JPH0558785A - ダイヤモンド膜及びその合成法 - Google Patents

ダイヤモンド膜及びその合成法

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JPH0558785A
JPH0558785A JP3246718A JP24671891A JPH0558785A JP H0558785 A JPH0558785 A JP H0558785A JP 3246718 A JP3246718 A JP 3246718A JP 24671891 A JP24671891 A JP 24671891A JP H0558785 A JPH0558785 A JP H0558785A
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JP
Japan
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diamond
small
single crystal
particles
crystal substrate
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JP3246718A
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English (en)
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Takashi Chikuno
孝 築野
Naoharu Fujimori
直治 藤森
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B25/00Single-crystal growth by chemical reaction of reactive gases, e.g. chemical vapour-deposition growth
    • C30B25/02Epitaxial-layer growth
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/02Elements
    • C30B29/04Diamond

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤモンド以外の基板の上に結晶性に優れ
結晶方位のそろった連続したダイヤモンド膜を成長させ
ること。 【構成】 ダイヤモンドに格子定数の近似した単結晶基
板の上にダイヤモンドの小粒子をエピタキシャル成長さ
せ、さらにこの上に堆積層を形成し、前記単結晶基板を
除去ししてダイヤモンドと堆積層を露呈させ、ダイヤモ
ンド小粒子の上にダイヤモンドを厚く成長させる。これ
によりダイヤモンド小粒子が種結晶となって結晶方位の
揃ったダイヤモンド膜が成長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は結晶性の優れたダイヤモ
ンド膜とその合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは多くの用途があり、工具
の為には焼結ダイヤモンドや多結晶ダイヤモンドが使わ
れる。その外に半導体として電子材料に応用されようと
している。ダイヤモンドを電子材料として応用する場合
は多結晶ではだめである。多結晶であると粒界が多いの
でキャリヤ移動度が小さいし良好なpn接合も得られな
い。それで粒界の影響などを除くためにエピタキシャル
成長が必要である。
【0003】ダイヤモンド基板の上にダイヤモンドをエ
ピタキシャル成長させることはできるが広いダイヤモン
ド基板自体が入手し難いので他の物質の上に成長させる
ということが不可欠である。しかしダイヤモンドを異種
物質の上にエピタキシャル成長させることは難しい。現
在のところc−BN基板の上にダイヤモンドをエピタキ
シャル成長させたという報告がなされているだけであ
る。(鈴木他、第3回ダイヤモンドシンポジウム講演予
稿集(1989)p75) しかしc−BN基板も高圧合成しなければならず入手し
難さはダイヤモンド基板とあまり変わらない。実用的に
役に立つ方法ではない。現在もなお実用的な基板の上に
ダイヤモンドをエピタキシャル成長させる実用的な方法
が存在しない。
【0004】ダイヤモンドと格子定数が近いNiの単結
晶基板を用いてダイヤモンドを成長させると島状にダイ
ヤモンドがエピタキシャル成長することが報告されてい
る。(藤田他:第4回ダイヤモンドシンポジウム講演要
旨集(1991)p13)しかしながらこの場合もダイ
ヤモンドは島状であって連続膜にはなっていない。Ni
(001)基板やNi(111)基板の表面上にダイヤ
モンドの島がまばらに存在するという状況である。さら
に成長を続ければNi基板上を覆うようにダイヤモンド
が成長するかというとそうでない。これはダイヤモンド
成長膜の厚みが不足しているということではないのであ
る。さらに成長を続けても基板のNiにダイヤモンドが
侵されてしまい連続膜が得られない。格子定数の近接し
たNi基板は最も有望な非ダイヤモンド基板であるがそ
れでもダイヤモンドの連続膜は得られないのである。
【0005】やはり基板はダイヤモンドが最も適してい
る。広いダイヤモンド基板を得ることは難しいが小さい
粒子状のダイヤモンドなら合成しやすい。そこでダイヤ
モンドの小粒子を適当な基板上に方位を揃えて並べその
上にダイヤモンドを気相合成することによって結晶方位
の揃ったダイヤモンド膜を成長させる方法が最近になっ
て報告されている。 M.W.Geis & H.I.Smith:Spri
ng Meetingof Electrochemi
cal Society,WashingtonDC これによると完全な単結晶ではないが結晶方位がそろっ
たダイヤモンドの連続膜が得られるようである。しかし
小粒子の方位を調べこれを隈無く基板の上に並べるので
あるから非常に手数を要するものである。現実的な方法
とはとてもいえない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
困難を解決するためになされたものである。結晶性に優
れ、結晶方位の揃った連続した広いダイヤモンド膜とこ
のダイヤモンド膜の合成方法を提供することが本発明の
目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、非ダイ
ヤモンド物質よりなる第1の基板の上にダイヤモンドを
島状に成長させ、さらにダイヤモンドを覆うように第2
の物質を基板上に堆積させ、第1の基板を除去してダイ
ヤモンドを反対側から露呈させその上にさらにダイヤモ
ンドを成長させるものである。第2の物質は単結晶にな
る必要はない。第1の基板としてはNi、NiCuの単
結晶基板が望ましい。基板とダイヤモンドの上に堆積さ
せる物質としてはSiが望ましい。こうして作られたダ
イヤモンドは裏面に堆積物質が付いているがそのまま使
える場合もあるし、それでは不都合という場合は裏面の
堆積物質を研磨してあるいはエッチングして除去すると
良い。
【0008】
【作用】図1〜図4によって説明する。先に述べたよう
にある種の単結晶はダイヤモンドを島状に成長させるこ
とができる。例えばNi、NiCu等の単結晶である。
それゆえ例えばNi単結晶基板の上にダイヤモンドをエ
ピタキシャル成長させることができる。島状で連続して
はいないがエピタキシャル成長であって結晶の方位が揃
っている。図1に示すとおりである。単結晶基板1の上
にダイヤモンド小粒子2がエピタキシャル成長してい
る。
【0009】この上に例えばSiを堆積する。たとえば
真空蒸着、スパッタリング、CVD法などである。図2
に示すようにSi堆積層3の一部は単結晶基板1に接し
ている。Si堆積層3はダイヤモンドの小粒子2を完全
に覆っている。ダイヤモンド小粒子2は単結晶基板1と
Si堆積層3に挟まれている。Siの堆積層3に埋め込
まれた形のダイヤモンド小粒子2は互いに離隔している
が、Ni単結晶基板1からエピタキシャル成長している
ので結晶方位は揃っている。この点が重要である。最初
の単結晶基板1は互いに孤立して生成するダイヤモンド
の小粒子2の結晶方位を一定方向に揃える作用がある。
基板1の役割はそこにあるのである。Si堆積層3は一
定方向に揃ったダイヤモンド小粒子2の方位を固定する
作用がある。堆積層は単結晶であっても良いし多結晶で
あっても良いしまたアモルファスであってもよい。その
上Siでなくてもよい。基板をエッチング除去する時に
一緒に溶解しないもので、堆積し易いものであれば良
い。格子定数がダイヤモンドに近いという条件も必要で
ない。
【0010】次に図3の様に単結晶基板1を除去する。
これは化学的にエッチングしても良いし研磨しても良
い。Siの堆積層3が残る。下面にはダイヤモンドの小
粒子2が埋め込まれたままで残っている。このダイヤモ
ンド小粒子の露呈した面にダイヤモンドを気相成長させ
る。ダイヤモンドはSi基板の上に成長するときはNi
と違って連続膜が容易に形成できる。ダイヤモンドは実
効的にはSi基板の上に成長するのと同じことであるか
ら連続膜4になる。しかしSiの中に埋め込まれたダイ
ヤモンド小粒子は種結晶の作用をするので気相成長する
ダイヤモンドは小粒子と同一の結晶方位となる。小粒子
は全て同じ結晶方位をもつからここから成長するダイヤ
モンドは全て同一の結晶方位を持つ。つまりSi基板が
連続膜を作れるがエピタキシャル成長が出来ず、Ni、
NiCu基板はエピタキシャル成長できるが連続膜がで
きないという欠点を補うように相補的に両者を巧みに利
用しているのである。
【0011】但し単一の種結晶を使ったのではなく多数
の種結晶を使うことになるのでダイヤモンド連続膜4は
全体として、接合部に積層欠陥等面状の欠陥を持つ結晶
となってしまう。図4はこの状態を示す。しかしこれで
も差し支えない場合も多いのでこのダイヤモンドを研磨
して電子材料として利用できる。実際にはダイヤモンド
とSiの積層基板であるがダイヤモンド半導体装置の基
板として用いることができる。
【0012】用途によっては前記の積層欠陥も問題にな
るであろう。積層欠陥は初期のダイヤモンドの存在位置
が結晶構造の位相までを考えに入れた場合に完全に揃っ
てないから生ずるのである。初期のダイヤモンド小粒子
が多いと欠陥の密度も高くなる。それゆえダイヤモンド
の核密度(小粒子の密度)を減らすことによりこのよう
な欠陥密度を減少させることができる。初期ダイヤモン
ド核密度を減らす方法として例えばつぎの2つの方法が
ある。
【0013】 第1の基板(Ni、Cu、NiCu基
板)1の上にダイヤモンドをエピタキシャル成長させ小
粒子を生じた後にAl、Ni、Cu、Feなどの酸によ
って除去されるような金属5を図5に示すようにパタ−
ン状に蒸着する。ダイヤモンド小粒子の内一部はこの金
属5によって被覆される。他の一部のダイヤモンド小粒
子は被覆されず孤立したまま残る。従ってこの上にSi
を堆積させると、孤立ダイヤモンド小粒子2はSi堆積
層3によって囲まれSi堆積層3によって固定される
が、金属5によって被覆されたダイヤモンド小粒子2は
Siに接触しない。次に酸によってNiなど単結晶基板
1を除去すると前記の金属5も同時に除去される。する
とこれによって被覆されていたダイヤモンド小粒子2も
除去される。結局残るのは金属パタ−ンによって覆われ
ていなかった孤立ダイヤモンド小粒子である。図6にこ
の状態を示す。Alパタ−ンのあった部分は穴パタ−ン
6となりダイヤモンド小粒子が除かれている。種結晶と
なるべきダイヤモンド小粒子の密度が減少しているから
前記の積層欠陥の発生を少なくすることができる。この
方法によるとパタ−ンによってダイヤモンド小粒子を残
すところと残さない所を指定できるから核形成のもとに
なる小粒子の分布を自由に決めることができ一様な核形
成が可能である。
【0014】 第1の基板(Ni、Cu、NiCu基
板)を除去した後、Si堆積層をダイヤモンドの埋め込
まれた側から僅かにエッチングする。図7にこれを示
す。Siはいち様に薄くなる。ダイヤモンド小粒子とい
っても大きさにばらつきがあり、大きいものも小さいも
のもある。Si堆積層を少しエッチングすると小さいダ
イヤモンドが根元から露呈しSiとともに除去される。
大きくて深く根を張っていたダイヤモンド小粒子のみが
残留する。従ってダイヤモンド小粒子の密度が減少す
る。初期核密度が減少するので積層欠陥が減少する。こ
の方法は核形成のもとになるダイヤモンド小粒子の分布
を自在に決定することができない。しかしよりも工程
が少なくより容易に実行できる。
【0015】
【実施例】
[実施例1] マイクロ波プラズマCVD法を用いて、
厚さ0.2mmのNi(001)基板の上にダイヤモン
ドを成長させた。成長条件は: 原料ガス 水素、メタン(CH4 ):メタン濃度 2% 基板温度 950℃ 成長時間 1時間 であった。成長後に走査型電子顕微鏡でNi基板の表面
を観察したところ最大1μm程度の大きさのダイヤモン
ド小粒子が島状に点在していた。大きさはまちまちであ
るがダイヤモンド小粒子の形状は結晶性を反映して四角
形であり、その方位が揃っていた。反射高速電子線回折
(RHEED:Reflection High En
ergy Electoron Defractio
n)のパタ−ンの観察からダイヤモンドがNi基板の上
にエピタキシャル成長しているということが確認され
た。この試料を300℃に保ち、ダイヤモンドの存在す
る方の面にSiを0.1mmの厚さに蒸着した。室温で
蒸着するとSi膜が部分的に剥離した。200℃以上で
あればSi膜の剥離が起こらないということが分かっ
た。そこでここでは300℃としている。このSi堆積
層はRHEEDによって観察するとアモルファス状に成
長していることが分かった。これが図2に表した状態で
ある。
【0016】この試料を硝酸によってエッチングした。
Siは硝酸に侵されないのでNi基板だけが溶解した。
ダイヤモンド小粒子はSi板の表面に露呈している。ダ
イヤモンド小粒子の存在する方の面をRHEEDで観察
したところ結晶方位の揃ったダイヤモンドの格子反射と
アモルファスシリコン(a−Si)のハロ−パタ−ンが
観測された。このように作製された試料のダイヤモンド
小粒子の付いている方の面を上にしてマイクロ波プラズ
マCVD装置に取り付けこの面の上にダイヤモンドを成
長させた。成長条件は 原料ガス 水素、メタン(CH4 ):メタン濃度 4% 基板温度 830℃ 成長時間 30時間 である。この結果平均厚さ22μmの連続膜が得られ
た。RHEEDパタ−ンの強度測定によりこの膜は99
%以上結晶方位の揃ったダイヤモンド膜であることが分
かった。
【0017】[実施例] フィラメントCVD法を用
いて厚さ0.3mmのNiCu合金の(111)基板2
個の上にダイヤモンドを成長させた。成長条件は 原料ガス 水素、メタン(CH4 ):メタン濃度1% 基板温度 930℃ 成長時間 2時間 であった。成長後に走査型電子顕微鏡により表面を観察
したところ最大0.5μm程度の大きさの小粒子が点在
している事が分かった。小粒子の形状は基板の結晶性を
反映して三角形であった。それら三角形の方位が揃って
いた。RHEEDパタ−ンの観察からダイヤモンド小粒
子がNiCu基板の上にエピタキシャル成長しているの
が確認された。同じ試料が2つある。その内ひとつの試
料(第1の試料)を200℃に加熱してその上に図8に
示すようにAl膜をパタ−ン状に形成した。これは電子
ビ−ム蒸着あるいはスパッタリングなどによって形成で
きる。厚みは2μmである。これはダイヤモンド小粒子
を覆うに足る厚みがあればいいのである。ここではダイ
ヤモンド小粒子の径が最大0.5μmであるからAlの
厚みは2μmで足りる。もう一つの試料(第2の試料)
はAlのパタ−ンを形成しない。そのまま以下の工程を
行う。
【0018】いずれの試料についても400℃に保っ
て、ダイヤモンド小粒子のある側にSiを0.1mmの
厚さに蒸着した。例えば、電子ビ−ム蒸着などである。
400℃にするのは前述のとおりである。低温であると
Siが剥離するので200℃以上でなければならないか
らである。次に硝酸によるエッチングを行った。第1の
試料では第1の基板であるNiCu基板とAlが溶解除
去された。図6に示す状態になっている。第2の試料で
はAlパタ−ンがないのでNiCu基板のみが溶解除去
された。Si堆積膜のダイヤモンドの存在する方の面を
走査型電子顕微鏡で観察した。第1の試料(Alパタ−
ンを形成した)ではAlの蒸着されなかった所だけにダ
イヤモンド小粒子が存在していることが分かった。第2
の試料(Al膜なし)では全体にダイヤモンドの小粒子
が分布していることが確認された。
【0019】このようにして作った試料のダイヤモンド
小粒子の存在する方の面にマイクロ波プラズマCVD法
でダイヤモンドを成長させた。成長条件は 原料ガス 水素、メタン(CH4 ):メタン濃度 1% 基板温度 840℃ 成長時間 50時間 である。これにより平均膜厚が30μmのダイヤモンド
の連続膜が得られた。この膜はそのままでも使えるが、
Siを除去しても良い。両方の試料についてフッ酸によ
ってSi層を除去するといずれも自力で形状を保つこと
ができる自立膜であった。X線トポグラフィ−で両方の
試料について欠陥密度を調べたところ第1の試料(Al
蒸着した)の欠陥密度は、第2の試料(Al蒸着しな
い)に比べて欠陥密度が1/5であった。結晶成長の核
となるダイヤモンド小粒子が少なくなると欠陥密度の減
少することが確認された。
【0020】
【発明の効果】本発明は第1の基板上にダイヤモンド小
粒子を島状にエピタキシャル成長させてからこれをSi
等の堆積層で覆い第1の基板を除去してダイヤモンド小
粒子の上にさらに厚くダイヤモンドを成長さたものであ
る。最初のダイヤモンド小粒子は方位が揃っているので
この上に成長したダイヤモンドは方位が揃っている。し
かもダイヤモンドは堆積層の上に成長するので連続的に
成長できる。従って本発明によれば結晶方位が揃いかつ
結晶性に優れたダイヤモンド膜をうることができる。ダ
イヤモンド単結晶ではないがそれによく似たものであ
る。結晶性が良いので半導体として電子材料に用いるこ
とができる。適当な不純物をド−プすることによって低
抵抗にすることができ半導体能動素子の材料とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ニッケル単結晶基板の上にダイヤモンドの小粒
子をエピタキシャル成長させた状態を示す断面図。
【図2】ダイヤモンドの小粒子をエピタキシャル成長さ
せた単結晶基板の上にSiを蒸着した状態を示す断面
図。
【図3】ニッケル単結晶基板を除去した状態を示す断面
図。
【図4】ニッケル基板を除去しダイヤモンド小粒子が露
呈した面にダイヤモンドを厚く成長させた状態を示す断
面図。
【図5】ニッケル単結晶基板の上にダイヤモンド小粒子
を成長させた後Alパタ−ンを蒸着しその上にSiを蒸
着した状態を示す断面図。
【図6】単結晶基板の上にダイヤモンド小粒子をエピタ
キシャル成長させAlパタ−ンを蒸着しさらにSiを蒸
着したのち酸によって単結晶基板を除去した時にAlパ
タ−ンも除去されることを示す断面図。
【図7】単結晶基板を除去した後さらにSi堆積層の上
面を僅かにエッチングした状態を示す断面図。
【図8】単結晶基板の上にダイヤモンド小粒子をエピタ
キシャル成長させたのちAlパタ−ンを基板の上に蒸着
した状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 単結晶基板 2 ダイヤモンド小粒子 3 Si堆積層 4 ダイヤモンド連続膜 5 Alパタ−ン 6 穴パタ−ン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶基板上にダイヤモンド小粒子を島
    状に成長させ、さらにその上に異種物質の堆積層を成長
    させ単結晶基板と異種物質堆積層との間にダイヤモンド
    小粒子を包含し、単結晶基板を除去しダイヤモンド小粒
    子と異種物質を露呈させダイヤモンド小粒子のある方の
    面にダイヤモンドを成長させることによって連続したダ
    イヤモンド膜を合成することを特徴とするダイヤモンド
    膜の合成法。
  2. 【請求項2】 Ni、CuまたはNiCu単結晶基板上
    に気相成長法によってダイヤモンド小粒子を島状に成長
    させ、さらにその上にSiの堆積層を成長させ単結晶基
    板とSi堆積層との間にダイヤモンドを包含し、単結晶
    基板を除去しダイヤモンド小粒子とSi堆積層を露呈さ
    せダイヤモンド小粒子のある方の面にダイヤモンドを成
    長させることによって連続したダイヤモンド膜を合成す
    ることを特徴とするダイヤモンド膜の合成法。
  3. 【請求項3】 Ni、CuまたはNiCu単結晶基板上
    に気相成長法によってダイヤモンド小粒子を島状に成長
    させ、Al、Ni、CuまたはFeのパタ−ンを蒸着し
    てダイヤモンド小粒子の幾らかをこれらのパタ−ンによ
    って被覆し、さらにその上にSiの堆積層を成長させ単
    結晶基板とSi堆積層との間にダイヤモンドを包含し、
    単結晶基板と前記金属パタ−ンを除去しダイヤモンド小
    粒子とSi堆積層を露呈させダイヤモンド小粒子のある
    方の面にダイヤモンドを成長させることによって連続し
    たダイヤモンド膜を合成することを特徴とするダイヤモ
    ンド膜の合成法。
  4. 【請求項4】 Ni、CuまたはNiCu単結晶基板上
    に気相成長法によってダイヤモンド小粒子を島状に成長
    させ、さらにその上にSiの堆積層を成長させ単結晶基
    板とSi堆積層との間にダイヤモンドを包含し、単結晶
    基板を除去しダイヤモンド小粒子とSi堆積層を露呈さ
    せ、さらにSi堆積層の表面を僅かにエッチングした
    後、ダイヤモンド小粒子のある方の面にダイヤモンドを
    成長させることによって連続したダイヤモンド膜を合成
    することを特徴とするダイヤモンド膜の合成法。
  5. 【請求項5】 単結晶基板上にダイヤモンド小粒子を島
    状に成長させ、さらにその上に異種物質の堆積層を成長
    させ単結晶基板と異種物質堆積層との間にダイヤモンド
    小粒子を包含し、単結晶基板を除去しダイヤモンド小粒
    子と異種物質を露呈させダイヤモンド小粒子のある方の
    面にダイヤモンドを成長させることによって連続したダ
    イヤモンド膜を合成しさらに異種物質堆積層を除去しダ
    イヤモンド層のみにすることを特徴とするダイヤモンド
    膜の合成法。
  6. 【請求項6】 ダイヤモンド以外の異種物質の堆積層
    と、堆積層の内部に埋め込まれた方位の揃った多数のダ
    イヤモンド小粒子と、ダイヤモンド小粒子と堆積層の上
    に形成されダイヤモンド小粒子と方位の合致した連続ダ
    イヤモンド膜とよりなることを特徴とするダイヤモンド
    膜。
JP3246718A 1991-08-30 1991-08-30 ダイヤモンド膜及びその合成法 Pending JPH0558785A (ja)

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