JPH0560357U - アラウンド型ショ−ケ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前面と両側面の少なくも３面が開口するアラ
ウンド型のショ−ケ−スでは陳列棚は少なくも３つの棚
部材から成るが、従来の棚部材は隣接のものと互に分離
しており、従って棚部材相互の接合部に隙間を生じ、安
定性が悪く、コ−ナ−部分において一体感がなかった。
本考案は安定性を高め且つ見栄えを向上したものであ
る。 【構成】 このアラウンド型ショ−ケ−スの特徴は陳列
棚の互に隣接する棚部材がそれらの接合部の外側コ−ナ
−部を被うように備えられる直角状の固定部材１０によ
って互に連結されていることであり、該固定部材によっ
て一体に構成し、接合部の隙間を遮蔽し、外観上すぐれ
たものにしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は例えば売場の中央に配置され得るように少なくも３面が開口面になっ ているアラウンド型のショ−ケ−スに関し、特にそのようなショ−ケ−スの陳列 棚の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のアラウンド型ショ−ケ−スとして、例えば図６ないし図８に示 すものが知られている。図６において、１は最下部の商品陳列区域を構成するベ −ス部であり、天井部２が支柱３の頂部に設置される。そしてベ−ス部と天井部 の間に、多くの場合複数段に陳列棚が配置される。図示のように、この種のショ −ケ−スは前面とその両側の側面の少なくも３面が開口面になっており、従って 陳列棚の各段は少なくも３つの陳列棚部材、即ち前面側の棚部材４ａとその両側 の棚部材４ｂ、４ｃを有する。

【０００３】 陳列棚４の上には食料品などの商品が載置されることは云うまでもなく、その ため陳列棚の前端に商品の値札などを付けるプライスプレ−ト５および商品の落 下を防ぐ棚ガ−ド６が設置される。なお、それらの参照数字に、前面側をａ、両 側面のものにｂまたはｃを付し、区別してある。また、図７に示すように、プラ イスプレ−ト５の相互の接合端にはエッジ保護のため適当なカバ−７が装着され る。これらのカバ−７は左右で対称に形成される。７ａは該カバ−装着用の挿入 部である。通常、プライスプレ−ト５は適当な取付板とねじにより取付けられ、 棚ガ−ド６は陳列棚４の前端面とプライスプレ−ト５の間に挾み込まれる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の構造では各段の陳列棚はその棚部材が互に分離しており、従って図８に 示すように、陳列棚４のコ−ナ−部分、即ち棚部材相互の接合部に隙間８が生じ 、そのため安定性が悪く、コ−ナ−部分において一体感がなく、さらに見栄えが 悪い等の問題点があった。

【０００５】 本考案の目的は上記従来技術の問題点を解消することであって、それ故、陳列 棚のコ−ナ−部分の隙間をなくして安定性を高め且つ見栄えを向上し得るように したアラウンド型ショ−ケ−スを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案によるアラウンド型ショ−ケ−スの特徴は陳列棚４における互に隣接す る陳列棚部材はそれらの接合部の外側コ−ナ−部を被うように備えられる直角状 の固定部材１０により互に連結されていることである。

【０００７】

【作用】

従って、このアラウンド型ショ−ケ−スにおける陳列棚はその棚部材が互に連 結されているので安定性が高くなり、且つ連結用の固定部材１０で棚部材間の隙 間が被われるのでそのような隙間が目に付くことはなく、従って一体感を与え、 見栄えを向上する。

【０００８】

【実施例】

次に図面を参照のもとに本考案の実施例に関し説明する。図１ないし図５は本 考案の一実施例を示すものであって、図１に示すように、本考案によるアラウン ド型ショ−ケ−スもその前面と両側面の少なくも３面が開口しており、ベ−ス部 １と天井部２の間に通常は図示のように複数段に設置される陳列棚４が在り、各 陳列棚は少なくも３つの陳列棚部材４ａ、４ｂ、４ｃからなる。３は支柱であり 、各陳列棚４は該支柱に取付けられ且つ支持される。また、陳列棚の前端には従 来と同様にプライスプレ−ト５および棚ガ−ド６が備えられる。なお、場合によ り陳列棚４は単段の場合もあり得る。

【０００９】 このショ−ケ−スの特徴は図１および図２に示すように、互に隣接する陳列棚 部材、図示の例では棚部材４ａと４ｂまたは４ａと４ｃがそれらの接合部の外側 コ−ナ−部において互に連結されていることであり、そのため該外側コ−ナ−部 に当てられる固定部材１０が用いられる。

【００１０】 この固定部材１０は図３に示すように互に直角に接合した一対の部片からなる Ｌ字形もしくは概して直角状の部材として構成され、その各部にねじ孔１１が形 成され、図５に示すようにねじ１２により該ねじ孔を通してプライスプレ−ト５ にねじ止めされる。固定部材１０は強度の点で金属で作られるのが好ましいが、 場合によっては樹脂など、他の材質であってもよい。また、好ましくは固定部材 １０はその角部を中心に対称に形成される。

【００１１】 また、図４および図５に示すように、固定部材１０にはその頂部および底部に 沿って内側に水平に突出する突出部１３、１４が備えられるのが好ましく、この 固定部材１０を所定位置に取付けるとそれらの突出部１３、１４でプライスプレ −トを挾持するように構成される。なお、図５において、９はプライスプレ−ト ５を取付けるための取付板であり、９ａはその取付ビスである。

【００１２】 図２および図５に示すように、固定部材１０は棚部材の接合部の外側コ−ナ− 部に装着され且つねじ１２により一方の部片はそのねじ孔１１によりその側の棚 部材、例えば４ａのプライスプレ−ト５ａにねじ止めされ、且つ他方の部片は同 じくその側のねじ孔１１によりその側の棚部材、例えば４ｂのプライスプレ−ト ５ｂにねじ止めされる。各プライスプレ−トはそれぞれの棚部材に固定されてい るので、互に接合する棚部材は固定部材１０によって連結、固定される。

【００１３】 従って、陳列棚を構成する棚部材は互に連結され、一体になっているので安定 性を高め、接合部に隙間を生じるのを防ぐ。仮に僅かな隙間を生じても固定部材 １０によって被われているので好適に隠され、隙間が目立つことはない。

【００１４】

【考案の効果】

上記のように、本考案によれば、陳列棚の部材は互に連結されているので、そ れらの接合部たるコ−ナ−部分に隙間を生じるのを防ぎ且つその部分は固定部材 で被われるので安定性を高め、且つ安定感、一体感を醸成し、見栄えを向上する 。さらに従来の構造ではプライスプレ−トのエッジ保護のためカバ−を要したが 、そのようなカバ−を不要にする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例によるアラウンド型ショ−ケ−ス
を示す斜視図である。

【図２】その陳列棚を示す平面図である。

【図３】本考案において陳列棚部材相互の接合に用いら
れる固定部材の一例を示す斜視図である。

【図４】図３の線Ａ−Ａ断面図である。

【図５】この陳列棚のコ−ナ−部分を示す断面図であ
る。

【図６】従来のアラウンド型ショ−ケ−スを示す斜視図
である。

【図７】従来のアラウンド型ショ−ケ−スにおいてプラ
イスプレ−トのエッジ保護のために用いられたカバ−と
その装着状態を示す斜視図である。

【図８】従来のアラウンド型ショ−ケ−スの陳列棚を示
す平面図である。

【符号の説明】

４ 陳列棚 ４ａ 棚部材 ４ｂ 棚部材 ４ｃ 棚部材 １０ 固定部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面と両側面の少なくも３面が開口し、
   適当な段数で設置される陳列棚は少なくも３つの陳列棚
   部材からなるアラウンド型ショ−ケ−スにおいて、互に
   隣接する陳列棚部材はそれらの接合部の外側コ−ナ−部
   を被うように備えられる直角状の固定部材により互に連
   結されていることを特徴とするアラウンド型ショ−ケ−
   ス。