JPH04351270A - バルブシート部処理用シリンダヘッド支持装置 - Google Patents

バルブシート部処理用シリンダヘッド支持装置

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Publication number
JPH04351270A
JPH04351270A JP3173107A JP17310791A JPH04351270A JP H04351270 A JPH04351270 A JP H04351270A JP 3173107 A JP3173107 A JP 3173107A JP 17310791 A JP17310791 A JP 17310791A JP H04351270 A JPH04351270 A JP H04351270A
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JP
Japan
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valve seat
cylinder head
axis
seat portion
mounting table
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Pending
Application number
JP3173107A
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English (en)
Inventor
Minoru Kawasaki
稔 河崎
Muneya Takagi
高木 宗谷
Kazuhiko Mori
和彦 森
Shinji Kato
真司 加藤
Hideyuki Hozoji
宝蔵寺 秀幸
Nobutaka Ise
伊勢 宣孝
Haratsugu Koyama
原嗣 小山
Mitsuyuki Ichinohe
一戸 光行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のシリンダヘッ
ドの複数のバルブシート部を順次処理するためのシリン
ダヘッド支持装置に係る。
【0002】
【従来の技術】多気筒の内燃機関のシリンダヘッドに於
ては、周知の如く、複数の吸気ポート及び排気ポートが
設けられ、各吸気ポート及び排気ポートのバルブシート
部はそれぞれシリンダヘッドの長手方向に延在する直線
に沿って配列されている。これらのバルブシート部は燃
焼室に開口しており、またそれらに吸気バルブや排気バ
ルブが繰返し衝当するため、耐熱性や耐摩耗性に優れて
いることが必要である。かかる必要に鑑み、例えば本願
出願人と同一の出願人の出願にかかる特開昭62−15
0014号公報に記載されている如く、バルブシート部
に銅合金等を肉盛処理することが既に提案されている。
【0003】肉盛処理は従来より一般に肉盛処理される
べき部材の被肉盛処理部へ肉盛用金属粉末をその供給装
置により供給しつつ粉末にレーザの如き高密度エネルギ
を照射し、これにより粉末を溶融し凝固させることによ
って行われており、ある範囲の領域に肉盛処理を行うた
めには粉末供給装置及び高密度エネルギ照射装置等より
なる肉盛装置に対し相対的に被肉盛処理部材を移動させ
たり、逆に被肉盛処理部材に対し相対的に肉盛装置を移
動させることが行われている。
【0004】しかるに被肉盛処理部がシリンダヘッドの
バルブシート部である場合には、バルブシート部がその
軸線に対し例えば45度傾斜した円錐面をなしており、
肉盛用金属粉末やその融液が流れ落ち易いため、シリン
ダヘッドはバルブシート部の被処理面が水平の状態でバ
ルブシート部の軸線の周りに回転されなければならない
。従って従来のシリンダヘッドのバルブシート部の肉盛
処理に於ては、バルブシート部の被処理面が水平の状態
になるようシリンダヘッドを担持する載置台を有し、該
載置台がバルブシート部の軸線の周りに回転されるよう
構成されたシリンダヘッド支持装置が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のシリンダ
ヘッド支持装置に於ては、一つのバルブシート部の肉盛
処理が完了すると、シリンダヘッドを載置台より一旦取
外し、次に処理されるべきバルブシート部が肉盛装置に
対し所定の位置に位置決めされるようシリンダヘッドを
再度載置台に固定しなければならず、しかもこれらの工
程が全てのバルブシート部の肉盛処理が完了するまで繰
返し行われなければならず、従ってバルブシート部の肉
盛処理を能率よく且低廉に実施することが困難である。
【0006】本発明は、従来のシリンダヘッドのバルブ
シート部の肉盛処理及びそれに使用されるシリンダヘッ
ド支持装置に於ける上述の如き問題に鑑み、バルブシー
ト部の肉盛処理等を能率よく且低廉に実施することがで
きるよう改良されたシリンダヘッド支持装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、複数のバルブシート部が直線に沿って配列
されたシリンダヘッドのバルブシート部を順次処理する
ためのシリンダヘッド支持装置にして、処理されるべき
バルブシート部の被処理面が実質的に水平になるよう前
記シリンダヘッドを支持するシリンダヘッド載置台と、
前記載置台を回転軸線の周りに回転可能に且前記直線に
沿って直線運動可能に支持すると共に前記載置台を前記
回転軸線の周りに選択的に回転させる回転駆動手段と、
処理されるべきバルブシート部の軸線が前記回転軸線に
整合するよう前記載置台を前記回転駆動手段に対し選択
的に位置決めする位置決め手段とを有するシリンダヘッ
ド支持装置によって達成される。
【0008】
【作用】本発明によれば、処理されるべきバルブシート
部の被処理面が実質的に水平になるようシリンダヘッド
を支持する載置台と、載置台を回転軸線の周りに選択的
に回転させる回転駆動手段と、処理されるべきバルブシ
ート部の軸線が回転軸線に整合するよう載置台を回転駆
動手段に対し選択的に位置決めする位置決め手段とが設
けられ、回転駆動手段は載置台を回転軸線の周りに回転
可能に且バルブシート部の配列方向に沿って直線運動可
能に支持するよう構成されている。
【0009】従って載置台にシリンダヘッドを固定し、
最初に処理されるべきバルブシート部の軸線が回転軸線
に整合するよう位置決め手段により載置台を回転駆動手
段に対し位置決めした後には、(1)回転駆動手段によ
り載置台を回転軸線の周りに回転させつつバルブシート
部に対し肉盛の如き処理を施し、しかる後(2)載置台
をバルブシート部の配列方向に沿って移動させて次に処
理されるべきバルブシート部の軸線が回転軸線に整合す
るよう載置台を回転駆動手段に対し位置決めするという
二つの工程を繰り返すだけで、シリンダヘッドを載置台
に対し繰り返し着脱しなくても、直線に沿って配列され
た全てのバルブシート部を処理することができる。
【0010】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0011】図1は本発明によるシリンダヘッド支持装
置の第一の実施例をその回転軸線に沿って切断して示す
縦断面図、図2は第一の実施例を図1の左斜め上方より
回転軸線に沿って見た解図的平面図、図3は図1の線I
II −III に沿う簡略化された部分断面図である
。尚図1に於ては、各部品を相互に固定するボルトの如
き締結手段が図面を簡略化する目的で一点鎖線にて示さ
れている。
【0012】これらの図に於て、10は複数の排気ポー
ト12及び吸気ポート14を有するシリンダヘッドを示
している。図には詳細には示されていないが、各排気ポ
ート12はシリンダヘッドの長手方向に延在する仮想の
直線16に沿って配列された複数のバルブシート部18
を有している。特に図示の実施例に於ては、シリンダヘ
ッドはそれぞれバルブシート部18a、18b、18c
、18dを有する四つの排気ポート12を有し、各バル
ブシート部の軸線20a、20b、20c、20dは直
線16を含む平面内にて互いに平行に延在している。
【0013】シリンダヘッド10は載置台22に固定さ
れ支持されるようになっている。載置台22はバルブシ
ート部18の被処理面24が実質的に水平に延在するよ
うシリンダヘッドを直接支持する台座部材26と、該台
座部材に固定されたテーブル28とよりなっている。テ
ーブル28には後述のセンターピン30を選択的に受け
入れる四つの孔32a、32b、32c、32dを有す
るピンガイド34が固定されている。孔32a〜32d
はそれぞれ軸線20a〜20dに整合する軸線36a〜
36dを有している。またテーブル28はアーム部28
aを有し、該アーム部には後述のスライドピン38を選
択的に受け入れる円筒形のピンガイド40が固定されて
いる。更にテーブル28にはピンガイド34の両側にて
孔32a〜32dの配列方向に平行に延在する一対のレ
ール42及び44が固定されている。
【0014】載置台22は回転駆動ユニット46により
回転軸線48の周りに回転可能に且直線16に沿って直
線運動可能に支持されており、また回転駆動ユニット4
6により回転軸線48の周りに回転駆動されるようにな
っている。ユニット46はそれぞれレール42及び44
をそれらの長手方向に沿って相対摺動可能に受けるレー
ルガイド50及び52を有し、これらのガイドはプレー
ト54に固定されている。プレート54は回転軸線48
に沿って延在する中空孔を有する回転マウント部材56
に固定されており、中空孔には軸受58を介して回転軸
線48の周りに回転可能に且回転軸線に沿って往復動可
能にセンタピン30を支持する軸受ハウジング60が固
定されている。また回転マウント部材56には回転軸線
48に沿って延在しセンタピン30を遊嵌状態にて受入
れる回転ロータ62が固定されている。
【0015】回転ロータ62には図には示されていない
複数個の永久磁石が適宜に配列されている。また回転ロ
ータ62はハウジング64及びコイルステータ66によ
り回転軸線48の周りに回転可能に支持されている。図
には示されていないが、コイルステータ66には回転ロ
ータ62に配列された永久磁石と共働して回転ロータ、
従って回転駆動ユニット46を回転軸線48の周りに選
択的に回転させるコイルが配置されている。かくして回
転駆動ユニット46及びコイルステータ66は載置台2
2を回転軸線48の周りに選択的に回転させる回転駆動
手段を構成している。
【0016】ハウジング64及びコイルステータ66は
基台68に固定されている。基台68にはセンタピン3
0に実質的に整合して油圧シリンダ装置70が固定され
ている。シリンダ装置70はシリンダ室72に対する油
圧の給排が制御されることにより回転軸線48に沿って
往復動されるプランジャ74を有している。プランジャ
74はその一端にて連結ピン76によりセンタピン30
の下端に枢着されており、これにより油圧シリンダ装置
70は図1に於て双頭の矢印にて示されている如くセン
タピン30を回転軸線48に沿って選択的に往復動させ
るようになっている。かくしてセンタピン30、油圧シ
リンダ装置70、ピンガイド34は互いに共働して処理
されるべきバルブシート部の軸線20aが回転軸線48
に整合するよう載置台22を回転駆動ユニット46に対
し位置決めする手段を構成している。
【0017】ハウジング64にはアーム78の一端が固
定されており、該アームの他端には図1に示された状態
に於てはレール42及び44に沿って、従って直線16
に沿って延在するレール80が固定されている。レール
80はスライドユニット82をその長手方向に沿って往
復動可能に担持している。スライドユニット82はレー
ルガイド84を有し、該ガイドはユニットハウジング8
6に固定されている。ハウジング86はスライドピン3
8を回転軸線48に平行な方向に往復動可能に支持して
おり、また揺動カム88に固定された回転軸90を回転
可能に支承している。回転軸90には歯車92が固定さ
れており、該歯車にはステップモータ94の回転軸に固
定された歯車96が噛合している。揺動カム88はその
先端より回転軸90へ向けて延在する溝98を有し、該
溝にはスライドピン38に固定されたカムピン100が
係合している。かくしてスライドピン38はモータ94
が選択的に駆動されることによって揺動カム88が回転
軸90の周りに枢動されることにより、図1に於て双頭
の矢印にて示されている如く選択的に往復動されるよう
になっている。
【0018】図2に示されている如く、基台68にはレ
ール80に沿って、従って直線16に沿って延在する雄
ねじロッド102の両端を回転可能に支持する軸受10
4及び106が固定されている。雄ねじロッド102は
ステップモータ108により回転駆動されるようになっ
ており、またスライドユニット82のハウジング86に
固定された雌ねじ部材110に螺合している。かくして
スライドユニット82、雄ねじロッド102、モータ1
08は載置台22をレール80に沿って、従って直線1
6に沿ってモータ108の回転数に応じた所定距離選択
的に駆動する直線駆動手段を構成している。
【0019】尚図には示されていないが、基台68には
センタピン30がピンガイド34の孔32a〜32dの
何れかに嵌入したことを検出するリミットスイッチが設
けられている。一方スライドユニット82のハウジング
86にはスライドピン38に対するピンガイド40の回
転軸線48の周りの相対変位量が0になったことを検出
するリミットスイッチが設けられており、またスライド
ピン38がガイドピン40の孔に嵌入したことを検出す
るリミットスイッチが設けられている。コイルステータ
66のコイル、油圧シリンダ装置70、モータ94及び
108は、レーザビーム112を照射するレーザ装置及
び肉盛用金属粉末供給装置を有する図には示されていな
い肉盛装置と同期して図には示されていない制御装置に
より制御される。
【0020】次に肉盛処理の手順を示す図4のフローチ
ャートを参照して図示の実施例の作動について説明する
【0021】まず最初のステップ10に於ては、シリン
ダヘッド10が載置台22の台座部材26に固定される
。この場合シリンダヘッドは台座部材の傾斜面に固定さ
れることにより、最初に処理されるべきバルブシート部
18aの被処理面24が水平になるよう配置される。
【0022】次のステップ20に於ては、載置台22の
初期位置決めが行われる。即ち図1及び図3に示されて
いる如く、ピンガイド34の孔32aの軸線36aが回
転軸線48と整合されると共に、スライドピン38とピ
ンガイド40とが互いに整合するよう載置台22が位置
決めされ、これによりシリンダヘッド10に対しレーザ
ビーム112が照射される位置がバルブシート部18a
の被処理面24に設定される。
【0023】次のステップ30に於ては、油圧シリンダ
装置70が作動されることによってセンタピン30が孔
32a内へ嵌入され、その状態にてコイルステータ66
のコイルへ通電が行われることにより回転駆動ユニット
46が回転駆動され、これにより載置台22及びシリン
ダヘッド10がそれぞれ回転軸線48に整合する軸線3
6a及び20aの周りに回転され、これと同時に図には
示されていない肉盛装置による肉盛用金属粉末の供給及
びレーザ装置によるレーザビーム112の照射が行われ
ることにより、バルブシート部18aに対する肉盛が開
始される。
【0024】次のステップ40に於ては、バルブシート
部18aに対する肉盛がその全周に亙り行われると、肉
盛装置による肉盛処理が停止され、回転駆動ユニット4
6による載置台22及びシリンダヘッド10の回転が停
止される。次いで載置台22が回転駆動ユニット46に
より肉盛の場合とは逆方向に僅かに回転されることによ
り、ピン38とピンカイド40とが互いに整合した状態
に位置決めされ、しかる後センタピン30が下降されて
その先端が孔32aより引抜かれる。
【0025】次のステップ50に於て全てのバルブシー
ト部の肉盛が終了してはいない旨の判別が行われると、
次のステップ60に於てモータ94が駆動されることに
スライドピン38がピンガイド40内へ嵌入され、その
状態にてモータ108が所定の回転数だけ回転駆動され
ることにより、図5に示されている如く次に処理される
べきバルブシート部18bの軸線20b及びこれに整合
するピンガイド34の孔32bの軸線36bが回転軸線
48と整合するよう載置台22が位置決めされる。次い
でサイドピン38がピンガイド40より引抜かれ、しか
る後センタピン30が孔32bに嵌入される。
【0026】次いで上述のステップ30及び40と同様
の工程が行われることにより、バルブシート部18bに
対しその全周に亘り肉盛が行われる。
【0027】かくしてステップ50に於て全てのバルブ
シート部の肉盛が終了した旨の判別が行われるまでステ
ップ30、40、60が繰返される。
【0028】尚各吸気ポート14のバルブシート部19
についても上述の要領と同一の要領にて肉盛が行われる
【0029】かくして図示の実施例によれば、ステップ
30、40、60を繰返し行うことにより、載置台22
に対するシリンダヘッドの着脱を行うことなく、直線1
6に沿って配列された全てのバルブシート部に対し肉盛
処理を行うことができることが理解されよう。
【0030】図6は本発明によるシリンダヘッド支持装
置の第二の実施例のテーブルを示す拡大平面図である。 尚図6に於て、図1乃至図5に示された部分に対応する
部分には図1乃至図5に於て付された符号と同一の符号
が付されている。またこの実施例の図6に示された部分
以外の他の部分は第一の実施例と同様に構成されている
【0031】上述の第一の実施例の説明より解る如く、
本発明によるシリンダヘッド支持装置に於ては、バルブ
シート部の被処理面を水平にする必要があることから、
支持装置の回転軸線48はバルブシート部のシート面と
その軸線との間の角度と同一の角度にて傾斜されており
、テーブル28は回転軸線48に対し垂直であるのでテ
ーブルも回転軸線48の傾斜角と同一の角度にて傾斜さ
れている。
【0032】シリンダヘッド10及び台座部材26の合
計の重量及び重心をそれぞれW及びGとすると、図8に
示されている如く、シリンダヘッド等が図1に示された
位置より回転軸線48の周りに270°回転した状態に
於ては、重量Wは回転軸線48に近い位置にてテーブル
28に作用するのに対し、図7に示されている如く、シ
リンダヘッド等が図1に示された位置より90°回転し
た状態に於ては、重量Wは回転軸線48より遠い位置に
てテーブル28に作用する。
【0033】従って図8に示された状態に於てはセンタ
ピン30の先端部には曲げモーメントは殆ど作用しない
が、図7に示された状態に於てはセンタピンの先端部に
比較的大きい曲げモーメントが作用して該先端部が図に
て左下方へ撓み、そのため各部材は図7に於て仮想線に
て誇強して示されダッシュ付の符号が付されている如く
実線にて示された本来の位置に対し図にて左下方へ偏倚
し、その結果バルブシート部の軸線20aは回転軸線4
8と整合しなくなる。かかる現象は重量Wが高いほど顕
著であり、処理されるべきバルブシート部がシリンダヘ
ッドの長手方向中央部より遠いほど顕著である。
【0034】またかかる現象はシリンダヘッドの横方向
にも生じる。即ちシリンダヘッド等が図1に示された位
置より180°回転した状態に於てはセンタピン30の
先端部には曲げモーメントは殆ど作用しないが、図1に
示された状態に於てはセンタピンの先端部に比較的大き
い曲げモーメントが作用して該先端部が図にて左下方へ
撓み、そのため図1には示されていないがバルブシート
部18aの軸線20aも図にて左下方へ偏倚し、その結
果バルブシート部の軸線20aは回転軸線48と整合し
なくなる。かかる現象も重量Wが高いほど顕著である。
【0035】かくしてシリンダヘッド等の重量が高い場
合にはバルブシート部の軸線20aは回転軸線48に対
し一種の味噌摺り運動を生じ、バルブシート部を適正に
肉盛することが困難である。
【0036】図6に示された第二の実施例に於ては、上
述の如き現象を考慮し、テーブル28のピンガイド34
に設けられた孔32a〜32dは、回転軸線48に対す
るバルブシート部の軸線20a〜20dの長手方向の偏
倚量に相当する距離La、Lb、Lc、Ldだけ第一の
実施例の場合の位置(図に於て仮想線にて示されている
)に対しピンガイドの長手方向中央部側へシフトされて
おり、回転軸線48に対するバルブシート部の軸線20
a〜20dの横方向の偏倚量に相当する距離Leだけ第
一の実施例の場合の位置に対し台座部材26の高さの大
きい側へ一律にシフトされている。
【0037】尚シフト距離La、Lb、Lc、Ld、L
eは例えば処理されるべきシリンダヘッド及び台座部材
26を第一の実施例のテーブル28と同様のテーブルに
固定し、それらを回転軸線48の周りに回転させること
により実験的に求められてよい。
【0038】従ってこの実施例によれば、処理されるべ
きバルブシート部の軸線は回転軸線48と整合した状態
になりバルブシート部は回転軸線48の周りに回転され
るので、シリンダヘッドの重量が高い場合にもバルブシ
ート部に対し良好に且正確に肉盛処理等を行うことがで
きる。
【0039】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、載置台にシリンダヘッドを固定し、最初に
処理されるべきバルブシート部の軸線が回転軸線に整合
するよう位置決め手段により載置台を回転駆動手段に対
し位置決めした後には、(1)回転駆動手段により載置
台を回転軸線の周りに回転させつつバルブシート部に対
し肉盛の如き処理を施し、しかる後(2)載置台をバル
ブシート部の配列方向に沿って移動させて次に処理され
るべきバルブシート部の軸線が回転軸線に整合するよう
載置台を回転駆動手段に対し位置決めするという二つの
工程を繰り返すだけで、シリンダヘッドを載置台に対し
繰り返し着脱しなくても全てのバルブシート部を処理す
ることができるので、シリンダヘッドのバルブシート部
の肉盛処理等を能率よく且低廉に実施することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシリンダヘッド支持装置の第一の
実施例をその回転軸線に沿って切断して示す縦断面図で
ある。
【図2】第一の実施例を図1の左斜め上方より回転軸線
に沿って見た解図的平面図である。
【図3】図1の線III −III に沿う簡略化され
た部分断面図である。
【図4】図1乃至図3に示された実施例のシリンダヘッ
ド支持装置を用いて行われる肉盛の手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】第二のバルブシート部の軸線がシリンダヘッド
支持装置の回転軸線と整合された状態を示す図3と同様
の簡略化された解図的断面図である。
【図6】本発明によるシリンダヘッド支持装置の第二の
実施例のテーブルを示す拡大平面図である。
【図7】シリンダヘッド等が図1に示された位置より回
転軸線の周りに90°回転した状態を示す説明図である
【図8】シリンダヘッド等が図7に示された位置より回
転軸線の周りに更に180°回転した状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
10…シリンダヘッド 12…排気ポート 14…吸気ポート 18、19…バルブシート部 22…載置台 24…被処理面 30…センタピン 38…スライドピン 46…回転駆動ユニット 66…コイルステータ 68…基台 70…油圧シリンダ装置 82…スライドユニット 88…揺動カム 94…ステップモータ 102…雄ねじロッド 108…ステップモータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 複数のバルブシート部が直線に沿って配列されたシリン
    ダヘッドのバルブシート部を順次処理するためのシリン
    ダヘッド支持装置にして、処理されるべきバルブシート
    部の被処理面が実質的に水平になるよう前記シリンダヘ
    ッドを支持するシリンダヘッド載置台と、前記載置台を
    回転軸線の周りに回転可能に且前記直線に沿って直線運
    動可能に支持すると共に前記載置台を前記回転軸線の周
    りに選択的に回転させる回転駆動手段と、処理されるべ
    きバルブシート部の軸線が前記回転軸線に整合するよう
    前記載置台を前記回転駆動手段に対し選択的に位置決め
    する位置決め手段とを有するシリンダヘッド支持装置。
JP3173107A 1990-09-11 1991-06-18 バルブシート部処理用シリンダヘッド支持装置 Pending JPH04351270A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3173107A JPH04351270A (ja) 1990-09-11 1991-06-18 バルブシート部処理用シリンダヘッド支持装置
JP3195819A JP2929785B2 (ja) 1990-09-11 1991-07-10 バルブシート部処理用シリンダヘッド支持装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24047690 1990-09-11
JP3173107A JPH04351270A (ja) 1990-09-11 1991-06-18 バルブシート部処理用シリンダヘッド支持装置
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