JPH0558996A - 新規な3,5−シクロヘキサンジオン−1−カルボン酸エステル類 - Google Patents

新規な3,5−シクロヘキサンジオン−1−カルボン酸エステル類

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JPH0558996A
JPH0558996A JP35448591A JP35448591A JPH0558996A JP H0558996 A JPH0558996 A JP H0558996A JP 35448591 A JP35448591 A JP 35448591A JP 35448591 A JP35448591 A JP 35448591A JP H0558996 A JPH0558996 A JP H0558996A
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JP35448591A
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Hiroshi Sugiyama
宏 杉山
Kazuo Torio
和夫 鳥生
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式Aで示される3,5−シクロヘキサン
ジオン−1−カルボン酸エステル類。 一般式A (式中、Qは非置換もしくは低級アルキル基置換された
ヘテロ原子1〜3個を有する5もしくは6員の複素環又
は縮合複素環で、具体的にはテトラヒドロフリル、テト
ラヒドロピラニル、1,3−ジオキソリル、フリル、チ
エニル、ベンゾ−1,4−ジオキソラン−2−イル、チ
アゾリル、ピリジル、2−ピロリドン−1−イル等の基
があげられ、Rは炭素数1〜5の低級アルキル基又はシ
クロプロピル基を表わす。n=1〜4である。) 【効果】 本発明化合物は新規化合物であり、優れた植
物生長調節作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な3,5−シクロヘ
キサンジオン−1−カルボン酸エステル類に関する。本
発明の化合物は植物生長調節剤として有用な物質であ
る。
【0002】
【従来の技術】本発明の新規な化合物は植物生長調節剤
の開発研究の中で発明されたものである。従来、植物生
長調節剤としては、水稲用には耐倒伏作用を有するイソ
ニコチン酸アニリド系化合物(イナベンフィド)、トリ
アゾール系化合物(パクロブトラゾール、ウニコナゾー
ル)等が知られており、麦には四級アンモニウム塩(ク
ロルメコート)が知られている。又、その他の畑作物、
花卉、芝、緑化木、雑草管理等の分野においても植物生
長調節剤の利用が種々試みられている。
【0003】しかし、従来の植物生長調節剤は、いづれ
もその適用場面、適用作物及び適用時期等に制限があ
り、又、その効果も充分でなかったり、薬害が発生する
といった問題があり、且つ価格も高いという問題点があ
った。これらの中で、特開昭58−164543号公
報、同59−231045号公報及び同61−8764
2号公報等に開示されているシクロヘキサンジオンカル
ボン酸エステル誘導体は生育抑制作用の他にも種々の植
物生長調節作用も有し、適用作用の範囲も広いという特
長を有しており有望なものと考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのシク
ロヘキサンジオンカルボン酸エステル誘導体にも、薬効
とくに植物への浸透性の点でより改善されることが望ま
れていた。本発明はその要望にこたえ、より薬効の優れ
た植物生長調節剤となる新規化合物を提供することを課
題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため、シクロヘキサンジオンカルボン酸エステル
類の中で今迄知られていない植物生長調節作用のより優
れた化合物を探索研究した結果、下記の一般式Aで示さ
れる化合物によって、その課題を解決できることを見出
し本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明は下記一般式A(化2)で
示される3,5−シクロヘキサンジオン−1−カルボン
酸エステル類。
【0007】
【化2】 (式中、Qは非置換もしくは低級アルキル基置換された
ヘテロ原子1〜3個を有する5もしくは6員の複素環又
は縮合複素環、Rは炭素数1〜5の低級アルキル基又は
シクロプロピル基を表わす。n=1〜4である。)を提
供するものである。
【0008】本発明の一般式Aで示される化合物を表1
に例示する。なお、表中に示す化合物番号は、後記する
実施例、試験例、製剤例等の中で、当該番号の化合物を
表示するために使用される。
【0009】
【表1】
【0010】次に本発明化合物の製造方法を説明する。
(第1の方法)
【0011】
【化3】
【0012】第1の方法に於ては、まず(1)とQ−
(CH2 n −OHを溶媒及び触媒の存在下、室温〜溶
媒の沸点の温度範囲で10分〜10時間反応させ(2)
を調製する。ここで用いられる溶媒としては、テトラヒ
ドロフラン、1,4−ジオキサン、トルエン等があげら
れる。触媒としては濃硫酸等のエステル化触媒が好まし
い。次に(2)を0.1〜2.0Nの塩酸を上記溶媒に
加えたものの中で、弱酸性下、0℃〜室温の温度範囲で
10分〜24時間反応させ(3)を得る。
【0013】この(3)をRCOClと塩基、溶媒の存
在下、−20℃〜溶媒の沸点の温度範囲で10分〜8時
間反応させることにより(4)を調製する。ここで塩基
としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン等の有機
塩基や水酸化ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基等
が用いられる。又、溶媒としてはトルエン、キシレン、
ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド等が用いられる。
【0014】最後に(4)を上記溶媒を転位触媒の存在
下、室温〜溶媒沸点の温度範囲で反応させると、目的物
(A)が得られる。ここで転位触媒は、4−N,N−ジ
メチルアミノピリジン、4−N,N−ジエチルアミノピ
リジン、4−ピロリジノアミノピリジン等のピリジン誘
導体、又はN−メチルイミダゾール、N−エチルイミダ
ゾール等のN−アルキルイミダゾール誘導体等が用いら
れる。(第2の方法)
【0015】
【化4】
【0016】第2の方法に於ては、まず(5)をアルカ
リで加水分解し、酸で処理して(6)を調製する。ここ
でアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等が用いられる。反応は水溶液又は含水溶媒中、室温
〜100℃の温度範囲で1分〜1時間行われる。上記含
水溶媒としては、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、テトラヒドロフラン等を
あげることができる。次の酸処理で用いられる酸として
は、塩酸、硫酸等があげられる。
【0017】続いて、(6)とQ−(CH2 n −OH
を溶媒中、脱水剤の存在又は非存在下に0℃〜溶媒沸点
の温度範囲で10分〜8時間反応させることにより、目
的物(A)を得ることができる。具体的には、例えばベ
ンゼン又はトルエン中、p−トルエンスルホン酸又はリ
ン酸の存在下、共沸エステル化によって(6)とQ−
(CH2 n −OHを反応せしめるか、或いはベンゼ
ン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の中
で、塩化チオニル、オキザリルクロリド、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド又はアゾジカルボン酸ジアルキルエ
ステル/トリフェニルホスフィン等の脱水剤を用いて
(6)とQ−(CH2 n −OHを反応せしめて目的物
(A)を製造する。本発明の化合物は次に示す互変異性
構造式をとりうる。
【0018】
【化5】
【0019】本発明化合物の出発物質である3,5−シ
クロヘキサンジオン−1−カルボン酸は、特開昭59−
163346号公報、同58−164543号公報に記
載の方法又はMethoden der Organi
shen Chemie(Houben−Weyl)B
AND VII/2a,854(1973)に記載された
方法により製造することができる。
【0020】なお、本発明の化合物を植物生長調節剤と
して使用するにあたっては本発明化合物のみ、又はこれ
に担体、界面活性剤、分散剤、補助剤などを配合して、
水和剤、乳剤、粒剤、粉剤、ペースト剤等の各種形態に
製剤化し、適当な濃度に希釈して散布するか、又は直接
施用することができる。
【0021】
【実施例】以下実施例、参考例、製剤例、試験例により
本発明を説明する。 実施例1(化合物番号1の化合物の製造) 3,5−シクロヘキサンジオン−1−カルボン酸2.3
4gをテトラヒドロフラン10ml、テトラヒドロフルフ
リルアルコール5ml及び濃硫酸0.5mlとともに、2時
間還流かくはん下反応した。冷却後、この溶液に酢酸エ
チルを加え、水洗し、ついで乾燥(MgSO4 )した
後、濃縮した。得られた油状物をテトラヒドロフラン1
5mlに溶かし、1,2N−塩酸7mlとともに室温で1晩
かくはんした。この溶液に酢酸エチルを加え、水洗し、
ついで乾燥(MgSO4 )後、濃縮した。得られた油状
物に、塩化メチレン15ml、トリエチルアミン2mlを加
え氷冷下でかくはんしながら、シクロプロパンカルボン
酸クロライド1.1gを加えた。続いて、室温で2時間
かくはんした後、水洗し、これを乾燥(MgSO4
後、濃縮した。得られた油状物を1,2−ジクロロエタ
ン10ml、4−N,N−ジメチルアミノピリジン0.2
gとともに、4時間還流かくはん下反応した。それを濃
縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム、クロロホルム+MeOH 1%)にて精製
し、油状の目的物(化合物番号1)を1.13g得た。
【0022】実施例2(化合物番号4の化合物の製造) 実施例1のシクロプロパンカルボン酸クロライドのかわ
りに、プロピオン酸クロライド1.1gを用いる他は、
同様にして反応を行ない、油状の目的物(化合物番号
4)0.76gを得た。
【0023】実施例3(化合物番号5の化合物の製造) 4−プロピオニル−3,5−シクロヘキサンジオン−1
−カルボン酸0.64gをテトラヒドロフラン5mlに溶
かし、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−
メタノール2ml及び濃硫酸0.3mlを加え、4時間還流
かくはん下反応した。冷却後、酢酸エチルを加え、水洗
後、乾燥(MgSO4 )し濃縮した。シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム、クロロホルム
−MeOH1%)にて精製し、油状の目的物(化合物番
号5)0.28gを得た。
【0024】実施例4(化合物番号6の化合物の製造) 4−アセチル−3,5−シクロヘキサンジオン−1−カ
ルボン酸0.54gをテトラヒドロフラン5mlに加え、
N,N′−カルボニルジイミダゾール0.9gを加えた
後、室温で1時間攪拌した。この溶液にテトラヒドロフ
ルフリルアルコール1mlを加え、4時間攪拌した。次に
酢酸エチルを加え、水洗した。その水層を濃塩酸で酸性
とし、酢酸エチルにて抽出した。水洗、乾燥(MgSO
4 )後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、油状の目的物(化合物番号6)を0.47g得た。
【0025】参考例(出発物質の製造) マレイン酸ジエチル16.2ml、アセトン50ml、ジエ
チルアミン2mlを封管中190℃で10時間加熱した
(ゲージ圧力:7.5kg/cm2 )。冷却後、濃縮し減圧
蒸留した。120〜126℃/3.5mmHgで18.2g
のアセトニルコハク酸ジエチルを得た。次にナトリウム
2.76gをエタノール130mlに少しずつ加え、アセ
トニルコハク酸ジエチル23gとエタノール20mlの溶
液を滴下し、2時間還流かくはんした。濃縮後、水10
0ml及び希塩酸を加え、酸性(pH=2)とした。塩化メ
チレンで抽出し、水洗、乾燥(MgSO4 )し、3,5
−シクロヘキサンジオン−1−カルボン酸エチル15.
3gを得た。これを塩化メチレン200mlに溶かし、氷
冷下トリエチルアミン20ml、ついでプロピオン酸クロ
ライド8mlを滴下し室温で1時間かくはんした。得られ
た反応液を水洗、乾燥(MgSO4 )し、濃縮した。
【0026】これに1,2−ジクロロエタン100ml、
4−N,N−ジメチルアミノピリジン1.5gを加え、
2.5時間還流かくはんした。濃縮後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて精製し、4
−プロピオニル−3,5−シクロヘキサンジオン−1−
カルボン酸エチル12.4gを得た。4−プロピオニル
−3,5−シクロヘキサンジオン−1−カルボン酸エチ
ル4.8gをエタノール10mlに溶かし、10%水酸化
ナトリウム20mlを加え、85℃で15分間加熱かくは
んした。冷却後、濃塩酸を加え、酸性にすると結晶が析
出した。酢酸エチルを加え、水洗、乾燥(MgSO4
し濃縮した。得られた粗結晶を酢酸エチル−n−ヘキサ
ンにて再結晶し、4−プロピオニル−3,5−シクロヘ
キサンジオン−1−カルボン酸3.26gを得た。
【0027】次に本発明化合物を有効成分とする製剤例
を挙げるが、本発明はこの範囲に限定されるものではな
い。各製剤例中、部は重量部を示す。 製剤例1(水和剤) 化合物番号1 10部、珪藻土85部、ジナフチルメタ
ンジスルホン酸ナトリウム2部およびリグニンスルホン
酸ナトリウム3部を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0028】製剤例2(乳剤) 化合物番号2 30部、シクロヘキサノン20部、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル11部、アル
キルベンゼンスルホン酸カルシウム4部およびメチルナ
フタレン35部を均一に溶解して乳剤とする。
【0029】製剤例3(粒剤) 化合物番号10 5部、ラウリルアルコール硫酸エステ
ルのナトリウム塩2部、リグニンスルホン酸ナトリウム
5部、カルボキシメチルセルロース2部およびクレー8
6部を均一に混合粉砕する。この混合物80部に対して
水20部を加えて練合させ、押出式造粒機で14〜32
メッシュの粒状に加工後、乾燥して粒剤とする。
【0030】製剤例4(粉剤) 化合物番号12 4部、珪藻土5部およびクレー91部
を均一に混合粉砕して粉剤とする。
【0031】製剤例5(ペースト剤) 化合物番号4 5部、キシレン1部、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノラウレート5部、白色ワセリン89部
を均一に混合し、ペースト剤とする。本発明化合物の施
用量は、適用作物、適用時期、適用方法等によって異な
るが、有効成分でヘクタール当り0.01〜50kg、好
ましくは0.05〜10kgである。
【0032】以下に本発明化合物の効果を試験例によっ
て示す。 試験例1(各種植物に対する発芽前土壌処理による生長
抑制試験) 1/10000アール(以下aと記す)ポットに畑地土
壌を充填し、そこにコムギ及びメヒシバを各々播種後、
軽く覆土した。次にそれらに所定量の供試化合物を含む
乳化液10mlで土壌表面処理した。調査は処理21日後
に草丈を測定して行った。その結果を表2に示す。なお
本発明化合物はいずれも薬害を示さなかった。
【0033】又、本試験例及び以下の試験例で対照例と
して用いる対照薬剤A及びBは次に示す化合物である。 (対照薬剤A)特開昭58−164543号公報に記載
されている(化6)化合物。
【0034】
【化6】
【0035】(対照薬剤B)特開昭59−231045
号公報に記載されている(化7)化合物。
【0036】
【化7】
【0037】試験例2(各種植物に対する茎葉処理によ
る生長抑制試験) 1/10000aポットに畑地土壌を充填し、これにコ
ムギおよびメヒシバを各々播種し、播種後10日前後
で、それに所定量の供試化合物を含む乳化液4mlを茎葉
処理した。調査は、処理14日後に草丈を測定した。そ
の結果を表3に示す。なお、本発明化合物はいずれも薬
害を示さなかった。
【0038】試験例3(イネに対する湛水土壌処理にお
ける生長抑制試験) 代かきした1/10000aポットに2.1〜2.2葉
期のイネを1株1本、4株植えで、約2cmの移植深で移
植し、2日後に所定量の供試化合物を湛水土壌処理し
た。処理11日後に、その草丈を調査した。その結果
を、表4に示す。なお、本発明化合物はいずれも薬害を
示さなかった。
【0039】試験例4(イネの生育中期処理による稈長
抑制作用) 1/5000aポットに1株1本で3株づつ植え、生育
させた。出穂32日前に茎葉処理を行い、出穂8日後に
その主稈長を測定した。結果を表5に示す。なお本発明
化合物はいずれも薬害を示さなかった。
【0040】試験例5(イネの生育後期処理による稈長
抑制作用) 茎葉処理を出穂8日前に行った他は試験例4と同様にし
て試験した。結果を表6に示す。本発明化合物はいずれ
も薬害を示さなかった。
【0041】実験例6(コムギの生育後期処理による稈
長抑制ならびに倒伏軽減効果) コムギ(wheat;Triticum aestiv
um,品種:農林61号)を圃場に播種し、出穂期(出
穂2日前)に供試化合物を茎葉処理し、出穂32日後に
稈長と、倒伏程度を調査した。結果を表7に示す。な
お、本発明化合物はいずれも薬害を示さなかった。
【0042】実験例7(二条オオムギの生育後期処理に
よる稈長抑制並びに倒伏軽減効果) 二条オオムギ(two−rowed barley H
ordeum distichum,品種:天城二条)
を圃場に播種し、出穂期(出穂5日前)に供試化合物を
茎葉処理し、出穂40日後に稈長と、倒伏程度を調査し
た。結果を表8に示す。なお、本発明化合物はいずれも
薬害を示さなかった。
【0043】実験例8(芝に対する草丈抑制効果) ペントグラス(creeping bentgras
s,Agrostispolustris,品種:ペン
クロス)をポット(1/10000a)に播種し、播種
9日後(草丈約1cm)に供試化合物を茎葉兼土壌処理
し、結果を表9に示す。なお、本発明化合物はいずれも
薬害を示さなかった。
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】 (注)草丈の表示は表2と同じ
【0047】
【表5】 注:1)供試品種:コシヒカリ,供試ポット:1/50
00a 2)処理方法:茎葉処理 3)*;括弧内は実稈長を示す
【0048】
【表6】 注:1)供試品種:コシヒカリ,供試ポット:1/50
00a 2)処理方法:茎葉処理 3)*;括弧内は実稈長を示す
【0049】
【表7】
【0050】
【表8】
【0051】
【表9】 注:1)供試品種:ペンクロス(Penncross) 2)処理方法:茎葉兼土壌処理
【0052】
【発明の効果】本発明化合物は新規物質であり、優れた
植物生長調節作用を有している。その植物生長調節作用
は、主に生育抑制作用であるが、これに限定されるもの
でなく、適用植物、適用方法、適用時期、適用薬量を変
えることによって種々の植物生長調節作用が発現され
る。例えば活着促進作用、倒伏軽減作用、側芽の発生促
進作用、発根促進作用、茎葉の緑色保持作用、開花の促
進あるいは遅延作用、着果促進作用、種子の登熟促進作
用、温度障害や除草剤等による薬害あるいは病害に対す
る抵抗性増進作用等を有する。
【0053】本発明化合物は植物の茎葉あるいは土壌に
施用することにより稲や麦類、トウモロコシ等の節間伸
長を抑制し、倒伏を防止し、あるいは軽減することがで
き、水稲やソ菜類等の育苗時に施用することにより、苗
質を向上させ、移植後の活着および低温障害に対する抵
抗性等に優れた健全な苗を作ることができるのである。
また、水稲や麦類等の生育期において茎葉に施用するこ
とにより、上位葉身長の短縮や葉身の立体的配置が改良
され、光の利用効率が高まる結果発熟歩合が向上され、
穀類の収量を高めることができる。さらに、温室やビニ
ールハウス栽培等において高温、日照不足によって発現
される花卉・園芸作物等の徒長も、本発明化合物の施用
により抑制することができる。
【0054】本発明化合物の有するこのような種々の植
物生長調節作用は、農園芸上のみならず非農耕地等の植
物の生育を制御する上においても極めて有用である。例
えば、本発明化合物を公園・運動場・ゴルフ場・空港・
河川の法面などの芝生、果樹園などの下草、あるいは牧
草地などに施用することによって植物の生育や過繁茂を
抑制し、刈込み回数を減少させたり、刈取り作業を容易
にすることができる。また、芝類に施用した場合、側芽
の発生を促進させ芝生の生育密度を高めることもでき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 309/06 6701−4C 317/24 7729−4C 319/20 7729−4C 333/16 7729−4C // A01N 43/08 G 8930−4H C 8930−4H B 8930−4H 43/10 C 8930−4H B 8930−4H 43/16 A 8930−4H 43/28 8930−4H 43/32 8930−4H 43/36 C 8930−4H 43/40 101 B 8930−4H A 8930−4H 43/78 B 8930−4H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式A(化1)で示される3,5
    −シクロヘキサンジオン−1−カルボン酸エステル類。 【化1】 (式中、Qは非置換もしくは低級アルキル基置換された
    ヘテロ原子1〜3個を有する5もしくは6員の複素環又
    は縮合複素環、Rは炭素数1〜5の低級アルキル基又は
    シクロプロピル基を表わす。n=1〜4である。)
JP35448591A 1990-12-25 1991-12-20 新規な3,5−シクロヘキサンジオン−1−カルボン酸エステル類 Pending JPH0558996A (ja)

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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107162907A (zh) * 2017-05-27 2017-09-15 安阳全丰生物科技有限公司 调环酸钙和抗倒酯的合成方法
CN115073291A (zh) * 2022-06-09 2022-09-20 鹤壁全丰生物科技有限公司 调环酸钙生产中间体丙酮基丁二酸二乙酯的生产工艺

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