JPH0560228B2 - - Google Patents
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- JPH0560228B2 JPH0560228B2 JP58130155A JP13015583A JPH0560228B2 JP H0560228 B2 JPH0560228 B2 JP H0560228B2 JP 58130155 A JP58130155 A JP 58130155A JP 13015583 A JP13015583 A JP 13015583A JP H0560228 B2 JPH0560228 B2 JP H0560228B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M6/00—Primary cells; Manufacture thereof
- H01M6/14—Cells with non-aqueous electrolyte
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明の非水溶媒電池に関する。
負極活物質としてリチウム、ナトリウム等を用
いた非水溶媒電池はエネルギー密度が大きく、貯
蔵特性に優れ、かつ作動温度範囲が広いという特
長をもち、電卓、時計、メモリのパツクアツプ電
源として多用されている。こうした電池の中でも
負極にリチウムを用い、塩化チオニルや塩化スル
フリル等のイオウ又はリンのオキシハロゲン化物
を主正極活物質とし、かつ炭素及び金属集電体か
らなる正極を用いた電池は、特にエネルギー密度
が大きいために注目されている。
いた非水溶媒電池はエネルギー密度が大きく、貯
蔵特性に優れ、かつ作動温度範囲が広いという特
長をもち、電卓、時計、メモリのパツクアツプ電
源として多用されている。こうした電池の中でも
負極にリチウムを用い、塩化チオニルや塩化スル
フリル等のイオウ又はリンのオキシハロゲン化物
を主正極活物質とし、かつ炭素及び金属集電体か
らなる正極を用いた電池は、特にエネルギー密度
が大きいために注目されている。
ところで、上述した電池は主正極活物質として
腐蝕性の高い塩化チオニルや塩化スルフリル等の
イオウ又はリンのオキシハロゲン化物を用いてい
るため、該オキシハロゲン化物が電池容器外に漏
れ出して電池が組込まれた機器を腐蝕しないよう
に電池容器を気密に封口することが必要である。
また、前記オキシハロゲン化物は液状で電解液を
兼用しているが、揮発性が高く、毒性も強いた
め、作業環境上、及び容器内での電解液の収容不
足による電池特性の低下防止の観点から、容器内
に発電要素（負極、セパレータ、正極）を収納し
た後、同容器内に前記オキシハロゲン化物を含む
電解液を注入、収容することが必要である。
腐蝕性の高い塩化チオニルや塩化スルフリル等の
イオウ又はリンのオキシハロゲン化物を用いてい
るため、該オキシハロゲン化物が電池容器外に漏
れ出して電池が組込まれた機器を腐蝕しないよう
に電池容器を気密に封口することが必要である。
また、前記オキシハロゲン化物は液状で電解液を
兼用しているが、揮発性が高く、毒性も強いた
め、作業環境上、及び容器内での電解液の収容不
足による電池特性の低下防止の観点から、容器内
に発電要素（負極、セパレータ、正極）を収納し
た後、同容器内に前記オキシハロゲン化物を含む
電解液を注入、収容することが必要である。
このようなことから、上記電池の組立てにあた
つては、金属外装缶内に負極、セパレータ及び正
極からなる発電要素をまず収納し、予め金属−ガ
ラスやセラミツクスのシール材で一極性端子を兼
ねる注液用金属パイプが気密に挿着された金属製
蓋体を前記外装缶の上部開口部に嵌合させ、レー
ザ溶接等により封口した後、前記金属パイプを通
してオキシハロゲン化物を含む電解液を外装缶内
に注入、収容し、更に該金属パイプに金属針体を
挿入し該パイプと針体上部とをレーザ溶接等によ
り気密に封口する方法が考えられてきた。しかし
ながら、かかる方法では、金属パイプ上部と金属
針体上部を溶接する際、該パイプ内面に付着した
電解液或いは該パイプ下端近傍の外装缶内の電解
液が溶接時の熱により蒸発してそれらの隙間にガ
ス状となつて侵入するため、溶接不良（多くの場
合はピンホール）の原因となり、歩留りの低下を
招く。
つては、金属外装缶内に負極、セパレータ及び正
極からなる発電要素をまず収納し、予め金属−ガ
ラスやセラミツクスのシール材で一極性端子を兼
ねる注液用金属パイプが気密に挿着された金属製
蓋体を前記外装缶の上部開口部に嵌合させ、レー
ザ溶接等により封口した後、前記金属パイプを通
してオキシハロゲン化物を含む電解液を外装缶内
に注入、収容し、更に該金属パイプに金属針体を
挿入し該パイプと針体上部とをレーザ溶接等によ
り気密に封口する方法が考えられてきた。しかし
ながら、かかる方法では、金属パイプ上部と金属
針体上部を溶接する際、該パイプ内面に付着した
電解液或いは該パイプ下端近傍の外装缶内の電解
液が溶接時の熱により蒸発してそれらの隙間にガ
ス状となつて侵入するため、溶接不良（多くの場
合はピンホール）の原因となり、歩留りの低下を
招く。
本発明は蓋体に気密に絶縁シールされた極性端
子を兼ねる注液用の金属製パイプを気密に封口し
た構造の非水溶媒電池を提供しようとするもので
ある。
子を兼ねる注液用の金属製パイプを気密に封口し
た構造の非水溶媒電池を提供しようとするもので
ある。
本発明は蓋体に気密に挿着された金属製パイプ
に電解液の収容後に金属パイプを挿入し、かつ該
針体が挿入された金属製パイプの外周部をカシメ
付けし、更にカシメ付けがなされた金属製パイプ
上部と金属針体とを溶接した構成にすることによ
つて、金属製パイプの封口不良を回避して使用時
の電解液の漏れ出しのない良好な密度構造を有す
る非水溶媒電池を提供することを骨子とする。
に電解液の収容後に金属パイプを挿入し、かつ該
針体が挿入された金属製パイプの外周部をカシメ
付けし、更にカシメ付けがなされた金属製パイプ
上部と金属針体とを溶接した構成にすることによ
つて、金属製パイプの封口不良を回避して使用時
の電解液の漏れ出しのない良好な密度構造を有す
る非水溶媒電池を提供することを骨子とする。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
る。
図中の１は負極端子を兼ねるステンレス製の外
装缶である。この外装缶１の内周面には金属リチ
ウムからなる筒状の負極２が圧着されている。こ
の負極２の内側の外装缶１内には正極３が該内側
及び外装缶１底面付近に配置された例えばガラス
繊維製不織布からなるセパレータ４1，４2を介し
て収納されている。この正極３は例えば市販のポ
リテトラフルオロエチレンの乳濁液をアセチレン
ブラツクに10wt％の割合で配合し、水及びエチ
ルアルコールを添加して室温で２時間程度撹拌し
た後、混練、シート化してステンレス製網体から
なる金属集電体５に圧着し、150℃の真空下で前
記シートを乾燥して多孔質炭素層６を有する帯状
体とし、これを渦巻状に巻回することにより造ら
れる。
装缶である。この外装缶１の内周面には金属リチ
ウムからなる筒状の負極２が圧着されている。こ
の負極２の内側の外装缶１内には正極３が該内側
及び外装缶１底面付近に配置された例えばガラス
繊維製不織布からなるセパレータ４1，４2を介し
て収納されている。この正極３は例えば市販のポ
リテトラフルオロエチレンの乳濁液をアセチレン
ブラツクに10wt％の割合で配合し、水及びエチ
ルアルコールを添加して室温で２時間程度撹拌し
た後、混練、シート化してステンレス製網体から
なる金属集電体５に圧着し、150℃の真空下で前
記シートを乾燥して多孔質炭素層６を有する帯状
体とし、これを渦巻状に巻回することにより造ら
れる。
また、前記正極３上方の外装缶１内には、前記
セパレータ４1に支持された中央に穴を有する絶
縁紙７が配設されている。前記外装缶１の上面開
口部にはメタルトツプ（蓋体）８がレーザ溶接等
により封口されている。このメタルトツプ８の中
央には穴９が開口されている。この穴９には正極
端子を兼ねる注液用のステンレス製パイプ１０が
金属−ガラス製シール材１１を介して挿着されて
いる。このパイプ１０の下端は前記正極３の金属
集電体５にリード線１２を介して接続されてい
る。前記外装缶１内には前記パイプ１０を通して
注入された例えば1.5モル／のLiAlCl4を溶解し
た塩化チオニル（電解液）１３が収容されてい
る。そして、電解液１３の収容後において、前記
スキンレス製パイプ１０にはステンレス製の針体
１４が挿入されている。このパイプ１０の前記メ
タルトツプ８上面から突出した部分にはカシメに
より内部の針体１４に向かう環状のくびれ部１５
が形成されている。また、くびれ部１５上方のパ
イプ１０上端部分と針体１４とはレーザ溶接によ
り溶着されている。
セパレータ４1に支持された中央に穴を有する絶
縁紙７が配設されている。前記外装缶１の上面開
口部にはメタルトツプ（蓋体）８がレーザ溶接等
により封口されている。このメタルトツプ８の中
央には穴９が開口されている。この穴９には正極
端子を兼ねる注液用のステンレス製パイプ１０が
金属−ガラス製シール材１１を介して挿着されて
いる。このパイプ１０の下端は前記正極３の金属
集電体５にリード線１２を介して接続されてい
る。前記外装缶１内には前記パイプ１０を通して
注入された例えば1.5モル／のLiAlCl4を溶解し
た塩化チオニル（電解液）１３が収容されてい
る。そして、電解液１３の収容後において、前記
スキンレス製パイプ１０にはステンレス製の針体
１４が挿入されている。このパイプ１０の前記メ
タルトツプ８上面から突出した部分にはカシメに
より内部の針体１４に向かう環状のくびれ部１５
が形成されている。また、くびれ部１５上方のパ
イプ１０上端部分と針体１４とはレーザ溶接によ
り溶着されている。
このような構成によれば、正極端子を兼ねる注
液用のステンレス製パイプ１０とステンレス製針
体１４とを溶接封口する前に、該パイプ１０には
カシメにより中心部に向かう環状のくびれ部１５
が形成され、一時的に仮封口がなされているた
め、溶接封口に際し、外装缶１内の電解液１３が
溶接時の温度上昇によりガス化乃至液状態でパイ
プ１０上端と針体１４の上部の間、つまり溶接箇
所にまで侵入するのを前記くびれ部１５で阻止で
きる。その結果、溶接すべきパイプ１０上端と針
体１４上部との間は電解液の付着等がなされてい
ないため、レーザ溶液によりピンホールのない良
好な溶液、封口がなされた電池を得ることができ
る。
液用のステンレス製パイプ１０とステンレス製針
体１４とを溶接封口する前に、該パイプ１０には
カシメにより中心部に向かう環状のくびれ部１５
が形成され、一時的に仮封口がなされているた
め、溶接封口に際し、外装缶１内の電解液１３が
溶接時の温度上昇によりガス化乃至液状態でパイ
プ１０上端と針体１４の上部の間、つまり溶接箇
所にまで侵入するのを前記くびれ部１５で阻止で
きる。その結果、溶接すべきパイプ１０上端と針
体１４上部との間は電解液の付着等がなされてい
ないため、レーザ溶液によりピンホールのない良
好な溶液、封口がなされた電池を得ることができ
る。
事実、本実施例の電池及び溶接封口前にステン
レス製パイプにかしめ操作を行なわないで製作し
た従来の電池を各々100個用意し、これら電池に
ついて、溶接封口後のピンホールによる溶接不良
数を20倍の顕微鏡で調べたところ、従来電池では
23個の不良が確認されたのに対し、本発明電池で
は零であつた。
レス製パイプにかしめ操作を行なわないで製作し
た従来の電池を各々100個用意し、これら電池に
ついて、溶接封口後のピンホールによる溶接不良
数を20倍の顕微鏡で調べたところ、従来電池では
23個の不良が確認されたのに対し、本発明電池で
は零であつた。
以上詳述した如く、本発明によれば、蓋体に気
密に絶縁シールされた極性端子を兼ねる注液用の
金属製パイプを気密に溶接封口でき、使用時、電
解液の漏れ出しのない良好な密封構造を有し、高
歩留りで製作し得る非水溶媒電池を提供できる。
密に絶縁シールされた極性端子を兼ねる注液用の
金属製パイプを気密に溶接封口でき、使用時、電
解液の漏れ出しのない良好な密封構造を有し、高
歩留りで製作し得る非水溶媒電池を提供できる。
図面は本発明に係る非水溶媒電池の断面図であ
る。 １……外装缶、２……負極、３……正極、４1，
４2……セパレータ、８……メタルトツプ（蓋
体）、１０……ステンレス製パイプ（正極端子）、
１３……電解液、１４……針体、１５……くびれ
部。
る。 １……外装缶、２……負極、３……正極、４1，
４2……セパレータ、８……メタルトツプ（蓋
体）、１０……ステンレス製パイプ（正極端子）、
１３……電解液、１４……針体、１５……くびれ
部。
Claims (1)
- １ 一極性端子を兼ねる外装缶内に軽金属からな
る負極及び多孔質炭素を主構成材とする正極をセ
パレータを介して収納し、かつ前記外装缶の上部
開口部に金属製蓋体を封着し、該蓋体に金属製パ
イプからなる他極性端子を絶縁材を介して挿着
し、この金属製パイプを通して外装缶内にオキシ
ハロゲン化物を正極活物質として含む電解液を収
容し、更に該金属製パイプを封口した構造の非水
溶媒電池において、前記電解液収容後の金属製パ
イプに金属針体を挿入し、かつ該針体が挿入され
た金属製パイプの外周部をカシメ付けし、更にカ
シメ付けした金属製パイプ上部と金属針体とを溶
接して封口してなる非水容媒電池。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58130155A JPS6023970A (ja) | 1983-07-19 | 1983-07-19 | 非水溶媒電池 |
| EP19840100066 EP0118657B1 (en) | 1983-01-14 | 1984-01-04 | Non-aqueous electrochemical cell |
| DE8484100066T DE3485349D1 (de) | 1983-01-14 | 1984-01-04 | Nichtwaessrige elektrochemische zelle. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58130155A JPS6023970A (ja) | 1983-07-19 | 1983-07-19 | 非水溶媒電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6023970A JPS6023970A (ja) | 1985-02-06 |
| JPH0560228B2 true JPH0560228B2 (ja) | 1993-09-01 |
Family
ID=15027300
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58130155A Granted JPS6023970A (ja) | 1983-01-14 | 1983-07-19 | 非水溶媒電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6023970A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4372741A (en) * | 1980-10-31 | 1983-02-08 | Discovision Associates | Hot sprue valve assembly for an injection molding machine |
| JPH0729346B2 (ja) * | 1986-05-12 | 1995-04-05 | キヤノン株式会社 | 光学式デイスク基板の製造方法 |
| US8181348B2 (en) * | 2004-04-01 | 2012-05-22 | Seagate Technology Llc | Shielding fluid reservoirs of fluid dynamic bearing motors |
-
1983
- 1983-07-19 JP JP58130155A patent/JPS6023970A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6023970A (ja) | 1985-02-06 |
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