JPH0558207A - ウオークイン機構付シート - Google Patents

ウオークイン機構付シート

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JPH0558207A
JPH0558207A JP21683791A JP21683791A JPH0558207A JP H0558207 A JPH0558207 A JP H0558207A JP 21683791 A JP21683791 A JP 21683791A JP 21683791 A JP21683791 A JP 21683791A JP H0558207 A JPH0558207 A JP H0558207A
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JP
Japan
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seat
seat back
walk
seat cushion
force
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JP21683791A
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English (en)
Inventor
Koji Katayama
紘二 片山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウオークイン機構付シートにおけるシートク
ッションおよびシートバックの復帰動作を自動化すると
共にシートの復帰動作中の過負荷を検知して電動機等の
保護を図る。 【構成】 マニアル操作レバー18を含む従来のウオー
クイン機構に加えて自動復帰装置を設置し、該自動復帰
装置に過負荷が及ぼされた時検知装置がこれを検知して
制御装置がこの自動復帰装置の動作を制御して電動機の
保護や人や物の安全性を確保することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウオークイン機構付シー
トに関し、更に詳細には主として2ドアタイプの車輌に
使用されるウオークイン機構付の車輌用シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】主として2ドアタイプの車輌のフロント
シートにおいては、シートバックの前方への傾倒に応じ
てシートクッションを前方に移動させ、リヤシートへの
乗員の乗降を容易にし、その後はシートバックを起立復
帰させ且つシートクッションを後方へ戻して通常のシー
トとして使用するウオークイン機構付シートが用いられ
ている。
【0003】従来、この種のウオークイン機構ではシー
トバックを傾倒し、シートクッションを前方へ移動する
ためのスプリング装置、シートバックの後方復帰位置お
よびシートクッションの後方戻り位置においてはスプリ
ング装置に力を蓄積し、この力に抗してシートバックを
後方復帰位置に保持するロックプレートおよびロックア
ーム、シートクッションを後方戻り位置に保持するシー
トスライドロック機構などを有していた。
【0004】従って、シートバックを傾倒させ、シート
クッションを前方に移動させるためにはロックプレート
に対する係合を解除するオープンレバーをマニアル操作
することによって行うようになっており、オープンレバ
ー即ちマニアル操作レバーの操作でロックプレートとロ
ックアームの係合は解除され、スプリング装置の力によ
ってシートバックが前方に傾倒し、シートバックの傾倒
に応じてシートクッションのシートスライドロック機構
が解除され、シートクッションはスプリング装置の力に
より前方へ移動する。
【0005】また、シートバックの直立復帰およびシー
トクッションの後方への復帰はシートバックおよびシー
トクッションをマニアル操作でスプリング装置の力に抗
して引き戻すことによって行なわれシートバックおよび
シートクッションが所定位置へ復帰した時ロックプレー
トにロックアームが係合し、またシートスライドロック
機構が作動してシートバックおよびシートクッションは
固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のウオー
クイン機構付シートでは、シートバックおよびシートク
ッションの復帰操作時これらをスプリング装置の力に抗
して動かす必要があり、大きな力を必要とすると共にそ
の操作性に問題があった。そのため、シートバックおよ
びシートクッションを電動力で自動的に復帰させる自動
復帰装置の設置が検討されたが、シートバックおよびシ
ートクッションを電動力により自動的に復帰できるよう
にした場合人や物が挾まれるなどしてその動きが阻害さ
れた時自動復帰装置の電動機に過負荷を及ぼすばかりで
なく、人に対する安全性の問題又は物への損傷防止の問
題等が生じた。
【0007】本発明の目的は、かかる従来のウオークイ
ン機構付シートにおける問題点を解決するためになされ
たもので、シートバックおよびシートクッションを電動
力で自動的に復帰させると共にその復帰作動中における
人や物との干渉等による過負荷を検知してこれに対処す
るウオークイン機構付シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のウオークイン機
構付シートは、第1に、シートクッションをアッパレー
ルに対して所定位置にロックすると共にシートバックを
シートクッションに対して所定位置にロックし、マニア
ル操作レバーによりシートバックのロックを解除した時
該シートバックが傾倒すると同時にシートクッションの
ロックも解除されてシートクッションをスライドさせる
ウオークイン機構に加えて、前記シートクッションおよ
びシートバックを所定位置に電動力で復帰させる自動復
帰装置と、該自動復帰装置により前記シートクッション
および前記シートバックを復帰動作させている時、自動
復帰装置に過負荷が生じた場合これを検知する装置と、
この過負荷検知装置が自動復帰装置に対する過負荷を検
知した時自動復帰装置の復帰力を解除すると共にウオー
クイン機構に基づいてシートクッションをスライド可能
に且つシートバックを傾倒可能に自動復帰装置を動作さ
せる制御装置とを備えて構成されていることを特徴とす
る。
【0009】本発明のウオークイン機構付シートは、第
2に前述の制御装置が、過負荷検知装置の動作により自
動復帰装置の復帰力を一定時間解除した後シートクッシ
ョンおよびシートバックに電動力による復帰力を再び付
与するように自動復帰装置を再動作させることを特徴と
する。
【0010】
【作用】本発明のウオークイン機構付シートによると、
ウオークイン機構作動後にシートバックおよびシートク
ッションを復帰させる時、例えば運転者が運転席に設け
られたスイッチ装置を押すことにより自動復帰装置の電
動機が作動してシートバックおよびシートクッションを
所定の位置に自動復帰させる。その際、復帰中のシート
バックおよびシートクッションが人や物と干渉した時過
負荷検知装置がこれを検知し、制御装置が自動復帰装置
を停止させると共にシートバックを前方へスライドさせ
又はシートクッションを傾倒させ得るように自動復帰装
置の機構部を制御する。
【0011】
【実施例】以下、本発明のウオークイン機構付シートを
図に示された実施例について更に詳細に説明する。図1
には本発明の一実施例に係るウオークイン機構付シート
10が示されている。このウオークイン機構付シート1
0は、車体のフロアーに固着されたロアレール11と対
をなしこのロアレール11に長手方向に摺動可能に嵌合
されたアッパレール12に固定的に組付けられたシート
クッション13と、このシートクッション13にプレー
ト14を介して取付けられ、該プレート14のシートク
ッション13への取付け部中心の支軸15を中心として
前後に傾倒可能とされたシートバック16とを備えてい
る。
【0012】この実施例のウオークイン機構付シート1
0は、マニアル(手動操作)でシートバック16を傾倒
し且つシートクッション13を前方へスライドさせる従
来からのウオークイン機構を含み、該ウオークイン機構
はシートクッション13の側部におけるシートバック回
転用支軸15を中心に置いてプレート14に固定された
円形のロックプレート17および支軸15に回動可能に
取付けられたマニアル操作レバー即ちオープンレバー1
8を備えている。
【0013】ロックプレート17の歯部17aにはシー
トクッション13若しくはこれに固定された取付板に枢
着された逆L形のロックアーム19の歯部19aが噛み
合わされている。また、マニアル操作レバー18は前端
にグリップ部18aおよび後端にペダル部18bを備
え、支軸15への枢着部からグリップ部18aに至るレ
バー部の内側に形成されたピン18cがロックアーム1
9に形成されたカム溝であるスロット19bに嵌合され
ている。
【0014】シートバック16に取付けられているプレ
ート14に固定されているロックプレート17の外側に
は支軸15を中心に位置するように渦巻ばね20が配置
され、その内側に位置する一端は支軸15に連結され且
つ外側に位置する他端はプレート14に係止され、この
渦巻ばね20によってシートバック16に対し傾倒させ
る作用力が常時付与されている。そして、通常この渦巻
ばね20によるシートバック16の回転(傾倒)運動は
ロックプレート17に噛み合っているロックアーム19
によって阻止されている。
【0015】また、アッパレール12の後端部とこれよ
り前方のロアレール11との間にはスプリング(図示せ
ず)が取付けられ、これによりアッパレール12即ちシ
ート全体を前方へスライドさせようとする作用力が常時
付与されている。このような作用力に対してロアレール
11に取付けられたシートスライドロック装置(図示せ
ず)がロアレール11とアッパレール12との間で爪嵌
合してアッパレール12の摺動を阻止している。このシ
ートスライドロック装置におけるロアレール11とアッ
パレール12との爪嵌合の解除はシートバック16の傾
倒と同時になされるようになっている。
【0016】このようなウオークイン機構を備えるシー
トにおいて、後部座席への乗員の乗り降りの際には、前
座の乗員がマニアル操作レバー18のグリップ部18a
を手で持って引き上げるか、又は後席の乗員がマニアル
操作レバー18のペダル部18bを足で踏み、マニアル
操作レバー18を回動させる。このマニアル操作レバー
18の回動によりピン18cがロックアーム19のスロ
ット19a内を移動しつつ該ロックアーム19をロック
プレート17から引き離す方向に回動させる。
【0017】これにより、ロックプレート17の歯部と
ロックアーム19との噛み合いが解除される結果、シー
トバック16は渦巻ばね20の作用力によって前方へ傾
倒すると同時に図示しない手段によってシートスライド
ロック装置の爪嵌合も解除されてシートクッション13
はスプリングの作用力によって前方へスライドして後席
への乗降用通路(スペース)が確保される。その後、シ
ートクッション13およびシートバック16を元の位置
に復帰させる場合にはそれぞれスプリングおよび渦巻ば
ね20の作用力に抗して乗員が手の力によって押し戻す
ことになる。
【0018】そこで、本実施例のウオークイン機構付シ
ート10は、このような従来からのウオークイン機構に
加えて、このウオークイン機構を自動的に動作させると
共にその後のシートクッション13およびシートバック
16の復帰も自動的に行なわせる自動操作装置50を含
む。この実施例のウオークイン機構付シート10におけ
る自動操作装置50は、例えば運転席に取付けられるス
イッチ(図示せず)、該スイッチと電気的に接続された
制御装置即ちコントローラ(図示せず)、およびこのコ
ントローラによって作動されるアクチュエータ51とを
含む。
【0019】このアクチュエータ51はシートクッショ
ン13の下部であってアッパレール12間にプレート5
2によって支持されている。このアクチュエータ51
は、マニアル操作レバー18を手動ではなく電動力で回
動させ、ウオークイン機構を作動させるロック解除作動
機構部(図示せず)とシートクッションおよびシートバ
ック16を電動力で復帰させる自動復帰機構部とを備え
る。このロック解除作動機構部はマニアル操作レバー1
8に一体的に形成されたリンク部18dとジョイント5
3を介してワイヤーケーブル54によって接続されてい
る。これにより、運転席でスイッチを押すことにより、
コントローラがアクチュエータ51の電動機55を作動
させ、この回転力を受けてロック解除作動機構部がワイ
ヤーケーブル54を引き寄せてマニアル操作レバー18
を回動させる。このマニアル操作レバー18の回動によ
るウオークイン機構の動作は前述した通りである。
【0020】他方、自動復帰機構部は電動機55の回転
を減速させる減速歯車装置(図示せず)を含み、アクチ
ュエータ51のハウジング56内に設置されたこの減速
歯車装置の出力軸はハウジング56の上部外方へ突出
し、その突出端部にはそれぞれ作動レバー装置として機
能する、周囲に巻取り溝を形成した2つの巻取り回転体
57,58が取付けられている。
【0021】一方の巻取り回転体57は、シートクッシ
ョン13を後退側復帰位置へ戻すために作用する。すな
わち、ロアレール11の後方側にはアングル59が固着
されており、このアングル59にはその後側にホルダ6
0が枢着され、その揺動先端部にはワイヤ61の一端が
取付けられている。このワイヤ61はアングル59に形
成した穴を通って巻取り回転体57の周囲溝に連結され
ている。ホルダ60はその揺動先端部をワイヤ61が常
時引張されているようにスプリング62によって付勢さ
れている。
【0022】他方の巻取り回転体58はシートバック1
6を直立側復帰位置へ戻すために作用する。すなわち、
図2に示されるように、この巻取り回転体58の周囲溝
に一端が連結されたワイヤ63aは方向を変える定滑車
64および動滑車65を介し、コ字形のホルダ66の穴
を通ってその他端がプレート67に接続されている。ホ
ルダ66の内部にはプレート67との間にスプリング6
8が縮設配置され、プレート67をホルダ66から離れ
る方向に所定の力で支えている。
【0023】これらの滑車64,65およびホルダ66
はいずれもハウジング56の上面に設置され、更にホル
ダ66の近傍にはプレート67のホルダ66側への動き
を検知すべくその接点がプレート67に当接可能な位置
にあるように検知スイッチ69が配置されている。ま
た、巻取り回転体58の外周部には突起部58aが形成
され、巻取り回転体58がシートバック16の傾倒側に
回りきった位置でハウジング56の上面に立設されたス
トッパーピン70に当接するように構成されている。こ
のストッパーピン70の近傍には突起部58aがストッ
パーピン70に当接したことを検知する検知スイッチ7
1が配置されている。
【0024】動滑車65の軸心には別のワイヤ63bの
一端が接続され、該ワイヤ63bはアッパレール12に
設置されたガイド滑車72を介してその他端がシートバ
ック16を支持しているプレート14側部であってロッ
クプレート17の内側凹所に配置され、回動中心である
支軸15に回転自在に取付けられた回転レバー体73の
外周部に連結されている。この回転レバー体73はスプ
リング74によってこのワイヤ63bを張る方向に常時
回転力を受けている。そして、該回転レバー体73の外
周部には爪部73aが形成され、該爪部73aは回転レ
バー体73がワイヤ63bの引張力によって回転される
時シートバック16を支持しているプレート14に設け
られたピン75に当接する。なお、図1において、符号
76はロックアーム19の近傍に配置され、ロックプレ
ート19の歯19aとロックプレート17の歯17aと
の噛み合いを検知する検知スイッチを示している。
【0025】次に、この実施例におけるウオークイン機
構付シート10の動作について説明する。なお、マニア
ル操作によるウオークイン機構の動作は既に説明してい
るので省略する。
【0026】ところで、通常のシート使用状態におい
て、シートバック16に直立側復帰力をピン75を介し
て直接付与する回転レバー体73はスプリング74のバ
ネ力によって図1に示されるように爪部73aがピン7
5から離れる方向に戻されている。この時、巻取り回転
体58については図2に示されるように突起部58aが
ストッパーピン70に当接した位置にある。この点につ
いては後で再び説明する。
【0027】一方、シートクッション13を後退側復帰
位置に戻す巻取り回転体57については、ホルダ60に
付与されているスプリング62のバネ力によりワイヤ6
1が引張られた状態にある。このような状態から、運転
席で運転者がウオークイン機構を動作させる場合、運転
席に設けられているスイッチを押す。これにより既に説
明したようにアクチュエータ51のロック解除作動機構
部が作動してマニアル操作レバー18を自動的に回動さ
せる。
【0028】この結果手動でマニアル操作レバー18を
操作した場合とまったく同様にロックプレート17のロ
ックが解除され、ウオークイン機構が作動する。これに
より、シートバック16が傾倒し、これに伴ってプレー
ト14のピン75は回転レバー体73の爪部73aに近
接した位置に移動する。また、同時にシートクッション
13も前方にスライドする。その際、アクチュエータ5
1はシートクッション13と共に前方に移動しアングル
59から遠ざかるためワイヤ61が引張され、ホルダ6
0がスプリング62の力に抗してアングル59に当接す
る位置まで移動してワイヤ61の引張を吸収する(図
2)。
【0029】次に、運転者がシートバック16およびシ
ートクッション13の復帰のためスイッチ操作をした場
合には、アクチュエータ51における電動機55の回転
を受けて、自動復帰機構部が作動され、2つの巻取り回
転体57,58が回転して、それぞれワイヤ61,63
aを巻き込んでいく。その結果、一方の巻取り回転体5
8について、動滑車65を移動させてワイヤ63bを引
張し、回転レバー体73を回動させ、爪部73a,ピン
75およびプレート14を介してシートバック16を直
立側へ回動させる。シートバック16が所定位置まで復
帰した時ロックプレート17の歯部とロックアーム19
の歯部とが係合し、シートバック16は固定保持され
る。
【0030】また、他方の巻取回転体57について、ワ
イヤ61の巻き込みに従って、アクチュエータ51を介
してシートクッション13がアングル59側に引き寄せ
られ、シートクッション13は後方へ移動復帰をする。
シートクッション13が所定位置まで後退復帰すると、
ロック装置が作動し、シートクッション13は固定保持
される。
【0031】そして、シートクッション13およびシー
トバック16が所定位置に復帰されて固定保持即ちロッ
クされるとこれを検知スイッチ76が検知し、この検知
信号に基づいてコントローラが両巻取り回転体57,5
8を逆方向に回転する。巻取り回転体58はその突起部
58aがストッパーピン70に当接した位置で停止し、
これによりワイヤ63bは動滑車65を介して弛み、こ
れにより回転レバー体73はスプリング74の力により
ワイヤ63bを張る方向に回動して爪部73aがピン7
5から離れた位置となってシートバック16を傾倒可能
な状態とする。これと同時に巻取り回転体57の逆転で
ワイヤ61も弛み、これによりホルダ60もスプリング
62の力によりアングル59から遠ざかり、ワイヤ61
を張った状態となってウオークイン機構の作動前の状態
に戻る。この状態は検知スイッチ71により検知され、
この検知信号に基づいてコントローラはアクチュエータ
51の動作を停止させる。
【0032】ところで、アクチュエータ51における自
動復帰機構部の動作によるシートクッション13および
シートバック16の復帰動作中に、シートバック16に
人力等の外力が作用して復帰を妨げた場合、回転レバー
体73を回転させるワイヤ63bをその時点から引っ張
れなくなり、その結果、動滑車65の移動が停止してワ
イヤ63aの引張力が増大する。これにより、プレート
67がスプリング68を圧縮しつつ変位して検知スイッ
チ69をオン状態にする。
【0033】この検知スイッチ69の検知信号を受けて
コントローラは電動機55を逆転させ、巻取り回転体5
7,58をワイヤ巻戻し方向に回転させてシートバック
16を傾倒可能に、又シートクッション13を前方へス
ライド可能にして停止させる。巻取り回転体57,58
の逆転によりプレート67はスプリング68の力により
検知スイッチ69から直ちに離れるが、コントローラは
電動機55が停止後一定時間経過するまで再起動しない
ように制御する。そして、一定時間経過するとコントロ
ーラは電動機55を再び作動させて巻取り回転体57,
58をワイヤ巻取り方向に回転させる。その時、シート
バック16に対する外力がなくなっていれば前述した復
帰動作は完了するまで行なわれるが、外力が依然として
作用している時には再びプレート67が変位して検知ス
イッチ69を作動させ、以降この動作が外力のなくなる
まで繰り返えされる。
【0034】なお、上記実施例においてはシートバック
の復帰時の過負荷をスイッチで検知してシートバックを
傾倒させ、シートクッションを前進し得るよう電動機を
駆動制御したが、シートクッションの後退復帰時の過負
荷をスイッチで検知してシートバックを傾倒させ、シー
トクッションを前進させるよう電動機を駆動制御しても
良く、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウオーク
イン機構付シートによれば、マニアル操作レバーを手動
で操作することよってウオークイン機構を動作させる従
来の方法に加えて、シートクッションおよびシートバッ
クを電動力により自動的に復帰させることができるた
め、シートの復帰が非常に容易となる。しかも、シート
の復帰動作中における人や物との干渉等による過負荷を
検知して人や物の安全を図ることができるばかりでなく
電動機への過負荷に対する保護を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るウオークイン機構付シ
ートを示す分解斜視図である。
【図2】図1に示される本発明のウオークイン機構付シ
ートにおいてシートクッションおよびシートバック復帰
駆動部を概略的に示す構成説明図である。
【符号の説明】
10 ウオークイン機構付シート 11 ロアレール 12 アッパレール 13 シートクッション 14 プレート 15 支軸 16 シートバック 18 マルアル操作レバー 19 ロックアーム 51 アクチュエータ 57 巻取り回転体 58 巻取り回転体 61 ワイヤ 69 検知スイッチ 73 回転レバー体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】なお、上記実施例においてはシートバック
の復帰時の過負荷をスイッチで検知してシートバックを
傾倒させ、シートクッションを前進し得るよう電動機を
駆動制御したが、シートクッションの後退復帰時の過負
荷をスイッチで検知してシートバックを傾倒させ、シー
トクッションを前進させるよう電動機を駆動制御しても
良く、上記実施例と同様の効果を奏する。また、電動機
への過負荷を電動機の駆動電流により検出して、シート
バックを傾倒させ、シートクッションを前進させるよう
に電動機を駆動制御してもよく、上記実施例と同様の効
果を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフロアに組付けされるロアレール
    に対し長手方向に摺動可能に嵌合されたアッパレールに
    組付けされたシートクッションと、該シートクッション
    に対し傾倒可能に設けられたシートバックと、前記シー
    トクッションを前記アッパレールに対して所定位置にロ
    ックすると共に前記シートバックを前記シートクッショ
    ンに対して所定位置にロックし、マニアル操作レバーに
    より前記シートバックのロックを解除した時該シートバ
    ックが傾倒すると同時に前記シートクッションのロック
    も解除されて該シートクッションをスライドさせるウオ
    ークイン機構と、該ウオークイン機構の作動後前記シー
    トクッションおよび前記シートバックを所定位置に電動
    力で復帰させる自動復帰装置と、該自動復帰装置により
    前記シートクッションおよび前記シートバックを復帰動
    作させている時、前記自動復帰装置に過負荷が生じた場
    合これを検知する装置と、該過負荷検知装置が前記自動
    復帰装置に対する過負荷を検知した時前記自動復帰装置
    の復帰力を解除すると共に前記ウオークイン機構に基づ
    いて前記シートクッションをスライド可能に且つ前記シ
    ートバックを傾倒可能に前記自動復帰装置を動作させる
    制御装置とを含むウオークイン機構付シート。
  2. 【請求項2】 前記制御装置が前記過負荷検知装置の動
    作により前記自動復帰装置の復帰力を一定時間解除した
    後前記シートクッションおよび前記シートバックに電動
    力による復帰力を再び付与するように前記自動復帰装置
    を再動作させることを特徴とするウオークイン機構付シ
    ート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2705068A1 (fr) * 1993-05-10 1994-11-18 Cesa Siège perfectionné et son application notamment aux véhicules à moteur.
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