JPH0558018U - 固定具を備えた交換自在な傘布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 交換自在な傘布を提供する。 【構成】 傘骨に沿った縫い目で連結した複数の２等辺
三角布と、各縫い目の末端において各三角布の両隅部に
固定されて前記傘骨の先端部に着脱自在の傘布固定具と
よりなる交換自在な傘布。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は交換可能な傘布に関する。

【０００２】

【従来の技術】

傘布を傘骨に固定するには、通常傘骨の先端部に糸孔を設け、それを利用して 糸で傘布を傘骨に固定する。すなわち図１のように傘骨１の先端に糸孔２を設け 、数枚の２等辺三角布Ａ、Ｂを縫合部４で結合してなる傘布を用意し、その縫合 部４を傘骨に添わせ、傘布の縁部を糸５で傘骨の先端部分に縫いつけている。

【０００３】

【考案が解決すべき課題】

しかし、従来の技術では傘布３と傘骨１とは糸４で恒久的に縫いつけられるか ら、他の傘布と交換することができない。例えば同じ傘骨を利用してデザインの 異なる傘布と交換して使用したい希望とか、または日傘と雨傘のような種類の異 なる２種類以上の傘布を交換して使用したい希望があるが、従来の傘ではこの希 望は実現できない。 したがって本考案は２種以上の傘布を交換して使用した場合にこれを容易に実 現できる傘布を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、傘骨に沿った縫い目で連結した複数の２等辺三角布と、各縫い目の 末端において各三角布の両隅部に固定されて前記傘骨の先端部に着脱自在の傘布 固定具とよりなる交換自在な傘布である。 ここに固定具は、例えば傘骨の径よりも小さい幅のスロット状開口及び傘骨を 嵌合支持する内孔を有する部分円筒部と、該スロット状開口の縁部に形成された 末広がりのガイド部と、傘布を固定するための手段とよりなる固定具が好まし い。 本考案によると、容易に交換できる傘布が提供される。 以下図面を参照して本考案を詳しく説明する。

【０００５】

【実施例の説明】

図２、８、９は本考案に従って構成した傘布３及びそれを傘骨に取りつけるた めの固定具を示す。傘布３は複数の２等辺三角布を各隣接するものＡ、Ｂの縁部 の縫合部４で縫い合わせてなり、更に傘布３は縫合部４が傘骨１に添うようにし て傘布を傘骨先端部に着脱自在に取りつけるための固定具６を各三角布の隅部に 固定したものである。更に傘布の中心位置、すなわち傘の頂部に相当する箇所に 傘骨の心棒上端が嵌る孔を形成する。

【０００６】 図３、４は固定具６の詳細を示すもので、固定具６はポリカーボネート、ポリ プロピレン等の弾性と十分な剛性を有するプラスチック材料より製作されている 。図示のように固定具６はスロット状の開口９を有する部分円筒部７と開口９か ら末広がりに外方へ延びたガイド部１０とからなる。部分円筒部７には傘骨の先 端を受け入れ保持するための内孔８を有し、開口９の幅は傘骨１の径よりも狭く 形成される。また部分円筒部７には糸孔１１が設けてある。

【０００７】 傘布３の三角布Ａ、Ｂの縫合部４の箇所には、糸孔１１を利用して固定具６を 糸１２で予め取りつけておく。また、図６のように固定具６に対応して傘骨１の 先端部には膨出部１４により区画される取付部１３を設けておく。また必要なら ば更に先端も膨出部１５としておく。次に、図５〜６のように固定具６をガイド 部１０の方から傘骨１の取付部１３に押し込むと、傘骨１は固定具の開口９を弾 発的に越えて内孔８にはまり込む。一方、傘布３交換したい時には、傘骨１を開 口９の方向に押すと傘骨は弾発的に固定具からはずれる。

【０００８】

【変形例の説明】

図７は他の固定具の例を示す。本例では傘布に固定具６を取りつけるための手 段として鋲を使用する点のみ前例とは違う。すなわち、部分円筒部７は開口９の 反対側の外面に円筒部７と平行にその軸線方向に延びた布抑え部材１６を有し、 そこに形成された狭く平らな溝１７に布３の縫合部４を受け入れることができる ようになっており、更に鋲１９が貫通する取付孔１８を有する。使用において、 傘布３の縫合部４を溝１７に挿入し次いで鋲を挿入してその先端をかしめる。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように、本考案によると簡便に傘布を傘骨に着脱できる利益が得られる ので、晴雨あるいは趣味により傘布を交換したり、あるいは古い傘布を新しいも のに張り替えたりすることが容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の傘の構造を示す図である。

【図２】本考案による傘布の固定具の取付位置を示す図
である。

【図３】本考案による傘布の固定具を示す斜視図であ
る。

【図４】図３の固定具の平面図である。

【図５】図３の固定具を用いた傘布の取付を示す部分断
面である。

【図６】本考案の傘布を傘骨先端に取りつける様子を示
す図である。

【図７】他の固定具を示す端面図である。

【図８】本考案の傘布を示す断面図である。

【図９】本考案の傘布を示す部分底面図である。

【符号の説明】

３：傘布 ４：縫い目 ６：固定具 ７：部分円筒部 ８：内孔 ９：スロット状開口 １０：ガイド部材 １１：糸孔 １３：取付部 １４：膨出部 １６：布抑え部材 １７：溝 １８：受け孔 １９：リベット Ａ、Ｂ：隣接する三角布

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 傘骨に沿った縫い目で連結した複数の２
   等辺三角布と、各縫い目の末端において各三角布の両隅
   部に固定されて前記傘骨の先端部に着脱自在の傘布固定
   具とよりなる交換自在な傘布。