JPH0557484A - バルブシート部処理用シリンダヘツド支持装置 - Google Patents

バルブシート部処理用シリンダヘツド支持装置

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JPH0557484A
JPH0557484A JP3195819A JP19581991A JPH0557484A JP H0557484 A JPH0557484 A JP H0557484A JP 3195819 A JP3195819 A JP 3195819A JP 19581991 A JP19581991 A JP 19581991A JP H0557484 A JPH0557484 A JP H0557484A
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axis
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Muneya Takagi
宗谷 高木
Kazuhiko Mori
和彦 森
Shinji Kato
真司 加藤
Hideyuki Hozoji
秀幸 宝蔵寺
Nobutaka Ise
宣孝 伊勢
Haratsugu Koyama
原嗣 小山
Mitsuyuki Ichinohe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルブシート部の肉盛処理等を能率よく且低
廉に実施する。 【構成】 複数のバルブシート部18が直線に沿って配
列されたシリンダヘッド10のバルブシート部を順次処
理するためのシリンダヘッド支持装置である。処理され
るべきバルブシート部の被処理面24が水平になるよう
シリンダヘッドを支持する載置台22と、載置台を回転
軸線48の周りに回転可能に且直線に沿って移動可能に
支持し載置台を回転軸線の周りに回転させる回転駆動装
置46と、処理されるべきバルブシート部の軸線20a
が回転軸線に整合するよう載置台を回転駆動装置に対し
位置決めする位置決め装置30、34とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のシリンダヘッ
ドの複数のバルブシート部を順次処理するためのシリン
ダヘッド支持装置に係る。
【0002】
【従来の技術】多気筒の内燃機関のシリンダヘッドに於
ては、周知の如く、複数の吸気ポート及び排気ポートが
設けられ、各吸気ポート及び排気ポートのバルブシート
部はそれぞれシリンダヘッドの長手方向に延在する直線
に沿って配列されている。これらのバルブシート部は燃
焼室に開口しており、またそれらに吸気バルブや排気バ
ルブが繰返し衝当するため、耐熱性や耐摩耗性に優れて
いることが必要である。かかる必要に鑑み、例えば本願
出願人と同一の出願人の出願にかかる特開昭62−15
0014号公報に記載されている如く、バルブシート部
に銅合金等を肉盛処理することが既に提案されている。
【0003】肉盛処理は従来より一般に肉盛処理される
べき部材の被肉盛処理部へ肉盛用金属粉末をその供給装
置により供給しつつ粉末にレーザの如き高密度エネルギ
を照射し、これにより粉末を溶融し凝固させることによ
って行われており、ある範囲の領域に肉盛処理を行うた
めには粉末供給装置及び高密度エネルギ照射装置等より
なる肉盛装置に対し相対的に被肉盛処理部材を移動させ
たり、逆に被肉盛処理部材に対し相対的に肉盛装置を移
動させることが行われている。
【0004】しかるに被肉盛処理部がシリンダヘッドの
バルブシート部である場合には、バルブシート部がその
軸線に対し例えば45度傾斜した円錐面をなしており、
肉盛用金属粉末やその融液が流れ落ち易いため、シリン
ダヘッドはバルブシート部の被処理面が水平の状態でバ
ルブシート部の軸線の周りに回転されなければならな
い。従って従来のシリンダヘッドのバルブシート部の肉
盛処理に於ては、バルブシート部の被処理面が水平の状
態になるようシリンダヘッドを担持する載置台を有し、
該載置台がバルブシート部の軸線の周りに回転されるよ
う構成されたシリンダヘッド支持装置が使用されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のシリンダ
ヘッド支持装置に於ては、一つのバルブシート部の肉盛
処理が完了すると、シリンダヘッドを載置台より一旦取
外し、次に処理されるべきバルブシート部が肉盛装置に
対し所定の位置に位置決めされるようシリンダヘッドを
再度載置台に固定しなければならず、しかもこれらの工
程が全てのバルブシート部の肉盛処理が完了するまで繰
返し行われなければならず、従ってバルブシート部の肉
盛処理を能率よく且低廉に実施することが困難である。
【0006】またバルブシート部の被処理面が水平の状
態になるようシリンダヘッド及び載置台を回転させるた
めには、回転軸線を例えば45°の如くバルブシート面
の傾斜角に等しい角度だけ傾斜させなければならず、ま
たシリンダヘッド及び載置台の重心は回転軸線よりオフ
セットされた位置にあるため、回転軸線に対するシリン
ダヘッド及び載置台の重心の位置がそれらの回転位置に
よって大きく変化する。そのためシリンダヘッド及び載
置台を回転軸線に対し位置決めする位置決め手段等の歪
みその他に起因してバルブシート部の軸線と回転軸線と
の間にずれが生じかかるずれの大きさは載置台等の回転
に伴なって変動し、従って特にシリンダヘッド及び載置
台の重量が大きい場合にはバルブシート部に対し肉盛処
理を正確に行うことが困難である。
【0007】また一つのバルブシート部の処理が完了し
た後次のバルブシート部の処理を行うべくシリンダヘッ
ドが載置台に対し相対的に変位された後再度載置台に固
定されると、回転軸線に対するシリンダヘッド及び載置
台の重心の位置が変化するため、バルブシート部の軸線
と回転軸線との間のずれ量も変化し、そのため複数のバ
ルブシート部に対し肉盛処理を均一な条件にて行うこと
が困難である。
【0008】本発明は、従来のシリンダヘッドのバルブ
シート部の肉盛処理及びそれに使用されるシリンダヘッ
ド支持装置に於ける上述の如き問題に鑑み、複数のバル
ブシート部の肉盛処理等を能率よく且低廉に実施するこ
とができるよう改良されたシリンダヘッド支持装置を提
供することを目的としている。
【0009】また本発明は、複数のバルブシート部の肉
盛処理等を能率よく且低廉に実施することができるだけ
でなく、複数のバルブシート部に対し肉盛処理等を正確
に且均一な条件にて行うことができるよう改良されたシ
リンダヘッド支持装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、(1)複数のバルブシート部が直線に沿っ
て配列されたシリンダヘッドのバルブシート部を順次処
理するためのシリンダヘッド支持装置にして、処理され
るべきバルブシート部の被処理面が実質的に水平になる
よう前記シリンダヘッドを支持するシリンダヘッド載置
台と、前記載置台を回転軸線の周りに回転可能に且前記
直線に沿って移動可能に支持すると共に前記載置台を前
記回転軸線の周りに選択的に回転させる回転駆動手段
と、処理されるべきバルブシート部の軸線が前記回転軸
線に整合するよう前記載置台を前記回転駆動手段に対し
選択的に位置決めする位置決め手段とを有するシリンダ
ヘッド支持装置、及び(2)複数のバルブシート部が直
線に沿って配列されたシリンダヘッドのバルブシート部
を順次処理するためのシリンダヘッド支持装置にして、
処理されるべきバルブシート部の被処理面が実質的に水
平になるよう前記シリンダヘッドを支持するシリンダヘ
ッド載置台と、シリンダヘッド及び前記載置台に対する
釣合い錘手段と、前記載置台及び前記釣合い錘手段を回
転軸線の周りに回転可能に且前記直線に沿って互いに他
に対し相対的に移動可能に支持すると共に前記載置台及
び前記釣合い錘手段を前記回転軸線の周りに選択的に回
転させる回転駆動手段と、処理されるべきバルブシート
部の軸線が前記回転軸線に整合するよう前記載置台を前
記回転駆動手段に対し選択的に位置決めする位置決め手
段と、前記載置台が前記直線に沿って移動する際に前記
釣合い錘手段を前記直線に沿って前記載置台とは逆方向
に移動させる運動変換手段とを有するシリンダヘッド支
持装置によって達成される。
【0011】
【作用】本発明の上述の前者の構成によれば、処理され
るべきバルブシート部の被処理面が実質的に水平になる
ようシリンダヘッドを支持する載置台と、載置台を回転
軸線の周りに選択的に回転させる回転駆動手段と、処理
されるべきバルブシート部の軸線が回転軸線に整合する
よう載置台を回転駆動手段に対し選択的に位置決めする
位置決め手段とが設けられ、回転駆動手段は載置台を回
転軸線の周りに回転可能に且バルブシート部の配列方向
に沿って移動可能に支持するよう構成されている。
【0012】従って載置台にシリンダヘッドを固定し、
最初に処理されるべきバルブシート部の軸線が回転軸線
に整合するよう位置決め手段により載置台を回転駆動手
段に対し位置決めした後には、(イ)回転駆動手段によ
り載置台を回転軸線の周りに回転させつつバルブシート
部に対し肉盛の如き処理を施し、しかる後(ロ)載置台
をバルブシート部の配列方向に沿って移動させて次に処
理されるべきバルブシート部の軸線が回転軸線に整合す
るよう載置台を回転駆動手段に対し位置決めするという
二つの工程を繰り返すだけで、シリンダヘッドを載置台
に対し繰り返し着脱しなくても、直線に沿って配列され
た全てのバルブシート部を処理することが可能である。
【0013】また本発明の上述の後者の構成によれば、
上記前者の構成に加えて、シリンダヘッド及び載置台に
対する釣合い錘手段と、載置台が前記直線に沿って移動
する際に釣合い錘手段を前記直線に沿って載置台とは逆
方向に移動させる運動変換手段とが設けられ、回転駆動
手段は載置台及び釣合い錘手段を回転軸線の周りに回転
可能に且前記直線に沿って移動可能に支持すると共に載
置台及び釣合い錘手段を回転軸線の周りに選択的に回転
させるよう構成されている。
【0014】従ってシリンダヘッド及び載置台が回転軸
線の周りに回転される際にはこれらと共に釣合い錘手段
も回転駆動され、これらの部材全体の重心と回転軸線と
の間の距離はシリンダヘッド及び載置台の重心と回転軸
線との間の距離よりも小さくなるので、位置決め手段等
の歪みその他に起因してバルブシート部の軸線と回転軸
線との間に生じるずれが減小すると共にずれの変動量も
減小し、従ってシリンダヘッド及び載置台の重量が大き
い場合にもバルブシート部に対し肉盛処理等を正確に行
うことが可能になる。
【0015】また一つのバルブシート部の処理後に他の
一つのバルブシート部を処理すべくシリンダヘッド及び
載置台が前記直線に沿って移動されると、運動変換手段
により釣合い錘手段が前記直線に沿って載置台とは逆方
向に移動されるので、シリンダヘッド、載置台、及び釣
合い錘手段全体の重心と回転軸線との間の距離が大きく
変動することがなく、従って複数のバルブシート部に対
する肉盛処理等を均一な条件にて正確に行うことが可能
になる。
【0016】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0017】図1は本発明によるシリンダヘッド支持装
置の第一の実施例をその回転軸線に沿って切断して示す
縦断面図、図2は第一の実施例を図1の左斜め上方より
回転軸線に沿って見た解図的平面図、図3は図1の線II
I −III に沿う簡略化された部分断面図である。尚図1
に於ては、各部品を相互に固定するボルトの如き締結手
段が図面を簡略化する目的で一点鎖線にて示されてい
る。
【0018】これらの図に於て、10は複数の排気ポー
ト12及び吸気ポート14を有するシリンダヘッドを示
している。図には詳細には示されていないが、各排気ポ
ート12はシリンダヘッドの長手方向に延在する仮想の
直線16に沿って配列された複数のバルブシート部18
を有している。特に図示の実施例に於ては、シリンダヘ
ッドはそれぞれバルブシート部18a、18b、18
c、18dを有する四つの排気ポート12を有し、各バ
ルブシート部の軸線20a、20b、20c、20dは
直線16を含む平面内にて互いに平行に延在している。
【0019】シリンダヘッド10は載置台22に固定さ
れ支持されるようになっている。載置台22はバルブシ
ート部18の被処理面24が実質的に水平になるようシ
リンダヘッドを直接支持する台座部材26と、該台座部
材に固定されたテーブル28とよりなっている。テーブ
ル28には後述のセンタピン30を選択的に受け入れる
四つの孔32a、32b、32c、32dを有するピン
ガイド34が固定されている。孔32a〜32dはそれ
ぞれ軸線20a〜20dに整合する軸線36a〜36d
を有している。またテーブル28はアーム部28aを有
し、該アーム部には後述のスライドピン38を選択的に
受け入れる円筒形のピンガイド40が固定されている。
更にテーブル28にはピンガイド34の両側にて孔32
a〜32dの配列方向に平行に延在する一対のレール4
2及び44が固定されている。
【0020】載置台22は回転駆動ユニット46により
回転軸線48の周りに回転可能に且直線16に沿って移
動可能に支持されており、また回転駆動ユニット46に
より回転軸線48の周りに回転駆動されるようになって
いる。回転駆動ユニット46はそれぞれレール42及び
44をそれらの長手方向に沿って相対摺動可能に受ける
レールガイド50及び52を有し、これらのガイドはプ
レート54に固定されている。プレート54は回転軸線
48に沿って延在する中空孔を有する回転マウント部材
56に固定されており、中空孔には軸受58を介して回
転軸線48の周りに回転可能に且回転軸線に沿って往復
動可能にセンタピン30を支持する軸受ハウジング60
が固定されている。また回転マウント部材56には回転
軸線48に沿って延在しセンタピン30を遊嵌状態にて
受入れる回転ロータ62が固定されている。
【0021】回転ロータ62には図には示されていない
複数個の永久磁石が適宜に配列されている。また回転ロ
ータ62はハウジング64及びコイルステータ66によ
り回転軸線48の周りに回転可能に支持されている。図
には示されていないが、コイルステータ66には回転ロ
ータ62に配列された永久磁石と共働して回転ロータ、
従って回転駆動ユニット46を回転軸線48の周りに選
択的に回転させるコイルが配置されている。かくして回
転駆動ユニット46及びコイルステータ66は載置台2
2を回転軸線48の周りに選択的に回転させる回転駆動
手段を構成している。
【0022】ハウジング64及びコイルステータ66は
基台68に固定されている。基台68にはセンタピン3
0に実質的に整合して油圧シリンダ装置70が固定され
ている。シリンダ装置70はシリンダ室72に対する油
圧の給排が制御されることにより回転軸線48に沿って
往復動されるプランジャ74を有している。プランジャ
74はその一端にて連結ピン76によりセンタピン30
の下端に枢着されており、これにより油圧シリンダ装置
70は図1に於て双頭の矢印にて示されている如くセン
タピン30を回転軸線48に沿って選択的に往復動させ
るようになっている。かくしてセンタピン30、油圧シ
リンダ装置70、ピンガイド34は互いに共働して処理
されるべきバルブシート部の軸線20aが回転軸線48
に整合するよう載置台22を回転駆動ユニット46に対
し位置決めする手段を構成している。
【0023】ハウジング64にはアーム78の一端が固
定されており、該アームの他端には図1に示された状態
に於てはレール42及び44に沿って、従って直線16
に沿って延在するレール80が固定されている。レール
80はスライドユニット82をその長手方向に沿って往
復動可能に担持している。スライドユニット82はレー
ルガイド84を有し、該ガイドはユニットハウジング8
6に固定されている。ハウジング86はスライドピン3
8を回転軸線48に平行な方向に往復動可能に支持して
おり、また揺動カム88に固定された回転軸90を回転
可能に支承している。回転軸90には歯車92が固定さ
れており、該歯車にはステップモータ94の回転軸に固
定された歯車96が噛合している。揺動カム88はその
先端より回転軸90へ向けて延在する溝98を有し、該
溝にはスライドピン38に固定されたカムピン100が
係合している。かくしてスライドピン38はモータ94
が選択的に駆動されることによって揺動カム88が回転
軸90の周りに枢動されることにより、図1に於て双頭
の矢印にて示されている如く選択的に往復動されるよう
になっている。
【0024】図2に示されている如く、基台68にはレ
ール80に沿って、従って直線16に沿って延在する雄
ねじロッド102の両端を回転可能に支持する軸受10
4及び106が固定されている。雄ねじロッド102は
ステップモータ108により回転駆動されるようになっ
ており、またスライドユニット82のハウジング86に
固定された雌ねじ部材110に螺合している。かくして
スライドユニット82、雄ねじロッド102、モータ1
08は載置台22をレール80に沿って、従って直線1
6に沿ってモータ108の回転数に応じた所定距離選択
的に駆動する直線駆動手段を構成している。
【0025】尚図には示されていないが、基台68には
センタピン30がピンガイド34の孔32a〜32dの
何れかに嵌入したことを検出するリミットスイッチが設
けられている。一方スライドユニット82のハウジング
86にはスライドピン38に対するピンガイド40の回
転軸線48の周りの相対変位量が0になったことを検出
するリミットスイッチが設けられており、またスライド
ピン38がガイドピン40の孔に嵌入したことを検出す
るリミットスイッチが設けられている。コイルステータ
66のコイル、油圧シリンダ装置70、モータ94及び
108は、レーザビーム112を照射するレーザ装置及
び肉盛用金属粉末供給装置を有する図には示されていな
い肉盛装置と同期して図には示されていない制御装置に
より制御される。
【0026】次に肉盛処理の手順を示す図4のフローチ
ャートを参照して図示の実施例の作動について説明す
る。
【0027】まず最初のステップ10に於ては、シリン
ダヘッド10が載置台22の台座部材26に固定され
る。この場合シリンダヘッドは台座部材の傾斜面に固定
されることにより、最初に処理されるべきバルブシート
部18aの被処理面24が水平になるよう配置される。
【0028】次のステップ20に於ては、載置台22の
初期位置決めが行われる。即ち図1及び図3に示されて
いる如く、ピンガイド34の孔32aの軸線36aが回
転軸線48と整合されると共に、スライドピン38とピ
ンガイド40とが互いに整合するよう載置台22が位置
決めされ、これによりシリンダヘッド10に対しレーザ
ビーム112が照射される位置がバルブシート部18a
の被処理面24に設定される。
【0029】次のステップ30に於ては、油圧シリンダ
装置70が作動されることによってセンタピン30が孔
32a内へ嵌入され、その状態にてコイルステータ66
のコイルへ通電が行われることにより回転駆動ユニット
46が回転駆動され、これにより載置台22及びシリン
ダヘッド10がそれぞれ回転軸線48に整合する軸線3
6a及び20aの周りに回転され、これと同時に図には
示されていない肉盛装置による肉盛用金属粉末の供給及
びレーザ装置によるレーザビーム112の照射が行われ
ることにより、バルブシート部18aに対する肉盛が開
始される。
【0030】次のステップ40に於ては、バルブシート
部18aに対する肉盛がその全周に亙り行われると、肉
盛装置による肉盛処理が停止され、回転駆動ユニット4
6による載置台22及びシリンダヘッド10の回転が停
止される。この場合肉盛開始部と肉盛終了部とがオーバ
ラップするようシリンダヘッドは360°以上回転され
る。次いで載置台22が回転駆動ユニット46により肉
盛の場合と同一の方向又は逆方向に回転されることによ
り、ピン38とピンカイド40とが互いに整合した状態
に位置決めされる。
【0031】次のステップ50に於て全てのバルブシー
ト部の肉盛が終了してはいない旨の判別が行われると、
次のステップ60に於てモータ94が駆動されることに
スライドピン38がピンガイド40内へ嵌入され、しか
る後センタピン30が下降されてその先端が孔32aよ
り引抜かれ、その状態にてモータ108が所定の回転数
だけ回転駆動されることにより、図5に示されている如
く次に処理されるべきバルブシート部18bの軸線20
b及びこれに整合するピンガイド34の孔32bの軸線
36bが回転軸線48と整合するよう載置台22が位置
決めされる。次いでセンタピン30が孔32bに嵌入さ
れ、しかる後サイドピン38がピンガイド40より引抜
かれる。
【0032】次いで上述のステップ30及び40と同様
の工程が行われることにより、バルブシート部18bに
対しその全周に亘り肉盛が行われる。
【0033】かくしてステップ50に於て全てのバルブ
シート部の肉盛が終了した旨の判別が行われるまでステ
ップ30、40、60が繰返される。
【0034】尚各吸気ポート14のバルブシート部19
についても上述の要領と同一の要領にて肉盛が行われ
る。
【0035】かくして図示の実施例によれば、ステップ
30、40、60を繰返し行うことにより、載置台22
に対するシリンダヘッドの着脱を行うことなく、直線1
6に沿って配列された全てのバルブシート部に対し肉盛
処理を行うことができることが理解されよう。
【0036】図6は本発明によるシリンダヘッド支持装
置の第二の実施例のテーブルを示す拡大平面図である。
尚図6に於て、図1乃至図5に示された部分に対応する
部分には図1乃至図5に於て付された符号と同一の符号
が付されている。またこの実施例の図6に示された部分
以外の他の部分は第一の実施例と同様に構成されてい
る。
【0037】上述の第一の実施例の説明より解る如く、
本発明によるシリンダヘッド支持装置に於ては、バルブ
シート部の被処理面を水平にする必要があることから、
支持装置の回転軸線48はバルブシート部のシート面と
その軸線との間の角度と同一の角度にて傾斜されてお
り、テーブル28は回転軸線48に対し垂直であるので
テーブルも回転軸線48の傾斜角と同一の角度にて傾斜
されている。
【0038】シリンダヘッド10及び台座部材26の合
計の重量及び重心をそれぞれW及びGとすると、図8に
示されている如く、シリンダヘッド等が図1に示された
位置より回転軸線48の周りに270°回転した状態に
於ては、重量Wは回転軸線48に近い位置にてテーブル
28に作用するのに対し、図7に示されている如く、シ
リンダヘッド等が図1に示された位置より90°回転し
た状態に於ては、重量Wは回転軸線48より遠い位置に
てテーブル28に作用する。
【0039】従って図8に示された状態に於てはセンタ
ピン30の先端部には曲げモーメントは殆ど作用しない
が、図7に示された状態に於てはセンタピンの先端部に
比較的大きい曲げモーメントが作用して該先端部が図に
て左下方へ撓み、そのため各部材は図7に於て仮想線に
て誇張して示されダッシュ付の符号が付されている如く
実線にて示された本来の位置に対し図にて左下方へ偏倚
し、その結果バルブシート部の軸線20aは回転軸線4
8と整合しなくなる。かかる現象は重量Wが高いほど顕
著であり、処理されるべきバルブシート部がシリンダヘ
ッドの長手方向中央部より遠いほど顕著である。
【0040】またかかる現象はシリンダヘッドの横方向
にも生じる。即ちシリンダヘッド等が図1に示された位
置より180°回転した状態に於てはセンタピン30の
先端部には曲げモーメントは殆ど作用しないが、図1に
示された状態に於てはセンタピンの先端部に比較的大き
い曲げモーメントが作用して該先端部が図にて左下方へ
撓み、そのため図1には示されていないがバルブシート
部18aの軸線20aも図にて左下方へ偏倚し、その結
果バルブシート部の軸線20aは回転軸線48と整合し
なくなる。かかる現象も重量Wが高いほど顕著である。
【0041】かくしてシリンダヘッド等の重量が高い場
合にはバルブシート部の軸線20aは回転軸線48に対
し実質的に楕円軌道にて一種の味噌摺り運動を生じ、バ
ルブシート部を適正に肉盛することが困難である。
【0042】図6に示された第二の実施例に於ては、上
述の如き現象を考慮し、テーブル28のピンガイド34
に設けられた孔32a〜32dは、回転軸線48に対す
るバルブシート部の軸線20a〜20dの長手方向の偏
倚量に相当する距離La、Lb、Lc、Ldだけ第一の
実施例の場合の位置(図に於て仮想線にて示されてい
る)に対しピンガイドの長手方向中央部側へシフトされ
ており、回転軸線48に対するバルブシート部の軸線2
0a〜20dの横方向の偏倚量に相当する距離Leだけ
第一の実施例の場合の位置に対し台座部材26の高さの
大きい側へ一律にシフトされている。
【0043】尚シフト距離La、Lb、Lc、Ld、L
eは例えば処理されるべきシリンダヘッド及び台座部材
26を第一の実施例のテーブル28と同様のテーブルに
固定し、それらを回転軸線48の周りに回転させること
により実験的に求められてよい。
【0044】従ってこの実施例によれば、処理されるべ
きバルブシート部の軸線は回転軸線48と整合した状態
になり各バルブシート部はその軸線の周りに回転される
ので、シリンダヘッドの重量が高い場合にもバルブシー
ト部に対し良好に且正確に肉盛処理等を行うことができ
る。
【0045】図9は本発明によるシリンダヘッド支持装
置の第三の実施例の要部をその回転軸線に沿って切断し
て示す部分縦断面図、図10は第三の実施例の要部を図
9に示された位置より回転軸線の周りに90°回転した
状態にて示す部分縦断面図である。尚図9及び図10に
於て、図1乃至図5に示された部分に対応する部分には
図1乃至図5に於て付された符号と同一の符号が付され
ている。またこの実施例の図9及び図10に示された部
分以外の他の部分は第一の実施例と同様に構成されてい
る。
【0046】この実施例に於ては、図9及び図10に示
されている如く、テーブル28の長手方向(図9の紙面
に垂直な方向)に沿う両側部28b及び28cの板厚は
大きく設定されており、これらの側部の内側の壁面には
長手方向に延在するラックギヤ120、122が固定さ
れている。これらのラックギヤの間にはこれらより隔置
された状態で釣合い錘支持プレート124が配置されて
いる。プレート124はその中央部に長手方向に沿って
延在し軸受ハウジング60を遊嵌状態にて受入れる長溝
状の孔126を有しており、またプレートの両側部の側
面にはそれぞれラックギヤ120、122に対向して長
手方向に延在するラックギヤ128、130が固定され
ている。
【0047】またこの実施例に於ては、レールガイド5
0及び52はそれぞれ長手方向に互いに隔置された一対
のレールガイドよりなり、中間プレート132の上面に
固定されている。また中間プレート132の上面にはそ
れぞれ長手方向に互いに隔置された一対のレールガイド
よりなるレールガイド134及び136が固定されてお
り、これらのレールガイドはプレート124の下面に固
定され長手方向に沿って互いに平行に延在するレール1
38及び140をそれぞれ相対摺動可能に受け入れてい
る。
【0048】中間プレート132にはその中央部に軸受
ハウジング60を遊嵌状態にて受入れる孔142が設け
られており、また回転軸線48に沿って延在しそれぞれ
ピニオンギヤ144及び146を回転可能に支持するシ
ャフト148及び150が固定されている。尚図に於て
は一つずつしか示されていないが、シヤフト148及び
150、ピニオンギヤ144及び146はそれぞれ長手
方向に互いに隔置された状態で一組ずつ設けられてい
る。ピニオンギヤ144はラックギヤ120及び128
と噛合し、ピニオンギヤ146はラックギヤ122及び
130と噛合している。
【0049】かくしてピニオンギヤ144、146及び
ラックギヤ120、122、128、130はテーブル
28が長手方向に移動するとプレート124をテーブル
とは逆方向に等距離移動させる運動変換手段152を構
成している。
【0050】更に中間プレート132の下面には回転軸
線48に対し長手方向及びこれに垂直な方向に互いに隔
置された位置にて長手方向に垂直に延在する四つのレー
ル154が固定されている。各レールはプレート54に
固定された対応するレールガイド156により相対摺動
可能に受けられている。また各レールは対応するレール
ガイドの長さよりも僅かに長く、その両端にはストッパ
158が固定されている。
【0051】図10に示されている如く、プレート12
4の長手方向の両端には一対の釣合い錘160及び16
2が固定されている。また図9に示されている如く、プ
レート28の側部28cには釣合い錘164が固定され
ている。釣合い錘160、162、164の重量及び重
心は、シリンダヘッド10、台座部材26、プレート1
24、釣合い錘160、162、164全体の重心をG
t とすると、図10に示されている如く重心Gt がシリ
ンダヘッド10、台座部材26、テーブル28全体の重
心Gu よりも回転軸線48に近く、好ましくは回転軸線
48上又はその近傍に位置し、しかもできるだけ軸受ハ
ウジング60の先端に近付くよう設定されている。
【0052】尚釣合い錘160、162、164の重量
及び重心は計算により求められてもよく、また例えば処
理されるべきシリンダヘッド及び台座部材26をテーブ
ル28に固定し、釣合い錘160、162、164とし
て種々の重量及び大きさの錘を固定し、それらを回転軸
線48の周りに回転させる試行錯誤により実験的に求め
られてもよい。
【0053】かくしてこの実施例によれば、センタピン
30の先端部に作用する曲げモーメントは非常に小さく
且シリンダヘッド等が1回転される際にも殆ど変化しな
いので、処理されるべきバルブシート部の軸線は回転軸
線48と実質的に整合した状態に維持され、各バルブシ
ート部は実質的にその軸線の周りに回転されるので、シ
リンダヘッドの重量が高い場合にもバルブシート部に対
し良好に且正確に肉盛処理等を行うことができる。
【0054】またこの実施例によれば、図11に示され
ている如く、次のバルブシート部を処理すべくシリンダ
ヘッド10及び載置台22がバルブシート部の配列方向
に沿って移動されると、運動変換手段152によりプレ
ート124及び釣合い錘160、162が載置台とは逆
方向に実質的に等距離移動されるので、プレート124
及び釣合い錘160、162全体の重心Gb も重心Gu
とは逆方向に実質的に等距離移動され、従って回転軸線
48に対する重心Gt の位置は殆ど変化せず、これによ
り複数のバルブシート部に対し均一な条件にて肉盛処理
等を行うことができる。
【0055】尚、次のバルブシート部を処理すべくシリ
ンダヘッド10及び載置台22がバルブシート部の配列
方向に沿って移動されても、重心Gt はバルブシート部
の配列方向に垂直な方向に回転軸線48に対し相対的に
変位することはないので、釣合い錘164はプレート2
8に固定された状態に維持される。
【0056】更に図示の第三の実施例によれば、載置台
22をバルブシート部の配列方向に沿って移動可能に支
持するレール42、44及びレールガイド50、52に
加えて、載置台22をバルブシート部の配列方向に垂直
な方向に沿って移動可能に支持するレール154及びレ
ールガイド156が設けられているので、載置台はバル
ブシート部の配列方向のみならずこれに垂直な方向にも
センタピン30に対し相対的に変位可能であり、このこ
とによってもセンタピン30の先端部に作用する曲げモ
ーメントが載置台等の回転範囲全体に亘り実質的に一定
にされる。
【0057】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0058】例えば載置台22を回転させる手段、セン
タピン30及びスライドピン38を往復動させる手段は
図示の駆動手段に限定されるものではなく、同様の機能
を果すものである限り他の任意の駆動手段であってよ
い。また図9乃至図11に示された実施例に於ては、運
動変換手段152はピニオンギヤ及びラックギヤよりな
っているが、プーリ及びベルトの如き他の構造のもので
あってもよく、プレート124が移動される距離は載置
台が移動される距離とは異なっていてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明の上述の前者の構成によれば、載置台にシリンダヘッ
ドを固定し、最初に処理されるべきバルブシート部の軸
線が回転軸線に整合するよう位置決め手段により載置台
を回転駆動手段に対し位置決めした後には、(イ)回転
駆動手段により載置台を回転軸線の周りに回転させつつ
バルブシート部に対し肉盛の如き処理を施し、しかる後
(ロ)載置台をバルブシート部の配列方向に沿って移動
させて次に処理されるべきバルブシート部の軸線が回転
軸線に整合するよう載置台を回転駆動手段に対し位置決
めするという二つの工程を繰り返すだけで、シリンダヘ
ッドを載置台に対し繰り返し着脱しなくても全てのバル
ブシート部を処理することができるので、シリンダヘッ
ドのバルブシート部の肉盛処理等を能率よく且低廉に実
施することができる。
【0060】また本発明の上述の後者の構成によれば、
シリンダヘッド及び載置台が回転軸線の周りに回転され
る際にはこれらと共に釣合い錘手段も回転駆動され、こ
れらの部材全体の重心と回転軸線との間の距離はシリン
ダヘッド及び載置台の重心と回転軸線との間の距離より
も小さくなるので、位置決め手段等の歪みその他に起因
してバルブシート部の軸線と回転軸線との間に生じるず
れが減小すると共にずれの変動量も減小し、従ってシリ
ンダヘッド及び載置台の重量が大きい場合にもバルブシ
ート部に対し肉盛処理等を正確に行うことができる。
【0061】また一つのバルブシート部の処理後に他の
一つのバルブシート部を処理すべくシリンダヘッド及び
載置台が前記直線に沿って移動されると、運動変換手段
により釣合い錘手段が前記直線に沿って載置台とは逆方
向に移動されるので、シリンダヘッド、載置台、及び釣
合い錘手段全体の重心と回転軸線との間の距離が大きく
変動することがなく、従って複数のバルブシート部に対
する肉盛処理等を均一な条件にて正確に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシリンダヘッド支持装置の第一の
実施例をその回転軸線に沿って切断して示す縦断面図で
ある。
【図2】第一の実施例を図1の左斜め上方より回転軸線
に沿って見た解図的平面図である。
【図3】図1の線III −III に沿う簡略化された部分断
面図である。
【図4】図1乃至図3に示された実施例のシリンダヘッ
ド支持装置を用いて行われる肉盛の手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】第二のバルブシート部の軸線がシリンダヘッド
支持装置の回転軸線と整合された状態を示す図3と同様
の簡略化された解図的断面図である。
【図6】本発明によるシリンダヘッド支持装置の第二の
実施例のテーブルを示す拡大平面図である。
【図7】シリンダヘッド等が図1に示された位置より回
転軸線の周りに90°回転した状態を示す説明図であ
る。
【図8】シリンダヘッド等が図7に示された位置より回
転軸線の周りに更に180°回転した状態を示す説明図
である。
【図9】本発明によるシリンダヘッド支持装置の第三の
実施例の要部をその回転軸線に沿って切断して示す部分
縦断面図である。
【図10】第三の実施例の要部を図9に示された位置よ
り回転軸線の周りに90°回転した状態にて示す部分縦
断面図である。
【図11】テーブルが長手方向に移動されることにより
運動変換手段によって釣合い錘及びこれを担持するプレ
ートがテーブルとは逆方向に等距離移動された状態を示
す図10と同様の部分縦断面図である。
【符号の説明】
10…シリンダヘッド 12…排気ポート 14…吸気ポート 18、19…バルブシート部 22…載置台 24…被処理面 30…センタピン 38…スライドピン 46…回転駆動ユニット 66…コイルステータ 68…基台 70…油圧シリンダ装置 82…スライドユニット 88…揺動カム 94…ステップモータ 102…雄ねじロッド 108…ステップモータ 112…レーザビーム 124…釣合い錘支持プレート 132…中間プレート 152…運動変換手段 160、162、164…釣合い錘
フロントページの続き (72)発明者 加藤 真司 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内 (72)発明者 宝蔵寺 秀幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内 (72)発明者 伊勢 宣孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内 (72)発明者 小山 原嗣 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内 (72)発明者 一戸 光行 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のバルブシート部が直線に沿って配列
    されたシリンダヘッドのバルブシート部を順次処理する
    ためのシリンダヘッド支持装置にして、処理されるべき
    バルブシート部の被処理面が実質的に水平になるよう前
    記シリンダヘッドを支持するシリンダヘッド載置台と、
    前記載置台を回転軸線の周りに回転可能に且前記直線に
    沿って移動可能に支持すると共に前記載置台を前記回転
    軸線の周りに選択的に回転させる回転駆動手段と、処理
    されるべきバルブシート部の軸線が前記回転軸線に整合
    するよう前記載置台を前記回転駆動手段に対し選択的に
    位置決めする位置決め手段とを有するシリンダヘッド支
    持装置。
  2. 【請求項2】複数のバルブシート部が直線に沿って配列
    されたシリンダヘッドのバルブシート部を順次処理する
    ためのシリンダヘッド支持装置にして、処理されるべき
    バルブシート部の被処理面が実質的に水平になるよう前
    記シリンダヘッドを支持するシリンダヘッド載置台と、
    シリンダヘッド及び前記載置台に対する釣合い錘手段
    と、前記載置台及び前記釣合い錘手段を回転軸線の周り
    に回転可能に且前記直線に沿って互いに他に対し相対的
    に移動可能に支持すると共に前記載置台及び前記釣合い
    錘手段を前記回転軸線の周りに選択的に回転させる回転
    駆動手段と、処理されるべきバルブシート部の軸線が前
    記回転軸線に整合するよう前記載置台を前記回転駆動手
    段に対し選択的に位置決めする位置決め手段と、前記載
    置台が前記直線に沿って移動する際に前記釣合い錘手段
    を前記直線に沿って前記載置台とは逆方向に移動させる
    運動変換手段とを有するシリンダヘッド支持装置。
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