JPH05579Y2 - - Google Patents

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JPH05579Y2
JPH05579Y2 JP1984148601U JP14860184U JPH05579Y2 JP H05579 Y2 JPH05579 Y2 JP H05579Y2 JP 1984148601 U JP1984148601 U JP 1984148601U JP 14860184 U JP14860184 U JP 14860184U JP H05579 Y2 JPH05579 Y2 JP H05579Y2
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plunger
spring
force
synchronizing
clutch sleeve
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両の変速機の同期装置に関するもの
である。
[従来の技術] この種の同期装置は変速軸としての出力軸に取
り付けられたクラツチハブにクラツチスリーブに
より摺動される同期ブロツクが支持されており、
中立位置すなわち出力軸に対して変速歯車の回転
結合が遮断された状態で維持するためと、同期前
のクラツチスリーブと同期リングとの無理な噛合
いを防止し、変速歯車と同期リングとの摩擦によ
るブロツキング作用を得るために、同期ブロツク
はデイテント機構によりクラツチスリーブに係合
されている。
このようなデイテント機構として、従来実公昭
45−21926号公報に開示される技術がある。この
従来技術は第5,6図に示すように構成される。
すなわち、入力歯車12の軸23の端部に軸穴を
設け、軸穴に軸受24により変速軸としての出力
軸17の端部が回転可能に支持される。出力軸1
7に変速歯車16が遊回転可能に支持され、かつ
止め輪25により軸方向に移動しないように支持
される。
入力歯車12と変速歯車16の端部に、互いに
対称にドツグ歯18とコーン部13とがそれぞれ
一体的に構成される。コーン部13に円錐穴を有
する同期リング19がそれぞれ外挿される。1対
の同期リング19の間にクラツチスリーブ3が配
置され、かつクラツチスリーブ3の外周に設けた
環状溝14に係合する公知のシフトフオークによ
り軸方向に移動され、変速段の切換えがなされる
ようになつている。
クラツチスリーブ3はクラツチハブ2にスプラ
イン嵌合される。クラツチハブ2は出力軸17に
スプライン15により嵌合され、かつ段部21と
止め輪26により軸方向に移動しないように支持
される。
第6図に示すように、クラツチハブ2の周方向
に間隔を存して3個の軸線方向に延びる溝27が
設けられ、溝27に同期ブロツク10が摺動可能
に支持される。同期ブロツク10に円筒部36が
設けられ、円筒部36にばね35により外方へ付
勢されるプランジヤ7が支持される。プランジヤ
7は先端が半球状をなし、かつばね35によりク
ラツチスリーブ3のくぼみ6に係合されて同期ブ
ロツク10を中立位置に保持するようになつてい
る。
第6図において、クラツチスリーブ3を左方へ
移動するとくぼみ6に係合するプランジヤ7に引
き摺られて同期ブロツク10も左方へ移動し、同
期ブロツク10の端壁30が同期リング19の端
壁28を押し、同期リング19がコーン部13へ
摩擦係合し、ブロツキング作用が達せられる。さ
らに、クラツチスリーブ3を左方へ移動すると、
同期ブロツク10に支持されたプランジヤ7がク
ラツチスリーブ3のくぼみ6から外れ、クラツチ
スリーブ3だけが左方へ移動し、クラツチスリー
ブ3のスプライン31と同期リング19のスプラ
イン19aとが噛み合う。次いで、同期リング1
9を介してクラツチスリーブ3のスプライン31
とドツグ歯18との同期噛合いが達せられ、入力
軸23の回転力がクラツチスリーブ3とクラツチ
ハブ2を経て出力軸17へ伝達される。
逆に、クラツチスリーブ3を右方へ移動する
と、変速歯車16の回転がクラツチスリーブ3と
クラツチハブ2を経て出力軸17へ伝達される。
ところで、上述の同期装置において、プランジ
ヤ7により代表されるデイテント機構は出力軸1
7の回転数に関係なくあらゆる条件のもとで確実
なブロツキング作用が行われなければならない。
したがつて、ブロツキング作用を果すプランジヤ
ばね35は出力軸17の高回転数での迅速な変速
操作に対応して円滑に作用するように適正なばね
力が設定される。このことは、反面、出力軸17
の低回転数で、プランジヤばね35のばね力が変
速操作の抗力として大きく働き、操作性を阻害す
る。この傾向は特に出力軸17の回転数が低く、
しかも操作頻度の高い高・中速段変速歯車の同期
装置に顕著に現れる。
そこで、プランジヤばね35のセツト荷重を軽
操作時に合せて小さくすると、高回転数における
迅速な変速操作の場合にブロツキング作用の不良
を来たし、歯車鳴りを起しやすい。プランジヤば
ね35のセツト荷重は出力軸17の回転数に対応
して調節されることが好ましい。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案の目的は上述の課題を解決すべく、遠心
力を利用してプランジヤばねのセツト荷重を変化
させ、変速軸の回転数に応じて適正なばね力が作
用し、小さい操作力で適正なブロツキング作用が
得られる、変速機の同期装置を提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成は変
速軸に結合したクラツチハブの外周壁の軸方向溝
に同期ブロツクを摺動可能に支持し、同期ブロツ
クに設けた径方向の有底穴に遠心錘とプランジヤ
とを摺動可能に支持し、遠心錘とプランジヤとの
間にばねを介装し、ばねの力と遠心錘の遠心力と
により、クラツチハブにスプライン嵌合したクラ
ツチスリーブのくぼみへプランジヤを係合するも
のである。
[作用] プランジヤはばねによりクラツチスリーブのく
ぼみに係合されているが、変速軸の回転数が高く
なると、錘の遠心力によりばねが押し縮められ、
プランジヤが一層強くくぼみに係合される。こう
してクラツチスリーブを軸方向に迅速に移動して
もプランジヤの係合が外れることなく、同期ブロ
ツクが追随して同期リングとのブロツキング作用
が確実になされる。
一方、変速軸の回転数が低い場合は、錘に働く
遠心力が小さくなり、プランジヤのくぼみに対す
る係合力は主にばね力だけになり、それだけクラ
ツチスリーブを軸方向に移動させる操作力も軽く
なる。この場合の変速操作は迅速性を要求されな
いから、クラツチスリーブに対するプランジヤと
同期ブロツクの追随性が保証される。
[考案の実施例] 第1図に示すように、クラツチハブの円周方向
に等間隔に設けられた3個の溝に、同期ブロツク
10が軸方向摺動可能に支持され、同期ブロツク
10に支持したばね35により付勢されるプラン
ジヤ7が、クラツチスリーブ3のくぼみ6に係合
される。このような構成は従来例と同様である。
本考案では同期ブロツク10に径方向の有底穴
36が設けられ、有底穴36に底に空気穴39が
設けられるとともに、鉛などの遠心錘38が摺動
可能に嵌装される。遠心錘38に設けたくぼみに
ばね座37が支持され、ばね座37とプランジヤ
7の円筒部との間にばね35が介装される。
有底穴36の開口端部にスリーブ34が嵌合固
定され、スリーブ34に沿つてプランジヤ7が摺
動可能に支持される。実際にはスリーブ34に径
外方へ突出する環状の壁部が備えられ、該壁部に
よりプランジヤ7が同期ブロツク10の内部へ必
要以上に引込まないようになつている。また、ス
リーブ34は遠心錘38の過大な移動を制限す
る。
次に、本考案による変速機の同期装置の作動に
ついて説明する。出力軸17(第5図参照)とと
もに回転するクラツチハブの回転数が低い場合
は、プランジヤ7と遠心錘38に作用する遠心力
は非常に小さく、ばね35の力でプランジヤ7が
クラツチスリーブ3のくぼみ6に係合され、これ
により中立位置が保持される。したがつて、出力
軸17の回転数すなわち車両の走行速度が低い場
合は、変速操作もまた比較的ゆつくりでよいか
ら、変速のために公知のシフトフオークを介して
クラツチスリーブ3が例えば左方へ押されると、
プランジヤ7とくぼみ6との係合により同期ブロ
ツク10が左方へ追随し、第5図を参照して、同
期ブロツク10により同期リング19が変速歯車
12のコーン部13に押し付けられてブロツキン
グ作用が達せられる。同期リング19をコーン部
13へ押し付ける力は、出力軸17の回転数が低
いほど小さくてよい。
出力軸17の回転数が高い場合は、これに取り
付けられたクラツチハブとともに回転する同期ブ
ロツク10の遠心錘38が有底穴36に沿つて径
外方へ移動し、ばね35を押し縮める。したがつ
て、プランジヤ7とくぼみ6との係合力が大きく
なり、迅速かつ急激にクラツチスリーブ3が押さ
れてもプランジヤ7との係合が外れることはな
く、同期ブロツク10が追随して同期リング19
をコーン部13へ押し付ける。同期リング19を
コーン部13へ押し付ける力は、出力軸17の回
転数が高いほど大きな推力を必要とされるが、推
力に対応して遠心錘38の遠心力によるプランジ
ヤ7のくぼみ6に対する係合力が増大されるの
で、同期リング19のブロツキング作用が達せら
れない内にクラツチスリーブ3が先行してドツグ
歯18に当り、歯車鳴りを起すなどの不具合を回
避できる。
要するに、従来の変速機の同期装置ではプラン
ジヤ7がくぼみ6から外れるまでの係合力ないし
の乗越力は出力軸17の回転数に関係なく、第4
図に示すような一定の特性を示す。すなわち、中
立位置からクラツチスリーブ3を軸方向に移動す
ると、同期リング19がコーン部13に押し付け
られるに従つてプランジヤ7がくぼみ6からばね
35を押し縮めながら引込み、最大となるストロ
ークsでプランジヤ7がくぼみ6から外れ、この
時までにブロツキング作用が完了し、以後クラツ
チスリーブ3だけが移動してドツグ歯18にスプ
ライン嵌合する。
これに対して、本考案によれば、第3図に示す
ように、プランジヤ7の係合力は出力軸17の回
転数が高くなるにつれて線a,b,cと変化する
から、変速操作力が軽く、しかも高回転数では同
期リング19をコーン部13へ摩擦係合させるの
に必要とする、より大きな推力が、遠心錘38の
遠心力に基づくクラツチスリーブ3と同期ブロツ
ク10のプランジヤ7との強い係合力により得ら
れる。
第2図に示す実施例では、ばね座37にプラン
ジヤ7の方へ突出するロツド40が固定支持され
る。出力軸17の回転数が所定の値よりも高くな
ると、遠心錘38に作用する遠心力はばね35を
押し縮め、ロツド40を介して直接プランジヤ7
に作用する。
[考案の効果] 本考案は上述のように、従来の同期装置におけ
る同期ブロツクの内部にプランジヤの他に遠心力
を受ける遠心錘を装着したものであるから、迅速
な変速操作を要する時、例えば登坂時のシフトア
ツプ、降坂時のシフトダウンなど、直前までエン
ジンが最高回転数に近くなつている場合に、十分
なプランジヤの係合力が得られる。
一方、通常の走行では、このような迅速な変速
操作は必要とせず、ゆつくり変速操作をすること
により、その内に変速軸としての出力軸の回転数
も低下するので、プランジヤの係合力が小さくて
も完全なブロツキング作用が達せられ、このこと
は従来例よりもばねのセツト荷重を小さくするこ
とができ、シフトレバーの操作力も小さく、運転
者の疲労を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る変速機の同
期装置の側面断面図、第2図は本考案の第2実施
例に係る変速機の同期装置の側面断面図、第3図
は同装置の作用を説明する線図、第4図は従来の
変速機の同期装置の作用を説明する線図、第5図
は従来の変速機の同期装置を示す側面断面図、第
6図は同要部拡大図である。 2……クラツチハブ、3……クラツチスリー
ブ、6……くぼみ、10……同期ブロツク、12
……入力歯車、13……コーン部、16……変速
歯車、17……出力軸、19……同期リング、2
3……入力軸、35……ばね、36……有底穴、
37……ばね座、38……遠心錘、40……ロツ
ド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 変速軸に結合したクラツチハブの外周壁の軸方
    向溝に同期ブロツクを摺動可能に支持し、同期ブ
    ロツクに設けた径方向の有底穴に遠心錘とプラン
    ジヤとを摺動可能に支持し、遠心錘とプランジヤ
    との間にばねを介装し、ばねの力と遠心錘の遠心
    力とにより、クラツチハブにスプライン嵌合した
    クラツチスリーブのくぼみへプランジヤを係合す
    ることを特徴とする、変速機の同期装置。
JP1984148601U 1984-10-02 1984-10-02 Expired - Lifetime JPH05579Y2 (ja)

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JP1984148601U JPH05579Y2 (ja) 1984-10-02 1984-10-02

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JP1984148601U JPH05579Y2 (ja) 1984-10-02 1984-10-02

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JPS6164527U JPS6164527U (ja) 1986-05-01
JPH05579Y2 true JPH05579Y2 (ja) 1993-01-08

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2557722Y2 (ja) * 1991-11-01 1997-12-17 三菱自動車工業株式会社 シンクロメッシュ装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4929145U (ja) * 1972-05-25 1974-03-13

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JPS4929145U (ja) * 1972-05-25 1974-03-13

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JPS6164527U (ja) 1986-05-01

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