JPH0557873A - 薄膜パターン形成装置 - Google Patents

薄膜パターン形成装置

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JPH0557873A
JPH0557873A JP24675491A JP24675491A JPH0557873A JP H0557873 A JPH0557873 A JP H0557873A JP 24675491 A JP24675491 A JP 24675491A JP 24675491 A JP24675491 A JP 24675491A JP H0557873 A JPH0557873 A JP H0557873A
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roll
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Riyoumei Men
了明 面
Hiroshi Suyama
寛志 陶山
Masayasu Sakane
正恭 坂根
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Nissha Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線幅やトータルピッチ精度にバラツキが少な
く、パターン周縁部が直線性を有し、均一な厚さの薄膜
を得る。 【構成】 多数のインキセルを有する凹版ロールと、凹
版ロールの表面にインキを供給するインキ供給装置と、
供給されたインキをインキセル内に充填するドクター
と、凹版ロールに頂面が接触する凸版を版胴の円周面に
有しインキセル内のインキを凸版頂面に転移させる印刷
ロールと、被印刷体を固定し印刷ロールの凸版頂面に被
印刷体を接触して印刷ロールの凸版頂面上のインキを被
印刷体表面に転移させる印刷テーブルとからなる薄膜パ
ターン形成装置において、印刷ロールを、厚さ0.2mmの
スーパーアンバー材をエッチング加工して凸版15を形
成し、その裏面に肉厚3mmの熱可塑性エラストマーにて
弾性層17を形成し、両面接着テープにて、版胴の円周
面に固定して得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機能性材料、たとえば
半導体素子に用いられる絶縁皮膜やフラットディスプレ
イ(液晶表示装置、プラズマディスプレイなど)、その
他電子部品などに用いられている絶縁皮膜導電膜、誘電
膜などの、精密なパターン(ストライプあるいは、ドッ
ト形状等)を印刷手法により形成する装置にに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体素子の絶縁皮膜や液晶
表示素子などに用いられている絶縁膜や透明導電膜な
ど、種々の電子部品関連の機能性薄膜をパターン形成す
る方法として、フォトリソグラフィーを用いたものがあ
る。まず最初に基板全面に均一に被膜を形成し、しかる
後所望のパターン形状にフォトレジストを形成した後不
必要な部分をエッチング工程にて除去していた。この場
合、一般に高価な機能性材料をまず全面に形成した後、
不必要な部分を除くという不経済な点があることと、材
料中に含まれる重金属などの有害物質の処理という問題
が発生した。さらにレジスト塗布、乾燥、露光、現像、
レジスト剥離という繁雑な工程がコスト上昇の要因とも
なっていた。
【0003】これを解決するために、実開昭57-16
0764号に提示されているような薄膜形成装置が用い
られている。この薄膜形成装置は、多数のインキセルを
有する平版状凹版と被印刷体とを基台上に並べて載置す
る一方、凹版の近傍に数10〜30,000c.p.s.の粘度を
有する高分子溶液からなるインキを凹版のインキセルに
充填するインキ供給装置と印刷ロールとを有する印刷ロ
ール支持枠を基台に凹版と被印刷体との間で移動自在に
備えると共に、印刷ロール支持枠にドクターを備えてい
る。この薄膜形成装置においては、印刷ロールが回転軸
7に固定された版胴16の円周面に合成樹脂製の樹脂凸
版25を形成しており(図14参照)、インキを凹版の
インキセルに供給してドクターで余分なインキをかき落
とした後、印刷ロールを凹版に圧接させつつ回転させ
て、印刷ロールの柔らかい凸部の表面に上記凹版のイン
キセルのインキを所定パターンに付着させ、インキが付
着した印刷ロールを回転させつつ凸部のインキを被印刷
体の表面に印刷して上記所定パターンの薄膜を形成する
ようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
薄膜形成装置は、使用している樹脂凸版(感光性樹脂凸
版、天然ゴム版、合成ゴム版など)の表面が軟らかいた
め、周縁部に直線性があるパターンを形成できなかっ
た。また、上記の薄膜形成装置で形成した薄膜パターン
は、樹脂凸版表面の溶剤膨潤により印刷回数が増すごと
に線幅が太くなっていた。さらに、凹版への圧接の際、
樹脂凸版表面の変形が生じ凸部側面へもインキが転移
し、さらに基板に転写する際、天面以外の側面部のイン
キ転移も発生し、前記手法の特徴でもあるマージナルゾ
ーンが発生した。つまり、形成された塗膜のパターン周
縁部の厚みが厚くなり、光学特性、電気特性、さらに
は、クラックの発生なども生じてきた。また、樹脂凸版
のベース材料が軟らかいためトータルピッチ精度にバラ
ツキがあった。
【0005】したがって、本発明の目的は、以上のよう
な問題点を解決し、線幅やトータルピッチ精度にバラツ
キが少なく、パターン周縁部が直線性を有し、均一な厚
さの薄膜が得られる薄膜パターン形成装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の薄膜パターン形成装置は、多数のインキ
セルを有する凹版ロールと、凹版ロールの表面にインキ
を供給するインキ供給装置と、供給されたインキをイン
キセル内に充填するドクターと、凹版ロールに頂面が接
触する凸版を版胴の円周面に有しインキセル内のインキ
を凸版頂面に転移させる印刷ロールと、被印刷体を固定
し印刷ロールの凸版頂面に被印刷体を接触して印刷ロー
ルの凸版頂面上のインキを被印刷体表面に転移させる印
刷テーブルとからなる薄膜パターン形成装置において、
印刷ロールの凸版が、金属またはセラミックからなり、
弾性層を介して版胴の円周面に形成されているように構
成した。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の薄膜パターン形成装置の実
施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜8は本発
明の薄膜パターン形成装置に用いる印刷ロールの実施例
を示す断面図、図9〜12は本発明の薄膜パターン形成
装置の印刷工程を示す断面図、図13は本発明の薄膜パ
ターン形成装置の斜視図である。
【0008】1は凹版ロール、2はインキ供給装置、3
はドクター、4は印刷ロール、5は印刷テーブル、6は
インキセル、7は回転軸、8は基台、9は支持枠、10
はインキ供給体、11はインキノズル、12は案内レー
ル、13はインキ、14は被印刷体、15は凸版、16
は版胴、17は弾性層、18はレリーフ深度、19はフ
ロアー部、20は凸版頂面、21はマット加工、22は
案内レール、23は印刷テーブル駆動モーター、24は
ボールネジをそれぞれ示す。
【0009】凹版ロール1は、回転軸7に版胴16が固
定され、版胴16の円周面にメッキ層が形成されてお
り、その表面には所定のパターンに配列された多数のイ
ンキセル6が形成されている。インキセル6の深さは数
μmから数十μmのものがある。凹版ロール1の回転軸7
は、その両端を長方形台からなる基台8の中央部所定位
置に配置された一対の支持板からなる支持枠9に回転自
在に支持されている。
【0010】インキ供給装置2は、インキ供給体10と
インキノズル11と一対の案内レール12とからなる。
インキ供給体10は、支持枠9の上部に架設された一対
の案内レール12に沿って左右に移動することができる
ように構成されている。また、インキ供給体10からイ
ンキノズル11が凹版ロール1の表面上方に延びてい
る。このインキノズル11は、凹版ロール1のインキセ
ル6中にインキ13が留まる時間を短くしてインキ13
の乾燥を防止するため凹版ロール1と被印刷体14との
接触位置にできるだけ近い位置に設けられる。なお、こ
のインキ13は、合成樹脂または樹脂前駆体および溶剤
の混合物などからなり、高粘度のもののみでなく低粘度
のものまで適用が可能であり、特に数C.P.S.〜数十C.P.
S.程度のものまで適用が可能である。
【0011】ドクター3は、プラスチック(ポリエチレ
ンテレフタレート・ポリエチレンなど)製刃のドクター
ブレードが用いられる。このドクター3が凹版ロール1
の表面に接触して、凹版ロール1の表面上に落とされた
インキ13を該表面沿いに広げて、凹版ロール1のイン
キセル6内に一定量のインキ13を充填させるようにす
る。また、ドクター3として、ドクターロールを用いて
もよい。
【0012】印刷ロール4は、金属またはセラミックか
らなる凸版15が版胴16の円周面に弾性層17を介し
て形成されたものである。
【0013】弾性層17は、凹版ロール1または被印刷
体14との圧接時に凸版15の均一な押し込み量を保持
し、かつ凸版15の表面摺動する部分にかかる圧力を緩
和する役目を持っている。
【0014】弾性層17の材質としては、たとえば、天
然ゴム、合成ゴム、エラストマー、あるいは市販のクッ
ションテープなどがある。弾性層17の厚みは、余り薄
いと弾性層17としての前期効果が発揮せず、一方、余
り厚すぎるとたわみなどが発生したり所定位置からの寸
法誤差を生じる。なお、凸版15の厚みあるいはレリー
フ深度18により、適宜、ヤング弾性率、及び、厚みを
変化させることは当然である。弾性層17は、図1〜3
に示すように版胴16の円周面上に部分的にあるいは全
周に形成してもよいし、版胴16の円周面に部分的に埋
め込んでもよい。
【0015】凸版15に用いる金属材料としては、SUS3
04、SUS316などのステンレス系材料、あるいはアンパ
ー、スーパーアンパーなどの低膨張率を有する磁歪材
料、その他Niなどの材料が用いられる。前記ステンレス
系材料やNiなどの材料からなる凸版15に関しては、凹
版ロール1または剛性を有する被印刷体との摩擦による
金属粉などの不純物混入を防ぐために、SiO2、 SiO、Si
N、などをパッシベーション層として凸版15表面をコ
ーティングしてもよい。
【0016】また、凸版15に用いるセラミック材料と
しては、Cr2O3、SiO2、 AL2O3、SiNなどが用いられる。
【0017】凸版15の形状としては、たとえば図4〜
7のようなものがあり、とくに図5および図7に示すよ
うに、部分的に設けられた弾性層17の側面を圧縮余地
を残して凸版15周縁部で覆うと、凹版ロール1や被印
刷体14との接触時にかかる圧力によって凸版15が周
縁部において弾性層17から剥離することを防ぐことが
できる。また、凸版15のレリーフ深度18は、0.05〜
0.20mmが好ましい。レリーフ深度18が0.05mm以下であ
ると、曲率半径にもよるが、印刷ロール4の凹版ロール
1との接触時に凸版15のフロアー部19にもインキ1
3が転移されることがある。また、レリーフ深度18が
0.20mm以上であると、凸版15のフロアー部19で歪み
が発生して変形することがある。また、凸版15が、そ
のフロアー部19において2.0mm以下の厚さであるのが
好ましい。2.0mm以上になると、加工が難しいなどの問
題が発生することがある。凸版15のパターン形状とし
ては、かなり精密なパターンが可能である。たとえば、
ストライプパターン、ドットパターン、駆動パターンな
どのパターンがある。また、凸版頂面20がマット加工
21されていてもよい(図7参照)。
【0018】金属からなる凸版15の形成方法として
は、厚み公差±0.005mm以内のホイル状あるいはシート
状の金属プレートを、エッチング加工・レーザー加工・
放電加工・プレス加工などにより、所定のパターン形状
に加工する。図4、図5などに示すような形状の凸版1
5を形成するには、エッチング加工・レーザー加工・放
電加工などの加工法が便利である。また、図6、図7な
どに示すような形状の凸版15を形成するには、プレス
加工により形成するのが最も便利であり、本形状に関し
ては、凸版15の裏に金型を用いてエラストマーを流し
込むことで弾性層17と一体成形が可能である。
【0019】一方、セラミックからなる凸版15の形成
方法としては、燒結前のグリーンの状態で金型成形した
後燒結する方法や、金型内にセラミックパウダーおよび
バインダーなどを流し込むインジェクションモールドの
方法があり、たとえば、図4に示すように凸版15を成
形する。または、一度版胴16の形状に合わせて成形し
た、表面に凹凸のないセラミック成形品をエッチング加
工する。
【0020】印刷テーブル5は、その上に被印刷体14
を載置して基台8上に設けられている。基台8の上面に
は、被印刷体搬入位置Bと印刷位置Aと被印刷体搬出位
置Cの間を連続的に結ぶ一対の案内レール22が固定さ
れている。印刷テーブル5は、基台8上で案内レール2
2沿いに各位置A、B、C間を移動する。つまり、印刷
テーブル5に連結された印刷テーブル5駆動モーター2
3の駆動によりボールネジ24が正逆回転し、印刷テー
ブル5が移動する。このとき、印刷テーブル5は、高さ
調節手段(図示せず)によって、印刷テーブル5上の被
印刷体14の表面が凹版ロール1の下面と接触可能な高
さに設定されている。したがって、印刷テーブル5が印
刷位置Aに位置するとき、印刷テーブル5上に戴置した
被印刷体14が印刷ロール4に接触し、印刷ロール4の
所定パターンのインキ13を被印刷体14上に転移させ
て薄膜を印刷・形成する。その後、印刷テーブル5は印
刷テーブル駆動モーター23の駆動により被印刷体搬出
位置Cへと移動し、そこで被印刷体14が排出される。
次いで、印刷テーブル5は高さ調節手段(図示せず)に
よって降下し、印刷テーブル駆動モーター23の駆動に
より逆に被印刷体搬出位置Cから被印刷体搬入位置Bへ
と移動する。
【0021】上記の構成によれば、所定パターンに配列
された多数のインキセル6を有する凹版ロール1の表面
に、インキノズル11からインキ13を落として凹版ロ
ール1を回転させ、ドクター3を用いて凹版ロール1の
表面にインキ13を広げてインキセル6にインキ13を
充填し(図9参照)、凹版ロール1が回転してその所定
パターンのインキセル6が印刷ロール4の凸版15に接
触し、凸版頂面20に凹版ロール1のインキセル6内の
インキ13を転移させる。次いで、印刷ロール4の回転
により、その凸版15が基台8側に臨むようになったと
き、印刷テーブル駆動モーター23を駆動してボールネ
ジ24を回転させ印刷テーブル5を被印刷体搬入位置B
から印刷位置Aまで移動させる(図10参照)。印刷ロ
ール4を回転させつつ被印刷体14を搬出位置C側に移
動させて印刷ロールの凸版15を被印刷体14表面に接
触させ、凸版頂面20の所定パターンのインキ13を被
印刷体14上に転移させ、薄膜が形成される(図11参
照)。被印刷体14に所定パターンのインキ13が印刷
されると、印刷テーブル駆動モーター23の駆動により
ボールネジ24を回転させて印刷テーブル5を被印刷体
排出位置Cに位置させ、被印刷体14を印刷テーブル5
上から排出する。この間、凹版ロール1は次の印刷に備
えて所定の位置まで回転して停止する(図12参照)。
一方、被印刷体14が取り出された印刷テーブル5は、
上記高さ調節手段(図示せず)によって降下させられ、
印刷ロール4と接触しないようにして、被印刷体排出位
置Cから被印刷体搬入位置Bまで移動する。そして、印
刷テーブル5上には次の被印刷体14が載置させられ
る。
【0022】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の態様で実施することができ
る。たとえば、印刷テーブル5を被印刷体搬入位置Bと
印刷位置Aと被印刷体排出位置Cとの間で移動させる機
構としては、上記ボールネジ24に限定されるものでは
なく、ラック・ピニオン機構など周知の機構を採用する
ことができる。
【0023】実例1 厚さ0.2mmのスーパーアンバー材に、線巾0.080mm、線間
0.120mm(ピッチ0.200mm)のストライプを、レリーフ深
度18が0.080mmとなるようにエッチング加工し(パタ
ーン部面積160mm×240mm)、凸版15を形成した。しか
る後、凸版15裏面に肉厚3mmの熱可塑性エラストマー
にて弾性層17を形成し、両面接着テープにて、版胴1
6の円周面に固定して印刷ロールとした。
【0024】被印刷体は、1.1mm厚のSiO2コート付きソ
ーダライムガラスを使用し、インキ13材料としては、
粘度60cp、固形分濃度8.00%のオクチル酸スズと硝酸イ
ンジウムの混合溶液を使用した。
【0025】印刷済のガラスを、480℃、30min、酸化還
元雰囲気にて、焼成したところ、線巾0.150mm±0.010m
m、トータルピッチ精度5μm以内(240mm=Lにて)と、
従来の線巾±0.030mm、トータルピッチ精度、約0.050mm
(L=240mm)に比べて、非常に改善された結果が得られ
た。しかも、被膜周縁部の膜厚不均一部分に関しては、
ストライプの中央膜厚に比して、従来180%(被膜周縁
部最大膜厚/中心部膜厚×100)と盛り上がっていたとこ
ろが、120%程度と、かなり平滑化された。
【0026】
【発明の効果】本発明の薄膜パターン形成装置は、多数
のインキセルを有する凹版ロールと、凹版ロールの表面
にインキを供給するインキ供給装置と、供給されたイン
キをインキセル内に充填するドクターと、凹版ロールに
頂面が接触する凸版を版胴の円周面に有しインキセル内
のインキを凸版頂面に転移させる印刷ロールと、被印刷
体を固定し印刷ロールの凸版頂面に被印刷体を接触して
印刷ロールの凸版頂面上のインキを被印刷体表面に転移
させる印刷テーブルとからなる薄膜パターン形成装置に
おいて、印刷ロールの凸版が、金属またはセラミックか
らなり、弾性層を介して版胴の円周面に形成されている
ように構成した。
【0027】したがって、本発明の薄膜パターン形成装
置は、印刷ロールが硬質材料からなる凸版を弾性層を介
して版胴の円周面に形成しているので、精密な薄膜パタ
ーンが形成できる。つまり、被印刷体との圧接の際に凸
版表面が変形しないためパターン周縁部が直線性を有し
またトータルピッチ精度にバラツキが少ない。また、凹
版ロールへの圧接の際にも凸版表面が変形せず凸版頂面
のみにインキが転移されるため、均一な厚さの薄膜が得
られる。また、凸版が溶剤を吸収しないため常に一定の
線幅で薄膜パターンを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜パターン形成装置に用いる印刷ロ
ールの実施例を示す断面図
【図2】本発明の薄膜パターン形成装置に用いる印刷ロ
ールの実施例を示す断面図
【図3】本発明の薄膜パターン形成装置に用いる印刷ロ
ールの実施例を示す断面図
【図4】本発明の薄膜パターン形成装置に用いる印刷ロ
ールの実施例を示す断面図
【図5】本発明の薄膜パターン形成装置に用いる印刷ロ
ールの実施例を示す断面図
【図6】本発明の薄膜パターン形成装置に用いる印刷ロ
ールの実施例を示す断面図
【図7】本発明の薄膜パターン形成装置に用いる印刷ロ
ールの実施例を示す断面図
【図8】本発明の薄膜パターン形成装置に用いる印刷ロ
ールの実施例を示す断面図
【図9】本発明の薄膜パターン形成装置の印刷工程を示
す断面図
【図10】本発明の薄膜パターン形成装置の印刷工程を
示す断面図
【図11】本発明の薄膜パターン形成装置の印刷工程を
示す断面図
【図12】本発明の薄膜パターン形成装置の印刷工程を
示す断面図
【図13】本発明の薄膜パターン形成装置を示す斜視図
【図14】従来の薄膜形成装置に用いる印刷ロールを示
す断面図
【符号の説明】
1 凹版ロール 2 インキ供給装置 3 ドクター 4 印刷ロール 5 印刷テーブル 6 インキセル 7 回転軸 8 基台 9 支持枠 10 インキ供給体 11 インキノズル 12 案内レール 13 インキ 14 被印刷体 15 凸版 16 版胴 17 弾性層 18 レリーフ深度 19 フロアー部 20 凸版頂面 21 マット加工 22 案内レール 23 印刷テーブル駆動モーター 24 ボールネジ 25 樹脂凸版
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】これを解決するために、実開昭57-16
0764号に提示されているような薄膜形成装置が用い
られている。この薄膜形成装置は、多数のインキセルを
有する平版状凹版と被印刷体とを基台上に並べて載置す
る一方、凹版の近傍に数10〜30,000cPの粘度を有する
高分子溶液からなるインキを凹版のインキセルに充填す
るインキ供給装置と印刷ロールとを有する印刷ロール支
持枠を基台に凹版と被印刷体との間で移動自在に備える
と共に、印刷ロール支持枠にドクターを備えている。こ
の薄膜形成装置においては、印刷ロールが回転軸7に固
定された版胴16の円周面に合成樹脂製の樹脂凸版25
を形成しており(図14参照)、インキを凹版のインキ
セルに供給してドクターで余分なインキをかき落とした
後、印刷ロールを凹版に圧接させつつ回転させて、印刷
ロールの柔らかい凸部の表面に上記凹版のインキセルの
インキを所定パターンに付着させ、インキが付着した印
刷ロールを回転させつつ凸部のインキを被印刷体の表面
に印刷して上記所定パターンの薄膜を形成するようにし
たものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】インキ供給装置2は、インキ供給体10と
インキノズル11と一対の案内レール12とからなる。
インキ供給体10は、支持枠9の上部に架設された一対
の案内レール12に沿って左右に移動することができる
ように構成されている。また、インキ供給体10からイ
ンキノズル11が凹版ロール1の表面上方に延びてい
る。このインキノズル11は、凹版ロール1のインキセ
ル6中にインキ13が留まる時間を短くしてインキ13
の乾燥を防止するため凹版ロール1と被印刷体14との
接触位置にできるだけ近い位置に設けられる。なお、こ
のインキ13は、合成樹脂または樹脂前駆体および溶剤
の混合物などからなり、高粘度のもののみでなく低粘度
のものまで適用が可能であり、特に数cP〜数十cP程度
のものまで適用が可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】被印刷体は、1.1mm厚のSiO2コート付きソ
ーダライムガラスを使用し、インキ13材料としては、
粘度60cP、固形分濃度8.00%のオクチル酸スズと硝酸
インジウムの混合溶液を使用した。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】インキ供給装置2は、インキ供給体10と
インキノズル11と一対の案内レール12とからなる。
インキ供給体10は、支持枠9の上部に架設された一対
の案内レール12に沿って左右に移動することができる
ように構成されている。また、インキ供給体10からイ
ンキノズル11が凹版ロール1の表面上方に延びてい
る。このインキノズル11は、凹版ロール1のインキセ
ル6中にインキ13が留まる時間を短くしてインキ13
の乾燥を防止するため凹版ロール1と被印刷体14との
接触位置にできるだけ近い位置に設けられる。なお、
のインキ13は高粘度のもののみでなく低粘度のものま
で適用が可能であり、特に数cP〜数十cP程度のものま
で適用が可能である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】凸版15に用いる金属材料としては、SUS3
04、SUS316などのステンレス系材料、あるいはアンバ
ー、スーパーアンバーなどの低膨張率を有する磁歪材
料、その他Niなどの材料が用いられる。前記ステンレス
系材料やNiなどの材料からなる凸版15に関しては、凹
版ロール1または剛性を有する被印刷体との摩擦による
金属粉などの不純物混入を防ぐために、SiO2、SiC、SiN
などをパッシベーション層として凸版15表面をコーテ
ィングしてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】印刷済のガラスを、480℃、30min、酸化還
元雰囲気にて、焼成したところ、線巾0.150mm±0.010m
m、トータルピッチ精度0.005mm以内(L=240mm)と、
従来の線巾0.150mm±0.030mm、トータルピッチ精度、約
0.050mm(L=240mm)に比べて、非常に改善された結果
が得られた。しかも、被膜周縁部の膜厚不均一部分に関
しては、ストライプの中央膜厚に比して、従来180%
(被膜周縁部最大膜厚/中心部膜厚×100)と盛り上がっ
ていたところが、120%程度と、かなり平滑化された。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のインキセルを有する凹版ロール
    と、凹版ロールの表面にインキを供給するインキ供給装
    置と、供給されたインキをインキセル内に充填するドク
    ターと、凹版ロールに頂面が接触する凸版を版胴の円周
    面に有しインキセル内のインキを凸版頂面に転移させる
    印刷ロールと、被印刷体を固定し印刷ロールの凸版頂面
    に被印刷体を接触して印刷ロールの凸版頂面上のインキ
    を被印刷体表面に転移させる印刷テーブルとからなる薄
    膜パターン形成装置において、印刷ロールの凸版が、金
    属またはセラミックからなり、弾性層を介して版胴の円
    周面に形成されていることを特徴とする薄膜パターン形
    成装置。
  2. 【請求項2】 凸版が、0.05〜0.20mmのレリーフ深度で
    ある請求項1に記載の薄膜パターン形成装置。
  3. 【請求項3】 凸版が、そのフロアー部において2.0mm
    以下の厚さである請求項1または2のいずれかに記載の
    薄膜パターン形成装置。
  4. 【請求項4】 弾性層が、版胴の円周面上に形成されて
    いる請求項1〜3のいずれかに記載の薄膜パターン形成
    装置。
  5. 【請求項5】 弾性層が、版胴の円周面に部分的に埋め
    込まれている請求項1〜3のいずれかに記載の薄膜パタ
    ーン形成装置。
  6. 【請求項6】 凸版が、部分的に設けられた弾性層の側
    面を圧縮余地を残して凸版周縁部で覆っている請求項1
    〜5のいずれかに記載の薄膜パターン形成装置。
  7. 【請求項7】 凸版頂面が、マット加工されている請求
    項1〜6のいずれかに記載の薄膜パターン形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005157240A (ja) * 2003-11-07 2005-06-16 Iinuma Gauge Seisakusho:Kk 液晶表示素子製造装置および液晶表示素子の製造方法
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US20100028540A1 (en) * 2007-03-09 2010-02-04 Jie-Hyun Seong Method and system for forming black matrix
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CN103728778A (zh) * 2013-12-17 2014-04-16 合肥京东方光电科技有限公司 图案变化辊及转印设备

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