JPH055681A - 薄板試験片の製作方法 - Google Patents

薄板試験片の製作方法

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JPH055681A
JPH055681A JP18155391A JP18155391A JPH055681A JP H055681 A JPH055681 A JP H055681A JP 18155391 A JP18155391 A JP 18155391A JP 18155391 A JP18155391 A JP 18155391A JP H055681 A JPH055681 A JP H055681A
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JP
Japan
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test piece
cutting
test
base material
base metal
Prior art date
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Pending
Application number
JP18155391A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Iritani
正夫 入谷
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP18155391A priority Critical patent/JPH055681A/ja
Publication of JPH055681A publication Critical patent/JPH055681A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 金属板の供試母材から複数の試験片を切り抜
き識別表示して試験片を製作するに当って、第1段階で
試験片輪郭形状の一部を残して切り抜き、第2段階で上
記切り残し部の切断と識別表示のための印字を行う。 【効果】 試験片の輪郭形状を切り抜く主要装置の処理
能力が大幅に向上し、誤りのない識別表示とともに高能
率の試験片の製作ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薄板の諸特性を調査
するための試験片を製作するに当り、効率的な供試母材
からの試験片の切り抜きと識別管理のための誤りのない
印字方法を提案しようとするものである。
【0002】通常、薄板は引張り試験、コニカルカップ
試験、エリクセン試験などを行なってこれらの特性を調
査するほか、硬さの測定、顕微鏡組織観察などが行われ
る。そして、これらの試験片は母板より採取した供試母
材ごと、供試母材の位置及び方向ごとの管理が必要であ
るため所定の識別符号をつけるが、この識別符号は誤り
なく印字することが肝要であり、試験片の切り抜き前あ
るいは切り抜き中に印字することが一般的である。
【0003】これまで、試験片の加工及び識別符号の印
字の効率化をはかる方法として、例えば、特開昭62−
166031号公報にタレットパンチプレスを用いた自
動印字と打ち抜きとを行なう薄板試験片の打抜き採取法
と設備が提案開示されている。この手段は、上位計算機
の命令により各試験片の採取位置方向、各試験片の刻印
位置及び所定識別符号を、タレットパンチプレスのテー
ブルの座標機構で割り出し印字して試験片の打抜きを行
うもので、タレットパンチプレスに印字に必要な刻印と
打抜きのためのダイスを保持させ、上位計算機から発番
される供試母材に対応した試験片ごとの所定識別符号の
数字を刻印した後に、ダイスで打抜きをするものであ
る。
【0004】しかしながら、この手段では、試験片を打
抜く前に、タレットパンチプレスに保持させた刻印の選
字を行い順次必要な刻印を打刻しながら所定識別符号を
印字するため、選字刻印の工程に多くの時間を必要とし
全体としての試験片の製作能率が極めて悪くなるという
問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記した
問題点を有利に解決しようとするもので、1枚又は2枚
以上の供試母材からのそれぞれ複数の試験片の切り抜き
と誤りのない識別符号の印字を行う、効率的な薄板試験
片の製作方法を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、試験片の識
別表示のための印字に多くの時間を要することから、供
試母材からの試験片の切り抜き装置では、試験片の輪郭
形状の一部を残した切り抜きのみとし、その後別段の装
置で上記の切り残し部の切断と印字とを行うようにする
ものである。
【0007】すなわち、この発明の要旨は、金属板の供
試母材から複数の試験片を切り抜き識別表示して試験片
を製作するに当って、試験片輪郭形状の一部を残して切
り抜きを行う第1段階と、上記切り残し部の切断と供試
母材及び供試母材からの採取位置ごとのを識別表示をす
るための印字とを、同時又は順次行う第2段階とから成
ることを特徴とする薄板試験片の製作方法(第1発明)
であり、
【0008】第1発明の第1段階における切り抜きをタ
レットパンチプレスで行い、第2段階における切断と印
字とを高エネルギービームで行う薄板試験片の製作方法
(第2発明)である。
【0009】ここに、第1段階における試験片輪郭形状
の一部の切り残し部は、移送中にその部分が破断しない
程度の強度を有し、かつ第2段階での切断装置に適合す
るものであればよい。また、第1段階における切り抜き
手段は、タレットパンチプレスのほか、例えばレーザ、
プラズマ等の高エネルギービームなど、切り抜き加工が
できるものであればよい。さらに、第2段階における切
断手段は、高エネルギービームのほか、通電、機械的方
法など、切断ができるものであればよく、また切断と印
字とを順次行うということは、その順序は、どちらを先
に行なってもよいことを意味する。
【0010】
【作用】この発明は、供試母材から試験片の切り抜き
と、識別表示のための印字を行うに当り、前記したよう
に、印字に多くの時間を要することから、供試母材から
の試験片の切り抜き装置では、印字をしないで試験片の
輪郭形状の一部を残して切り抜き、供試母材と試験片と
の間に微少幅の接続部を残して供試母材からの試験片の
切り離しを容易にしておき、その後別段の装置で上記微
少幅の接続部の切断と印字とを行うものである。
【0011】すなわち、この発明においては、切り抜き
装置では印字をしないで切り抜きのみを行うことにより
主要設備である切り抜き装置の処理能力を大幅に向上さ
せるものであり、さらに、切り抜き装置での切り抜き後
では供試母材と試験片との間に微少幅の接続部で接続し
ているため上記両者間の位置関係が明確であり、その後
の接続部の切断および印字段階では誤りなく所定識別符
号を試験片に印字することができ、装置のトラブル発生
時などにおいても、識別符号管理の混乱を避けることが
できる。加えて、試験片の輪郭形状の大部分が切り抜か
れていることから供試母材と試験片との接続部の切断は
容易であり、切断装置そのものも単純化したものとする
ことができる。
【0012】なお、供試母材にあらかじめ識別符号を印
字した後試験片を切り抜く方法もあるが、供試母材はか
なりの大きさになること、コイルから採取した上記母材
は巻きぐせがあることなどにより、カッティングプラン
に従った位置、方向に識別符号を自動的に印字する装置
が大がかりで高価となり、かつ、作業時間も長くなる。
また、タレットパンチプレスに高エネルギービームの印
字機能をもたせることはできるが、上記プレス自体が複
雑となって、その剛性を低下させ打抜き精度を悪くす
る。さらに、タレットパンチプレスで試験片輪郭を全て
切り抜いてしまうことは、試験片を横取りすることが困
難であること、下方に落して取り出す場合には、試験片
が反転することがあり表裏の識別ができなくなること、
切り抜き順と取り出し順を確実化するための装置が繁雑
高価となるなどの問題があり、これらの手段は実用性に
劣るものである。
【0013】つぎに、この発明を行うにあたっての装置
構成の一例を図1をもとに説明する。図1、は試験片の
切り抜きをタレットパンチプレス、切り残し部の切断を
プラズマ、識別符号の印字をレーザで行う場合の装置構
成を示す平面図である。
【0014】まず、コイルから採取した供試母材を供試
母材ストック台1に順序よく積み上げ、積み上げた順に
したがって供試母材1枚ごとの試験片の採取要領、試験
片ごとの識別符号を端末器を通して上位計算機に入力す
る。しかるのち、供試母材ストック台1上に積まれた供
試母材は、上から順に以下に述べる手順により処理され
る。
【0015】供試母材ストック台1上の供試母材を搬送
手段2により紙面上方向に、ワーククランプ4にクラン
プさせるために適した位置まで移動させ、さらに紙面右
方向に所定位置まで移動させ供試母材を正しい位置にワ
ーククランプ4でクランプする。供試母材をクランプし
たワーククランプ4は、X−Yポジショナー3によりワ
ークテーブル5上を縦横に移動できるようになってい
て、この動きとタレットパンチプレス6により所定の試
験片の輪郭形状がその一部を残して切り抜かれ、供試母
材に試験片が微少幅の接続部でつながった状態になる。
所定の切り抜きを終えた供試母材は、プラズマ切断装置
7に送られ、定められた順序に従ってハンドリング用の
吸盤(図示省略)で試験片を押えながら切り残し部、す
なわち、供試母材と試験片との接続部を切断する。ここ
で、試験片を採取し終えた残材はスクラップバッグ11
に捨てられる。、接続部の切断を終えた試験片は切断順
に従って1枚づつエアーブロー台8に送られ、ここでち
りなどの付着物を除去したのち、レーザ印字装置9に送
られ、ここで誤りのない識別符号を印字するため送付順
に従って識別符号を印字する。かくして印字を終えた試
験片は試験片集積台10に集められる。
【0016】ここに、タレットパンチプレスで試験片輪
郭形状の一部を切り残して切り抜き、その後プラズマで
切り残し部を切断、レーザで印字する場合の形態につい
てその1例を図2(a),(b)により説明する。図2
(a)は長方形の試験片の輪郭形状の一部を切り残した
状態の平面図、(b)は切り残し部を切断し印字した状
態の平面図を示すもので、図2(a)のA(斜線)部の
ように、タレットパンチプレスでは試験片の輪郭形状の
一部を残して切り抜き、そののち、図2(b)のように
プラズマで切り残し部Bを切断し、レーザでCを印字す
る。
【0017】以上、上記の操作は全て供試母材ごとに最
初に入力した上位計算機の命令により行うようになって
いる。また、この方法によって印字した試験片の識別符
号は自動読み取りもできるようになっている。
【0018】なお、切り残し部の切断及び印字について
は、共にレーザを用いて同一箇所で行うこともよく、そ
の順序を逆にしてもよい。また、これらを半自動として
もさしつかえない。このような装置構成とすることによ
り、主要装置であるタレットパンチプレスでは切り抜き
のみを行うことになり、その効率を大幅に向上させるこ
とができる。また、上記方法で切り残し部の切断と印字
の処理時間をタレットパンチプレスの処理時間にマッチ
ングさせることは極めて容易である。
【0019】
【実施例】タレットパンチプレスで印字(刻印)と試験
片の切り抜きを行った場合の従来例と、前記した図1に
示す装置構成で、タレットパンチプレスでは試験片の輪
郭形状の一部を残して切り抜き、そののちプラズマで切
り残し部を切断、レーザで印字した場合のこの発明の適
合例について、それぞれ、供試母材40枚(1ロット)
のタレットパンチプレスでの処理時間を調査した。供試
母材には、板厚:0.7mm、長さ:600mm、幅:12
00mmの冷延鋼板を用い、1 枚の供試母材から試験片1
8枚を採取する条件で行なった。
【0020】この調査結果を図3に示す。図3は、タレ
ットパンチプレスでの供試母材40枚の処理時間を示す
もので、適合例はタレットパンチプレスでは印字を行わ
ないため当然のことながら処理時間は短縮され、従来例
の約半分になる。
【0021】このように、適合例は従来例にくらべ主要
装置であるタレットパンチプレスの処理能力は倍増し、
装置全体としての試験片の製作能率を従来例にくらべ大
幅に向上させることができる。
【0022】
【発明の効果】この発明は、薄板試験片を製作するにあ
たって、まず、切り抜き加工によって試験片の輪郭形状
の一部を残して切り抜いたのち、別段の装置で切り残し
部の切断と試験片の識別表示のための印字を行うように
するもので、この発明によれば、誤りのない識別表示と
ともに試験片の製作能率を大幅に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験片の切り抜きをタレットパンチプレス、切
り残し部の切断をプラズマ、識別符号の印字をレーザで
行う場合のこの発明の装置構成を示す平面図である。
【図2】(a)は長方形の試験片の輪郭形状の一部を切
り残した状態の平面図であり、(b)は切り残し部を切
断し印字した状態の平面図である。
【図3】タレットパンチプレスでの供試母材40枚の処
理時間を示すグラフである。
【符号の説明】
1 供試母材ストック台 2 搬送手段 3 X−Yポジショナー 4 ワーククランプ 5 ワークテーブル 6 タレットパンチプレス 7 プラズマ切断装置 8 エアーブロー台 9 レーザ印字装置 10 試験片集積台 11 スクラップバッグ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 金属板の供試母材から複数の試験片を切
    り抜き識別表示して試験片を製作するに当って、試験片
    輪郭形状の一部を残して切り抜きを行う第1段階と、上
    記切り残し部の切断と供試母材及び供試母材からの採取
    位置ごとの識別表示をするための印字とを、同時又は順
    次行う第2段階とから成ることを特徴とする薄板試験片
    の製作方法。 【請求項2】 第1段階における切り抜きをタレットパ
    ンチプレスで行い、第2段階における切断と印字とを高
    エネルギービームで行うことを特徴とする請求項1記載
    の薄板試験片の製作方法。
JP18155391A 1991-06-27 1991-06-27 薄板試験片の製作方法 Pending JPH055681A (ja)

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JP18155391A JPH055681A (ja) 1991-06-27 1991-06-27 薄板試験片の製作方法

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JP (1) JPH055681A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9186619B2 (en) 2009-04-03 2015-11-17 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. CO2 recovery unit and method therefor
US9481556B2 (en) 2012-09-18 2016-11-01 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Industrial vehicle
US9511984B2 (en) 2012-08-13 2016-12-06 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Industrial vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9186619B2 (en) 2009-04-03 2015-11-17 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. CO2 recovery unit and method therefor
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