ7が設けられている。一方、試料送液チューブ6
bの他端は、シース液送液チューブ8内に開口してい
る。
【0011】このシース液送液チューブ8は、一端が送
液ポンプ9に接続され、他端がフローセル10に接続さ
れている。フローセル10は、石英ガラス等により構成
され、内部のフローチャネル10a内にシースフローが
形成され、流体力学的焦点合わせ効果により、試料中の
細胞(又は粒子)1がフローチャネル10aの中心軸上
を一列になって流される。
【0012】フローセル10より流出した液は、廃液チ
ューブ11に導かれて、廃液タンク12に収容される。
なお、この細胞分析装置は、シース液タンク(図示せ
ず)を備えており、前記試料ポンプ7、送液ポンプ9に
シース液が補充される。又、これらのポンプ7、9はシ
リンジポンプであることが好都合である。更に、オート
サンプラ2、ポンプ7、9等を含む送液系は密閉可能
で、バイオハザードを防止できる。
【0013】フローセル10の周囲には、レーザ(光
源)14、光検出器(細胞光情報検出手段)15a、1
5b、15c、15dが配設される。レーザ14よりの
レーザビームLは、フローチャネル10aを流れる細胞
(又は粒子)1に照射される。この細胞(又は粒子)1
よりは、信号光が発生するが、そのうちの前方方向のも
のは、前方散乱光として、レンズ16aに集光されて、
光検出器15aに入射する。なお、レーザビームLが直
接光検出器15aに入射するのを防止するビームブロッ
カ17が設けられている。
【0014】一方、細胞1よりの90°方向の信号光
は、レンズ16bで集光される。この信号光はその一部
がダイクロイックミラー18aで反射されて、90°散
乱光検出用の光検出器15bに入射する。ダイクロイッ
クミラー18aを透過した信号光は、更にその一部がも
う一つのダイクロイックミラー18bにより反射され
て、フィルタ19aを透過して、緑色蛍光用の光検出器
15cに受光される。ダイクロイックミラー18bを透
過した光は、フィルタ19bを透過して赤色蛍光用の光
検出器15dに受光される。なお、例えばレーザ14に
は、アルゴンレーザやヘリウムネオンレーザ、前方散乱
光用の光検出器15aにはフォトダイオード、その他の
検出器15b、15c、15dには光電子増倍管が適用
される。
【0015】光検出器15a、15b、15c、15d
の受光信号は、信号処理回路部20で増幅されノイズを
取除かれた後、アナログ/デジタル(A/D)変換器2
1によりデジタル信号に変換されて、MPU22に取り
込まれる。MPU22は、大きく分けてオートトリガに
関する機能、細胞数を記憶する機能、細胞数を補正演算
する機能等の各種機能を有している。その他の機能とし
ては、目的の細胞集団の光情報について蛍光解析を行う
機能、前記試料ポンプ7、送液ポンプ9及びオートサン
プラ2を制御する機能等も有している。
【0016】MPU22には、フロッピディスクドライ
ブ23、キーボード24、CRT25及びプリンタ26
が接続されている。フロッピディスクドライブ23は、
測定条件(プロトコル)や測定データ等を、フロッピデ
ィスクに保存させるためのものである。キーボード24
は、プロトコルの選択・設定或いはその他の指令をMP
U22に入力するためのものである。CRT25は、測
定をモニタするためのものであり、プリンタ(出力手
段)26は、MPU22の処理結果、例えばサイトグラ
ムやヒストグラム等をプリントアウトするためのもので
ある。
【0017】次に、実施例の細胞分析装置の動作を図2
及び図3に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。まず、分析目的に応じた処理が施された検体試料
が、それぞれ試料容器3に入れられて、試料ラック2a
に装填される。例えば、リンパ球サブセットの解析を行
う試料は、患者の検体である血液に、フルオレセインイ
ソチオシアネート(FITC)で標識したOKT4モノ
クローナル抗体及びファイコエリスリン(PE)で標識
したOKT8モノクローナル抗体を反応させた後、溶血
処理して得られる。
【0018】細胞分析装置の電源がオンされると、RO
M(図示せず)よりMPU22にプログラムが読込ま
れ、システムが立上がる〔ステップ( 以下STという)
1、図2参照〕。ここで、測定対象が対照検体の場合、
即ち血球カウンター等を用いて濃度が既知である試料を
本装置で測定する場合(ST2)、プロトコルが選択・
設定される(ST3)。このプロトコルは、光検出器1
5a、15b、15c、15dの検出ゲインや補正演算
等の測定条件を内容とするものである。これは、試料の
処理方法が測定目的に応じて異なるからである。例えば
各処理に用いられるモノクローナル抗体と細胞等との反
応性が各々異なるため、光検出器15a、15b、15
c、15dの検出ゲイン等を変更する必要があり、また
各モノクローナル抗体と蛍光色素との結合様式が各々異
なるため、補正演算もそれに応じて変更する必要があ
る。
【0019】次のST4では、測定のために手動で分析
領域の設定を行う。この分析領域の設定機能は、例えば
血球コントロールの測定に用いられ、血球コントロール
の計数・演算処理を行うものである。この血球コントロ
ールを対照検体試料として測定し(ST5)、測定終了
後に上記分析領域内の演算が行われる(ST6)。ST
7では、この演算結果が必要に応じて記憶される。その
記憶内容は、MPU22に保存され、細胞数の統一演算
を行う時に読み出され、演算に用いられる。
【0020】ST2において、例えば既に対照検体測定
を行い、対照検体に関する情報を記憶してあって、対照
検体測定を行わない場合、ST8にてプロトコルの選択
・設定を行い、被検検体の測定に進む(ST10)。対
照検体測定後にST9に進み、同一プロトコルを使用す
るか否かの選択を行う。NOの場合は、上記ST8の処
理に移り、YESの場合は、ST10に進む。次いでS
T10でオートトリガを行うか否かの選択を行い、NO
の場合はST13に、YESの場合はST11に行く。
ST11では、新規の測定か否かが判定され、以前に測
定したことがある場合には、ST12で以前の測定の際
に入力された分析領域が読み出されて設定される。新規
の測定の場合は、分析領域を手動設定する(ST1
3)。その後、測定が開始され(ST14)、ST15
で細胞数統一を行うかどうかを選ぶ。行う場合は、オー
トトリガ演算及び細胞数統一演算が行われる(ST1
6)。細胞数統一を行わない場合には、オートトリガ演
算のみが行われる(ST19)。
【0021】なお、オートトリガ演算は、例えば特願昭
63−172096号、特願昭63−193072号等
に開示の仕方によって行われる。このオートトリガ演算
について概説すると、図4は細胞数の統一作業を示す模
式図で、図5は細胞の大きさと内部構造を表すとされる
前方散乱光強度I0 、90°散乱光強度I90を直交座標
軸とするサイトグラムである。但し図5において、bは
リンパ球の分布、cは単球の分布、dは顆粒球の分布を
それぞれ示している。まず、このサイトグラム上で、リ
ンパ球の分布bを含む分析領域B0 を設定し、この分析
領域B0 に属する細胞の細胞数がn’になるまで測定を
続ける。この細胞数n’は最終の細胞数na0に対して十
分に大きい数であり、n’≫na0+αとなるまで測定が
続けられ、情報が収集される。
【0022】一方、細胞数統一演算では、細胞数n’を
最終画分B0 ’内の細胞の細胞数n a0とするために、図
4の(a)、(b)、(c)のいずれかの方法で細胞数
n’に対して細胞数na0を越える部分を切り捨てる。
又、上記測定を行っても細胞数n’が細胞数na0に満た
ない場合(n’<na0)、ST7で記憶された細胞数n
a0が読み出され、細胞数n’がこの細胞数na0に統一演
算される。これにより、いずれの場合も、被検検体の細
胞数n’が基準となる対照検体の細胞数na0に統一され
る。
【0023】ST16又はST19でそれぞれ演算処理
された情報に対しては、いずれの場合も蛍光特性解析が
行われる(ST17、20)。この解析は、例えば緑色
蛍光強度、赤色蛍光強度について各々のヒストグラムを
作成し、これに基づいて陽性率の算出等が行われる。こ
の結果は、それぞれCRT25に細胞数統一モード(S
T18)、通常モード(ST21)で表示され、共にプ
リンタ26によってプリントアウトされる(ST2
2)。その後、更に測定試料があるかどうかがMPU2
2によって判定され(ST23)、試料がある場合には
再びST9に戻り、試料がない場合には分析を終了する
(ST24)。
【0024】なお、上記実施例では、細胞数統一の対象
がリンパ球である場合について説明したが、単球、顆粒
球、白血球の場合も同様に測定を行うことができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の細胞分析装置は、以上説明した
ように、検体濃度記憶手段と細胞数統一手段とを備える
ので、既知濃度の対照検体の細胞数に被検検体の細胞数
を一致させることができるので、たとえ被検検体の細胞
数が基準となる対照検体の細胞数に達しなくても、補正
演算によって被検検体の細胞数を対照検体の細胞数に統
一することができる。従って、分析の対象となる細胞集
団の細胞数を常に一定数にしてから、情報比較や情報演
算が行われるので、細胞光情報の客観性や互換性が保持
され、より高精度の細胞光情報が得られるという特有の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る細胞分析装置の構成模
式図である。
【図2】本発明による細胞分析装置の全体動作を説明す
るフローチャートである。
【図3】図2に示すフローチャートに続くフローチャー
トである。
【図4】細胞数の統一作業を説明するための模式図であ
る。
【図5】サイトグラムI0 −I90及びサイトグラムに表
示される細胞群の二次元分布図である。
【符号の説明】
1 試料細胞 10 フローセル 14 レーザ 15a、15b、15c、15d 光検出器 20 信号処理回路部 22 MPU 25 CRT 26 プリンタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、試料はヒト
血液より調製することが多いが、それは、血液がヒトの
病態を多様に反映し、フローサイトメトリーの散乱光サ
イトグラムや蛍光サイトグラムの細胞群のパターンに変
化が表れることが多いからである。ヒト血液に含まれる
各種血液細胞についての情報は幾つかあるが、リンパ球
サブセット検査では、陽性率で情報を比較することが多
いので、既存情報と直接比較できにくかったり、情報を
多面的に把握できなかったりする恐れがある。又、測定
された細胞数を基準として比較することもあるが、比較
する細胞数がまちまちであったり、比較する細胞数の数
値自体の信頼性が不十分であったりすると、情報の客観
性、互換性、信頼性が疑われることがある。更に、測定
した細胞数が統一細胞数に達しない場合、例えば白血病
で抗ガン剤を投与されて、病態をモニタされている患者
の検体ではそのような状況があり得るが、分析の信頼性
からすると信頼性が低下するという問題点がある。加え
て、被検検体が正常であるのに、試料調製時に希釈し過
ぎた場合や、試料吸引操作を誤って全うすることができ
なかった場合には、見かけ上細胞数は少なく測定される
ので、試料の再調製や再測定が必要となり、自動化の効
率を向上させることができないという問題点がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の細胞分析装置は、従来の構成〔以下の構成
(1)〜(6)〕に加えて、以下の構成(7)、(8)
を備えることを特徴とする。即ち、(1)測定対象とな
る細胞浮遊液等の対照検体が流されるフローセルと、
(2)このフローセル内を流れる細胞等に光ビームを照
射する光源と、(3)この光ビームが照射された各々の
細胞等について1又は2以上のパラメータよりなる細胞
光情報を検出する細胞光情報検出手段と、(4)この細
胞光情報検出手段で検出された細胞光情報より目的細胞
集団の細胞光情報を選別する細胞光情報選別手段と、
(5)前記細胞光情報検出手段で検出された細胞光情報
及び前記細胞光情報選別手段で選別された細胞光情報を
演算処理する細胞光情報処理手段と、(6)この細胞光
情報処理手段での処理結果を出力する出力手段と、を備
えてなる細胞分析装置において、(7)濃度が既知であ
る対照検体中の目的細胞の細胞数(N0 )を測定し、こ
の細胞数(N0 )を記憶する検体濃度記憶手段と、
(8)前記対照検体の測定条件と同一の測定条件を用い
て被検検体中の目的細胞の細胞数(na0)を測定し、こ
の細胞数(na0)にN0 /na0を乗じて、被検検体の細
胞数(na0)を前記対照検体の細胞数(N0 )に演算に
より一致させる細胞数統一手段と、を備える。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【作用】本発明の細胞分析装置では、検体濃度記憶手段
により、対照検体中の目的細胞の細胞数(N0 )を測定
・記憶しておき、細胞数統一手段により、対照検体の測
定条件と同じ測定条件で被検検体中の目的細胞の細胞数
(na0)を測定し、この被検検体の細胞数(na0)にN
0 /na0を乗じて、被検検体の細胞数(na0)を対照検
体の細胞数(N0 )に補正演算で一致させることができ
る。このため、被検検体の細胞数が基準となる対照検体
の細胞数よりも不足しても、特に被検検体が正常であっ
て、何らかの理由で細胞数が少ない場合や白血病の治療
中の患者の検体の場合では、演算によって常に被検検体
の細胞数が対照検体の細胞数に統一され、しかも既知濃
度の対照検体から得られる細胞数に被検検体の細胞数が
統一されるので、分析の自動化及び効率化が妨げられる
ことがなく、またデータの互換性、客観性、信頼性など
が保持される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】一方、細胞数統一演算では、細胞数n’を
最終画分B0 ’内の細胞の細胞数n a0とするために、図
4の(a)、(b)、(c)のいずれかの方法で細胞数
n’に対して細胞数na0を越える部分を切り捨てる。
又、上記測定を行っても細胞数n’が細胞数na0に満た
ない場合(n’<na0)、ST7で記憶された細胞数n
a0が読み出され、細胞数n’はna0/n’の係数が乗じ
られて、細胞数na0に統一演算される。従って、リンパ
球サブセット検査で、複数のモノクローナル抗体を用い
て検体を分析した結果として、複数の細胞群の細胞数n
1 ’,n2 ’,・・・,nn ’が得られた場合、これら
の細胞数はna0/n’の係数が乗じられて、n1 ’・
(na0/n’),n2 ’・(na0/n’),・・・,n
n ’・(na0/n’)となる。これにより、いずれの場
合も、被検検体の細胞数n’が基準となる対照検体の細
胞数na0に統一される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象となる細胞浮遊液等の対照検体が
    流されるフローセルと、 このフローセル内を流れる細胞等に光ビームを照射する
    光源と、 この光ビームが照射された各々の細胞等について1又は
    2以上のパラメータよりなる細胞光情報を検出する細胞
    光情報検出手段と、 この細胞光情報検出手段で検出された細胞光情報より目
    的細胞集団の細胞光情報を選別する細胞光情報選別手段
    と、 前記細胞光情報検出手段で検出された細胞光情報及び前
    記細胞光情報選別手段で選別された細胞光情報を演算処
    理する細胞光情報処理手段と、 この細胞光情報処理手段での処理結果を出力する出力手
    段と、を備えてなる細胞分析装置において、 濃度が既知である対照検体中の目的細胞の細胞数を測定
    し、その細胞数を記憶する検体濃度記憶手段と、 前記対照検体の測定条件と同一の測定条件を用いて被検
    検体中の目的細胞の細胞数を測定し、前記対照検体の細
    胞数に被検検体の細胞数を演算により一致させる細胞数
    統一手段と、を備えることを特徴とする細胞分析装置。
  2. 【請求項2】前記細胞数統一手段によって選択される目
    的細胞がリンパ球であることを特徴とする請求項1記載
    の細胞分析装置。
  3. 【請求項3】前記細胞数統一手段によって選択される目
    的細胞が単球であることを特徴とする請求項1記載の細
    胞分析装置。
  4. 【請求項4】前記細胞数統一手段によって選択される目
    的細胞が顆粒球であることを特徴とする請求項1記載の
    細胞分析装置。
  5. 【請求項5】前記細胞数統一手段によって選択される目
    的細胞が白血球であることを特徴とする請求項1記載の
    細胞分析装置。
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