JPH0559606A - 紡糸口金装置 - Google Patents

紡糸口金装置

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JPH0559606A
JPH0559606A JP3235621A JP23562191A JPH0559606A JP H0559606 A JPH0559606 A JP H0559606A JP 3235621 A JP3235621 A JP 3235621A JP 23562191 A JP23562191 A JP 23562191A JP H0559606 A JPH0559606 A JP H0559606A
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fiber
nozzle plate
gathering
spinneret
fibers
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JP3235621A
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Fumio Suzuki
文男 鈴木
Toshinori Sumi
敏則 隅
Masaji Okamoto
正司 岡本
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1種類のマルチフィラメント型紡糸口金装置
を用いて画素数の異なる複数種のマルチフィラメント型
集合ファイバを自在に作る。 【構成】 芯成分形成用口金、鞘成分形成用口金、下面
にラッパ状開口部を有する海成分形成用口金、ロート状
繊維集合部とその外周部に余剰紡出繊維排出口を設けた
繊維集合口金にて構成され、形状の異なる繊維集合口金
のみを変更して所望形状のマルチフィラメント型集合フ
ァイバ、とくに細物のマルチフィラメント型集合ファイ
バを効率よく作る。 【効果】 従来は、径や画素数の異なるマルチフィラメ
ント型集合ファイバを作るには、それぞれに応じた幾種
類もの紡糸口金装置を用いることが必要であったが、本
発明においては繊維集合口金のみを変更することによ
り、安定に、かつ、形状良好な幾種類もの集合ファイバ
を効率よく作ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芯の個数100 〜20,000個
の集合繊維であり、芯の数が所望の数の集合繊維を、紡
糸口金装置の集合口金を交換するのみで容易に作り得る
紡糸口金装置である。
【0002】
【従来の技術】繊維径 200μm以下の極細径のガラス繊
維を配列度よく整列し、接合した集合繊維はイメージを
伝送できることにより、胃カメラをはじめとする内視鏡
として医療機器分野を中心にその利用開発が進められて
いる。ガラス繊維は細繊度のものとすることが比較的容
易であることから、10,000画素を越える画素数のイメー
ジファイバの開発も進められているが、ガラス繊維は比
較的剛直なため、折損しやすいという難点があり、イメ
ージファイバにおいてはこれが画素欠陥となり、その修
復は極めて難しいという難点があった。そこで、従来よ
りガラス系イメージファイバに対抗しうる芯直径が小さ
なマルチフィラメント型プラスチック系光ファイバの開
発が進められており、EP−A2−0207705号公
報にその一例が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明で用いられてい
る紡糸口金は、芯形成用口金、鞘形成用口金、海形成用
口金および繊維集合口金よりなり、ここに設けられたノ
ズル孔は所定個数に固定されているため、この口金装置
を用いて芯の数の異なった幾種類ものマルチフィラメン
ト型繊維を作るには幾種類もの高価な紡糸口金装置を用
意しなければならない。とくに内視鏡に用いるイメージ
ファイバは、その用途によってイメージファイバに要求
される画素数、ファイバ径が異なっており、このような
要求を満足したプラスチック製イメージファイバを一つ
の口金装置を用いて作り得る口金装置の開発が望まれて
いる。
【0004】そこで本発明者等は、この要望を満たし得
る紡糸口金装置を開発することを目的として検討した結
果、本発明を完成したものであり、その要旨とするとこ
ろは、100 〜20,000個の芯形成用ノズル孔を俵積み配列
または四方積み配列に配列した芯形成用口金板と、鞘形
成用ノズル孔を備えた鞘形成用口金板、海形成用ノズル
孔を備え、該口金板の下端面に向かってラッパ状に開口
した繊維紡出口を備えた海形成用口金板、および繊維集
合口金板よりなっており、繊維集合口金板が、その中心
部にロート状の繊維集合口を、その外周部に余剰繊維排
出部を設けたことを特徴とする紡糸口金装置にある。
【0005】図1は本発明の紡糸口金装置の一例を示す
断面図であり、この例では芯成分分配用口金板1と鞘成
分分配用口金板2と海成分分配用口金板3、および分配
板4と繊維集合用口金板8から構成されている。また、
1a、2a、3aはそれぞれの口金板1、2、3の断面円形の
各成分吐出口であり、5、6、7のそれぞれ芯形成用ポ
リマー、鞘形成用ポリマー、および海形成用ポリマーの
溶融体の供給口に結合しており、8は本発明で用いる繊
維集合用口金板であり、9はマルチフィラメント型集合
繊維の繊維集合口金のファイバ吐出口である。10は余剰
ファイバ集合用ロート状開口9の回りのリング状溝部で
あり、11は余剰繊維成分の排出口である。
【0006】このような紡糸口金装置を用いて所定形状
のマルチフィラメント型集合繊維を得るには、芯成分溶
融ポリマーを分配板4にその供給口5より分配し、芯成
分分配用口金板1に俵積み配列に設けた多数個穿設され
た吐出口1aから吐出する。また鞘成分溶融ポリマーを分
配板4の鞘成分供給口6より、鞘成分分配用口金板2に
供給し、芯成分ファイバを被覆する。この部分で芯−鞘
構造をもつ島部を形成する。海成分形成用溶融ポリマー
を分配板4の供給口7より海形成用口金板7に供給し、
島部ファイバの周囲を取り囲んだ状態で1本ずつの独立
繊条体として吐出口3bから吐出する。
【0007】従来は、3bより吐出されたすべての繊条体
をすべて繊維集合口金で集合融着しマルチフィラメント
型ファイバとしていたため、この紡糸口金装置を用いて
所望繊維径の、あるいは所望画素数のマルチフィラメン
ト型ファイバを得ることは実質的にできなかった。
【0008】そこで本発明においては、繊維集合口金板
8の断面形状を図1に示すごとく改良することによっ
て、所定画素数のマルチフィラメント型繊維あるいは所
定径のマルチフィラメント型繊維を作り得る装置を開発
した。
【0009】この装置の大きな特徴は、繊維集合口金8
の繊維集合口9およびその周りに設けた余剰吐出繊維集
合用リング状溝部10およびその排出部11を設けた点にあ
る。繊維集合口の先端部8aは、海部形成用口金板の所定
のラッパ状開口端にわずかな空間を設け、ほぼ接する位
置に設けてあり、円形状繊維を得る場合、この先端8aは
円形状に、角型繊維を得る際には角型の繊維集合口とな
るような形をとってある。この繊維集合口の周りには、
余剰の吐出繊維を排出する排出口を設けることによっ
て、本発明の目的を達成せしめている。この紡糸装置を
用いると繊維集合口金板を変えることによって、所望形
状、太さを有する幾種類ものマルチフィラメント型繊維
を、紡糸装置の主要構成部分を変更することなく作れる
という極めて大きな利点を発揮させることができる。
【0010】図3は本発明の紡糸口金装置の他の態様を
示す図である。本発明の紡糸口金装置にてマルチフィラ
メント型集合繊維を作る場合、その断面の最外周部位に
配される各単位フィラメントは集合口金の内壁面とかな
り激しい擦過を受け、その断面形状は円からはほど遠い
多角形断面となるため、例えばこの繊維をマルチフィラ
メント型光ファイバとして用いる際には、その外周部の
フィラメントはデッドファイバとなり、画素伝送能をも
たない部分となる。このような不都合の発生を防止する
ため、図3に示すごとく集合したマルチフィラメント型
繊維集合体の外周に保護層形成用口金板14を設け、保護
樹脂をその供給口15より供給し、溢流スリット14b を経
て、保護層形成口16にてマルチフィラメント型集合繊維
の外周に保護層を形成してやる。
【0011】図2に本発明の紡糸口金装置によって得た
マルチフィラメント型集合繊維の断面を示した。繊維断
面内に配された各フィラメントの断面形状はほぼ円形で
あり、この集合繊維をマルチフィラメント型光ファイバ
として利用する際には、極めて鮮明な画像伝送を行うこ
とができる。これら各フィラメント断面径は3〜200μ
mの範囲で作ることができ、この断面径が3μm未満の
ものは光伝送性を示さない。一方、断面直径200 μmを
越えるものは、集合繊維としては剛直性が高くなりす
ぎ、好ましいものとはならない。本発明の紡糸口金装置
を用いると断面直径が0.5mm 以上の所望フィラメント数
のマルチフィラメント型集合繊維を、紡糸口金装置の繊
維集合口金板を取り変えることによって容易にできるの
である。
【0012】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
【0013】
【実施例1】図1に示したごとき断面構造で孔配列は俵
積み配列と、孔断面配列を円状とした10,000個のノズル
孔を有する芯成分分配用口金1、鞘成分分配用口金2、
および海成分分配用口金3、当該口金のラッパ状開口の
最外周の径が315mm である分配用口金、および繊維集合
用口金のロート状開口の上端部8aの径が172.5mm で、そ
の外周に設けたリング状溝部の外径が315mm である繊維
集合用口金8からなる紡糸口金装置を用いた。
【0014】芯成分形成用ポリマーとして[MFR]1(メル
トフローレート)=1.2 のポリメチルメタクリレート
を、鞘成分形成用ポリマーとして[MFR]2=17の3フッ化
メタクリレートを、海成分形成用ポリマーとして[MFR]3
=40のポリエチレンを用い、芯成分ポリマー24g/分、鞘
成分ポリマー1.6g/分、海成分ポリマー1.6g/分の割合
で紡糸口金に供給し、外周部分を放流しながらマルチフ
ィラメント型ファイバを製造した。
【0015】得られたマルチフィラメント型ファイバの
画素数は約3,000画素、直径2.8mm、島成分の直径は50μ
mであった。そしてこの集合ファイバをイメージファイ
バとしてその光伝送損失を測定したところ、3,350dB/km
であった。このイメージファイバは、画素の乱れもな
く、十分5mの距離を画像伝送することができた。
【0016】
【実施例2】図3に示したごとき断面構造で孔配列は俵
積み配列とし、10,000個のノズル孔を円形に配した芯成
分分配用口金1、鞘成分分配用口金2、海成分分配用口
金のラッパ状開口の最外の径が315mm である分配用口金
3、および繊維集合用口金のロート状開口の上端部8aの
径が141mm で、その外周に設けたリング状溝部の外径が
315mm である繊維集合用口金8および保護層被覆用口金
14からなる紡糸口金装置を用いた。
【0017】芯成分形成用ポリマーとして[MFR]1(メル
トフローレート)=1.2 のポリメチルメタクリレート
を、鞘成分形成用ポリマーとして[MFR]2=19のフッ化ビ
ニリデン/テトラフルオロエチレンコポリマー(80/20
重量比)を、海形成用ポリマーとして[MFR]3=30のフッ
化ビニリデン/テトラフルオロエチレンコポリマー(80
/20重量比)を、保護成分形成用ポリマーとして[MFR]4
=40のポリエチレンをそれぞれ使用した。
【0018】芯成分ポリマーを24g/分、鞘成分ポリマー
を1.6g/分、海成分ポリマーを1.6g/分、保護成分ポリ
マーを1.2g/分の割合で紡糸口金に供給し、外周部分を
放流しながらマルチフィラメント型集合ファイバを製造
した。
【0019】以上のようにして得られた集合ファイバを
イメージ伝送用ファイバとし、その画素数を測定したと
ころ約2,000 画素であり、その直径は2.3mm 、島成分の
直径は50μmであった。そしてこのイメージファイバの
伝送損失を測定したところ、360dB/kmであった。このイ
メージファイバは画素の乱れもなく、十分5mの距離を
画像伝送することができた。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紡糸口金装置の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の紡糸口金装置を用いて作ったマルチフ
ィラメント型集合ファイバの断面図である。
【図3】本発明の紡糸口金装置の他の態様の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 芯形成用口金 2 鞘形成用口金 3 海形成用口金 4 各成分供給用口金 5 芯成分供給口 6 鞘成分供給口 7 海成分供給口 8 繊維集合口金 8a ロート状開口の上端部 9 繊維集合口 10 放流用リング状溝部 11 放流口 12 芯部 13 海部 14 保護層形成用口金 14b 保護層形成用ポリマー溢流スリット 15 保護層形成用ポリマー供給口 16 集合ファイバ吐出口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 得られたマルチフィラメント型ファイバ
の画素数は約3,000画素、直径2.8mm、島成分
の直径は50μmであった。そしてこの集合ファイバを
イメージファイバとしてその光伝送損失を測定したとこ
ろ、350dB/kmであった。このイメージファイバ
は、画素の乱れもなく、十分5mの距離を画像伝送する
ことができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100 〜20,000個の芯形成用ノズル孔を俵
    積み配列または四方積み配列に配列した芯形成用口金板
    と、鞘形成用ノズル孔を備えた鞘形成用口金板、海形成
    用ノズル孔を備え、該口金板の下端面に向かってラッパ
    状に開口した繊維紡出口を備えた海形成用口金板、およ
    び繊維集合口金板よりなっており、繊維集合口金板が、
    その中心部にロート状の繊維集合口を、その外周部に余
    剰繊維排出部を設けたことを特徴とする紡糸口金装置。
JP3235621A 1991-08-23 1991-08-23 紡糸口金装置 Expired - Lifetime JP2805403B2 (ja)

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