JPH0558273U - パイプ保冷耐火カバー材 - Google Patents

パイプ保冷耐火カバー材

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Publication number
JPH0558273U
JPH0558273U JP156192U JP156192U JPH0558273U JP H0558273 U JPH0558273 U JP H0558273U JP 156192 U JP156192 U JP 156192U JP 156192 U JP156192 U JP 156192U JP H0558273 U JPH0558273 U JP H0558273U
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JP
Japan
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foam
cover material
metal sheet
pipe
cold insulation
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Pending
Application number
JP156192U
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English (en)
Inventor
一郎 仲嶋
正二郎 與田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
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Publication date
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Publication of JPH0558273U publication Critical patent/JPH0558273U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール性(水を吸収しない性質)がよく、耐
火性と断熱性に優れ、しかも成形加工が容易であり、平
板状態での運搬が可能であるパイプ保冷耐火カバー材を
提供する。 【構成】 板状の塩化ビニル系樹脂発泡体の片面にアル
ミニウムなどの金属シートを設けてなるパイプ保冷耐火
カバー材。金属シートを保護するために、金属シートの
前記発泡体と接触しない側の面または金属シートと発泡
体とのあいだに合成樹脂フィルムが設けられてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はパイプ保冷耐火カバー材に関する。さらに詳しくは、LPG(液化石 油ガス)、LNG(液化天然ガス)などの危険物を移送するのに用いられるパイ プを保冷するために使用される、断熱性および耐火性に優れたパイプ保冷耐火カ バー材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種のパイプ保冷耐火カバー材には、硬質ウレタンフォーム成形品 からなる断熱材の外側にセメント成形板および石綿成形板などを重合した耐火被 覆材が使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の断熱材や耐火被覆材として成形板を使用するばあい には、特定の径のパイプにあわせて成形された断熱材や耐火被覆材をパイプにか ぶせて使用するため、断熱材や耐火被覆材がかさばって運搬が不便であったり、 パイプ径ごとの品揃えが必要であるなどの問題点もあった。
【0004】 本考案は前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、シール性(水を吸収 しない性質)がよく、耐火性と断熱性に優れ、しかも曲げ加工が容易であるが故 に平板状態やロール巻状態での運搬が可能であるパイプ保冷耐火カバー材を提供 することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案により、板状の塩化ビニル系または塩素化塩化ビニル系樹脂(以下、簡 単にするため単に塩化ビニル系樹脂と略記する)発泡体の片面にアルミニウムシ ートなどの金属シートを設けてなるパイプ保冷耐火カバー材が提供される。
【0006】 また、本考案のパイプ保冷耐火カバー材においては、前記シートの前記発泡体 と接触しない側の面または前記シートと前記発泡体とのあいだに合成樹脂フィル ムをラミネートしてもよく、発泡体は、準不燃材または不燃材であることが好ま しい。
【0007】
【作用】
本考案のパイプ保冷耐火カバー材は、板状の塩化ビニル系樹脂発泡体の片面に 金属シートが設けられているので、シール性(水を吸収しない性質)がよく、耐 火性と断熱性に優れ、しかも成形加工が容易である。
【0008】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0009】 図1および図2に本考案のパイプ保冷耐火カバー材1の断面図を示す。2は板 状の塩化ビニル系樹脂発泡体であり、3はその片面に設けられたアルミニウムな どの金属シートである。金属シート3を施工時の衝撃や止め金具による破損など から保護するために、図2に示すように、金属シート3の発泡体2と接触しない 側の面に、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニリデ ンフィルム、ポリエステルフィルムなどの合成樹脂フィルム4をラミネートして もよい。また、合成樹脂フィルムは金属シート3と発泡体4とのあいだに設けら れてもよく、このばあいにも同様の効果がある。
【0010】 本考案において用いられる塩化ビニル系樹脂発泡体としてはたとえば、塩化 ビニル系樹脂、直径1μm以上の無機繊維を含有することある無機物質、有 機溶剤および分解型発泡剤からなる発泡性組成物を発泡させてなる発泡倍率が 50倍以上である硬質発泡体(国際公開第WO 89 /09796 号参照)などを使用す ることができる。本発明の塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニルホモポリマー や酢酸ビニルなどの共重合モノマーとの共重合体、さらにはこれら塩化ビニル系 樹脂と劣位量の他の樹脂とのブレンド樹脂をも含む広い概念である。前記硬質発 泡体においては、無機繊維として健康上の関係から岩綿を用いているが、岩綿に 石綿を加えてもよく、また石綿単独で使用することもできる。また、前記硬質発 泡体以外にも、可撓性を有するものであれば使用可能であり、とくに準不燃また は不燃性であるものが好ましく、本発明においては、本発明者らの出願に係る特 開昭63-264645 に開示されたごとき、無機繊維(とくに岩綿)を含むことある無 機物質(タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムな ど)を充填してなる塩素化塩化ビニル樹脂発泡体も使用することができる。
【0011】 前記硬質発泡体はその成分構成の割合を適宜選択することにより、準不燃断熱 材または不燃断熱材となりうる。このような硬質発泡体は、耐火性と断熱性に優 れ、シール性(水を吸収しない性質)がよい。さらに、各形状にあわせた折り曲 げが容易であり、かつ復元がおこりにくく、本考案に使用するのには最適である 。
【0012】 また、図5に示したようにパイプ5の表面に硬質ウレタンフォーム21の成形品 を配置してその上から本考案のパイプ保冷耐火カバー材1を巻き付けてもよい。 このばあいには断熱性がさらに向上される。
【0013】 板状の塩化ビニル系樹脂発泡体の厚さは3〜20mmが好ましく、3mmよりも薄い ばあいには耐火性、断熱性が低下する方向に向かう傾向となり、20mmよりも厚い ばあいにはパイプへの巻き付けが困難となる。本考案のパイプ保冷耐火カバー材 においては発泡体2の両端部を斜めに座屈または切断して重ね部分を納めるよう にしてもよく(図3および4参照)、このようにすることによりパイプへの巻き 付け安定性を良好にすることができる。
【0014】 本考案において、塩化ビニル系樹脂発泡体の片面にはアルミニウムなどの金属 シート3が設けられている。塩化ビニル系樹脂発泡体単体では、これをパイプに 巻き付けたときに割れが発生しやすくなるのを金属シート3により防止すること ができる。また、塩化ビニル系樹脂発泡体と金属シートとの複合により、塩化ビ ニル系樹脂発泡体単体のばあいよりも、パイプの形状に合わせての折り曲げが容 易になると共に復元性をさらに抑制することもでき、平板状の塩化ビニル系樹脂 発泡体のパイプ表面への巻き付けを非常に容易ならしめる。さらに、輻射熱を反 射してパイプの断熱効果を高めるとともに、防水・防湿効果が劣るばあいには、 内部結露が発生しやすくなり、断熱効果の低下や断熱材の劣化を招くなどの問題 が生じるのに対し、金属シートを複合することにより防水・防湿効果を高めるこ ともできる。金属シートとしては、アルミニウムシートが、軽量性、切断加工性 の点で好ましい。また、パイプへの巻き付けの際に発泡体2のパイプや硬質ウレ タンフォームに接する面に耐火接着剤や耐火セメントモルタルなどの耐火材を塗 布してもよい。これにより、巻き付け安定性や耐火性が向上される。
【0015】 アルミニウムシートの厚さは20〜200 μmが好ましく、20μmよりも薄いばあ いには衝撃性、耐火性が低下することとなり、200 μmよりも厚いばあいには曲 げ加工性が悪くコストアップとなりやすい。
【0016】 アルミニウムシートを使用する代わりに、ガラスウールシートや難燃紙(紙に 炭酸カルシウムを混ぜたもの)などを使用することもできるが、これらは水や湿 気を通すという欠点を有するので、アルミニウムシートを使用することがより好 ましい。
【0017】 図3および図4は本考案のパイプ保冷耐火カバー材1をパイプに適合させた施 工例を説明する斜視説明図である。図において、パイプ5には本考案のパイプ保 冷耐火カバー材1が巻き付けられている。該カバー1は、図3に示すように単層 状に巻き付けられていてもよいが、図4に示すように2重に巻き付けられている のが好ましく、さらに多重に巻き付けられているのがさらに好ましい。該カバー 1は、ステンレス鋼線や金属シートバンド(図示せず)などによって、パイプ5 に固定される。該カバー材の外周には、通常、カラー鉄板(図示せず)などの保 護材が設けられる。このように保護材を設けることにより、カバー材1の外傷や 、該カバー材1がパイプ5から離脱したりすることを防ぐことができる。
【0018】 本考案のパイプ保冷耐火カバー材の耐火性試験をJIS A 1304「建築 構造部分の耐火試験方法」に準拠して行った。試験には、厚さ10mmの塩化ビニル 樹脂発泡体(バリラック- J:鐘淵化学工業(株)製)の片面に厚さ0.05mmのア ルミニウムシートを設けた、本考案のパイプ保冷耐火カバー材の上面にさらに厚 さ0.4mm の鋼板6を重ねたものを使用した。
【0019】 前記耐火試験の結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】 表1には耐火試験開始後各時間における、試験片の裏面部7の最高温度を、カ バー材を2層、3層、4層および6層にしたばあいについて、それぞれ示してあ る。カバー材を2層にしたばあいの耐火試験の概略を図6に示す。裏面部7の温 度は熱電対(図示せず)によって測定した。また、カバー材が塩化ビニル系樹脂 発泡体の単体からなるばあい(試験開始後30分におけるデータのみ)と、本考案 のように塩化ビニル系樹脂発泡体の単体の片面にアルミニウムシートを設けたば あいについてその値を示した。表1からカバー材を多数重ねるほど、また、塩化 ビニル樹脂発泡体の単体よりも、本考案のようにその片面にアルミニウムシート を設けたほうが、保冷特性が優れていることがわかる。
【0022】
【考案の効果】
本考案のパイプ保冷耐火カバー材は、シール性(水を吸収しない性質)がよく 、耐火性と断熱性に優れている。しかも成形加工が容易であるので、特定の径の パイプにあわせて成形された断熱材を品揃えする必要がなく、また断熱材の運搬 を平板状やロール巻状で行うことができ、きわめて取扱いが便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパイプ保冷耐火カバー材の一実施例を
示す断面図である。
【図2】本考案のパイプ保冷耐火カバー材の他の実施例
を示す断面図である。
【図3】本考案のパイプ保冷耐火カバー材の施工例を説
明する斜視説明図である。
【図4】本考案のパイプ保冷耐火カバー材の施工例を説
明する斜視説明図である。
【図5】本考案のパイプ保冷耐火カバー材の施工例を説
明する斜視説明図である。
【図6】耐火性試験装置による、本考案のパイプ保冷耐
火カバー材の耐火性試験を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 パイプ保冷耐火カバー材 2 塩化ビニル系樹脂発泡体 3 金属シート 4 合成樹脂フィルム

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の塩化ビニル系または塩素化塩化ビ
    ニル系樹脂発泡体の片面に金属シートを設けてなるパイ
    プ保冷耐火カバー材。
  2. 【請求項2】 前記金属シートがアルミニウムシートで
    ある請求項1記載のパイプ保冷耐火カバー材。
  3. 【請求項3】 前記金属シートの前記発泡体と接触しな
    い側の面または前記金属シートと前記発泡体とのあいだ
    に合成樹脂フィルムが設けられてなる請求項1または2
    記載のパイプ保冷耐火カバー材。
  4. 【請求項4】 前記発泡体が準不燃材または不燃材であ
    る請求項1、2または3記載のパイプ保冷耐火カバー
    材。
JP156192U 1992-01-20 1992-01-20 パイプ保冷耐火カバー材 Pending JPH0558273U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10267192A (ja) * 1997-03-24 1998-10-09 Nichias Corp 断熱材付き外装材及び断熱材付き外装材を用いる補修施工方法
JP2006084016A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Funen Akurosu Kk 耐火二層管用遮音形外管とその製造方法
JP2015175506A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 三菱重工業株式会社 配管被覆構造

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