JPH0556977B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 車輪１４，１９、その上に寝た患者を移送す
る移送アンダーレイ部２４、患者が通常その上に
寝て上下動可能な寝床アンダーレイ部１７、前記
寝床アンダーレイ部１７を上下動する移動装置、
および移送アンダーレイ部を支持する支持装置１
５，２０を備えた本体４を有する医療用ベツドに
おいて、 前記支持装置がその垂直軸線のまわりで回転可
能であり、前記本体４の端部８において互いに距
離をおいて並列された２つの支持棒１５を有して
おり、前記支持棒は上部腕１５ｂおよび下部腕１
５ｃを有しており、前記ベツド２の長手軸線にほ
ぼ平行な初期位置の前記上部腕１５ｂは寝床上で
ある距離をもつて延び、前記下部腕は前記本体４
の下まである距離をもつて延びており、前記上部
腕１５ｂおよび下部腕１５ｃは関節接続部１８，
２２を介して横断支持体１６，２１により互いに
接続されており前記腕の平行回転を確実にしてお
り、前記移送アンダーレイ部２４の支持梁２０は
前記横断上部支持体２１に固定されており、下方
支持体１６は車輪１９を有していることを特徴と
する医療用ベツド。

２ 請求の範囲第１項記載のベツドにおいて、前
記支持棒１５は曲がつたチユウブからなりＵ字状
であることを特徴とする医療用ベツド。

３ 請求の範囲第１項または第２項記載のベツド
において、前記本体４の長さをｌとすると、前記
下部支持体１６に設けられた前記車輪１９はその
初期位置において前記支持棒１５の回転軸線から
１／８〜1/3×ｌの距離だけ離れていることを特徴と
する医療用ベツド。

発明の背景 本発明は医療用ベツドに関するものである。

従来の技術 スウエーデン公開特許出願第406037号は、ベツ
ド上で横断する方向に延びたヨークとプーリが設
けられ移送手段として働き、ベツド上に延びた支
持フレームに固定されたベツドに寝た患者を持ち
上げる装置を示している。患者を移送するアンダ
ーレイはベツドと患者の横のヨークに連結された
バーに連結されている。プーリとヨークにより、
患者は移送アンダーレイの上に寝たまま持ち上げ
られて運ばれる。

スウエーデン特許第341787号は、支持フレーム
として働く垂直バーがベツドの縁に連結された患
者を持ち上げる装置を開示している。ベツドの上
に延びた横断バーは支持フレームに連結されてい
る。移送アンダーレイの構造は剛性を有しており
ベツドの中で患者の下に置かれている。患者移送
装置は横断バーの端部近くに連結された持ち上げ
装置を有している。持ち上げ装置は電導モータと
持ち上げロープを備えたドラムを有している。さ
らに、移送装置は、患者の上にかけられ剛性の移
送アンダーレイが接続された曲がつたフレームを
有している。フレームの上端は持ち上げロープに
接続されている。

これらの装置の問題点は、例えば、移送装置が
支持フレームに関連してベツドと患者の上に設け
られていることである。このため支持フレーム上
のストレスが増大して、ベツドの上にスペースが
必要になり、装置が使いにくくなつている。

この種の装置のこれらまたは他の問題点を解消
するため、フインランド特許出願第892374号はベ
ツドに連結された長手支持フレームと、患者用の
移送アンダーレイと、支持フレームに指示された
移送アンダーレイ上で患者を運ぶ移送装置とを有
している。この先行出願によると、移送装置は、
支持フレームとベツドの寝床とがほぼ垂直方向に
互いに移動可能であるように、支持フレームとベ
ツドの寝床との間に持ち上げ装置を有している。

この先行技術装置の実施例においては、寝床が
ベツド本体に対して相対的に垂直方向に移動でき
て、寝床の持ち上げ装置として働くベツドの本体
に支持フレームが直接接続されている。

患者を移送アンダーレイに運ぶため、支持フレ
ームは、ベツドの横で、最初の位置から回転し、
ベツドの長手軸線の方向から所定角度外れる。

この先行技術装置の他の応用例は、回転移動中
に支持フレームを支持する別の支持構造を示して
いる。この支持構造は、支持フレームがベツド上
からベツドの長手軸線から外れた位置まで回転す
るとき、装置とベツドとが落ちないようにしてい
る。

発明の開示 本発明の目的は、患者の移送中に別の支持構造
体を必要としないでかつ安定した医療用ベツドを
提供することである。

本発明の他の目的は、構造的な単純な医療用ベ
ツドを提供することである。

本発明の医療用ベツドは、支持装置がその垂直
軸線のまわりで回転可能であり、本体の端部にお
いて互いに距離をおいて並列された２つの支持棒
を有しており、前記支持棒は上部腕および下部腕
を有しており、前記ベツドの長手軸線にほぼ平行
な初期位置の前記上部腕は寝床上である距離をも
つて延び、前記下部腕は前記本体の下まである距
離をもつて延びており、前記上部腕および下部腕
は関節接続部を介して横断支持体により互いに接
続されており前記腕の平行回転を確実にしてお
り、移送アンダーレイ部の支持梁は前記上部横断
支持体に固定されており、下方支持体は車輪を有
していることを特徴としている。

本発明によると、患者が移送アンダーレイ上で
ベツドからベツドの横の搬送アンダーレイまで搬
送されるとき、搬送アンダーレイが整合して移動
することができる。従つて搬送アンダーレイが横
で回転する場合よりもベツドの横のスペースを少
なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

本発明は添付図面を参照して説明される。第１
図は本発明による医療用ベツドの側面図、および
第２図は持ち上げ装置を取つた第１図のベツドの
斜視図である。

実施例の説明 図面に示された医療用ベツド２は２つの長手バ
ー６および端部バー８，１０を有する本体４を有
している。ベツドの脚端部における端部バー１０
は脚１２と車輪１４とを有している。２つの支持
棒１５の垂直部１５ａはベツトの頭部におけるバ
ー８において互いに離れて回転可能に設けられて
いる。支持棒はチユーブにより構成されており、
Ｕ字状になつており、初期位置、すなわち、ベツ
ドの長手軸線とほぼ平行な位置において、その上
部腕１５ｂは、患者が通常寝るベツドの寝床用の
アンダーレイフレーム１７の上まで延びている。
初期位置において、下部腕１５ｃは本体６から距
離をもつて延びている。下部腕の端部は関節結合
部１８を介して互いに連結されている。車輪１９
は横断バーの端部に設けられている。上部腕１５
ｂの端部は関節結合部２２を介してフオーク部２
１により互いに連結されている。

ベツドはさらに寝床フレーム１７へまたは寝床
フレーム１７から患者を移動させる移送アンダー
レイフレーム２４を有している。図面に示された
位置のフレーム１７は支持梁に固定された紐２
６，２８に支持されているが、その初期位置にお
いては、寝床フレーム１７により支持されてい
る。

上述のように支持棒１５は互いに連結されてお
り支持梁２０も横に移動するときその姿勢を維持
するので、支持棒１５は平行方向においてその垂
直軸線のまわりに回転可能である。

患者がベツドの横で、搬送アンダーレイ、車輪
付きトローリまたはストレツチヤー（図示せず）
にベツドから運ばれるとき、紐２６，２８は寝床
アンダーレイフレーム１７の上の患者の下の移送
アンダーレイフレーム２４に固定されている。寝
床アンダーレイフレームは寝床アンダーレイフレ
ームと本体６との間の持ち上げ装置３０により底
位置まで下げられる。移送アンダーレイフレーム
２４とその上の患者は支持梁２０により支持され
る。引き続いて、支持棒１５は横に回転し、寝床
アンダーレイフレーム１７の横に移送アンダーレ
イフレーム２４全体を位置決めし、移送アンダー
レイフレームは、患者と移送アンダーレイフレー
ム１７が移送アンダーレイトローリ（図示せず）
により支持される位置まで持ち上げられる。その
後、紐が取り外される。寝床アンダーレイフレー
ム１７が横に移動するときベツドの頭端部の車輪
１９も同じ方向に移動するので、患者の移送は安
全である。このためベツドがひっくり変えるのが
防げる。

支持棒の枢着軸線からの車輪の距離は移送作業
のすべての段階において移送装置と本体とに十分
な支持を与えるように決められる。ｌを本体の長
さとすると、この距離は1/8〜1/3×ｌが好まし
い。患者がベツドに戻るとき、寝床アンダーレイ
フレーム１７は移送アンダーレイフレーム１７に
より患者が支持される位置まで持ち上げられる。

本発明は以上のように好適実施例を参照して述
べられたが、本発明は添付の請求の範囲に基づい
て多くの変更が可能であることは明らかである。