JPH0557157A - 中空糸型膜分離モジユールの乾燥方法および中空糸型膜分離モジユール - Google Patents
中空糸型膜分離モジユールの乾燥方法および中空糸型膜分離モジユールInfo
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- JPH0557157A JPH0557157A JP25298491A JP25298491A JPH0557157A JP H0557157 A JPH0557157 A JP H0557157A JP 25298491 A JP25298491 A JP 25298491A JP 25298491 A JP25298491 A JP 25298491A JP H0557157 A JPH0557157 A JP H0557157A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非透水性中空糸を用いたモジュールであって
も、簡便かつ効率よく乾燥させる。 【構成】 中空糸型膜分離モジュールを構成する中空糸
1の中空部に加熱気体を供給しながら、中空糸1を乾燥
させる。中空糸は、オレフィン系ポリマーなどで形成さ
れた非透水性で気体透過性中空糸であってもよい。ま
た、中空糸1の中空部を通じて加熱気体を吸引しなが
ら、中空糸を乾燥させてもよい。加熱気体により乾燥し
たモジュールは衛生的である。また、薬剤による処理が
不要であるため、中空糸が親水化することもない。
も、簡便かつ効率よく乾燥させる。 【構成】 中空糸型膜分離モジュールを構成する中空糸
1の中空部に加熱気体を供給しながら、中空糸1を乾燥
させる。中空糸は、オレフィン系ポリマーなどで形成さ
れた非透水性で気体透過性中空糸であってもよい。ま
た、中空糸1の中空部を通じて加熱気体を吸引しなが
ら、中空糸を乾燥させてもよい。加熱気体により乾燥し
たモジュールは衛生的である。また、薬剤による処理が
不要であるため、中空糸が親水化することもない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空糸を備えた中空糸
型膜分離モジュールの乾燥方法および中空糸型膜分離モ
ジュールに関する。
型膜分離モジュールの乾燥方法および中空糸型膜分離モ
ジュールに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】逆浸透
法、限外濾過法、精密濾過法、ガス分離法などにおいて
は、種々の膜分離モジュール、特に中空糸型膜分離モジ
ュールが汎用されている。この中空糸型膜分離モジュー
ルの基本的構造は、多数の中空糸からなる中空糸束と、
この中空糸束を収容するケースと、中空糸の端面を開口
させた状態で、前記中空糸束とケースとを封止剤により
封止する封止部とで構成されている。
法、限外濾過法、精密濾過法、ガス分離法などにおいて
は、種々の膜分離モジュール、特に中空糸型膜分離モジ
ュールが汎用されている。この中空糸型膜分離モジュー
ルの基本的構造は、多数の中空糸からなる中空糸束と、
この中空糸束を収容するケースと、中空糸の端面を開口
させた状態で、前記中空糸束とケースとを封止剤により
封止する封止部とで構成されている。
【0003】このような中空糸型膜分離モジュールによ
る分離操作は、一次側から高圧下で中空糸に流体を供給
し、流体中の所定の成分を中空糸を通じて選択的に二次
側に透過させ、非透過成分を濃縮している。また、透過
効率を高めるためには、加熱流体を供給するのが有利で
ある。従って、圧力履歴や熱履歴が作用する膜分離モジ
ュールには、高い封止性が要求される。
る分離操作は、一次側から高圧下で中空糸に流体を供給
し、流体中の所定の成分を中空糸を通じて選択的に二次
側に透過させ、非透過成分を濃縮している。また、透過
効率を高めるためには、加熱流体を供給するのが有利で
ある。従って、圧力履歴や熱履歴が作用する膜分離モジ
ュールには、高い封止性が要求される。
【0004】そこで、製造された中空糸型膜分離モジュ
ールは、出荷前にリーク試験に供される。このリーク試
験では、通常、モジュールの中空糸に水を供給して試験
するので、中空糸の中空部、中空糸の分離孔内および中
空糸外面が水に濡れる。水に濡れると、微生物が繁殖
し、衛生的でない。
ールは、出荷前にリーク試験に供される。このリーク試
験では、通常、モジュールの中空糸に水を供給して試験
するので、中空糸の中空部、中空糸の分離孔内および中
空糸外面が水に濡れる。水に濡れると、微生物が繁殖
し、衛生的でない。
【0005】このため、リーク試験に供したモジュール
の中空糸を、ホルマリン、過酸化水素、安息香酸などで
処理し、滅菌している。しかし、前記のような薬剤で滅
菌すると、中空糸が汚染されるだけでなく、中空糸の性
質が変化し、分離特性が変化する。特にポリプロピレン
やフッ素含有ポリマー製中空糸などの疎水性が強く非透
水性でかつ気体透過性中空糸が薬剤処理により親水化す
ると、選択的分離効率が大きく変化する。
の中空糸を、ホルマリン、過酸化水素、安息香酸などで
処理し、滅菌している。しかし、前記のような薬剤で滅
菌すると、中空糸が汚染されるだけでなく、中空糸の性
質が変化し、分離特性が変化する。特にポリプロピレン
やフッ素含有ポリマー製中空糸などの疎水性が強く非透
水性でかつ気体透過性中空糸が薬剤処理により親水化す
ると、選択的分離効率が大きく変化する。
【0006】一方、中空糸は、その内径が小さく、しか
も多数の中空糸を束ねた中空糸束の状態でモジュール化
されるので、中空糸の中空部、分離孔内及び外面を効率
よく乾燥させることができない。
も多数の中空糸を束ねた中空糸束の状態でモジュール化
されるので、中空糸の中空部、分離孔内及び外面を効率
よく乾燥させることができない。
【0007】従って、本発明の目的は、非透水性中空糸
を用いたモジュールであっても、簡便かつ効率よく乾燥
させることができる方法を提供することにある。
を用いたモジュールであっても、簡便かつ効率よく乾燥
させることができる方法を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、薬剤により親水化さ
れることなく衛生的な中空糸型膜分離モジュールを提供
する。
れることなく衛生的な中空糸型膜分離モジュールを提供
する。
【0009】
【発明の構成】本発明者は、前記目的を達成するため、
鋭意検討の結果、中空糸の中空部を通じて加熱気体を吸
引すると、短時間内に効率よく中空糸を乾燥させること
ができ、しかも加熱気体による乾燥に伴なって滅菌処理
が不要となることを見いだし、本発明を完成した。
鋭意検討の結果、中空糸の中空部を通じて加熱気体を吸
引すると、短時間内に効率よく中空糸を乾燥させること
ができ、しかも加熱気体による乾燥に伴なって滅菌処理
が不要となることを見いだし、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、膜分離モジュールを
構成する中空糸を乾燥させる方法であって、中空糸の中
空部に加熱気体を供給しながら乾燥させる中空糸型膜分
離モジュールの乾燥方法を提供する。
構成する中空糸を乾燥させる方法であって、中空糸の中
空部に加熱気体を供給しながら乾燥させる中空糸型膜分
離モジュールの乾燥方法を提供する。
【0011】また、本発明は、中空糸が加熱気体により
乾燥された中空糸型膜分離モジュールを提供する。
乾燥された中空糸型膜分離モジュールを提供する。
【0012】本発明は、中空糸、特に非透水性中空糸に
有利に適用される。また、中空糸の中空部を通じて加熱
気体を吸引すると、乾燥効率をさらに高めることができ
る。
有利に適用される。また、中空糸の中空部を通じて加熱
気体を吸引すると、乾燥効率をさらに高めることができ
る。
【0013】以下、必要に応じて、本発明の中空糸型膜
分離モジュールを図面を参照しつつ説明する。
分離モジュールを図面を参照しつつ説明する。
【0014】本発明が適用される中空糸型膜分離モジュ
ールの構造は特に制限されない。中空糸型膜分離モジュ
ールの代表的な例としては、例えば、図1に示されるよ
うにモジュールが挙げられる。図1は本発明の乾燥方法
を説明するための中空糸型膜分離モジュールを示す概略
断面図である。
ールの構造は特に制限されない。中空糸型膜分離モジュ
ールの代表的な例としては、例えば、図1に示されるよ
うにモジュールが挙げられる。図1は本発明の乾燥方法
を説明するための中空糸型膜分離モジュールを示す概略
断面図である。
【0015】前記中空糸型膜分離モジュールは、複数の
中空糸1からなる中空糸束2と、この中空糸束2を収容
するケース3とを備えている。前記ケース3は、中空筒
状のケース本体4と、このケース本体4の両端開口部を
閉塞する蓋体5a,5bとで構成されている。
中空糸1からなる中空糸束2と、この中空糸束2を収容
するケース3とを備えている。前記ケース3は、中空筒
状のケース本体4と、このケース本体4の両端開口部を
閉塞する蓋体5a,5bとで構成されている。
【0016】一方の蓋体5aには、液体を供給する供給
口6aが形成され、他方の蓋体5bには、前記中空糸1
を透過しなかった濃縮成分を流出させるための流出口6
bが形成されている。さらに、前記ケース本体4には、
前記中空糸1を透過側、すなわち二次側に選択的に透過
した成分を流出させる流出口7a,7bが形成されてい
る。
口6aが形成され、他方の蓋体5bには、前記中空糸1
を透過しなかった濃縮成分を流出させるための流出口6
bが形成されている。さらに、前記ケース本体4には、
前記中空糸1を透過側、すなわち二次側に選択的に透過
した成分を流出させる流出口7a,7bが形成されてい
る。
【0017】前記中空糸束2の両端部とケース3とは、
封止部8で接着封止されている。また、中空糸束2の各
中空糸1の両端面は開口している。
封止部8で接着封止されている。また、中空糸束2の各
中空糸1の両端面は開口している。
【0018】なお、ケース3の材質は特に制限されず、
プラスチックや金属などであってもよい。また、ケース
3は必要に応じて、前記流出口7a,7bを通じて、透
過側が減圧可能であってもよく、通気可能な減圧可能な
チャンバ内に配設されていてもよい。さらには、膜分離
に際して、前記とは逆に、蓋体5bの流出口6bから流
体を供給してもよく、ケース本体4の流出口7a,7b
の一方から流体を供給し、他方の流出口から非透過成分
である濃縮流体を流出させ、蓋体5aの供給口6aから
透過成分を流出させてもよい。
プラスチックや金属などであってもよい。また、ケース
3は必要に応じて、前記流出口7a,7bを通じて、透
過側が減圧可能であってもよく、通気可能な減圧可能な
チャンバ内に配設されていてもよい。さらには、膜分離
に際して、前記とは逆に、蓋体5bの流出口6bから流
体を供給してもよく、ケース本体4の流出口7a,7b
の一方から流体を供給し、他方の流出口から非透過成分
である濃縮流体を流出させ、蓋体5aの供給口6aから
透過成分を流出させてもよい。
【0019】また、前記中空糸1の種類は限定されな
い。中空糸を構成するポリマーとしては、例えば、酢酸
セルロースなどのセルロース系ポリマー;ポリエチレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アイオノマー、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、ポリ−4−メチルペンテン−1などのオレフ
ィン系ポリマー;ポリテトラフルオロエチレン、ポリク
ロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライ
ド、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体などのフッ素含有ポリマー;ポリ塩化ビニ
ル;アクリロニトリル系ポリマー;アクリル系ポリマ
ー;シリコーン樹脂;ポリアミド;ポリイミド;ポリエ
ーテルサルホン;ポリサルホン;ポリフェニレンオキサ
イド;ポリフェニレンスルフィド;ポリアリレート;ポ
リエーテルエーテルケトン;ポリエーテルイミド;ポリ
カーボネート;ポリビニルアルコール系ポリマーなどが
例示される。
い。中空糸を構成するポリマーとしては、例えば、酢酸
セルロースなどのセルロース系ポリマー;ポリエチレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アイオノマー、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、ポリ−4−メチルペンテン−1などのオレフ
ィン系ポリマー;ポリテトラフルオロエチレン、ポリク
ロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライ
ド、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体などのフッ素含有ポリマー;ポリ塩化ビニ
ル;アクリロニトリル系ポリマー;アクリル系ポリマ
ー;シリコーン樹脂;ポリアミド;ポリイミド;ポリエ
ーテルサルホン;ポリサルホン;ポリフェニレンオキサ
イド;ポリフェニレンスルフィド;ポリアリレート;ポ
リエーテルエーテルケトン;ポリエーテルイミド;ポリ
カーボネート;ポリビニルアルコール系ポリマーなどが
例示される。
【0020】本発明は、これらの中空糸のなかで、疎水
性中空糸、特に非透水性で気体透過性中空糸、例えば、
ポリプロピレンなどのオレフィン系ポリマー、フッ素含
有ポリマーなどを用いた中空糸に好適に適用される。こ
のような中空糸は、通常、外部から中空部を乾燥させる
のが困難であるが、本発明の方法によれば、容易に乾燥
させることができる。なお、分離効率を高めるためには
中空糸の内径及び外径を小さくするのが有用であるが、
中空糸の径が小さくなるにつれて、中空糸の乾燥速度は
著しく小さくなる。本発明の方法では、極細の中空糸、
例えば、内径100〜500μm、好ましくは150〜
400μm程度、外径150〜700μm、好ましくは
200〜500μm程度の中空糸であっても効率よく乾
燥させることができる。
性中空糸、特に非透水性で気体透過性中空糸、例えば、
ポリプロピレンなどのオレフィン系ポリマー、フッ素含
有ポリマーなどを用いた中空糸に好適に適用される。こ
のような中空糸は、通常、外部から中空部を乾燥させる
のが困難であるが、本発明の方法によれば、容易に乾燥
させることができる。なお、分離効率を高めるためには
中空糸の内径及び外径を小さくするのが有用であるが、
中空糸の径が小さくなるにつれて、中空糸の乾燥速度は
著しく小さくなる。本発明の方法では、極細の中空糸、
例えば、内径100〜500μm、好ましくは150〜
400μm程度、外径150〜700μm、好ましくは
200〜500μm程度の中空糸であっても効率よく乾
燥させることができる。
【0021】また、中空糸1としては、通常、多孔質中
空糸が使用される。中空糸の細孔径は分離対象によって
適当に選択できる。細孔の形状は、球状、楕円状、偏平
状、スリット状などであってもよい。
空糸が使用される。中空糸の細孔径は分離対象によって
適当に選択できる。細孔の形状は、球状、楕円状、偏平
状、スリット状などであってもよい。
【0022】そして、リーク試験の後、水で濡れた中空
糸を乾燥させるため、本発明では、中空糸1の中空部に
加熱気体を供給し、中空糸を乾燥させる。より具体的に
は、前記図1に示すモジュールの場合には、一方の蓋体
5aの供給口6aから他方の蓋体5bの流出口6bへ加
熱気体を供給し、中空糸1の中空部を乾燥させる。
糸を乾燥させるため、本発明では、中空糸1の中空部に
加熱気体を供給し、中空糸を乾燥させる。より具体的に
は、前記図1に示すモジュールの場合には、一方の蓋体
5aの供給口6aから他方の蓋体5bの流出口6bへ加
熱気体を供給し、中空糸1の中空部を乾燥させる。
【0023】好ましい乾燥方法は、中空糸1の中空部を
通じて加熱気体を吸引しながら乾燥させる方法、例え
ば、蓋体5bの流出口6bを吸引し、中空糸1の中空部
を通じて、蓋体5aの供給口6aから蓋体5bの前記流
出口6b側へ加熱気体を吸引することにより乾燥する方
法である。この加熱気体の吸引により、中空糸1も加熱
されるので、中空糸1の孔内や外面に付着した水分も乾
燥除去することができる。しかも、加熱気体の供給によ
る乾燥に伴なって、中空糸1を滅菌することもできる。
通じて加熱気体を吸引しながら乾燥させる方法、例え
ば、蓋体5bの流出口6bを吸引し、中空糸1の中空部
を通じて、蓋体5aの供給口6aから蓋体5bの前記流
出口6b側へ加熱気体を吸引することにより乾燥する方
法である。この加熱気体の吸引により、中空糸1も加熱
されるので、中空糸1の孔内や外面に付着した水分も乾
燥除去することができる。しかも、加熱気体の供給によ
る乾燥に伴なって、中空糸1を滅菌することもできる。
【0024】さらに、中空糸が非透水性で気体透過性中
空糸である場合には、中空糸1の中空部を通じて加熱気
体を吸引すると、差圧により、中空糸の外側から中空糸
壁を通じて中空部に加熱流体を導くことができる。その
ため、ケース本体4の流出口7a,7bから流入する加
熱気体によって、中空糸1の孔内および外面も効率よく
短時間内に乾燥させることができる。
空糸である場合には、中空糸1の中空部を通じて加熱気
体を吸引すると、差圧により、中空糸の外側から中空糸
壁を通じて中空部に加熱流体を導くことができる。その
ため、ケース本体4の流出口7a,7bから流入する加
熱気体によって、中空糸1の孔内および外面も効率よく
短時間内に乾燥させることができる。
【0025】なお、前記蓋体5bの流出口6bに限ら
ず、前記とは逆に、蓋体5aの供給口6a側を吸引して
もよい。また、非透水性で気体透過性中空糸の場合に
は、前記ケース本体6の流出口7a,7bも吸引しても
よく、蓋体5a,5bの供給口6a、流出口6b、ケー
ス本体4の流出口7a,7bのうちいずれか1つのポー
トを吸引すればよい。これら供給口6a、流出口6b、
ケース本体4の流出口7a,7bには加熱気体の流量を
調整するためのバルブを設けてもよい。この場合には、
加熱気体の流量および流れ方向をバルブによりコントロ
ールできるので、中空糸をさらに効率よく乾燥できる。
ず、前記とは逆に、蓋体5aの供給口6a側を吸引して
もよい。また、非透水性で気体透過性中空糸の場合に
は、前記ケース本体6の流出口7a,7bも吸引しても
よく、蓋体5a,5bの供給口6a、流出口6b、ケー
ス本体4の流出口7a,7bのうちいずれか1つのポー
トを吸引すればよい。これら供給口6a、流出口6b、
ケース本体4の流出口7a,7bには加熱気体の流量を
調整するためのバルブを設けてもよい。この場合には、
加熱気体の流量および流れ方向をバルブによりコントロ
ールできるので、中空糸をさらに効率よく乾燥できる。
【0026】さらに、乾燥器内に膜分離モジュール全体
を収容するなどの方法により、加熱気体雰囲気中で、吸
引操作により乾燥すると、輻射熱がモジュール内に伝わ
るので、乾燥速度が大きくなり、中空糸型膜分離モジュ
ールを容易かつ効率よく乾燥させることができる。
を収容するなどの方法により、加熱気体雰囲気中で、吸
引操作により乾燥すると、輻射熱がモジュール内に伝わ
るので、乾燥速度が大きくなり、中空糸型膜分離モジュ
ールを容易かつ効率よく乾燥させることができる。
【0027】前記気体は、中空糸の分離特性に悪影響を
及ぼさないものであればよく、例えば、窒素、ヘリウム
などの不活性ガス、二酸化炭素、空気などが使用でき
る。通常、気体として空気が繁用される。
及ぼさないものであればよく、例えば、窒素、ヘリウム
などの不活性ガス、二酸化炭素、空気などが使用でき
る。通常、気体として空気が繁用される。
【0028】気体の加熱温度は、中空糸の材質などに応
じて選択できるが、例えば、40〜150℃、好ましく
は50〜125℃程度である。
じて選択できるが、例えば、40〜150℃、好ましく
は50〜125℃程度である。
【0029】加熱気体の流速は、乾燥効率を低下させな
い範囲で選択でき、例えば、0.1〜50m/秒程度で
ある。
い範囲で選択でき、例えば、0.1〜50m/秒程度で
ある。
【0030】加熱気体の供給手段、吸引手段としては、
ポンプ、好ましくは水封ポンプなどの慣用の装置が使用
できる。
ポンプ、好ましくは水封ポンプなどの慣用の装置が使用
できる。
【0031】本発明は、水によるリーク試験に供された
モジュールのみならず、水や水溶液の脱気処理に供され
たモジュールの乾燥にも適用できる。
モジュールのみならず、水や水溶液の脱気処理に供され
たモジュールの乾燥にも適用できる。
【0032】なお、前記中空糸型膜分離モジュールの封
止性は、水に限らず有機溶媒を用いたリーク試験により
評価してもよい。本発明の方法では、有機溶媒により湿
潤した中空糸であっても、中空部を容易かつ効率よく乾
燥させることができる。
止性は、水に限らず有機溶媒を用いたリーク試験により
評価してもよい。本発明の方法では、有機溶媒により湿
潤した中空糸であっても、中空部を容易かつ効率よく乾
燥させることができる。
【0033】このようにして加熱気体により乾燥した中
空糸型膜分離モジュールは、加熱気体により滅菌されて
いるので衛生的である。また、薬剤による処理が不要で
あるため、疎水性中空糸であっても親水化することがな
く、分離特性が変化しない。
空糸型膜分離モジュールは、加熱気体により滅菌されて
いるので衛生的である。また、薬剤による処理が不要で
あるため、疎水性中空糸であっても親水化することがな
く、分離特性が変化しない。
【0034】
【発明の効果】本発明の乾燥方法によれば、中空糸の中
空部に加熱気体を供給するので、中空糸を用いたモジュ
ールであっても、簡便かつ効率よく乾燥させることがで
きる。
空部に加熱気体を供給するので、中空糸を用いたモジュ
ールであっても、簡便かつ効率よく乾燥させることがで
きる。
【0035】本発明の中空糸型膜分離モジュールは、薬
剤により親水化されることなく衛生的である。
剤により親水化されることなく衛生的である。
【0036】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。
に説明する。
【0037】実施例 60℃に加熱された乾燥器内に、水によるリーク試験に
供され、図1に示す中空糸を備えた膜分離モジュールを
収容した。なお、中空糸1としては、内径240μm、
外径300μmのポリプロピレン製中空糸を用いた。ま
た、膜分離モジュールは、82mmφのケース本体4内
に43000本の中空糸を収容し、中空糸束の両端面が
開口した状態で中空糸束の両端部を封止剤で封止するこ
とにより作製した。
供され、図1に示す中空糸を備えた膜分離モジュールを
収容した。なお、中空糸1としては、内径240μm、
外径300μmのポリプロピレン製中空糸を用いた。ま
た、膜分離モジュールは、82mmφのケース本体4内
に43000本の中空糸を収容し、中空糸束の両端面が
開口した状態で中空糸束の両端部を封止剤で封止するこ
とにより作製した。
【0038】そして、蓋体5bの流出口6bに接続した
パイプに真空ポンプを設け、流出口6bを吸引したとこ
ろ、約3時間で乾燥させることができた。この時、中空
糸が非透水性で気体透過性中空糸であるため、ケース本
体4の流出口7a,7bからも加熱気体が流入し、中空
糸1の外側から中空糸壁を通じて中空部に加熱流体が供
給され、中空糸1の孔内および外面も効率よく乾燥させ
ることができた。
パイプに真空ポンプを設け、流出口6bを吸引したとこ
ろ、約3時間で乾燥させることができた。この時、中空
糸が非透水性で気体透過性中空糸であるため、ケース本
体4の流出口7a,7bからも加熱気体が流入し、中空
糸1の外側から中空糸壁を通じて中空部に加熱流体が供
給され、中空糸1の孔内および外面も効率よく乾燥させ
ることができた。
【0039】比較例 実施例1で用いた膜分離モジュールの流出口6bを吸引
することなく、乾燥器内の温度を60℃に保ちながら、
乾燥器内の気体を排気し、リーク試験に供された膜分離
モジュールを乾燥させたところ、48時間でも乾燥しな
かった。
することなく、乾燥器内の温度を60℃に保ちながら、
乾燥器内の気体を排気し、リーク試験に供された膜分離
モジュールを乾燥させたところ、48時間でも乾燥しな
かった。
【図1】本発明の乾燥方法を説明するための中空糸型膜
分離モジュールを示す概略断面図である。
分離モジュールを示す概略断面図である。
1…中空糸 2…中空糸束 3…ケース
Claims (4)
- 【請求項1】 膜分離モジュールを構成する中空糸を乾
燥させる方法であって、中空糸の中空部に加熱気体を供
給しながら乾燥させる中空糸型膜分離モジュールの乾燥
方法。 - 【請求項2】 中空糸が非透水性で気体透過性中空糸で
ある請求項1記載の中空糸型膜分離モジュールの乾燥方
法。 - 【請求項3】 中空糸の中空部を通じて加熱気体を吸引
する請求項1又は2記載の中空糸型膜分離モジュールの
乾燥方法。 - 【請求項4】 中空糸が加熱気体により乾燥された中空
糸型膜分離モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25298491A JPH0557157A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 中空糸型膜分離モジユールの乾燥方法および中空糸型膜分離モジユール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25298491A JPH0557157A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 中空糸型膜分離モジユールの乾燥方法および中空糸型膜分離モジユール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557157A true JPH0557157A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=17244889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25298491A Pending JPH0557157A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 中空糸型膜分離モジユールの乾燥方法および中空糸型膜分離モジユール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0557157A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007063222A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd | 分離膜用保存液、分離膜モジュール、及び分離膜の保存方法 |
KR101388475B1 (ko) * | 2011-12-23 | 2014-04-23 | 한국건설기술연구원 | 공기를 이용한 친수방지 기능을 가지는 막증류 공정에 의한 담수생산장치 |
WO2019229872A1 (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 旭化成メディカル株式会社 | リーク検出装置およびリーク検出方法 |
-
1991
- 1991-09-03 JP JP25298491A patent/JPH0557157A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007063222A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd | 分離膜用保存液、分離膜モジュール、及び分離膜の保存方法 |
KR101388475B1 (ko) * | 2011-12-23 | 2014-04-23 | 한국건설기술연구원 | 공기를 이용한 친수방지 기능을 가지는 막증류 공정에 의한 담수생산장치 |
WO2019229872A1 (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 旭化成メディカル株式会社 | リーク検出装置およびリーク検出方法 |
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