JPH055838Y2 - - Google Patents

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JPH055838Y2
JPH055838Y2 JP8171986U JP8171986U JPH055838Y2 JP H055838 Y2 JPH055838 Y2 JP H055838Y2 JP 8171986 U JP8171986 U JP 8171986U JP 8171986 U JP8171986 U JP 8171986U JP H055838 Y2 JPH055838 Y2 JP H055838Y2
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rotor
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ring
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ultrasonic motor
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えばオートフオーカスカメラのオー
トフオーカス機構に使用して好適な表面波型超音
波モータに関する。
〔考案の概要〕
本考案は例えばオートフオーカスカメラのオー
トフオーカス機能に使用して好適な表面波型超音
波モータであつて、電気機械変換素子とこの電気
機械変換素子の振動に起因して表面に進行波を発
生する振動体とを有する固定子と、この振動体に
接触するスライダ部とこのスライダ部に取りつけ
られたロータ部とを有しこの振動体からの表面波
に基づいて回転する回転子とを備えた表面波型超
音波モータにおいて、この振動体をこの電気機械
変換素子と略同一の熱膨張率を有する材料で形成
したことにより、固定子の温度変化による反り変
形を低減し、温度変化に拘らず、弾性体に発生す
るたわみ進行波を効率良く回転子の回転運動に変
換し、温度特性の向上を図ることができる様にし
たものである。
〔従来の技術〕
従来、オートフオーカスカメラのオートフオー
カス機構に使用して好適な表面波型超音波モータ
として第2図にその要部を示す様なものが提案さ
れている。
この第2図において、1は固定子を示し、この
固定子1は振動体を構成するリング状の真鍮板2
に電気機械変換素子を構成する圧電セラミツク3
A,3B……3F,4A,4B……4Eを接着す
ることによつて構成されている。この場合、圧電
セラミツク3A,3B……3F,4A,4B……
4Eは第3図に示す様に2つの群3,4に分かれ
てリング状真鍮板2に接着されており、群3と群
4とはリング状真鍮板2に生ずるたわみ進行波の
波長λの1/4波長分ずれたピツチをもつて配され
ている。また夫々の群3,4において圧電セラミ
ツク3A,3B……3F,4A,4B……4Eは
たわみ進行波の波長λの1/2波長分のピツチで配
され、且つ相隣り合うものの分極方向が逆方向に
なる様になされている(3Fは振幅検出電極、実
開昭59−66392号公報参照)。
また第2図において、5は回転子を示し、この
回転子5は鉄材等からなるロータベース6とプラ
スチツクに無機繊維を配合したスライダ7とを接
着することによつて構成されており、この場合、
回転子5はスライダ7が固定子1のリング状真鍮
板2に対向する様に配され、スライダ7とリング
状真鍮板2とが加圧接触する様になされている。
この様に固定子1と回転子5とが構成された本
例の表面波型超音波モータにおいては、所定の駆
動交流電圧が群3を構成する圧電セラミツク3
A,3B……3Eに供給されると共にこの駆動交
流電圧の波形と90°の位相差の波形をもつた駆動
交流電圧が群4を構成する圧電セラミツク4A,
4B……4Eに供給されると、圧電セラミツク3
A,3B……3E,4A,4B……4Eが振動
し、この圧電セラミツク3A,3B……3E,4
A,4B……4Eの振動に起因してリング状真鍮
板2に円周方向のたわみ進行波が生ずる。この場
合、リング状真鍮板2のスライダ7との接触面上
の各点は上下に楕円軌道を描く様に振動し、この
楕円軌道の頂点付近でスライダ7と摩擦接触する
ことになるので、回転子5はリング状真鍮板2の
たわみ進行波に基いて回転するところとなる(特
開昭60−174074号公報参照)。
斯る表面波型超音波モータは電磁力を利用する
電磁モータの弱点であつた低速、高トルク化を実
現することができるという利益がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、斯る従来の表面波型超音波モー
タにおいては、電気機械変換素子と振動体とに熱
膨張率の差のあるものが使用されているので、即
ち電気機械変換素子として圧電セラミツク3A,
3B……3F,4A,4B……4Eが使用され、
振動体としてはリング状真鍮板2が使用されてい
るので、駆動による圧電セラミツク3A,3B…
…3F,4A,4B……4Eの発熱や環境温度の
変化により、例えば第4図に示す様に固定子1が
反つてしまい、リング状真鍮板2とスライダ7と
の良好な接触が得られず、リング状真鍮板2に発
生するたわみ進行波を効率良く回転子5の回転運
動に変換できない場合があるという不都合があつ
た。
本考案は、斯る点に鑑み、固定子の温度による
反り変形を低減し、温度変化に拘らず、弾性体に
発生するたわみ進行波を効率良く回転子の回転運
動に変換し、温度特性の向上を図ることができる
様にした表面波型超音波モータを提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、第1図に示す様に、電気機械変換素
子3Aとこの電気機械変換素子3Aの振動に起因
して表面に進行波を発生する振動体8とを有する
固定子1と、この振動体8に接触するスライダ部
7とこのスライダ部に取りつけられたロータ部6
とを有しこの振動体8からの表面波に基づいて回
転する回転子5とを備えた表面波型超音波モータ
において、この振動体8をこの電気機械変換素子
3Aと略同一の熱膨張率を有する材料で形成した
ものである。
〔作用〕
斯る本考案に依れば、振動体8が電気機械変換
素子3A,3B……3F,4A,4B……4Eと
略同一の熱膨張率を有する材料で形成されている
ことにより、駆動により電気機械変換素子3A,
3B……3F,4A,4B……4Eが発熱した
り、環境温度の変化があつても、固定子1は一様
に膨張し、反り変形を生ずることがないので、振
動体8と回転子5とは良好に接触し、振動体8に
発生するたわみ進行波を効率良く回転子の回転運
動に変換することができる。
〔実施例〕
以下、第1図を参照して本考案表面波型超音波
モータの一実施例につき説明しよう。この第1図
において第2図に対応する部分には同一符号を付
しその詳細説明は省略する。
本例においては、電気機械変換素子として圧電
セラミツク3A,3B……3F,4A,4B……
4Eを、振動体としてこの圧電セラミツク3A,
3B……3F,4A,4B……4Eと同様な低熱
膨張率を有するリング状のセラミツク板8を夫々
用意し、このリング状のセラミツク板8に圧電セ
ラミツク3A,3B……3F,4A,4B……4
Eを接着して振動子1を構成する様にする。この
場合、圧電セラミツク3A,3B……3F,4
A,4B……4Eを第3図に示すと同様に2つの
群3,4に分けてリング状セラミツク板8に接着
し、群3と群4とはたわみ進行波の波長λの1/4
波長分ずれたピツチをもつて配する様にすると共
に夫々の群3,4において圧電セラミツク3A,
3B……3F,4A,4B……4Eをたわみ進行
波の波長λの1/2の波長分のピツチで配する様に
し、更に相隣り合うものの分極方向が逆になる様
に配する。
また本例においては、回転子5をリング状の鉄
材、プラスチツク等からなるロータベース6にプ
ラスチツクに無機繊維を配合したスライダ7を接
着することによつて構成する。
この様に固定子1と回転子5とが構成された本
例の表面波型超音波モータにおいては、所定の駆
動交流電圧が群3を構成する圧電セラミツク3
A,3B……3Fに供給されると共にこの駆動交
流電圧の波形と90°の位相差の波形をもつた駆動
交流電圧が群4を構成する圧電セラミツク4A,
4B……4Eに供給されると、圧電セラミツク3
A,3B……3F,4A,4B……4Eが振動
し、この圧電セラミツク3A,3B……3F,4
A,4B……4Eの振動に起因してリング状セラ
ミツク板8に円周方向のたわみ進行波が生ずる。
この場合リング状セラミツク板8のスライダ7と
の接触面上の各点は上下に楕円軌道を描くように
振動し、この楕円軌道の頂点付近でスライダ7と
摩擦接触することになるので、回転子5はリング
状セラミツク板8のたわみ進行波に基いて回転す
るところとなる。
この場合、本実施例においては、振動体として
圧電セラミツク3A,3B……3F,4A,4B
……4Eと同様な低膨張率を有するセラミツク8
が使用されているので、駆動により圧電セラミツ
ク3A,3B……3F,4A,4B……4Eが発
熱したり、環境温度の変化があつても、固定子1
は一様に膨張し、反り変形を生ずることがないの
で、リング状セラミツク板8と回転子5とは良好
に接触し、リング状セラミツク板8に発生するた
わみ進行波を効率良く回転子の回転運動に変換す
ることができ、温度特性の向上を図ることができ
るという利益がある。従つて、本例の表面波型超
音波モータはオートフオーカスカメラのオートフ
オーカス機構に使用して好適なものとなる。
尚、上述実施例においては、セラミツク8のス
ライダ7との接触面に硬質層を形成することがで
き、この場合には、振動体の耐摩耗性を向上でき
るという利益がある。
また上述実施例においては振動体としてリング
状セラミツク板8を使用した場合について述べた
が、この代りに、インバー、ノビナイト(商品
名)等圧電セラミツクと同等の熱膨張率を有する
他の材料を使用することができ、この場合にも上
述同様の作用効果を得ることができることは勿論
である。
更に本考案は上述実施例に限らず、本考案の要
旨を逸脱することなく、その他種々の構成が取り
得ることは勿論である。
〔考案の効果〕
本考案に依れば、駆動により電気機械変換素子
が発熱したり、環境温度の変化があつても、固定
子は一様に膨張し、反り変形を生ずることがない
様にされているので、振動体と回転子とは良好に
接触し、振動体に発生するたわみ進行波を効率良
く回転子の回転運動に変換することができ、温度
特性が向上するという利益がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案表面波型超音波モータの一実施
例の要部を示す断面図、第2図は従来の表面波型
超音波モータの要部を示す断面図、第3図及び第
4図は夫々第2図例の説明に供する線図である。 1は固定子、2はリング状真鍮板、3A,3B
……3F,4A,4B……4Eは夫々圧電セラミ
ツク、5は回転子、6はロータベース、7はスラ
イダ、8はリング状セラミツク板である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電気機械変換素子3Aと該電気機械変換素子3
    Aの振動に起因して表面に進行波を発生する振動
    体8とを有する固定子1と、上記振動体8に接触
    するスライダ部7と該スライダ部に取りつけられ
    たロータ部6とを有し上記振動体8からの表面波
    に基づいて回転する回転子5とを備えた表面波型
    超音波モータにおいて、上記振動体8を上記電気
    機械変換素子3Aと略同一の熱膨張率を有する材
    料で形成したことを特徴とする表面波型超音波モ
    ータ。
JP8171986U 1986-05-29 1986-05-29 Expired - Lifetime JPH055838Y2 (ja)

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JP8171986U JPH055838Y2 (ja) 1986-05-29 1986-05-29

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JPS62195392U JPS62195392U (ja) 1987-12-11
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JP2933311B2 (ja) * 1988-02-12 1999-08-09 キヤノン株式会社 振動波駆動装置
JP2887316B2 (ja) * 1988-07-11 1999-04-26 松下電器産業株式会社 超音波モータ

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JPS62195392U (ja) 1987-12-11

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